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【再会?】ファイアーモリブレム41【再会!】
[484]モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/11/02(金) 05:19:04 ID:??? ★ビクトリーノの意地→ ハート2→薬を見つける! イスラスの賭け→ クラブ8→薬は見つからない! シャルの希望→ スペードJ→薬は見つからない! ★ =========== ビクトリーノ「あった!あった!あったーーーっ!!」 見た目はグミ状のお菓子だが、強力なドーピング剤でもあるイリュージョンストライク。 しかしこの薬には闇のかけらによる身体への悪影響を抑える効果もあるらしい。 イスラス「でかしたビクトリーノ!」 シャル「よかった……これで兄さんは助かるのね」 3人はすぐさまマッハーの下へと駆けつける。 リュウの術も限界が近く、脂汗を垂らしつつマッハーから印を解く リュウ「…よくやってくれた。君たちの努力が実ったのだな」 イスラス「よし、俺が飲ませてくる」 薬をマッハーの口に含ませ、鼻を摘み無理やり胃の中に流し込ませる。 マッハーの黒ずんだ顔色は徐々に彼本来の白さを取り戻していく。 マッハー「…………うっ……お、俺は…………」 シャル「リュウさん、兄さんを見守っていてくれてありがとうございました…!」 ビクトリーノ「いよっしゃー!あとは皆で脱出するだけだ!さァ、出口へ急ごうぜ!」 元気よく脱出を促すビクトリーノ。しかし、マッハーに薬を飲ませるために 彼の側に近づいたイスラスが、しゃがんだまま動かない。
[485]モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/11/02(金) 05:20:35 ID:??? イスラス「……悪い。どうやらまだ……終わっちゃいねぇみたいだな」 リュウ「馬鹿な…!」 マッハーの右足から伸びた触手は、イスラスの左足にしっかりとこびりつき離れようとしない。 何度か立ち上がろうと足腰に力を入れては見るが、強い力で上から押さえつけられているかのようにビクともしない。 イスラス「ビクトリーノ。頼む」 全てを覚悟したイスラスは、ビクトリーノに先ほど頼んだ約束事を任せる。 ビクトリーノ「なんでだよ!薬も飲ませた。アイツの暴走も収まった! だのになんでまだ触手が出てきやがるんだよ!」 マッハー「…言わなかったか?イリュージョンストライクは『併用剤』だって。 これ単体じゃただの元気になる気付け薬だ。 …もう、なにもかもオシマイだ。どうしてすぐに俺を見捨てなかったイスラス…!」 イスラス「……多分、お前から預かっていたこの『右足』がそうさせたんだろうさ」 マッハー「…………結局奴ら『ヨハン』の思うがままってか。くそったれ…………」 ビクトリーノ「……まだだ!この薬が併用剤ってんならその薬を探せばいいだけだ!」 リュウ「時間があればそれも出来ただろう。だが……もう待てん」 実験場の地下に闇の力で完全に縛り付けられたイスラスとマッハー。 辺りはいよいよ崩れ始め、もはや一国の猶予もならなかった。 シャル「そんな……こんなのいやだよ……兄さん!イスラス!」
[486]モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/11/02(金) 05:22:11 ID:??? 二人の隣に立って支える資格が無い今の自分に何ができる? いや、支えられなくてもいい。自分には多分そこまでの力もないから。 でも、せめて隣に立つことくらいだけはしてあげたい。 彼らと同じ速度で走れる自分にしかできないことがきっとあるはずなのだ。 シャル「くっ……ふんぬぬぬ……」 マッハー「お、おい…何やってんだよ…」 シャルはマッハーを縛り付ける闇の触手を掴むと、それを地面から引き剥がそうと件名に引っ張る。 