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【新隊長】異邦人モリサキ3【始動】
[235]傍観者 ◆YtAW.M29KM :2013/02/08(金) 23:56:59 ID:??? C Aは論外として、Bは…個人的心情でもあるんだけど「迷うことは悪くない」と思うんだよね。 迷って迷って悩んで悩んで答えが出ることってあると思うから。大事なのは「正しく迷う」ことでしょ。 というわけで、その迷いを掘り下げるのが良いと思うのですわ。
[236]さら ◆KYCgbi9lqI :2013/02/09(土) 00:01:45 ID:??? C【ピココール】を踏まえトニーニョの過去に少しでも踏み込んだ方が良いと思いました。
[237]異邦人 ◆ALIENo70zA :2013/03/16(土) 11:00:51 ID:??? 皆様、ご回答ありがとうございます。 どうにか月一更新から脱却したい今日このごろです! それでは早速、>>232の選択については…… >>235 傍観者 ◆YtAW.M29KM様、>>236 さら ◆KYCgbi9lqI様、お二方の案を採用させていただきます! それぞれCP3を進呈いたします。 >>235 はい、「迷う」ことと「真剣に問題と向き合う」ことは決して遠い位置にあるわけではありませんからね。 その二つが交差できるような道筋を見つけてあげられればと思います。 独りで間違えた迷い方をしてしまうと出口が見えませんし、挙句に「迷わない」と「考えない」が どこかでイコールになってしまったりすることも、ままありますからね。 >>236 良いタイミングでのピココール、ありがとうございました。 もしAが選択されていたら、もう少し面倒な道筋になっていたかもしれません。
[238]異邦人 ◆ALIENo70zA :2013/03/16(土) 11:01:53 ID:??? C「……お前、何を怖がってんだ」 *** 「……ッ!!」 その一言がトニーニョに齎した効果は激甚というに相応しいものであった。 地に伏したまま森崎を見上げようとする、険しい顔は変わらぬ。 しかしその表情の意味は、常の懊悩に満ちてみえる渋面では、既にない。 もとより白く、日に焼けて僅かに赤い肌は今や蒼白を通り越し、濁った血の皮の下に澱み溜まるが如く黝い。 見開かれた瞳はふるふると焦点の定まらぬまま眼前の森崎を、あるいはその存在する空間を写そうと彷徨っている。 怒りではない。煩悶ではない。真実を射貫かれた痛みでも、恥辱でも苦衷でもない。 小さく、小さく首を振りながら微かに後ずさりを試みる男の、その顔に浮かんでいたのは、 森崎が言ってのけた通りの、恐怖である。 「……、」 薄い唇が、荒い呼吸の中で何事かを紡ごうと開かれる。 しかしトニーニョの言葉は、声にならぬ。 欠けた歯車を、あるいは磨り減った石臼を無理矢理に回すような、手応えのない掠れた音だけが、森崎に届く。 森崎が、手を伸ばす。 触れれば砂となって消えてしまいそうな音の塊を拾い上げるように。 手を伸ばして、問いかける。 「何だ。何が言いたい。聞くぞ、俺は聞くぞ、トニーニョ」 「……、……、」 しかしトニーニョは森崎の、その立ち姿の影の中でただ首を振り、その影だけを見上げ慄き、 やはり声にならぬ何事かをほとんど悲鳴のように呟きながら、伸ばされた手を、払いのけた。
[239]異邦人 ◆ALIENo70zA :2013/03/16(土) 11:02:53 ID:??? 「おい、トニ―――」 やがてゆらりと立ち上がり、己に背を向けたトニーニョに駆け寄ろうとした森崎が、足を止める。 その耳に、音が聞こえていた。 火にくべられた詩篇の、灰となって崩れるような音は無論、トニーニョの唇の間から漏れる音だった。 声ならぬ声の中、ただ一言だけ形をなして森崎が聞いたそれは、 「……オル、ヘス。……もう、ゆるして、くれ……」 それきり、言葉は震える音になり、音は遠ざかっていく。 ふらりふらりとよろめきながら、勝負がついたと近づいてこようとする荒くれどもを、 ほとんど身を預けるようにしながらかき分けて、トニーニョは鍛錬場を出ていこうとする。 決然たる意思もなく、確固たる意志もなく、幽鬼の如き形相でただその場から離れようとする背は、 逃亡者の、それだった。 ※ガッツが20減少。 体術が26上がりました。 ****** トニーニョがスキル『オルヘスの亡霊』を獲得しました。 種別:パッシブ 消費ガッツ:- 効果:このスキルが効果を発揮する限り、トニーニョを訓練時に誘うことができない。 ******
[240]異邦人 ◆ALIENo70zA :2013/03/16(土) 11:03:58 ID:??? ****** ※称号が『親切な拳士』になりました。 スキル『体捌き』を獲得しました。 種別:パッシブ 消費ガッツ:- 効果:SPD値を常時+10する。 ****** 現在のガッツ:125 剣術:146 馬術:90 体術:88 魅力:78 評価:84 ATK:236 DEF:244 SPD:188 ini:37 ******
[241]異邦人 ◆ALIENo70zA :2013/03/16(土) 11:04:59 ID:??? *D26.11月 「親切な拳士」森崎有三 メインイベント 『Get Ready』 .
