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【変化する戦術】Another-CU_6【ロベルトの章】
[697]アナカン ◆lphnIgLpHU :2013/01/22(火) 16:11:21 ID:??? >>692-694 こうなるならマモノ分岐を書いておけば良かったなと思う今日この頃。 ホテルマン ブルノ『キーがないので、既に戻ってますね。』 >>696 うちのスレには一緒に埋めたようなキャラで溢れております。 みかんとレモンが融合して種有りみモンが出来たとすると、 種無しレかんも居なくてはいけないかな?(ラスボ感)
[698]アナカン ◆lphnIgLpHU :2013/01/22(火) 16:15:33 ID:??? > キーはありますか?→ クラブA ★ >《クラブ》 『キーがないので、既に戻ってますね。』 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――― ホテルマン『キーがありませんね。 どうやら既にお戻りのようです。 312号室へ電話をお繋ぎ致しますか?』 三杉「…そうですか。 いや、それなら良いです、どうもありがとう。」 ホテルマン『恐れ入ります。』 シーザーが既にホテルへ戻っていると判り、三杉は一先ず安堵した。 メリーから伝え聞いた外せない用事とやらが何かは判らないが、必要があれば言う筈である。 三杉(本当に只の野暮用なら、それはそれでいい。) 安否確認が出来た事に満足し、三杉は席に戻った。 この事を皆に伝えると、彼らも安心したようで、それ以上を話題にする者は居なかった。 その後は食事を終えると速やかにホテルへ戻り、皆力尽きて休んだのだった。
[699]アナカン ◆lphnIgLpHU :2013/01/22(火) 16:18:06 ID:??? <サンパウロ・クラブハウス寮 ミーティング室> コンコン… 翼「監督、俺です。」 ロベルト「翼か…入れ。」 翼「失礼します。」 夕食後、大空翼は寮内のミーティング室に呼ばれてやってきた。 先程ロベルトがやって来て、寝耳に水の事である。 試合後のミーティングで総括を終えているため、呼ばれた理由が全く知れないが… しかしロベルトに呼ばれたとあれば行かない訳にいかない。 立場的な物もあるが、当然信頼ゆえにという所でである。 ロベルト「ああ、こんな遅く…しかも試合の後にすまんな。 敬語はいいぞ、今は二人だ。」 翼「うん。 それよりどうしたんだい? こんな時間に寮へ来るなんて。 もう家に戻って寝る仕度をしてる頃と思っていたよ。」 ロベルト「ああ、すまん。 どうしても今夜話しておきたくてな。」 翼「……なんだい? 今日の事で何か言い忘れた事でも…?」
[700]アナカン ◆lphnIgLpHU :2013/01/22(火) 16:19:08 ID:??? この問いにロベルトは首を振った。 翼はますます首を傾げるしかなくなるが… ロベルトが何か重要な事を言わんとがしているのだけは理解出来た。 翼は唾を飲み、ロベルトが次に発する言葉を待った。 ロベルト「翼…… 伝説のストライカー、ジャイロの名を知っているか?」 翼「ジャイロ…? 誰だい?」 ロベルト「そうか、知らないか… ジャイロはペレが活躍するより遥か前の世代のストライカーだ。」 翼「ペレよりも前…。 ごめん、サッカーの歴史について勉強してなくて…」 ロベルト「いや構わん。 ジャイロとはブラジルサッカー、伝説の男。 ヘディングの苦手なプロ選手だったが、未公認も含めば1000ゴール以上の得点を上げた 記録を持つエースストライカーなんだ。」 翼「1000ゴール…。 とんでもない記録だね。 年間30試合、毎回ハットトリックを上げたとして、それでも10年以上かかるよ。 しかもヘディングが苦手でそれなんて、もはや想像もつかないや。」 ロベルト「そうだな。 その大記録はジャイロ自ら編み出したシュート… サイクロン≠ノよって築かれた物とされている。」 翼「サイクロン…?」
[701]アナカン ◆lphnIgLpHU :2013/01/22(火) 16:20:51 ID:??? ロベルト「サイクロンを捕れるGKキーパーは誰も存在しない。 ジャイロは自らのハンデを補う無敵のシュートを編み出したんだ。」 翼「誰も捕れないシュートか…」 ロベルト「伝説は雄弁だ。 しかしサイクロンがどんなシュートだったかは記録に残っていない。 今では誰も知らない、誰も撃てない幻のシュートと呼ばれ、伝説として伝えられるのみだ。」 翼「そうなんだね。」 そう頷きながら、しかし翼は何も合点が行っていなかった。 何故ロベルトに呼び出されたのかという、元々の疑問が何も解消しなていないからだ。 翼「ロベルト… 何故そんな話を?」 待ちきれず、とうとう翼は直接的に訊ねていた。 ロベルト「ああ…。 翼、お前の生きる場所が前線である事は今日の試合で伝えたな? 攻撃に専心… しかしFWであってはならない、そういう選手だ。」 翼「うん、それは理解したよ。 MFと言っても、全てやろうとしてはいけないんだ。 連携も上手く取れる訳でないし、何より欲張れば体力がもたない。 一試合を通して最大に力を発揮できるよう、仲間と正しく分担しなければならない。」 ロベルト「うむ。 …だが、それが出来た所でお前はまだ俺の掌の上に過ぎない。」 翼「え……?」
