※人気投票開催中※
01/17(日)00:00-01/30(土)23:59
第二回鈴仙奮闘記キャラ人気投票
※新板できました※
ダイス創作物語板
ブログ
現行スレ
投票
最新20
板
1-
前
次
新
レス
【再会?】ファイアーモリブレム41【再会!】
[403]森崎名無しさん:2012/10/30(火) 16:14:42 ID:HfwWt1cg AE
[404]モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/10/30(火) 17:16:18 ID:??? A マーガス E マルス =========== マーガス「げぇっ!せっかくシャワー浴びたばかりだってのにまたずぶ濡れになれと?」 マルス「しっかり雨対策をしてからいこう。風邪を引いて明日の試合に影響が出ると本末転倒だ」 クリスマン「それじゃあ俺たちは寮内を調べるよ。もし見つかったら連絡するぜ」 森崎「ああ、頼んだぜ」 森崎はマーガスとマルスを連れて、外へと出る。 バケツをひっくり返した豪雨は、思わず建物へと引き返したくなる衝動に駆られるが、 それだけビクトリーノへの心配も募ってくる。3人は傘の悲鳴の音を聞きながらビクトリーノを探しまわる。 マーガス「しっかし、このアムステルダムに来てからトラブルに巻き込まれっぱなしだよな俺ら」 マルス「そうなのかい?」 森崎「泥棒を追いかけたり、麻薬偽装のお菓子を見つけたり、イスラスが車に撥ねられそうになったり… 結局まともに練習できたのって今日の午前中くらいだったなぁ」 マーガス「その練習だってペアを組んでの格闘大会とかだろ? ホントならじっくり試合に合わせて調整したいところなんだけど… でもまぁ、こういう体験ってのも何だか冒険してるみたいで楽しいかな?」 森崎「へへっ、違いねぇ。この先もきっとハプニングだらけの世界遠征になりそうだぜ」 マルス「(この世界では僕達が生活しているアカネイアでは体験できない色々なことがある。 僕も彼らのように、この世界の様々な事柄を精一杯楽しもう)」
[405]モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/10/30(火) 17:17:28 ID:??? 靴が徐々に濡れ、足元が気持ち悪くなってくるこの一瞬すらも気の合う仲間たちとなら平気だ。 鞄で雨をしのぎつつ家路を急ぐ者や、盛大に水たまりを道路脇へ跳ね飛ばす乗用車。 細長の箱のような見慣れない建物に囲まれるこの街の中心で、 マルスはこの時だけ、アリティアの王子という肩書きを降ろし一人の青年として駆けていく。 森崎「(さて、探すにしても闇雲に探しまわるよりどこか具体的な場所を決めたほうがよさそうだな。)」 ☆どこを探しますか? A おしゃれなカフェ B 素敵なビーチ C 広いショッピングモール D 綺麗な美術館 E のどかな公園 F 騒がしい警察署 G 怪しい廃ビル 2票集まった時点で確定です。メール欄を空白にしてIDを表示して投票してください。
[406]森崎名無しさん:2012/10/30(火) 17:18:40 ID:J1TAN65E G
[407]森崎名無しさん:2012/10/30(火) 17:27:58 ID:pRgD7Hys G マルスがいればなんとか…。
[408]モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/10/30(火) 18:22:00 ID:??? >G 怪しい廃ビル 森崎には一つの不安があった。今日の午後、警察から逃げ出した 例の泥棒が入り込んだ廃ビルの中で聞いた怪しい科学者たちの会話の内容だ。 森崎「(確か奴らは『倍速』で走る人間を探していたはずだ。 ビクトリーノは誰もが認める俊足選手。倍速ドリブルもお手のものだった)」 もしもビクトリーノが彼らの手に落ちたのならば大変だ。 明日の試合どころか今後のブレーメンのチームにとって大きな損失になるだろう。 