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【夢幻泡影】黄金のジノ13【エンドレスエイト】
[136]黄金のジノ ◆a5vIUIiqDI :2012/11/02(金) 18:55:30 ID:??? 翌日………… あの公園の近くを通りがかった時。私はあの冴えないヤツを見つけた。 ハルヒ「ちょっとアンタ!」 キョン「………あん?」 問答無用だ。こういう時は攻めの一手に限る。 ハルヒ「2、3聞きたい事があるわ!ちょっと付き合いなさい!」 私は、無理矢理手を引いた。多少の抵抗は仕方ない。 キョン「て、テメェ何しやがる!」 ハルヒ「いいから!来なさいよ!」 キョン「ふざけんな!手ぇ離せ!」 離せと言われては、余計離せない。私は公園に引きずり込むと、この冴えないヤツに対して尋問を…… キョン「…………で、よぉ。お前は誰で、俺を何のために連れてきたんだ?言っとくが金はない。」 しようとした瞬間、あまりに間抜けな答えが返ってきた。 ハルヒ「うるさいわね。男のくせに。」 ああ、こいつ、何でこんな間をはずすの?! ハルヒ「…………あんたさ、あたしとどっかで会ったことない?」 キョン「ねぇな。お前とは初対面だ。」 冴えないヤツは、やぶにらみのまま私を見る。…………そんなはずはない。私はこいつを知っている。 ハルヒ「……………そう。」 …………私の思い込みなのだろうか。 ハルヒ「あたしさ、妙な夢見るのよ。」 キョン「生憎と夢占いは専門外だ。」 ハルヒ「イケメンと、可愛い子二人と、あんたそっくりの人と、楽しく遊んでる夢。」 夢にしては記憶が生々しく、リアル過ぎる。 キョン「さぁな。とりあえずはお前とは初対面、そしてイケメン、可愛い子二人ってのは心当たりはあるが、俺の大切な友達だ。」 …………恐らくは、あのファミレスにいた子達だろう。
[137]黄金のジノ ◆a5vIUIiqDI :2012/11/02(金) 19:05:59 ID:mO50M9tA 北高校の制服。そしてこの独特の口調。私は絶対にこの男を知っている。 あれは………いつの事か。七夕だったと思う。私が不思議に興味を持った時………… ハルヒ「………………ねぇ。あんたさ。宇宙人や、超能力者や未来人っていると思う?」 我ながら、頭がイカれた質問だと思う。そいつは、確信めいたように頷くと………… キョン「さぁな。………いるんじゃねーの?」 と、答えた。 私の胸が高鳴る。ここまではあの七夕と同じ答えだ。不思議に興味を持ったきっかけ………それは……… ハルヒ「…………あんた、名前は?」 更なる期待を胸に、私はこの冴えないヤツの名前を聞いた。 『2』票にて。 A キョン B ジョン・スミス
[138]森崎名無しさん:2012/11/02(金) 19:24:05 ID:u9BToudw B
[139]森崎名無しさん:2012/11/02(金) 19:31:32 ID:aP84FSw6 B
[140]黄金のジノ ◆a5vIUIiqDI :2012/11/02(金) 19:52:13 ID:mO50M9tA B ジョン・スミス キョン「……………ジョン・スミス。」 ……………………………………………………… 最大級の不思議に、私の目が輝いた。 ハルヒ「…………本当に?」 キョン「ああ。」 関わり合いたくなさそうな雰囲気も、昨日の女の子達も……………皆、あんたの仲間だからね? そりゃそうよね!あんなレベルで留年なんて、恥ずかしくて死ぬレベルよ! それに、ジョンにだって恋人位出来るわ!ジョンがこんな冴えないヤツなのは、ショックだったけどね! ハルヒ「ジョン!今度はどんな不思議を持ってきたの?!」 私はジョンの手を取った。 先着一名様で。 ★影 !zange ★ JOKER…SOS団集結 クラブA…国木田
[141]森崎名無しさん:2012/11/02(金) 19:52:26 ID:??? ★影 *JOKER* ★
