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【夢幻泡影】黄金のジノ13【エンドレスエイト】
[129]黄金のジノ ◆a5vIUIiqDI :2012/11/02(金) 11:57:53 ID:??? A キョンとの出会いまでは要所のみ 光陽園学院に入学して、一年が過ぎた。 中学時代を考えたら、あたしの生活は相当変化した。 恋愛なんて精神病と考えていた私に彼氏が出来、気が付けば、周りとも馴れ合い、友達が出来た。 今日も今日で、彼氏の国木田くんと帰っている。 不思議を追い求めていた私は、どこに行ったんだろう。 思い出の公園。国木田くんから告白され、付き合い始めたのは、この公園の木の下だった。 ………ふとベンチを見ると、イケメンと冴えないヤツがベンチでしゃべっていた。 相当仲がいいんだろう。冴えないヤツは、イケメンと楽しそうに話している。 やがて話終わり、冴えないヤツが立ち上がって帰る。イケメンは、ベンチから動く様子はない。 ……私達をやり過ごすつもりだろうか。イケメンの目が、私達を一瞥した。 古泉「…………………」 ………その目は、深い憎悪に彩られていた。 断じて言えるが、私達は人に憎まれるような生活はしていない。普通の高校生だ。 明確な拒絶と、深い憎悪の意思。国木田くんも、戸惑っている……。 ここは、私が何とかしなくては。 ハルヒ「…………ねぇ。悪いんだけど座りたいの。退いてくれない?」 ……イケメンは、底を見せない笑顔で立ち上がり去っていった。 ………この胡散臭い笑顔、どこかで見たような……… ハルヒ「………ねぇ。あんた、あたしにどっかで会った時ない?」 私の声は……… 古泉「さぁ。存じませんね。」 という声に返された。
[130]黄金のジノ ◆a5vIUIiqDI :2012/11/02(金) 12:07:43 ID:mO50M9tA 火曜日。図書館で調べもの。 先着一名様で。 ★長門は !card ★ JOKER…通常の長門 ダイヤ、ハート…ハルヒちゃんver スペード…消失長門 クラブ…ハイテンションユッキー クラブA…ver.中の人
[131]森崎名無しさん:2012/11/02(金) 12:11:27 ID:??? ★長門は クラブJ ★
[132]黄金のジノ ◆a5vIUIiqDI :2012/11/02(金) 12:33:32 ID:??? ★長門は クラブJ ★ クラブ…ハイテンションユッキー 図書館には、矢鱈とテンションの高い小さい子がいた。 ユッキー「ちょwwハイペリオンに落書きwwwww」 かなり痛い子のようだ。この手合いは、絡むと厄介である。 私はなるだけ刺激しないよう、通りすぎようとしたが………往々にして、こうした時に待つのは不幸。 私は小さい子にぶつかってしまったのだ。ああ、ついていない。 ユッキー「ちょwwwwwおまwwwww」 図書館というのに、このテンションの高さは一体何だろう。 どさり、と落ちる本は、全て心理学という意味のわからなさだ。 ユッキー「拾えしwwwwww」 ハルヒ「嫌よ!」 ユッキー「おまwwwwwwぶつかっといて、そりゃないだろwwwwww」 このウザいテンション。対極の人間なら知っている気がするが……… ユッキー「まぁいいwwwwwwお前より本が大事だしwwwwww」 ハルヒ「何ですって…………?」 …………私達が図書館を追い出されたというのは、語るまでもないわよね? 語らせたいなら語ってあげるわ。掴みかかったら返り討ちに遭って、本を投げたらあいつの頭に直撃。 笑いこけてたら、本棚を倒されて、後は大騒動。司書さんにつまみ出されて今に至るわ。
[133]黄金のジノ ◆a5vIUIiqDI :2012/11/02(金) 18:12:21 ID:mO50M9tA 散々な気分で、ファミレスの前を通りがかったら、あの小さい子と、昨日の冴えないヤツ、イケメンと、物凄くかわいい子がいた。 物凄くかわいい子が、小さい子の口を拭き、冴えないヤツが口を開く度に皆が笑う。 ……………どうしてだろう。何か胸が締め付けられる。 このファミレスに、特別に思い出なんかないのに。 鶴屋「にょろーん。ちょっとごめんよ〜。」 森「失礼します。」 ……またかわいい子達が、ファミレスに向かう。あのグループと合流して…………。 頭が酷く痛む。 何か大切なものを忘れている……そんな気分になる。 薄みっともないけど、私は彼らが出てくるのを張った。 ………あたしは何をしているんだろう……… やがて一行はファミレスを出た。 先着一名様で。 ★今回は !card ★ JOKER…阪中 ダイヤ…朝倉 ハート…長門 スペード…朝比奈 クラブ…佐々木 クラブA…古泉
