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【夢幻泡影】黄金のジノ13【エンドレスエイト】
[43]黄金のジノ ◆a5vIUIiqDI :2012/10/29(月) 11:35:47 ID:??? >>42 YES。 A 普通に名乗る キョン「○○。仲間内からは、キョンって呼ばれている。」 ハルヒ「○○?パッとしないわね。キョンでいいわ。」 とことん失礼な奴だ。 キョン「フン。じゃあな、ハルヒ。」 いい加減話すのも面倒だ。俺は立ち上がり、ハルヒを見た。 ハルヒ「ハルヒ……って!あたしは名前呼びを許した覚えはないわよ、キョンッ!」 キョン「お前だってキョンって呼んでんじゃねぇか。」 ハルヒ「うるさいっ!」 顔を真っ赤にしたハルヒが叫ぶ。ああ、こいつもあれか?自分中心天動説の信奉者か? 確か前にも似たような奴がいたぞ。そいつの名前は……………… キョン「……………ハル…………ヒ?」 はた、と浮かんだ名前。それは、ハルヒだった。 ハルヒ「何よ!」 いや、待て、俺はこいつとは初対面のはずだ。しかし……頭にもやがかかったように、思い出せない。 そんなインパクトがある奴を、忘れるわけがない。………頭が痛い……。 キョン「……………」 ハルヒ「…………キョン、あんた大丈夫?顔色悪いわよ?」 心配そうに俺を見たハルヒが、俺の顔を覗きこむ。頭が痛いんだ………。ハルヒが俺に手を伸ばし、俺に触れようとした。 古泉「おやおや。こんな所にいたんですね。」 その刹那、声がした方を見ると、そこには、いつもの胡散臭い笑顔、無表情、不安げな表情があった。 キョン「………古泉………長門…………朝比奈さん…………」 古泉「どなたか存じませんが、友人がすみませんね。……貴女とて、彼氏に誤解されてもつまらないでしょう?」 古泉は、そう言うと俺の肩を抱く。………古泉の、いや………皆の表情は、俺が皆と知り合ってから初めて見る表情だった。 敵意、警戒、憎悪……。ハルヒもまた、面食らった表情をしている。お前、一体何をやらかしたんだ?
[44]黄金のジノ ◆a5vIUIiqDI :2012/10/29(月) 12:05:00 ID:??? ハルヒ「誰か知らないって割には、随分なご挨拶じゃない。」 ハルヒが古泉を睨む。そこに長門が割り込み、口を開いた。 長門「…………ここで引く事を推奨する。貴女にも彼がいるように、彼にも大切な人がいる。」 ハルヒ「…………何よ!話しかけた私が悪いってわけ?」 みくる「………普通、彼氏がいたら、こんな真似はしません………」 ハルヒ「………………(ギリッ)」 分が悪いと悟ったハルヒは、無言で去っていった。 おかしな奴だ。彼氏がいるなら、そいつにあの世迷い言を言えばいいのに。 最も、賛同するかまでは知らんがな。 ――――――――――――――――― 古泉「冷や汗をかいていますね。僕が舐めとってあげましょう。」 長門「古泉一樹を敵性と断定。処分の許可を。」 キョン「よし、やっちまえ。」 みくる「長門さん、これ使いますかー?」 古泉「ちょっ!朝比奈さん、木刀なんて……長門さん、柄で叩かないで下さい!軽く叩かれているとはいえ、地味に痛いんですよ!」 キョン達の笑い声が響く。あたしは、一人で歩いていた。 国木田くんと付き合いはじめて、当たり障りない日々を過ごすうちに忘れていた、私の夢。 宇宙人、超能力者、未来人と遊ぶこと。 誰かが言っていた、世界を大いに盛り上げること。その為に、SOS団を立ち上げた。 橘さん、藤原くん、九曜さん、国木田くん……… でも、皆どこかうわべずりで、あたしは何か満たされなかった。 今日、キョンと会って話していて、何か噛み合うものを感じた。 国木田くんには一笑に伏された私の夢。それをあいつは、確信したかのように答えたのだ。 ハルヒ「…………キョン…………」 名前を呟く。それだけでもドキドキする。自分は、こんな軽い女なのだろうか。………世界は色をなくし、広がっていく………。 陰鬱な気分の時に見る幻だ。
[45]黄金のジノ ◆a5vIUIiqDI :2012/10/29(月) 12:36:23 ID:??? ―――――――――――――――― 古泉「…………困ったものです。」 キョンを送った後、古泉と朝比奈は長門のマンションにいた。………古泉の頭の瘤は痛々しいが、そこはまぁ自業自得である。 長門「次にやったら、情報連結を解除する。」 警告。長門はどうも、性的な話題は受け付けないようだ。 古泉「朝比奈さん、長門さんの失恋パーティーだったんですがねぇ。僕も両手に華の気分を味わいたかったんですが。」 みくる「森さーん?古泉くんがー。」 古泉「わぁーーーッ!やめッ!殺されますって!」 みくるがゲラゲラ笑う。 長門「警戒を怠った。…………うかつだった。」 長門の声に、二人が下を向く。 古泉「よもやのSOS団集合でしたね。……最悪の形でしたが。」 みくる「……まぁな。見た感じ、満たされている感じでもなかったな。」 朝比奈が煙草に火を点ける。 長門「………彼女もまた、被害者ではある。」 古泉「………それは理解していますが、ね………」 古泉は溜め息をついた。 みくる「どういう意味だよ?説明してくんね?」 古泉は、佐々木の仮説を語った。ハルヒと佐々木の願いのベクトルの違いが生んだ悲劇だ、と。 みくる「…………かぁー………。半分は佐々木さんのせいでもあんのか……………。」 古泉「彼女は、今でも自分を責めています。………しかし………最悪ではありませんよ。彼女が保護してくれたからこそ、今、我々はいる。 一歩間違っていたら、僕達は涼宮ハルヒに消されていましたから。比較も変な話ですが、まだマシです。」 みくる「はぁ………。あたしら、神様からしたら、虫けらなんだな。」 みくるはそう言うと、下を向いた。……結局、この日は物別れに終わった。 組織モブ「ダディャーナザァーン!」 ダディャーナザァーン「オデノカラダハボドボドダ。」
[46]黄金のジノ ◆a5vIUIiqDI :2012/10/29(月) 17:48:27 ID:gM26Tz+E すっきりしない気分のまま、ベッドに横になる。 寝付けず、ゴロゴロしているまま。俺のやる事は、適度な睡眠のはずだが。 誰かに連絡するか、このまま寝ちまうか。やれやれ。 『2』票にて。 A 佐々木に連絡するか。 B 古泉に連絡するか。 C 長門に連絡するか。 D 朝比奈さんに連絡するか。 E 新八に連絡するか。 F 朝倉に連絡するか。 G 白石に連絡するか。 H 寝ちまおう!誰か用事があれば連絡してくるさ!