森崎「ビクトリーノのいる場所に俺に心当たりがある。 だが、そこはかなり危険な場所かもしれない。……ついてきてくれるか?」 マーガス「何言ってんだ。ここまで来て引き返せるかっての」 ビクトリーノ「彼はチームメイトというだけでなく大事な友人だ。見過ごす訳にはいかない」 森崎「オーケー。それじゃあ行くぜ」 森崎は、一度は身の危険を感じて引き返した廃ビルに足を踏み入れる。 ここで少し時間は遡る。ビクトリーノは自室で一人、明日の試合の戦術を考えていた。 本格的にOMFとして活躍しだした最近では、シェスターが守備的な動きをするときは彼がボールを支配し指揮をとる。 ウルグアイA代表にFWとしての自分の居場所を確保できない現状、 こうして選手としての引き出しを増やしていくことはプロとして必要なことだった。 ビクトリーノ「……森崎のやつこねぇなぁ。ちっ、アイツにどうしても聞いておきたいことがあったんだが……」
[409]モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/10/30(火) 18:23:42 ID:??? なかなか考えがまとまらないメモ用紙をグシャグシャと丸め、ゴミ箱へと放り投げる。 が、紙くずはゴミ箱の縁にあたりカコンと乾いた音がなる。 ビクトリーノ「へっ、さすがの南米の黒豹様もバスケの才能は無いってか?」 恥ずかしさを言い訳でごまかしつつ、紙くずを拾いに立ち上がる。その途中でふと、窓の外に視線が移る。 ビクトリーノ「あれは……?」 世界最速というプライドを粉々に砕かされた、例の仮面の男がどしゃぶりの雨の中で傘もささずに佇んでいた。 仮面の男はこちらを見つめたまま何をするでもなくただ、立ち尽くしている。 仮面を伝う雨粒がまるで悲しみの涙のように見えたのは、風のように走るあの男の足が動いていないからだろうか。 ビクトリーノ「あの野郎……どういうつもりだ?」 ★雨と黒豹と仮面→!card★ !とcardの間のスペースを消してカードを引いてください。カードで分岐します ダイヤ→放っとけず部屋に入れてあげる ハート→そこで一体何をしているのか問いただす スペード→見なかったことにしてカーテンを閉める クラブ→あの時のリベンジをするべく追いかける JOKER→仮面の男はおもむろに仮面を取り外す…!
[410]森崎名無しさん:2012/10/30(火) 18:24:55 ID:??? ★雨と黒豹と仮面→ ダイヤ9 ★
[411]モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/10/30(火) 22:14:01 ID:??? ★雨と黒豹と仮面→ ダイヤ9 ★ >ダイヤ→放っとけず部屋に入れてあげる =========== ビクトリーノ「(アイツ、この大雨なのにあんな所で何やってるんだ?)」 まったく動く気配もなく、ただこちらの方を見つめる不気味な仮面の男。 このまま放っとくのも気味が悪いし、風邪でも引かれたら忍びない。 自分より足の速い男に興味があったのかもしれない。 ビクトリーノ「入れよ。そのまま濡鼠にでもなりてぇのか」 ????「…へへっ……悪いねぇ」 ビクトリーノ「靴の泥はちゃんと落とせよ。あとで掃除が面倒だ」 仮面の男はのそのそと這いずるように窓から部屋に入ってくる。 風のように走っていた姿からは想像できない鈍くさい動きだ。 ????「……とりあえず助かった。敷地内に入るまでは簡単だったんだが、 流石に正面から入るのは厳しかったかったんだよ。 ロビーは開けてて管理室から丸見えだし、 スタジアムの地下から入ろうにも警備員がウロウロしてたし」 ひょうひょうと語る男の口ぶりは、まるでこの寮のことを熟知しているようだった。 金髪の坊主頭をタオルでガシガシと擦り、仮面を外さないように器用に水滴を拭きとっていく。 仮面の男「なにより……この足じゃ、まともに走れそうに無いからな……」 ビクトリーノ「……お前、この足……!?」 仮面の男の右足はひどく腫れており、黒いシミのような不気味な模様が浮かび上がっていた。 医療の知識に疎いビクトリーノでも、見るからに酷い怪我をしていることが伺えた。