[134]森崎名無しさん:2012/11/02(金) 18:19:44 ID:??? ★今回は クラブ7 ★
[135]黄金のジノ ◆a5vIUIiqDI :2012/11/02(金) 18:37:20 ID:??? ★今回は クラブ7 ★ クラブ…佐々木 あの冴えないヤツは、可愛い女の子を自転車の後ろに乗せた。 ………尾行なんて柄じゃないのに、あたしは何をやっているの? ………国木田くんが住む地域の近く。あいつは国木田くんと同じ中学なの? 色々考える私だけど、なにも答えは出ない。 ただ……………………… 街灯に照らされた二人の影が重なったのを見て、これ以上ない位惨めな気分になったのだけは覚えている。 ………これ以上は見ていられなかった。 不思議な感覚だ。不可思議だ。何故あんな冴えない男に、あたしはこんなに気持ちを乱される? かがみ「あれ臭いよねー」 つかさ「ほんと臭いよねー」 通行人が来る。あたしは、走って逃げた。 ※柊姉妹は、ただの友情出演です。
[136]黄金のジノ ◆a5vIUIiqDI :2012/11/02(金) 18:55:30 ID:??? 翌日………… あの公園の近くを通りがかった時。私はあの冴えないヤツを見つけた。 ハルヒ「ちょっとアンタ!」 キョン「………あん?」 問答無用だ。こういう時は攻めの一手に限る。 ハルヒ「2、3聞きたい事があるわ!ちょっと付き合いなさい!」 私は、無理矢理手を引いた。多少の抵抗は仕方ない。 キョン「て、テメェ何しやがる!」 ハルヒ「いいから!来なさいよ!」 キョン「ふざけんな!手ぇ離せ!」 離せと言われては、余計離せない。私は公園に引きずり込むと、この冴えないヤツに対して尋問を…… キョン「…………で、よぉ。お前は誰で、俺を何のために連れてきたんだ?言っとくが金はない。」 しようとした瞬間、あまりに間抜けな答えが返ってきた。 ハルヒ「うるさいわね。男のくせに。」 ああ、こいつ、何でこんな間をはずすの?! ハルヒ「…………あんたさ、あたしとどっかで会ったことない?」 キョン「ねぇな。お前とは初対面だ。」 冴えないヤツは、やぶにらみのまま私を見る。…………そんなはずはない。私はこいつを知っている。 ハルヒ「……………そう。」 …………私の思い込みなのだろうか。 ハルヒ「あたしさ、妙な夢見るのよ。」 キョン「生憎と夢占いは専門外だ。」 ハルヒ「イケメンと、可愛い子二人と、あんたそっくりの人と、楽しく遊んでる夢。」 夢にしては記憶が生々しく、リアル過ぎる。 キョン「さぁな。とりあえずはお前とは初対面、そしてイケメン、可愛い子二人ってのは心当たりはあるが、俺の大切な友達だ。」 …………恐らくは、あのファミレスにいた子達だろう。
[137]黄金のジノ ◆a5vIUIiqDI :2012/11/02(金) 19:05:59 ID:mO50M9tA 北高校の制服。そしてこの独特の口調。私は絶対にこの男を知っている。 あれは………いつの事か。七夕だったと思う。私が不思議に興味を持った時………… ハルヒ「………………ねぇ。あんたさ。宇宙人や、超能力者や未来人っていると思う?」 我ながら、頭がイカれた質問だと思う。そいつは、確信めいたように頷くと………… キョン「さぁな。………いるんじゃねーの?」 と、答えた。 私の胸が高鳴る。ここまではあの七夕と同じ答えだ。不思議に興味を持ったきっかけ………それは……… ハルヒ「…………あんた、名前は?」 更なる期待を胸に、私はこの冴えないヤツの名前を聞いた。 『2』票にて。 A キョン B ジョン・スミス
[138]森崎名無しさん:2012/11/02(金) 19:24:05 ID:u9BToudw B
[139]森崎名無しさん:2012/11/02(金) 19:31:32 ID:aP84FSw6 B
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0ch BBS 2007-01-24