[242]異邦人 ◆ALIENo70zA :2013/03/16(土) 11:05:59 ID:??? 十一月十日、快晴。 突き抜けるような青空と身の引き締まるような肌寒さの同居する、晩秋の一日であった。 「うー……こう冷えてくると、ホットワインが恋しくなるな。温いやつを、きゅーっと……」 『ほらほら、出店を覗くのは後にしてよね! いい席、取られちゃうでしょ』 「ちぇ」 舌打ちした森崎が立つのは、フェンネル運動競技公園の一角である。 遮蔽物なく開けた平地を吹き抜ける風は、爽やかに冷えている。 かじかむ指先を擦り合わせながら周りを見渡した森崎が、しみじみと呟いた。 「しっかし、まだ昼前だってのに大した人出だな」 『なんたって、お祭りだからね』 「祭り、ねえ……まあ、祭典と名がついちゃあいるがよ」 ひとりごちた森崎を、何人もの人間が追い抜いていく。 中心街の大通りとも見紛うような人のうねりは、急くように一点へと吸い込まれていく。 『ほら、早く!』 「へいへい」 促された森崎の足もまた、人波と同じ場所を目指している。 行く先、聳え立つ石白色の威容は、古式ゆかしいオリンピア様式を模したものである。 南トルキアの誇る貿易都市ドルファンがその財と文化を結集したそれこそは、ドルファン王立運動競技場。 スタジアムと呼び習わされるその堂々たる建築がこの連日、首都城塞の紛れも無い主役であった。 スポーツの祭典、四日目。 マラソンと並ぶ競技の華、六アルパン短距離走の王者を決める一日が、始まる。 ***
[243]異邦人 ◆ALIENo70zA :2013/03/16(土) 11:07:00 ID:??? 「おいおいおい、何つー広さだよ! てか俺ら、今どこにいるんだ!?」 『うわー……話には聞いてたけど、実際に入ってみるとスゴイねえ……』 スタジアムに入るやいなや思わず声を上げた森崎を、しかし殊更に咎める者はいない。 周囲の半分は森崎と同じように目を丸くしていたし、残りの半分はそんな彼らをにやにやと見守っている。 この反応そのものが、つまりは一つの名物なのだろう。 無理もない、と言えた。 巨大な楕円を描くフィールドとトラックを取り囲み、半ばまでが観客で埋まっているすり鉢状の客席は 文字通りの見渡す限り、どこまでもどこまでも続いているようにすら思える。 果てしなく広い石造りの白は晩秋の陽光を照り返して目を晦ませ、しかし見下ろせば遥か眼下にあるはずの フィールドの赤土色は圧倒的な存在感をもって迫ってくるように感じられるのだった。 行き交う人、席を埋める人、そしてフィールドで汗を流し戦う者たち。 それらの声と喧騒、思い思いの歌や歓声や、人の生きる音と熱とがその空間に籠り、反響していた。 空を切り取る無数の飾り柱はまるで檻のようにその音を閉じ込め、森崎の耳朶に終わりなく捻り入れようとする。 「すげえ! うるせえ! でけえ! くそ……すげえな!」 音に負けじと叫び返すような森崎の口元は、知らず笑んでいる。 『収容人数、一万二千人だってさ』 「いちまんにせん!? 軍が丸ごと入るじゃねえか! 何考えてこんなモン作ったんだ!?」 『決まってるじゃない』 「あ?」 ふわりと舞ったピコが、はぐれることのないように森崎の耳元に降り立つと言う。 『今日、この日のためだよ!』 「……だな!」
[244]異邦人 ◆ALIENo70zA :2013/03/16(土) 11:08:10 ID:??? 素直に頷くよりなかった。 それほどに、この場の熱気は凄まじい。 欧州に流れ着いて早幾年、スポーツという概念に対する熱狂をこうも直截に感じたのは、森崎にとって初の経験であった。 「こんなとこで、あいつらは勝負するのか……」 ことによれば、それは戦場の耳目を一身に集めたイリハ会戦の一騎討ちにも匹敵するものかもしれない。 少女たちの顔を思い浮かべながらしみじみと呟いた森崎の肩を、ぽんと叩く小さな手があった。 「ん? どうした」 『ねえ、あれって……』 叩くだけでは足りぬとばかりに耳たぶを引っ張ってそちらを向かせようとする相方を煩わしげに払いながら 振り向いた森崎の目に写ったのは、人波をかき分ける褐色の優男である。 「ネイ? あいつも来てたのか」 賑やかなところの好きな男だ。 顔を出していても不思議はない、と考えた森崎が声をかけようとする。 「おーい、ネイ!」 と、こちらに気づいたネイが―――
[245]異邦人 ◆ALIENo70zA :2013/03/16(土) 11:09:11 ID:??? *ドロー お祭り男 → !card ※ !と card の間のスペースを消してカードを引いて下さい。 結果によって展開が分岐します。 スペード→ 「森崎! ……一人か?」 ネイはしきりに後ろを振り返りながら近づいてくる。 ハート→ 「おんや、隊長さんかい」 珍しい。カルツと一緒のようだ。 ダイヤ・クラブ→ 「だーれ? ネイの知り合い?」 いつも通り女の子たちを引き連れている。 JOKER→ 「……ッ!」 驚いたように踵を返そうとする……!
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0ch BBS 2007-01-24