※人気投票開催中※
01/17(日)00:00-01/30(土)23:59
第二回鈴仙奮闘記キャラ人気投票
※新板できました※
ダイス創作物語板
ブログ
現行スレ
投票
最新20
板
1-
前
次
新
レス
【新隊長】異邦人モリサキ3【始動】
[30]異邦人 ◆ALIENo70zA :2012/10/30(火) 18:59:12 ID:??? ****** ※称号が『気のいい剣術大会王者』になりました。 スキル『剣術大会優勝』を獲得しました。 種別:特殊 消費ガッツ:- 効果:剣術値を20、評価値を15プラスする。 ****** ※称号が『気のいい傭兵団のエース』になりました。 スキル『赤騎士候補』を獲得しました。 種別:パッシブ 消費ガッツ:- 効果:全人物に対する発言力、全ヒロインの好感度が一段階アップする。 ******
[31]異邦人 ◆ALIENo70zA :2012/10/30(火) 19:00:13 ID:??? 夜の催事場に、篝火は赤々と燃えている。 揺らめく炎に照らされる少女は二人。 一人は瞳に憧れの色を浮かべ、もう一人は視線を合わせようとせずに虚空を睨んでいる。 顔の僅かに赤いのは、指摘すればきっと篝火のせいだと言うのだろう。 楽しげな曲が流れ、笑顔の人々が輪になって踊るその広場の片隅で森崎の眼前に立つのは、 ロリィ・コールウェルとレズリー・ロピカーナである。 「踊っていただけますか?」 「うん!」 「アタシはいい」 周囲のいたるところで見受けられるのと同じ仕草、同じ言葉で手を差し伸べた森崎が、 両極端の即答に苦笑する。 「俺、何か作法間違えたか?」 「ううん、大丈夫だよ、お兄ちゃん!」 「……二人で行ってくれば」 早い者勝ちだと言わんばかりに森崎の手を握ったロリィの頭越し、枇杷茶のスカーフを指先で弄る レズリーに目線を向ければ、返ってくるのはぶっきらぼうな声音だった。 あくまでも森崎と目を合わせようとしないその態度に、ちくりと悪戯心を刺激された森崎が 口の端で笑みを作りながら、訊く。 「恥ずかしいのか?」 「なっ……!?」 「わあ、お姉ちゃん照れちゃってるんだ〜」 「ロ、ロリィまで……! そ、恥ずかしいとか、そんなんじゃ、」 しどろもどろなレズリーの言葉を、しかし最後まで聞かずにロリィが遮る。
[32]異邦人 ◆ALIENo70zA :2012/10/30(火) 19:01:13 ID:??? 「じゃあ、ロリィがお手本見せてあげるね。ほら、全然平気でしょ、ってしてあげる!」 「ちょ、ちょっと……」 「それじゃ、お兄ちゃん。お相手お願いしま〜す!」 「おう」 頷いてロリィの手をとった森崎が、そっとその華奢な肩を守るように空いた手を回し、 篝火を囲む輪の中へと入っていく。 「えへへ、ロリィ、踊りは得意なんだよ」 「お、実は俺、こっちの踊りはあんまりよく知らねえんだ。よろしく頼むぜ」 「あ……」 背後の、何かを言いかけたような声は勿論、聞こえていた。 ***
[33]異邦人 ◆ALIENo70zA :2012/10/30(火) 19:02:14 ID:??? 「はい、次はお姉ちゃんの番!」 「う……」 満面の笑みで、捧げ持った森崎の手をレズリーへと差し出すロリィ。 困惑と躊躇を絵に描いたように眉尻を下げたレズリーが、差し出された手を見やり、 森崎の方へちらりとだけ目をやって、またロリィへと視線を戻す。 「うぅ……」 「……」 されるがままの森崎は、しかし真っ直ぐにレズリーを見つめている。 言葉は、かけない。 時には沈黙が何よりも強い圧力になると承知していた。 にこにこと向けられるロリィの笑顔と、周囲にさざめく人の波。 篝火を囲う踊りの輪は笛に弦楽器、鼓の音に引かれて動くからくり仕掛けのよう。 差し出される手、行き交う人の笑い声。 揺らめく炎に揺れる影、真っ直ぐに向けられる視線。 綯い交ぜになったそれらと、のしかかるような沈黙が、 「……ええい! わかったよ!」 とうとう、少女を動かした。 少女の一歩目がため息ではなく、己を奮い立たせるような言葉であったことに 我知らず微笑みながら、森崎がうやうやしくレズリーの前に歩み出て、頭を垂れる。
[34]異邦人 ◆ALIENo70zA :2012/10/30(火) 19:03:16 ID:??? 「では、改めて」 「……」 差し出したのは無骨な手。 おずおずと伸びるのは、白くたおやかな指。 「踊っていただけますか、お嬢さん?」 「……あとで、やっぱりやめときゃよかった、なんて泣き言いうなよ」 言葉と共に、手と手が、触れた。 ******