[412]モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/10/30(火) 22:15:25 ID:??? ビクトリーノ「……それで、そんなズタズタの足でいったいここに何をしに来た? 言っておくがここは病院じゃないし、俺は医者でもなんでもねぇぞ」 仮面の男「なぁに、変に勘ぐるんじゃねぇよ。忘れ物を取りに来ただけだ。 お前の鞄に入れておいたお菓子みたいな箱があっただろ? 『イリュージョンストライク』って名前の奴だ」 ビクトリーノ「……ああ。そいつなら何だか気味が悪いんで警察に持っていったぞ。 案の定、危険な薬物だったらしく今頃厳重に保管されてると思うぜ」 仮面の男「なにィ!?お、お前……な、な、なんてことを……ぐっ……があああぁぁっ!」 先程よりもどす黒く腫れだした右足を抑え、仮面の男は苦しそうなうめき声をあげる。 ビクトリーノ「お、おい!いきなりどうしたんだよ!」 仮面の男「……は、はは……参ったな。こいつは完全な詰みときたもんだ。 こいつにはもう頼らねぇ……そう決めてたってのに……」 男は鞄から足のシミと同じ色の黒い塊を取り出すと、足に向かって押し付ける。 塊から湧き上がる黒い煙が足を覆っていき、腫れは徐々に引いていく。 仮面の男「(…………背に腹は変えられねぇ。俺の足はまだ……死なすわけにはいかねぇんだ!)」 しばらくして、痛みが薄れて落ち着いてきた男に、ビクトリーノは恐る恐る訪ねてみる。 ビクトリーノ「……なぁ、聞かせてくれよ。その『イリュージョンストライク』ってのはなんなんだ? 俺が聞いた話じゃ『併用剤』の『栄養剤』ってことくらいしかわからないんだが」 仮面の男「……お前にも話しておくべきかもしれねぇな。今回の話は、少なくともお前も無関係じゃ無さそうだし」
[413]モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/10/30(火) 22:16:25 ID:??? 仮面の男はそう静かに呟くと、仮面に手をかけてゆっくりと外していく。 不気味なデザインの仮面とは全くの真逆の、サルのような愛嬌のある顔が光にさらされる。 マッハー「俺の名はマッハー。以前にこのチームに世話になっていたこともある」 ビクトリーノ「マッハー……そういえば昔どこかで聞いたことがある。 5年前の世界jrユース大会のポーランド代表にそんな名前の足の速い選手がいたような……」 マッハー「お前のウルグアイとは別リーグだったから知らないのもしかたねぇか。 ベスト4のお前らとは違って俺たちポーランドjr代表は予選落ちだったし…。 でも、同じ俊足の選手としてお前のことを密かに応援してたんだぜ。ウシャシャ」 ビクトリーノ「そ、そうかよ。そう言われるとあんまり悪い気はしないな…」 ニカリと白い歯を見せて笑う顔につられて、思わずビクトリーノもはにかんでしまう。 あの鬼のような仮面の下にこんな眩しい表情を隠していたのかと若干拍子抜けだ。 マッハー「俺の足はさっきの通り、酷い障害を患っていてな。小さい頃の事故が原因なんだが…… まぁその話は置いておくとして、まずは薬のことを話そう」 マッハーは友人への皮膚移植の手術の後遺症で、足の運動機能の多くが失われてしまっていた。 その原因を解明すべく、ポーランドにいるとある名医の元を尋ねた。 マッハー「その医者が言うには、俺が天性的に持っていた常人の『倍』の速度を生み出す 特別頑丈な筋繊維が皮膚と一緒に抜き取られていたんだと。 凄まじい弾力のバネを支えるカバーがパッカリと外れたようなものだ。 そりゃあ俺の足も治るどころかぶっ壊れちまうよな。ナハハ」 ビクトリーノ「それじゃあその薬の効果で、お前の足は以前の力を保てていたってのか?」
前
次
写
名前
E-mail
0ch BBS 2007-01-24