[142]黄金のジノ ◆a5vIUIiqDI :2012/11/02(金) 20:11:42 ID:??? ★影 *JOKER* ★ JOKER…SOS団集結 古泉「おや、こんなところにいたのですか。」 いつぞやのイケメン、小さい子、可愛い子がいる。皆、ジョンの仲間ね! 非好意的なのは仕方ないわ。だって女の子なんだし。ジョンの彼女には悪いんだけど。 ハルヒ「あんた達、ジョンの仲間?」 古泉、長門、朝比奈「「「!」」」 私の言葉に、三人が固まった。図星だからって、黙らなくてもいいのに。 古泉「ジョン?はて。彼の名前は………」 ハルヒ「ごまかさなくていいのよ!あたし、わかったから!」 今までの退屈な日々は、きっと前ふり。今から、きっと非日常の楽しみが待っているはず! それにしても、まさかキョンがジョンだなんて。すっかり騙されていたわ……………………… え? キョン? 長門「情報爆発が起きる。撤退を推奨する。」 古泉「………話は後です!逃げますよ!」 朝比奈「キョンくん、あなたはもう………ッ!」 ハルヒ「有希…………古泉くん………みくるちゃん…………」 何か違うものの記憶が、頭に流れ込む。 あ…………………………………………………………… 目の前に浮かぶ『違う世界』。 私は………………………………………………………… 雑多な記憶から、彼らの顔が映る。皆…………悲しい顔だ。 ま、待って………皆……………私は…………そんなつもりじゃ……………… 古泉くんが、キョンの手を引き、みくるちゃんと有希が駆け出す。
[143]黄金のジノ ◆a5vIUIiqDI :2012/11/02(金) 20:31:45 ID:??? 古泉『残念ですがお別れですね、涼宮さん。彼とお幸せに。』 待って………………… みくる『誰か一人でも欠けたら、もうSOS団じゃないですよ。』 お願い………………… 長門『これは貴女が望んだこと。』 私を…………一人にしないで………………! キョン『ハルヒ!お前は俺の―――――』 ハルヒ「――――――――――――――ッ!」 ……………気が付くと、私は橘さんの家にいた。 橘「コンナトコロデ、コドモタチニイワナイ!」 ……………気が付いてる人多いだろうけど、この人、橘さんの外見したダディだから。 ハルヒ「ダディャーナザァーン!ナズェミデルンディス!」 ……………あれ? 藤原「ワーチョマーチョマーチョナチョノーン?」 …………藤原くんも首を傾げている。 周防「――ウソ――ダ――ドンド――コ―――ド」 …………周防さんもおかしい。 国木田「ちょっと待て!ドウシテドンドコドコ!ナズェダ!ナズェドンドコドコ!」 …………国木田くん? 皆が一斉に首を傾げた。アレ?
[144]黄金のジノ ◆a5vIUIiqDI :2012/11/02(金) 20:45:52 ID:mO50M9tA 長門「………小さな改変があった。パーソナルネーム橘京子は、オンドゥル語使い。彼女に回答すると、オンドゥル語になる。」 古泉、みくる、キョン、佐々木「(うわぁ……)」 長門「………人気投票も終結が近い。私という個体は アナカンさん、滝さん、霧雨さん、モリブレムさん、ツバダンさん 以上6スレの人気投票の結末を見届ける。」 キョン「待て。あからさまに一部のキャラクターの宣伝にしかなっていないが?」 長門「ユニーク。」 ※本日はここまでにします。
[145]黄金のジノ ◆a5vIUIiqDI :2012/11/03(土) 05:00:04 ID:??? 橘さんの家から、自宅に帰り着く。 …………………………… 今、私は不思議のど真ん中にいる。 私は、北高校に通っていたはずだ。そして、古泉くん、有希、みくるちゃん、キョンとSOS団を結成していたはず。 国木田くんと付き合いを始めて………少ししてからだろうか?キョンが疎ましくなったのは。 そもそもが、何故私は国木田くんと? そのすぐあとに、キョンが学校を転校し、古泉くん、みくるちゃん、有希が退部して、転校していった。 まるで、最初からなにもなかったように。 ハルヒ「……………………………………」 思考を更に奥深く進める。 ジョン・スミス=キョン この仮説とすると……キョンは、私のあの北高校時代の非日常に、大いに絡んでいた。 あの非日常と日常が混じった、『楽しい世界』のキーパーソン…それがジョン・スミス。 今の世界………淡々と日常を繰り返す『優しい世界』………こんなつまらない世界が、私の望み?そんなわけがない。 そう悟った時……… 久々に、沸々としたものが胸に沸いてくる。 明日は、北高校に乗り込もう。どっかの宇宙人が、SOS団を恐れて世界を変えたのよ! 団員は皆洗脳されて、私も別の記憶を基にした世界に放り込まれた!そうとしか考えられないわ! 団長として、団の危機に立ち上がらないと! ハルヒ「SOS団は、不滅よ!ねぇ、古泉くん、有希、みくるちゃん……………キョン!」 私はハサミを握ると、この長く伸びた、鬱陶しい髪に別れを告げた。
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0ch BBS 2007-01-24