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【新隊長】異邦人モリサキ3【始動】
[231]異邦人 ◆ALIENo70zA :2013/02/07(木) 14:13:59 ID:??? 踏み込んだのは既に上背に勝るトニーニョの間合いの内である。 しかし長身の体勢は半端に体を引いたのけぞるような後傾、腰の入らぬ拳を無造作に外側に捌いて、森崎が懐に入る。 迎撃のつもりだろうか、かち上げられようとした膝はしかし明らかに遅い。 その拙い対応が、森崎の内に燃える火に油を注いだ。 森崎は今、何をしたわけでもない。心の底に憤りを覚えただけである。 それを隠さずに迫ったという、ただそれだけのことに平静を乱されるトニーニョを、森崎は許容できない。 鍛錬に引き締まった長身が、瞬間、紙人形が如く頼りなく見えた。 振り払うように、森崎が動く。 左の腕に据え付けた円盾をトニーニョの胸に押し付けるようにしながら、空いた手で不用意に浮いた腿を掴んだ。 「……!」 重心を制した森崎に、トニーニョの長身が為す術もなく回転する。 まるで宙返りでもするようにぐるりと綺麗な弧を描き、そのまま仰向けに地面へと叩きつけられた。 同時、盾越しに乗せられた森崎の全体重が、トニーニョの胸郭を圧迫する。 「が……ッ!」 鍛え抜かれた筋肉の鎧が、踏み固められた地面と木製の盾とに挟まれて軋む。 肋骨がその剛性の限界を超える寸前、森崎が盾を引いた。 「……」 勝負がついたのは、明らかだった。 痙攣するように身を丸めて咳き込むトニーニョを見下ろして、森崎が告げる。
[232]異邦人 ◆ALIENo70zA :2013/02/07(木) 14:19:00 ID:nri0YbEU *選択 A「あれは、誰のせいでもねえ。周りに迷惑、かけんじゃねえよ」 矛を収める。 B「罰が欲しくて迷子の真似か!」 迷いを責める。 C「……お前、何を怖がってんだ」 掘り下げる。 森崎の行動としてどれか一つを選択して下さい。 その際【選択理由】を必ず付記していただくようお願いいたします。 期限は『2/9 9:00』です。 ****** といったところで、短いですが本日の更新はこれまでとさせていただきます。 私事にてプレイヤーの皆様にご迷惑をお掛けしておりますこと、 改めて深くお詫び申し上げます。 久々のお付き合い、ありがとうございました。 それではまた、次回更新にて。
[233]さら ◆KYCgbi9lqI :2013/02/08(金) 22:04:19 ID:??? 【ピココール】 今掘り下げた方が良いのか、後で掘り下げる方が良いのか、どう思う? 久々なんで、ここは慎重に。
[234]ピコ ◆ALIENo70zA :2013/02/08(金) 23:52:56 ID:uLee/Ydg >>233 そうだねえ…前に話をしたときも結局全然、何にも、伝わってなかったわけで…。 また問題を先送りにしても何も解決しない、っていうのは確かかもね。 どうも昔のことも絡んでるみたいだし、この場で全部解決するわけじゃないにしても 手がかりくらいは掴んでおきたい、かも?
