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【夢幻泡影】黄金のジノ13【エンドレスエイト】
[37]森崎名無しさん:2012/10/29(月) 05:50:35 ID:??? ★帰り道 クラブJ ★
[38]黄金のジノ ◆a5vIUIiqDI :2012/10/29(月) 06:48:52 ID:??? ★帰り道 クラブJ ★ クラブ…ハルヒ 髪の長い、光陽園の女子と公園のベンチに一緒にいた。黄色のカチューシャがよく似合う。 ん?ああ、こいつから強引に連れて来られたんだ。他意はないぜ。 キョン「…………で、よぉ。お前は誰で、俺を何のために連れてきたんだ?言っとくが金はない。」 ???「うるさいわね、男のくせに。」 おいおい、お前がベンチに座らせたんだろうが? キョン「………………」 ???「………………」 暫く無言で女を見る。……どうでもいいが、ポニーテールが似合うだろうな、こいつ。 ???「…………あんたさ、あたしとどっかで会ったことない?」 キョン「ねぇな。お前とは初対面だ。」 こんなインパクトの強い奴、一回見たら忘れられねぇよ。外見だけなら、佐々木とタメはる位の美少女だ。 ???「そう………」 そう言うと、そいつは俯いた。 ???「あたしさ、妙な夢見るのよ。」 キョン「生憎と夢占いは専門外だ。」 ???「イケメンと、可愛い子二人と、あんたそっくりの人と、楽しく遊んでる夢。」 俺の意見は無視ですか、そうですか。 キョン「さぁな。とりあえずはお前とは初対面、そしてイケメン、可愛い子二人ってのは心当たりはあるが、俺の大切な友達だ。」 勿論古泉、長門、朝比奈さんだ。佐々木は………何か違う気がする。 ???「………………ねぇ。あんたさ。宇宙人や、超能力者や未来人っていると思う?」 ………何だ?この電波な質問は………。でも俺は、そいつらを知っている。 キョン「さぁな。………いるんじゃねーの?」 ???「……………………」
[39]黄金のジノ ◆a5vIUIiqDI :2012/10/29(月) 10:09:22 ID:gM26Tz+E 変な女は、暫く無言だった。そんなおかしい発言だったかね、全く。 キョン「………お前、名前は?」 ???「はぁ?!」 今度は表情が不機嫌に。コロコロ変わって忙しい奴だな。 ハルヒ「………涼宮、ハルヒよ。」 ハルヒね。確かに春の日よりに相応しく、変わりやすい。 ハルヒ「…………あんたは?」 ん?俺か?俺は……… 『2』票にて。 A 普通に名乗る B こんな電波に本名なんか教えるか。偽名でいい。
[40]森崎名無しさん:2012/10/29(月) 10:15:23 ID:yJt5t9a+ A
[41]森崎名無しさん:2012/10/29(月) 10:18:02 ID:L0+JAH5U B
[42]森崎名無しさん:2012/10/29(月) 10:27:12 ID:6k7IwezA A 偽名ってあれ言うとしか思えん
[43]黄金のジノ ◆a5vIUIiqDI :2012/10/29(月) 11:35:47 ID:??? >>42 YES。 A 普通に名乗る キョン「○○。仲間内からは、キョンって呼ばれている。」 ハルヒ「○○?パッとしないわね。キョンでいいわ。」 とことん失礼な奴だ。 キョン「フン。じゃあな、ハルヒ。」 いい加減話すのも面倒だ。俺は立ち上がり、ハルヒを見た。 ハルヒ「ハルヒ……って!あたしは名前呼びを許した覚えはないわよ、キョンッ!」 キョン「お前だってキョンって呼んでんじゃねぇか。」 ハルヒ「うるさいっ!」 顔を真っ赤にしたハルヒが叫ぶ。ああ、こいつもあれか?自分中心天動説の信奉者か? 確か前にも似たような奴がいたぞ。そいつの名前は……………… キョン「……………ハル…………ヒ?」 はた、と浮かんだ名前。それは、ハルヒだった。 ハルヒ「何よ!」 いや、待て、俺はこいつとは初対面のはずだ。しかし……頭にもやがかかったように、思い出せない。 そんなインパクトがある奴を、忘れるわけがない。………頭が痛い……。 キョン「……………」 ハルヒ「…………キョン、あんた大丈夫?顔色悪いわよ?」 心配そうに俺を見たハルヒが、俺の顔を覗きこむ。頭が痛いんだ………。ハルヒが俺に手を伸ばし、俺に触れようとした。 古泉「おやおや。こんな所にいたんですね。」 その刹那、声がした方を見ると、そこには、いつもの胡散臭い笑顔、無表情、不安げな表情があった。 キョン「………古泉………長門…………朝比奈さん…………」 古泉「どなたか存じませんが、友人がすみませんね。……貴女とて、彼氏に誤解されてもつまらないでしょう?」 古泉は、そう言うと俺の肩を抱く。………古泉の、いや………皆の表情は、俺が皆と知り合ってから初めて見る表情だった。 敵意、警戒、憎悪……。ハルヒもまた、面食らった表情をしている。お前、一体何をやらかしたんだ?
