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【新隊長】異邦人モリサキ3【始動】
[178]異邦人 ◆ALIENo70zA :2012/12/06(木) 19:13:25 ID:sLHyRKsM まるでのどかな昼下がりの、茶飲み話のように何気なく、微笑みながらそれを言う。 しかし、たとえば凪いだ海が船を抱いて離さぬように、底なし沼の足に絡めば抜けないように、 男の瞳は、静かに腐っている。 「お前は」 森崎がその瞳に告げる――― *選択 A「逃げてきたのか」 B「復讐したいのか」 C「死にたいのか」 D「生き延びたんだな」 森崎の行動としてどれか一つを選択して下さい。 その際【選択理由】を必ず付記していただくようお願いいたします。 期限は『12/6 24:00』です。 ****** 戦争に敗れた共産主義シベリアは南進政策に切り替えました、 といったところで本日の更新はこれまでとさせていただきます。 夜遅くまでのお付き合い、ありがとうございました。 それではまた、次回更新にて。
[179]傍観者 ◆YtAW.M29KM :2012/12/06(木) 19:45:34 ID:??? D Aは地雷、Bは本人の本望、Cが多分本心…と来て、一番心に響くのはDではあるまいか。 心が腐っている人間にはまず大前提(生きてる)を確認させて前向きにさせたほうがいいと思うんだよね。 ピココールとかするべきなのかもしれないけど、戦争関係を傍観してた私はポイントの手持ちが少ないので(笑)
[180]さら ◆KYCgbi9lqI :2012/12/06(木) 19:53:55 ID:??? 【ピココール】 こういう明らかに心が壊れてる様に見えるレヴィンにはBCDのどれが彼の心に響くと思う?
[181]ピコ ◆ALIENo70zA :2012/12/06(木) 20:50:35 ID:??? >>180 心に響く…うーん、彼とはまだ付き合いが浅いからねえ…。 まあ、普段は近寄らないでねっていう空気バリバリの彼がなぜかぺらぺら語り出してることだし、 こっちがどう答えるかはある程度予測されてるって思った方がいいかもしれないね。 その上で意表をつくか、言ってほしそうなことを言ってあげるかはキミ次第だよ。
[182]さら ◆KYCgbi9lqI :2012/12/06(木) 21:18:23 ID:??? C【ピココール】を踏まえてBと悩んだんですがレヴィンの言って欲しい言葉ってこれかなって思いました。
[183]◆9OlIjdgJmY :2012/12/06(木) 23:23:18 ID:??? C 自分の生に執着してなさそうなので、釘を刺す意味も込めて。 隊長として、部下の(緩やかな)自殺は止めるべきでしょう。 隊に危険が及ぶかもしれないし。
[184]さら ◆KYCgbi9lqI :2012/12/07(金) 19:25:51 ID:??? レヴィンがこんなに喋るとは思ってなかったんですが、魅力と評価が高いからですか?
[185]異邦人 ◆ALIENo70zA :2012/12/08(土) 14:23:12 ID:??? 皆様、ご回答ありがとうございます。 それでは早速、>>178の選択については…… >>182 さら ◆KYCgbi9lqI様のご回答を採用させていただきます! そうですね、レヴィンの誘導に従えばその二択になるでしょう。 また>>184への返答となりますが、この饒舌は判定を挟んでいるわけではなく、レヴィンなりの計算ですね。 森崎が親切なお節介焼きということは既に新規部隊員にも知れ渡っていますので、それを踏まえた 一種の牽制といったところでしょうか。 しかし森崎の周囲が実は既に面倒な人物ばかりで、対応に慣れていることまでは知られていないようです。 CP3を進呈いたします。 また>>179 傍観者 ◆YtAW.M29KM様、>>183 ◆9OlIjdgJmY様のご回答につきましても 方法論、方向性として非常に鋭いものですので、次点としてそれぞれCP1を進呈いたします。 この後の展開でも少し触れていますが、レヴィンはまたもや厄介な背景持ちですので、 声が届くようこちらを向かせるにはまだもう少し手間と時間がかかるかもしれません。 なんというか、どいつもこいつもカルツの漢らしさを見習ってほしいものですw
[186]異邦人 ◆ALIENo70zA :2012/12/08(土) 14:24:15 ID:??? *** C「死にたいのか」 そういうものを、いくつも見てきた。 望んでいくさ場に身を置く者の中には、少なからずいる。 生き死にへの関わり方という、人の最奥が朽ちてしまったものたちだ。 自決を大いなる罪と信仰が定めるこの欧州において、傭兵という職は彼らの前に蠱惑的な煌めきを放つ。 そこには、彼らの何より望むものが淡々と存在しているからだ。 彼らにとって死の危険は恐怖でも不運でも、あるいは一部の狂人がそう感じるような快楽でも愉悦でもない。 それはただ、招く手だ。 己をあるべき姿に戻してくれる、原初の扉への誘いだ。 そして今、森崎の眼前に立つ男の瞳は、そういうものたちと同じ色をしている。 だから森崎は、もう一度その言葉を繰り返した。 「お前は、死にたいのか」 責める意図はない。 それはいわば、確認だった。 森崎自身の信仰において、自死は生理的な忌避の対象でこそあれ、最も救われぬ罪であるという認識はない。 遥か遠い故郷を思えば、それは時に賞賛の対象ですらあり得た。 この欧州でいくさ場に飛び交う矢や刃や銃弾をその道具としようとする彼らの動機は、それら極東の世に語られる 美事の正逆ではあっただろうが、しかしそのことを叱責できるほどには、森崎は欧州の人ではなかった。 それでも部隊を預かる者として生きる意志のない者は懸案事項であり、その把握は必須といっていい。 彼らの精神はある局面では非常に有効に機能するが、しかし別の局面では隊を極めて大きな危険に晒す可能性もあった。 レヴィンの返答は、 「ふふ……、ははは」 失笑である。 北欧特有の、色の薄い白皙の美貌が歪むような、暗く静かな笑い方だった。
[187]異邦人 ◆ALIENo70zA :2012/12/08(土) 14:25:52 ID:??? 鼻白む森崎を前にひとしきり笑ったレヴィンが、小さく首を振って鞍上、手綱を握り直す。 「すみません、つい……。本当に面白いことをおっしゃいますね、隊長は」 「おかしいか」 「ええ、とても」 木漏れ日が、撫でるようにレヴィンの頬を照らした。 「ご質問にお答えしましょう。―――いいえ、そして、はい、隊長」 「……」 人を近づけぬ微笑が、その口元に戻っていた。 長い指が僅かに動くと、それだけで何かの意思を伝えたものか、レヴィンの馬がゆっくりと歩き出す。 森崎もその後を追うべく、馬の腹を軽く蹴る。 「僕は、僕のたいせつなものを壊した何もかもを恨み、憎悪しながら生きています」 どんな顔をしながらその言葉を口にしているのか、森崎にはわからない。 見えるのは、並足にゆったりと揺られるレヴィンの背だけだった。 「彼と彼らには苦痛に満ちた死を。希望という希望に見放された破滅を与えてやりたいと、常に願っています」 「……」 彼、とレヴィンは言った。 それはつまり、仇を特定できているということだろうか。 そしてまた彼らというからには、その仇には協力者が存在するというのか。 断片的な情報から類推する森崎に、レヴィンがゆらゆらと揺れながら続ける。
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0ch BBS 2007-01-24