もちろん彼女の腕力ではびくともせず、そもそも人の手で何とかできそうなシロモノではない。 それでも何かの役に立ちたいというシャルの想いが、触手から彼らの足へと伝わるのが物悲しい。 ビクトリーノ「ちいっ……目の前で女の子があんなに必死になって……見過ごすわけにはいかねぇって!」 リュウ「何をしている!死にたいのか!?」 ビクトリーノ「死にたかねぇよ!だけど俺の足は…アイツに負けたままじゃ死んだも同然なんだ!だから助けに行くんだよ!」 ビクトリーノは揺れ始める地面にしっかり足を食い込ませ、ダッシュでマッハーたちの所に駆けつける。 そしてシャルと同様に、イスラスの足を這い、地面に根付こうとしている闇の触手を握り締める。 イスラス「ビクトリーノ…!」 ビクトリーノ「勘違いすんなよ。俺はお前ともまだ決着をつけちゃいねェんだよ。 俺とお前。そしてマッハー。いや、まだ俺が知らねぇ世界中のスピードスター。 ソイツらを全員倒して…俺は堂々と世界最速を名乗りてぇだけだかんな!」 マッハー「……‥…」 グググッ……ズッ……
[487]モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/11/02(金) 05:23:38 ID:??? イスラス「(触手が……剥がれていく?)」 その時イスラスの頭の中に一つの仮定が浮かんだ。この闇の呪縛は、 二度と自分の足で走ることのできないこの世界に対しての憎しみ。 まだ走りたい。風になりたいというマッハーの執着心を表しているというのなら。 もしも『併用剤』があるとするならば、それはきっと―― イスラス「……マッハー」 マッハー「どうしたイスラス……」 イスラス「ある男がこんなことを言っていた。もしも志半ばで夢を諦めなくては行けない時がきたら。 ソイツは次の世代の連中に自分の夢を預けると。自分のすべてを託したいと言っていた」 マッハー「…………」 イスラス「お前の無念。お前の魂。お前の足。……お前の全てを俺に託せ。 マッハー。お前の足は闇に負けて二度と動かなくなるかもしれない。だけど……」 ガシッ!グググッ…… シャルとビクトリーノ。そしてイスラスの3人はマッハーの触手に全力で力を込める。 イスラス「お前の夢だけは絶対に消えない。絶やさせやしない。俺が歩みを止めない限り、決して。 俺がお前の分まで走る。お前の分まで風になる。だから……後は俺に任せてくれ」 マッハー「…………」 誰かに夢を託し、託される。自分もそうありたいものだ。 イスラスは願った。そして誓った。自分だけでなく、もう一人分の夢を背負い走り続けていくことを。 その道は決して楽なものではない。いつ自分もマッハーのように限界が訪れるかもわからない。それでも。
[488]モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/11/02(金) 05:24:53 ID:??? イスラス「マッハー。俺は今までも、これからもお前と一緒に……走り続けていく!」 ズズッ……ブチンッ!! シャル「触手が…!?」 ビクトリーノ「ぬ、抜けた!」 地面から引き剥がされた触手は、イスラスの左足へと結びつくように絡みだす。 イスラスはマッハーを左肩で担ぎ、彼の重みを感じながら立ち上がる。 マッハー「……離せよ。俺の中に眠る闇は……結局ずっとお前のことを恨んでいた。 ポーランドに帰ったのも治療のためじゃない。全力で走れるお前の姿を見たくなかったからだ。 今でもそうだ。こうしてお前を逃がさないように縛ろうとしている…… それに、俺の右足はもう動かない。もう……走ることは……できない……」 イスラス「走ることなら、できる」 グイッ。ダダダッ! マッハー「えっ…?」 マッハーの右足が地面を蹴る。いや、性格には彼の足から伸びた触手に絡むイスラスの『左足』だ。 マッハー「二人三脚ってか?こんな不安定に揺れるところを…無茶すぎるぜ」 イスラス「今の俺ならやれる。お前はずっと俺の『右足』として一緒に走ってきてくれた。 そして……その足に引きずられるようにずっと走り続けてきた『左足』も」 ガッ……ビュンッ!! シャル「あれは……!」
