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【新隊長】異邦人モリサキ3【始動】
[134]ノータ ◆JvXQ17QPfo :2012/11/22(木) 22:50:39 ID:??? D ただのバカ犬に喧嘩を買うのは宜しくない 相手は隊長でもないし、無視して話を進めれば大人しくなるはず カルロスが隊長なら信用もできるし
[135]さら ◆KYCgbi9lqI :2012/11/22(木) 23:25:19 ID:??? C実際森崎一人で倒した訳ではないですから。 それにどんな形であれ喧嘩を買えばカルロス隊長の面子を潰すのではないかと思います。
[136]異邦人 ◆ALIENo70zA :2012/11/27(火) 18:42:59 ID:??? 皆様、ご回答ありがとうございます。 それでは早速、>>132の選択については…… >>135 さら ◆KYCgbi9lqI様のご回答を採用させていただきます! なるほど、相手の面子を考慮するというのは想定の外でした。 言われてみれば確かに、ということで内部的に礼法値が上がりつつCP3を進呈いたします。 >>133 はい、お互い小手調べといった意味も含めての初顔合わせになっていますね。 ちなみに人物称号によってはCのような選択肢がCP必須、もしくは出現しなくなってきます。 >>134 そうですね。大人しくなるか…はともかく、同じレベルでやりあう必要はない場面でしょう。 サンターナについては訓練所パートでは重要な位置づけになってきますので、今後をお楽しみに、 といったところです。
[137]異邦人 ◆ALIENo70zA :2012/11/27(火) 18:43:59 ID:??? *** C 「さて、俺だけの力で成し遂げたことではないからな」 森崎がそう告げたのは、紛れもない事実であった。 ヴァルファ八騎将、『疾風』ネクセラリアを打倒し得たのはヤングの負わせた傷ありきであることなど、 森崎自身が一番よく分かっていた。 それ以前に一騎討ちに持ち込めたのは部隊全体が最後の最後まで恐慌も来さず戦い抜いたゆえである。 そういった諸々を無視して一人の手柄であると吹聴する狭量、貪欲、あるいは鈍磨を森崎有三という男は 持ちあわせていなかったし、また同時に眼前の狂犬じみた男の安い挑発を買い支えるつもりもない。 どういう意図かは分からなかったが、不用意に騒ぎを起こせばわざわざこちらを訪ねてきたという 第二大隊長となる予定のサンターナという男の顔を潰すことにもなろう。 「……っだと、テメエ」 しかし、あくまで冷静に返答した、その態度の意味するところが相手に伝わることはなかった。 淡々とした回答が小馬鹿にしているようにでも映ったのだろうか。 むしろ勘に障ったらしい男の顔から、侮蔑の笑みが消えた。 赤銅色の肌はほとんど熱した鉄の色に近いところまで赤く染まっている。 視線が、その凶悪さを増して森崎を睨みつけた。 「……」 森崎とて、怯懦から男の挑発を受け流したわけではない。 殺気の籠もった視線の一つや二つで慄いていては戦場に立つことも、数百の荒くれどもを まとめ上げることもできはしなかった。 無言で、しかし殺気を押し返すが如く力を込めて、男の目を見返す。 一触即発の空気が、漂った。 「……ま、まあまあ! 二人とも!」
[138]異邦人 ◆ALIENo70zA :2012/11/27(火) 18:45:00 ID:??? 割って入ったのは、それまで後ろに控えていた三人目の男である。 高い、少年のような声だった。 サンターナと名乗った中央の男や、詰め寄っている屈強な男に比べればやや小柄な体格。 白い肌に小麦色の長い髪、そして声音に相応しい少年のような顔は、いかにも女性受けの良さそうな 柔和で整った目鼻立ちである。 「ちょっとザガロさん、何やってんですか! やめてくださいよ、もう」 ザガロと呼ばれたのは赤銅色の肌の男だった。 吹けば飛ぶような体格差、近づくことすら危うく感じるような殺気を物ともせず、 少年が男の視線を塞ぐように立つ。 「邪魔だ、どけバビントン!」 「どきません! 団長も黙ってないで止めて下さいってば! 