[35]異邦人 ◆ALIENo70zA :2012/10/30(火) 19:04:41 ID:Bm8R2SZk *D26.10月 フレーバーテキスト *ドロー 今月の巻頭特集は → !card スペード→ 日常「燐光石と悪代官」 ハート→ 情報「ダナン造反疑惑」 ダイヤ→ 情報「ヴァン=トルキア継承戦争」 クラブ→ 歴史「ハンガリア革命戦争」 JOKER→ 視点「神父は嗤う」 ※ !と card の間のスペースを消してカードを引いて下さい。 このドローでの分岐は順不同です。JOKERを除いてカード序列による有利・不利は特にありません。
[36]さら ◆KYCgbi9lqI :2012/10/30(火) 19:18:12 ID:??? 今月の巻頭特集は → ハート8
[37]異邦人 ◆ALIENo70zA :2012/10/30(火) 19:54:39 ID:??? ****** ◎ダナン造反疑惑 D26年、九月十日。 ドルファン王室会議は、その構成員たる五家評議会の一部変更を内外に発表する。 長年参位であったベルシス家を除名し、新たにピクシス分家を参位の地位とするものであった。 ドルファンという国家の中枢、最高意思決定機関である王室会議の五家とは元来、 ・『上位』ドルファン王家 それに次ぐ『次席』に ・東部の港湾都市モナークを所領とするピクシス本家 そして『参位』の地位に ・西部カタローネ地方の交易都市エローを治めるエリータス家 ・北部国境の都市ダナンを統治するベルシス家 ・中部ウエールの大部分を管理するカイニス家 というドルファンの五大都市の主たる貴族によって構成されるものであった。 この中からベルシス家を除名し、宮廷貴族化していたピクシス分家を参位とする発表は その力の均衡を崩す、明らかな横紙破りである。 しかしその決定を疑問視する声が他家から上がることは、遂になかった。 この国の実情を知る者であればそれを不思議に思うことはない。 何となれば、しばしば傀儡と揶揄される現王デュランに替わり国政の一切を取り仕切っているのが 次席たるピクシス本家当主、アナベル・ピクシスであるのは周知の事実だったのである。
[38]異邦人 ◆ALIENo70zA :2012/10/30(火) 19:56:56 ID:??? ある者は畏怖を込めて、またある者は憎悪混じりに『怪老』と呼ぶその老人こそが、 このドルファンという国家の事実上の最高権力者である。 その怪老と長年にわたって対立し、唯一の政敵と呼べる存在であったのがこの度除名された ベルシス家当主、ゼノス・ベルシスである。 現王の王位継承争いに端を発する長らくの暗闘に終止符を打つ一手、それ自体を 疑問視する者がいないのはそういった理由であった。 しかし、政治に敏感な人々の興味を引いたのは、その除名理由である。 「ベルシス家に叛意あり」。 当主ゼノス・ベルシスによる、王家への叛意を挙げたその一文は、様々な憶測を生んだ。 国境都市ダナンを統治し『ドルファンの盾』を自認してきたベルシス家当主による造反疑惑は 先のヴァルファ侵攻に際しての無血開城と相まって、首都城塞市民に格好の話題を提供したのである。 ここで、もしも、という言葉を使おう。 もしも、荒唐無稽な噂の海の中に敢えて一滴の真相を放り込むことで虚実の境をぼやけさせ、 放埒で無責任な邪推の中でそれらすべてが真実味を失っていくことこそが発表の真意だったとするならば、 『怪老』と呼ばれる政治家の老練は、おそるべきものと言えたであろう。 (※情報『続・ダナン造反疑惑』がオープンされました) ******
[39]異邦人 ◆ALIENo70zA :2012/10/30(火) 20:03:24 ID:??? ****** *D26.10月 訓練選択 『今月は何をするの?』 森崎有三 称号:気のいい傭兵団のエース 個人パラメータ 現在のガッツ:95 剣術:146 馬術:66 体術:62 魅力:78 評価:84 ATK:212 DEF:218 SPD:128 ini:25 部隊パラメータ 兵数:289 騎馬:103 練度:15 所属隊員: トニーニョ(威圧Lv2) ネイ(鼓舞Lv1) ジェトーリオ(撹乱Lv1) カルツ(針鼠Lv1) レヴィン(破壊Lv1)
前
次
写
名前
E-mail
0ch BBS 2007-01-24