[489]モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/11/02(金) 05:26:29 ID:??? シャルは思わず息を呑んだ。イスラスは今まで『右足』にのみ重点して倍速移動を行なってきた。 地面を蹴り始めるのも右足から。スピードを抑えるブレーキも右足のみでしかできなかったはず。 ビクトリーノ「自力で覚醒したんだ。誰かの手によるものじゃなく、自らの足で。『倍速』の才能に!」 イスラス「俺だけの足じゃないさ。今まで共に走ってきてくれたこいつの右足。 そして毎日欠かさず足のケアに尽くしてくれたシャル。お前のおかげだ」 シャル「え…?」 イスラス「これからは右足だけじゃなく左足も診てもらうことが増えそうだからな。 ……その、なんだ。お前が良いって言うなら……これからも側にいて欲しい。それだけだ」 シャル「…………うん。うんっ!!」 そうか。隣に立つ必要なんか最初から無かったんだ。わたしとイスラスは違う。背の高さも、性別も、国籍も。 当然走るペースだって。同じ『倍速』といえども、歩幅が違えば大きく変わるのが当然なのだ。 隣を一緒に走ることにずっとこだわっていたけどそうじゃなくてもいい。 心はずっと一緒だったことに気がつけたから。だから、これからも一緒に走り続けていこうね。 ビクトリーノ「ヒューヒュー!お熱い事この上ないねチッキショー! そうと決まれば早速脱出だぜ!シノビの兄ちゃん、道案内宜しく〜!」 リュウ「(……彼らは今、前に進みだした。彼らにとっての新しい今日が、今始まったのかもしれないな)」 外はもうすぐ日が昇り始める頃だろう。闇が消え、光が溢れる夜明けが彼らを祝福しようと待っている。
[490]モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/11/02(金) 05:27:37 ID:??? マーガス「……アイツら、遅いな。本当に大丈夫なのかな……」 マルス「やはり今からでも戻って彼らを助けに行ったほうが!」 森崎「落ち着けよ二人共。大丈夫だ。多分。いや、きっと」 森崎には確信があった。先ほど熱を上げる道具袋を気になり中身を取り出してみた。 イスラスの星のかけらが眩しいほどに光を発していたのだ。 輝きを増していくそのかけらは、以前よりもより大きく、より美しい煌めきを放ち出す。 森崎「(せっかくの才能も、一人で抱え込むだけじゃ腐っちまうものなんだよな。 ……ああ、分かっているさ。俺だってまだ諦めたわけじゃないんだからよ)」 イスラスのかけらを握りしめ『倍速』で走り抜ける彼らの確かな息遣いを、森崎は感じ取っていた。 シェスター「うぎぎ〜〜〜っ!どうして!何故!今回に限って! 羨ましいにも程が有る!おいマーガス!写真は、写真とかは撮ってないのか!?」 マーガス「んなもの用意してるかよ。いや〜まさか重度の忍者フリークのお前より先に 生忍者の生忍法を拝見してしまうとはな。ありゃあ確かに魅力的な世界だわ〜」 リュウ・ハヤブサは森崎たちを無事に送り届けると、その姿を消していた。 マルスから何か報酬を受け取っていたようだが、それが何かは定かではない。 中里「ほほう、シェスター殿に続きマーガス殿までシノビの世界の虜になったとな。 これは忍の道の将来も安泰かのう。はっはっはっは! (伝説の超忍リュウ・ハヤブサ。確かに彼は存在したのだ。 ならばあの秘伝の巻物の通り、拙者にも白金に輝くチャンスはどこかに必ずあるはず…!)