喧嘩しに来たんじゃないでしょう」 バビントンと呼ばれた少年が中央の男、サンターナに助けを求めるように声をかける。 サンターナはといえば、先刻森崎への事務的な報告を終えた瞬間と一切変わらぬ姿勢、 一切動かさぬ表情のまま事の推移をただ見つめていただけである。 沈思する哲学者のようにも、芝居倉庫に置き去りにされた人形のようにも見える男が、 バビントンの声にちらりと目線だけを動かした。 「……そこまでにしておけ、ザガロ」 やはり何の感情も浮かべぬ声で、それだけを告げる。 しかし効果は絶大であった。 「……チッ」 渋々、といった体ではあったが、名を呼ばれた男は森崎から目を逸らし、一歩を引いたのである。 これには森崎も内心、瞠目を禁じ得なかった。
[139]異邦人 ◆ALIENo70zA :2012/11/27(火) 18:46:01 ID:??? 腕力で物事の優劣を判断する類の人間にとって、先に目を逸らすこと、後ろに退くことは ほとんどあり得ないと言っていい。 どちらも敗北、恭順を示す行為だからである。 それをさせるということはつまり、サンターナという男の言葉は、ザガロという 全方位から暴力の臭い紛々たる男に一時の屈辱を許容させるほどの影響力、あるいは 強制力を持つということを意味するのだった。 「伊達じゃねえ、ってか」 「……?」 森崎の呟きに不思議そうな顔で振り返ったのは、紅顔の美少年である。 ザガロを抑える必要がなくなった安堵からか、それとも生来の性質なのだろうか、 見る者を和ませるような柔らかい雰囲気を漂わせている。 「あ、すいませんどうも、うちの団員が失礼しまして」 「いや……」 「申し遅れました、僕、エセキエル・バビントンといいます。 傭兵団『エル・ディオス・ケ・デベセール・オディアド』の副団長を努めさせていただいています」 「そうか、俺は……って、副団長!?」 どこまでも角の立たぬ少年の言に、思わず聞き流してしまいそうになった。 「はい。まあ、このドルファンでは団ごと丸抱えで第二大隊ってことになりますから、 言うなれば副隊長……ですかね。それが何か?」 「あ、いや……」 小姓か従卒だと思った、とはとても口に出せない。 してみればバビントンという少年、いや男に額面通りの評価を下してはならないのだろう。 何と言ったものかと口ごもる森崎に、サンターナが進み出ると口を開く。
[140]異邦人 ◆ALIENo70zA :2012/11/27(火) 18:47:02 ID:??? 「我々と貴殿らは独立した指揮、訓練系統となる。混乱を避けるよう通達を徹底してくれ。 詳細は後ほど、このバビントンと詰めてもらおう。話は以上だ。失礼する」 低く静かな、しかしやはり凪いだ水面の如き抑揚のない声で事務的にそう告げると、 サンターナは一片の躊躇も見せずに踵を返した。 予め段取りを決められた役者のようなその所作に、森崎はただ眉根を寄せることしかできない。 ちらりとカイルに目配せをして扉を開かせるのが精一杯だった。 「ケッ……東洋人はおとなしくカバヤキでも作ってろってんだ」 「バビントンさんってば! あ、あはは、お騒がせしました〜」 サンターナに続いて踵を返しながらぼそりと捨て台詞を残すザガロの背を、 バビントンが慌てて押していく。 突然の闖入者たちがようやく退出しようとした、そのときである。 「何だ、どうした!?」 「……騒がしいが、何かあったのかモリサキ」 隊長室に、新たな影が飛び込んでくる。 ネイとトニーニョ、そしてネイの背後にはジェトーリオ。 ちょうど部屋から出て行こうとしていた第二大隊の面々と鉢合わせる格好となった彼らが、 ぎょっとしたように立ち止まると、声を上げる。 「な……、”エル・ニーニョ”……!?」 「後ろのは”城焼き”ザガロじゃねえか……! どうしてテメエらがここに……!?」 「あ、バビントン、久しぶりだね〜」 三者三様の態度に、しかし応えたのはザガロ一人である。 正鵠を期するならば、何かを言いかけたバビントンを制するように、ザガロが口を開いたのだった。