[44]黄金のジノ ◆a5vIUIiqDI :2012/10/29(月) 12:05:00 ID:??? ハルヒ「誰か知らないって割には、随分なご挨拶じゃない。」 ハルヒが古泉を睨む。そこに長門が割り込み、口を開いた。 長門「…………ここで引く事を推奨する。貴女にも彼がいるように、彼にも大切な人がいる。」 ハルヒ「…………何よ!話しかけた私が悪いってわけ?」 みくる「………普通、彼氏がいたら、こんな真似はしません………」 ハルヒ「………………(ギリッ)」 分が悪いと悟ったハルヒは、無言で去っていった。 おかしな奴だ。彼氏がいるなら、そいつにあの世迷い言を言えばいいのに。 最も、賛同するかまでは知らんがな。 ――――――――――――――――― 古泉「冷や汗をかいていますね。僕が舐めとってあげましょう。」 長門「古泉一樹を敵性と断定。処分の許可を。」 キョン「よし、やっちまえ。」 みくる「長門さん、これ使いますかー?」 古泉「ちょっ!朝比奈さん、木刀なんて……長門さん、柄で叩かないで下さい!軽く叩かれているとはいえ、地味に痛いんですよ!」 キョン達の笑い声が響く。あたしは、一人で歩いていた。 国木田くんと付き合いはじめて、当たり障りない日々を過ごすうちに忘れていた、私の夢。 宇宙人、超能力者、未来人と遊ぶこと。 誰かが言っていた、世界を大いに盛り上げること。その為に、SOS団を立ち上げた。 橘さん、藤原くん、九曜さん、国木田くん……… でも、皆どこかうわべずりで、あたしは何か満たされなかった。 今日、キョンと会って話していて、何か噛み合うものを感じた。 国木田くんには一笑に伏された私の夢。それをあいつは、確信したかのように答えたのだ。 ハルヒ「…………キョン…………」 名前を呟く。それだけでもドキドキする。自分は、こんな軽い女なのだろうか。………世界は色をなくし、広がっていく………。 陰鬱な気分の時に見る幻だ。
[45]黄金のジノ ◆a5vIUIiqDI :2012/10/29(月) 12:36:23 ID:??? ―――――――――――――――― 古泉「…………困ったものです。」 キョンを送った後、古泉と朝比奈は長門のマンションにいた。………古泉の頭の瘤は痛々しいが、そこはまぁ自業自得である。 長門「次にやったら、情報連結を解除する。」 警告。長門はどうも、性的な話題は受け付けないようだ。 古泉「朝比奈さん、長門さんの失恋パーティーだったんですがねぇ。僕も両手に華の気分を味わいたかったんですが。」 みくる「森さーん?古泉くんがー。」 古泉「わぁーーーッ!やめッ!殺されますって!」 みくるがゲラゲラ笑う。 長門「警戒を怠った。…………うかつだった。」 長門の声に、二人が下を向く。 古泉「よもやのSOS団集合でしたね。……最悪の形でしたが。」 みくる「……まぁな。見た感じ、満たされている感じでもなかったな。」 朝比奈が煙草に火を点ける。 長門「………彼女もまた、被害者ではある。」 古泉「………それは理解していますが、ね………」 古泉は溜め息をついた。 みくる「どういう意味だよ?説明してくんね?」 古泉は、佐々木の仮説を語った。ハルヒと佐々木の願いのベクトルの違いが生んだ悲劇だ、と。 みくる「…………かぁー………。半分は佐々木さんのせいでもあんのか……………。」 古泉「彼女は、今でも自分を責めています。………しかし………最悪ではありませんよ。彼女が保護してくれたからこそ、今、我々はいる。 一歩間違っていたら、僕達は涼宮ハルヒに消されていましたから。比較も変な話ですが、まだマシです。」 みくる「はぁ………。あたしら、神様からしたら、虫けらなんだな。」 みくるはそう言うと、下を向いた。……結局、この日は物別れに終わった。 組織モブ「ダディャーナザァーン!」 ダディャーナザァーン「オデノカラダハボドボドダ。」
[46]黄金のジノ ◆a5vIUIiqDI :2012/10/29(月) 17:48:27 ID:gM26Tz+E すっきりしない気分のまま、ベッドに横になる。 寝付けず、ゴロゴロしているまま。俺のやる事は、適度な睡眠のはずだが。 誰かに連絡するか、このまま寝ちまうか。やれやれ。 『2』票にて。 A 佐々木に連絡するか。 B 古泉に連絡するか。 C 長門に連絡するか。 D 朝比奈さんに連絡するか。 E 新八に連絡するか。 F 朝倉に連絡するか。 G 白石に連絡するか。 H 寝ちまおう!誰か用事があれば連絡してくるさ!
[47]森崎名無しさん:2012/10/29(月) 17:52:12 ID:F/L1jSe+ A
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0ch BBS 2007-01-24