[491]モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/11/02(金) 05:28:51 ID:??? 無事に全員で脱出に成功した森崎たちは、ひどく煤けた顔のままアヤックス寮へと帰ってきた。 何事かと出迎えてきた三杉たちに事情を話すと、シェスターは絶望したように地団駄を踏み始める。 三杉「しかし『ヨハン』と言ったか。まさかそんな危険な実験に加担していたとはね」 レンセンブリンク「身内の一人として恥ずかしいですよ。スポーツの権威を利用して やっていることはただの人体実験だというのですから…」 クライフォート「(かつて俺の名前に刻まれていた『ヨハン』……一体何を企んでいるというのだ?)」 カイザー「そんでそんで、足の方はもう大丈夫なのか?明日の試合には間に合うのかー?」 イスラス「ああ、俺なら大丈夫だ。脱出にちょっと手間取ってこっちの方はちょっと危ないけどな」 ディック「プッ……くくっ……ギャハハハ!見事なチリチリ頭だな。自慢の黒狼の鬣が台無しじゃんか!」 リブタ「わ、笑っちゃ悪いよぉ。でも……うぷぷぷ……ご、ごめんイスラス……ブフォフォ!」 シャル「美容院の予約を取っておかなくちゃね。なんたってイスラスはアヤックスの看板の一人なんですもの!」 マッハー「俺の分まで走ると決めたんだし、いっそのこと俺と同じ坊主頭にでもしてみるか〜?」 イスラス「そ、それはちょっと勘弁してくれないか…?」 ドールマン「ていうかこの坊主の男は何者だ?」 クリスマン「知らないのかドールマン。かつてアヤックスjrチームを戦闘で引っ張ってきた 超級のスピードスタードリブラー。ポーランド出身のマッハーだよな」 マッハー「お?俺の残していった足跡はしっかり覚えてもらえてるってことか。くぅ〜泣けるねぇ。 ちゅーわけで妹のシャル共々、これからテメェらの鈍くさい精神を ビッシビシ鍛えてやるからな。そこんとこヨロシクゥ!」
[492]モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/11/02(金) 05:30:16 ID:??? マルス「……まだ朝も早い時間帯なのに、こうしてチーム総出で暖かく出迎えてくれる。 アヤックス。このチームはきっとものすごく手強いよ、森崎」 森崎「ああ。だからこそ戦いがいのある奴らじゃねぇか。いいゲームになりそうだ」 この日の夕方、ブレーメンとアヤックスの親善試合が行われる。 お昼すぎまでタップリと眠り、疲れをとった森崎はこの寮での最後の自由時間を過ごす。 森崎「ふあ〜よく寝たよく寝た。昨日は…ってか今日か。 いっぱいビルの中を走った割には身体もすっきりしてやがる。 さて、試合まではまだ結構時間があるし、何をするにしてもまずは誰かを誘いに行くか」 ☆下記の中から最大で『3人』同行させたい選手を選択してください ・ブレーメン 【シェスター・マーガス・ビクトリーノ・ブローリン・中里・マルス】 ・アヤックス 【三杉・イスラス・リブタ・クライフォート・クリスマン・カイザー レンセンブリンク・ディック・ドールマン・シャル・マッハー】 『同じ組み合わせ2票』集まった時点で確定です。メール欄を空白にしてIDを表示して投票してください。
[493]モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/11/02(金) 05:32:10 ID:??? ぐおおおお……ストーリーの下地のないオリジナル展開にここまで筆が進まないとは……。 他のスレのGMさんはどうやってあんなに素敵なお話をポンポン展開していけるのでしょう……。 なんとか人気投票の期間中に試合ができそうでホッとしています。 ブレーメン勢とアヤックス勢の票が伸びるかどうかはこれからの展開にかかっている!? ☆第二回アナザーカンピオーネキャラクター人気投票 http://capmori.net/vote/vote2t/bbs.cgi ☆第四回キャプテン霧雨キャラクター人気投票 http://capmori.net/vote/vote2u/bbs.cgi ☆第三回ラインライダー滝キャラクター人気投票 http://capmori.net/vote/vote2v/bbs.cgi ☆第三回TSUBASA DUNKキャラクター人気投票 http://capmori.net/vote/vote2x/bbs.cgi ☆第三回ファイアーモリブレムキャラクター人気投票 http://capmori.net/vote/vote2w/bbs.cgi たくさんの投票、コメント共に本当に本当に感謝です! 残り僅かとなりましたが、どうかよろしくお願い致しますね〜!
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0ch BBS 2007-01-24