[141]異邦人 ◆ALIENo70zA :2012/11/27(火) 18:49:46 ID:??? 「ハン、誰かと思えば……お尋ね者どもか!」 空気が、凍る。 「……!」 「ンだとォ……!?」 「……」 表情を固くするトニーニョ。 ほとんど飛び掛からんばかりの姿勢で肩を怒らせるネイ。 にやにやとした笑顔を崩さず、しかしすう、とネイの背後から立ち居地を変えるジェトーリオ。 ネイが前に出た瞬間フォローに入れる位置取りだと、これまで彼らを見てきた森崎には一目瞭然である。 一気に緊迫の度合いを増した情勢に、森崎が割って入るべく立ち上がろうとする。 「まさかこんな海の果てに身を隠していたとはな! そりゃあ、向こうには戻れねえだろうがよ!」 「ちょ、ザガロさん、その辺で! 彼ら、たぶん第一大隊として雇われてるんですから! 団長も!」 「……そこをどいてもらおう」 「だ、団長〜!?」 制止しようとするバビントンの声はもはや悲鳴に近い。 ほんの二言、三言であったが言葉を交わした森崎にも分かる。 サンターナという男、おそらくは眼前のトニーニョたちに一切の興味がないのだろう。 それでただ純粋に、道を開けろと言っているに違いない。 しかし今の状況では、どう聞いても挑発の一環である。 「おい、テメエ……!」 「よせ、ネイ」 激昂しかけたネイを森崎よりも一瞬早く抑えたのは、トニーニョである。
[142]異邦人 ◆ALIENo70zA :2012/11/27(火) 18:50:47 ID:??? 「彼らはこの隊長室から出て行くところだった。モリサキもカイルも、無事にそこにいる。 そして俺たちには事情が分からない。……いま乱闘騒ぎを起こせば、困るのはモリサキだろう」 「ぐっ……!」 トニーニョの表情は、相変わらず固い。 固いが、しかし声音には他を圧して息を飲み込ませる力があった。 ネイが接ぎ穂を失った刹那を見計らったように、ジェトーリオがその肩に手をかけて脇に寄せる。 「ほらほらネイくん、お客様がお帰りだよ〜。ちょっと場所を開けてあげようねえ」 「触んな! 雨降りそうなんだから洗濯物を増やすんじゃねえ!」 「うぅ〜ん、ネイくんのいけずう」 しなを作ったジェトーリオが、ちらりと一瞬だけバビントンの方へと目線を送る。 僅かに頷いたバビントンがザガロを促し、急いで退出しようとする。 サンターナはといえば、ネイが進路を開けるのとほぼ同時に無言で出ていってしまっていた。 「ほら、ザガロさん。帰りますよ、まだやることいっぱいあるんですから!」 「ハーッハッハァ! 安心しなお尋ね者ども、俺らははした金目当てに通報したりはしねえからよ! ま、次の戦場までの命かもしれねえが、せいぜい頑張って欧州の隅っこでこそこそ生き永らえな!」 「ザガロさん! いいから! 早く行きましょう!」 「チッ……引っ張るんじゃねえよ、バビントン」 それから嵐が去るまでの数十秒、何事も起こらなかったのは僥倖といえるだろう。 ぎい、と扉が閉まる音とほぼ同時。 執務机に詰め寄ったのはネイである。 「どういうことだ、モリサキ! どうしてアイツらがここにいる!」 「……」 さて何から話したものか、としばし黙考した森崎が―――
[143]異邦人 ◆ALIENo70zA :2012/11/27(火) 18:53:33 ID:SyarAx66 *選択 A「新設される第二大隊の連中だ」 無難に説明する。 B「あいつら、西洋圏では有名なのか」 彼らの素性を尋ねる。 C「お尋ね者ってどういうことだ」 問いただしてみる。 森崎の行動としてどれか一つを選択して下さい。 その際【選択理由】を必ず付記していただくようお願いいたします。 期限は『11/27 24:00』です。 ****** どうやらこの世界、ブラジルはポルトガル語圏ではないようです。 イベリア半島はなくてもスペイン語はある不思議な世界……。 といったところで、本日の更新はこれまでとさせていただきます。 遅くまでのお付き合い、ありがとうございました。 それではまた、次回更新にて。
[144]◆W1prVEUMOs :2012/11/27(火) 23:48:08 ID:??? B これから関わることになるなら知っておいて損はないので Cは上手くいけば(ネイの)スキルゲットの可能性があるけどリスクも高いパターンぽい
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0ch BBS 2007-01-24