[47]森崎名無しさん:2012/10/29(月) 17:52:12 ID:F/L1jSe+ A
[48]森崎名無しさん:2012/10/29(月) 18:28:58 ID:XUxCbfZk C
[49]森崎名無しさん:2012/10/29(月) 19:29:14 ID:X6I0dmZ2 C
[50]黄金のジノ ◆a5vIUIiqDI :2012/10/30(火) 06:42:14 ID:hi9OwjE2 C 長門に連絡するか。 こんな時は、長門だな。 ……ハルヒについて、何か知っているかも知れないし…この頭のもやを、払ってくれるかも知れない。 長門『………もしもし。』 キョン「長門か?俺だ。……少し聞きたい事があってな。」 長門『………何?』 キョン「涼宮ハルヒについて、だ。」 長門『………………』 長門は、押し黙った。………何か都合が悪いのだろうか……… 長門『………齟齬が発生する可能性がある。電話でなく、直接話をすべき話題。だが、彼女については、聞かない事を推奨する。』 ……何か気になる言い方だな。 キョン「…………そうか。」 長門なりに考えを纏めていたのか。 長門『どうしても聞きたいのであれば、今から私の自宅に来る、若しくは翌日の昼休みに話す。この二つが現状としては良いと考えられる。 ただし、聞いた後について、あなたがどんな感情を抱くかまでは、責任が持てない。なので聞かない事を推奨する。 ………回答を願う。』 『2』票にて。 A 今から聞く B 明日聞く C 聞かない
[51]森崎名無しさん:2012/10/30(火) 08:25:11 ID:3Km6NLFQ A
[52]森崎名無しさん:2012/10/30(火) 09:52:38 ID:JKFBa/I+ A
[53]黄金のジノ ◆a5vIUIiqDI :2012/10/30(火) 10:44:54 ID:??? A 今から聞く キョン「今から聞きたい。」 納得のいかない話は、早目に解決するに限る。 長門『…………了解した。』 俺は、すぐに自転車に乗り、長門の家に急いだ。 ――――――――――――――――― 長門は、急須にお茶を注ぐ。 長門「…………………まず、謝らせて欲しい。」 キョン「?」 何を、だ? 長門「貴方の記憶……涼宮ハルヒに関する記載を奪ったのは、私。」 ……となれば、俺はハルヒと面識が…… 長門「貴方と涼宮ハルヒは、かつて想い合う仲だった。しかし、イレギュラーが発生した。それは、猜疑心。」 キョン「……………?」 長門「ここからは、多分に仮説を含む。正確な情報と言い難いが……… 涼宮ハルヒが、貴方に猜疑心を持った時、佐々木○○の願い…貴方の側にいる事…これが二重に働いた。 涼宮ハルヒは、相乗作用により、貴方を消滅させようとした。」 キョン「……………はぁ?」 長門「事実。古泉一樹、朝比奈みくる、この両名が死力を尽くし、貴方の消滅は回避された。 古泉一樹は機関を裏切り、朝比奈みくるは、未来の自分を犠牲にして、貴方を救った。 私は、涼宮ハルヒに対抗すべく、涼宮ハルヒと同じ系統の能力を持つ佐々木○○を、私達の仲間に引き込んだ。」 キョン「ま、待ってくれ。」 頭が痛い。 長門「記憶を戻す。詳しい話は、貴方が知る。」 長門の手が光る。 キョン「……………………………………………」 あ、な、なんだ、こりゃ…………。国木田………谷口………阪中…………ハルヒ……………あの木の下で……… 絶望の中、立ち尽くす自分。機関に拉致されようとした俺を、古泉が………朝比奈さん(大)が…… 古泉『僕は、現時点を持って機関を抜ける。死にたい方は前へ。』 みくる(大)『もう付き合ってられっか!オメェだけは意地でもあたいが助けてやる!』
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0ch BBS 2007-01-24