[702]アナカン ◆lphnIgLpHU :2013/01/22(火) 16:22:13 ID:??? ロベルト「お前は一を教えれば十を身に付ける、紛れも無い天才だ。 今日の試合だけで、遠からずお前は俺の望む選手に成長するだろう。」 翼「ロベルト…」 ホッ ロベルト「しかし教え過ぎれば、お前は『ロベルトあっての選手』止まりとなってしまう。 評価だけでなく、選手の本質としてな。 自らどういう存在になるべきか、 そこが全て俺次第となっては、お前はプロで生きていく事が出来ない。」 翼「………。」 翼「そう……だね。 確かに中学時代も、今日までも。 俺はロベルトの言葉とノートだけを頼りに道を決めてきた。 何も言えない。」 ロベルト「だから俺は敢えてお前に言う。」 ロベルト「翼、スーパーストライカーを目指せ=v
[703]アナカン ◆lphnIgLpHU :2013/01/22(火) 16:23:15 ID:??? ガチャリ 扉を閉め、翼はミーティング室を後にした。 最後のロベルトの言葉… その真意を翼は自分なりに解釈した。 つまりは以前からロベルトが公言していた『俺を越えたければ、俺に教えを請うな。』である。 翼(自らのハンデを知り、そのハンデを覆す技を編み出したスーパーストライカー、ジャイロ。 ロベルトは『ジャイロのように、何もかもを自らの頭で考え尽くせ』と言いたかったんだ。 俺のサッカーの土台となっている、ロベルト教えを捨て、一から考えるんだ。) 翼は自らの判断でプレイスタイルを決めた事がなかった。 そんな翼に、ロベルトは『俺から卒業しろ』と言った… それが翼には解った。 翼にはロベルトの言葉がそのように聞こえたのだった。
[704]アナカン ◆lphnIgLpHU :2013/01/22(火) 16:25:33 ID:??? ガチャリ 扉が閉まり、翼がミーティング室を後にした。 翼が自分の言葉に何を思ったか、ロベルトには容易に想像が出来ていた。 ロベルト(俺から卒業しろという意思は伝わった筈だ。 しかし…) スパーストライカーを目指せ ロベルトはその言葉に、もう一つの意思が潜んでいた。 そちらは伝わっていない、伝わる筈がない。 そう思っている。 ロベルト「完成されたスーパーストライカー、ジャイロ… いやアルトゥール・フリーデンライヒか。 その血統を継ぐ者、スーパーストライカーとはあれ程のものなのか。」 翼を自分から卒業させるだけならば、今日でなくとも構わなかった。 緩やかに時間をかけて依存を解いてゆけば良いと思っていた。 だがその思いを一変させるほどの衝撃を受けてしまった… ロベルトの行動理由はシンプルに只それだけである。
[705]アナカン ◆lphnIgLpHU :2013/01/22(火) 16:29:27 ID:??? ロベルト(ヴィオラとの試合で、俺は自ら目指すチームの姿を垣間見た。 …垣間見た筈だった。 だが、確固たると思ったそれは、あの少年に一瞬にして打ち砕かれてしまった。) 一日でも早く、翼は自分(ロベルト)という常識から羽ばたく必要がある、と思わされた。 殻を破る日は一刻も遅らせられない… ロベルトは自らの見立てが尚も甘かった事を知り、更なる過ちを退けたかったのである。 大空翼という才能を預かった責任として。 …こうしてサンパウロの夜は更けてゆく。 戦いの後の休息を許さぬほどのうねりを帯びて。 先着で ★その他のモノローグ→!card★ と(!とcardの間のスペースを埋めて)書き込んで下さい、カードやダイスによって分岐します。 《ダイヤ、ハート》 アナーキーな世界の話 《スペード、クラブ》 ファンタジーな世界の話 《JOKER》 ???
[706]森崎名無しさん:2013/01/22(火) 16:36:36 ID:??? ★その他のモノローグ→ ハートJ ★ ん? これは「ウィオラとの試合の後に」何かあったってこと?
[707]アナカン ◆lphnIgLpHU :2013/01/22(火) 17:53:54 ID:??? > その他のモノローグ→ ハートJ > 《ハート》 アナーキーな世界の話 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――― シーザー「…ったく、どうにもとんだ思い違いをしていたもんだぜ。」 ピンガを注いだグラスを傾けながら、シーザーは部屋で一人、思いに耽っていた。 ???『オレの夢はツェペリの血統に挑戦し、勝つことだけだった。 曾祖父に始まり、祖父も変わらず敬意を忘れなかったツェペリ… その教え子がサッカーをやっているとは、これほど運命を感じた日はない。』 シーザー(誇りを共にする、同じ血統の奴と会えると思っていたんだがなぁ…) 試合後に係員から渡された一片の紙切れ。 ジャイロの末孫を名乗る人物による『人が出払った後のピッチで会いたい』という殴り書き。 自分を一点で指名していた事から、イタズラの類ではないと確信出来た。 三杉達と別行動を取り、書かれていた通りに待っていた。 予想外の客人があったものの、時間通りに相手は現れた。
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0ch BBS 2007-01-24