[235]傍観者 ◆YtAW.M29KM :2013/02/08(金) 23:56:59 ID:??? C Aは論外として、Bは…個人的心情でもあるんだけど「迷うことは悪くない」と思うんだよね。 迷って迷って悩んで悩んで答えが出ることってあると思うから。大事なのは「正しく迷う」ことでしょ。 というわけで、その迷いを掘り下げるのが良いと思うのですわ。
[236]さら ◆KYCgbi9lqI :2013/02/09(土) 00:01:45 ID:??? C【ピココール】を踏まえトニーニョの過去に少しでも踏み込んだ方が良いと思いました。
[237]異邦人 ◆ALIENo70zA :2013/03/16(土) 11:00:51 ID:??? 皆様、ご回答ありがとうございます。 どうにか月一更新から脱却したい今日このごろです! それでは早速、>>232の選択については…… >>235 傍観者 ◆YtAW.M29KM様、>>236 さら ◆KYCgbi9lqI様、お二方の案を採用させていただきます! それぞれCP3を進呈いたします。 >>235 はい、「迷う」ことと「真剣に問題と向き合う」ことは決して遠い位置にあるわけではありませんからね。 その二つが交差できるような道筋を見つけてあげられればと思います。 独りで間違えた迷い方をしてしまうと出口が見えませんし、挙句に「迷わない」と「考えない」が どこかでイコールになってしまったりすることも、ままありますからね。 >>236 良いタイミングでのピココール、ありがとうございました。 もしAが選択されていたら、もう少し面倒な道筋になっていたかもしれません。
[238]異邦人 ◆ALIENo70zA :2013/03/16(土) 11:01:53 ID:??? C「……お前、何を怖がってんだ」 *** 「……ッ!!」 その一言がトニーニョに齎した効果は激甚というに相応しいものであった。 地に伏したまま森崎を見上げようとする、険しい顔は変わらぬ。 しかしその表情の意味は、常の懊悩に満ちてみえる渋面では、既にない。 もとより白く、日に焼けて僅かに赤い肌は今や蒼白を通り越し、濁った血の皮の下に澱み溜まるが如く黝い。 見開かれた瞳はふるふると焦点の定まらぬまま眼前の森崎を、あるいはその存在する空間を写そうと彷徨っている。 怒りではない。煩悶ではない。真実を射貫かれた痛みでも、恥辱でも苦衷でもない。 小さく、小さく首を振りながら微かに後ずさりを試みる男の、その顔に浮かんでいたのは、 森崎が言ってのけた通りの、恐怖である。 「……、」 薄い唇が、荒い呼吸の中で何事かを紡ごうと開かれる。 しかしトニーニョの言葉は、声にならぬ。 欠けた歯車を、あるいは磨り減った石臼を無理矢理に回すような、手応えのない掠れた音だけが、森崎に届く。 森崎が、手を伸ばす。 触れれば砂となって消えてしまいそうな音の塊を拾い上げるように。 手を伸ばして、問いかける。 「何だ。何が言いたい。聞くぞ、俺は聞くぞ、トニーニョ」 「……、……、」 しかしトニーニョは森崎の、その立ち姿の影の中でただ首を振り、その影だけを見上げ慄き、 やはり声にならぬ何事かをほとんど悲鳴のように呟きながら、伸ばされた手を、払いのけた。
[239]異邦人 ◆ALIENo70zA :2013/03/16(土) 11:02:53 ID:??? 「おい、トニ―――」 やがてゆらりと立ち上がり、己に背を向けたトニーニョに駆け寄ろうとした森崎が、足を止める。 その耳に、音が聞こえていた。 火にくべられた詩篇の、灰となって崩れるような音は無論、トニーニョの唇の間から漏れる音だった。 声ならぬ声の中、ただ一言だけ形をなして森崎が聞いたそれは、 「……オル、ヘス。……もう、ゆるして、くれ……」 それきり、言葉は震える音になり、音は遠ざかっていく。 ふらりふらりとよろめきながら、勝負がついたと近づいてこようとする荒くれどもを、 ほとんど身を預けるようにしながらかき分けて、トニーニョは鍛錬場を出ていこうとする。 決然たる意思もなく、確固たる意志もなく、幽鬼の如き形相でただその場から離れようとする背は、 逃亡者の、それだった。 ※ガッツが20減少。 体術が26上がりました。 ****** トニーニョがスキル『オルヘスの亡霊』を獲得しました。 種別:パッシブ 消費ガッツ:- 効果:このスキルが効果を発揮する限り、トニーニョを訓練時に誘うことができない。 ******
[240]異邦人 ◆ALIENo70zA :2013/03/16(土) 11:03:58 ID:??? ****** ※称号が『親切な拳士』になりました。 スキル『体捌き』を獲得しました。 種別:パッシブ 消費ガッツ:- 効果:SPD値を常時+10する。 ****** 現在のガッツ:125 剣術:146 馬術:90 体術:88 魅力:78 評価:84 ATK:236 DEF:244 SPD:188 ini:37 ******
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0ch BBS 2007-01-24