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【変化する戦術】Another-CU_6【ロベルトの章】
[871]森崎名無しさん:2013/02/04(月) 23:48:14 ID:??? ★捜し人→ スペード8 ★
[872]アナカン ◆lphnIgLpHU :2013/02/04(月) 23:49:21 ID:??? ミスめんごです スペードとクラブは別結果です
[873]アナカン ◆lphnIgLpHU :2013/02/05(火) 12:56:52 ID:??? > 捜し人→ スペード8 > 《スペード》 凡その年齢を知っている。 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――― メリー「そうですね… 年齢が私と近いです。 同じか、ひょっとすると多少下かも知れません。 ですので、外見的には丁度これくらいの筈です。」 と、自らの顔を指差してメリーは言った。 特徴と言うには些かザックリとした情報であるが…。 三杉(…つまりメリーくらいの年齢の日本人女性と言う訳か。 日本やアジア諸国で捜せば気の遠くなる話… だがここはブラジルだ。 何百人、何十人と日本人が居るわけじゃない。) その大まかすぎる情報も、他の情報と組み合わせれば、対象はかなり絞れる。 三杉としては全く成算のない話ではなかった。 メリー「それと、きっと連れが居ると思います。」 三杉(む…) 新田「誰かと一緒って事?」 メリー「ええ。 二人か一人… 誰かと一緒の筈です。」
[874]アナカン ◆lphnIgLpHU :2013/02/05(火) 12:58:18 ID:??? 三杉「その誰かについての情報は何か?」 メリー「ごめんなさい、何も…」 済まなそうに眼を伏せるメリーだが、三杉としては問題なかった。 クヌギの森の中で、どこかに印をつけた一本のクヌギを探すのは気が遠くなる。 それに比べれば、クヌギの森の中で桜の木を探すのはナンボかマシだ。 三杉「オッケー、分かった。 新田もいいな?」 新田「はい、マネージャーと同年代くらいの日本人女性。 その人は2〜3人で行動している、ですね?」 メリー「そうです。」 やると決めたら新田もその気だ。 既に頭を切り替えて、今にも走り出そうせんばかりである。 集合時間までのタイムリミットを考えれば、留まらせておく理由は砂ほどもない。 三杉「それじゃ… それらしい人を見つけても見つけなくとも、15分後にこの場所へ集合。 各自の見つけた人を確認する時間、戻る時間を考えればそれがギリギリだ。」 メリー「はい、あの、どうもありがとう…!」 新田「それじゃ後ほど!」 ダッ 早速駈け出した新田… きっと彼は足で日本人女性らしき人を探し回るのだろう。 続き三杉とメリーも動き出す。 この両者は共に聞き込みがメインとなる筈だ。
[875]アナカン ◆lphnIgLpHU :2013/02/05(火) 13:00:16 ID:??? 先着で ★るっくふぉーわーどとぅ?→!card★ と(!とcardの間のスペースを埋めて)書き込んで下さい、カードやダイスによって分岐します。 《ダイヤ絵柄》 女性ジャーナリストに声をかけられる 《ダイヤ数字、ハート》 何もなく15分経過。 集合場所にはまだメリーしかいない。 《スペード、クラブ》 特に何もなく15分経過。 集合。 《クラブA》 ??? 《JOKER》 ???
[876]森崎名無しさん:2013/02/05(火) 13:03:28 ID:??? ★るっくふぉーわーどとぅ?→ ハート2 ★
[877]森崎名無しさん:2013/02/08(金) 18:40:09 ID:??? 早速駈け出した新田… きっと彼は足で日本人女性らしき人を探し回るのだろう。 ………と思っていたら、すぐに引き返してきた。 新田「ふ、ふたりとも!さっきこんな顔をした奴が来ませんでしたか!」 メリー「え、ええ……あなたよね?」 新田「ば、ばかもぉ〜ん!それがルパンだ!追えぇ〜!」
[878]森崎名無しさん:2013/02/08(金) 21:31:55 ID:??? ポブルパン「あばよ、とっつぁ〜ん」
[879]アナカン ◆lphnIgLpHU :2013/02/09(土) 12:37:09 ID:??? > 《ハート》 何もなく15分経過。 集合場所にはまだメリーしかいない。 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――― メリーが向かって行ったのとは反対の方向で聞き込みをした三杉。 少ない時間を無駄にせぬよう、リズミカルに多くの人へ尋ね回る。 近場だけで終わらぬように気をかけ、徐々に距離を広げる事を意識するよう三杉は走った。 <サンパウロ市 ロベルト本郷宅> ピッ リモコンでビデオの電源を切り、ロベルトは溜め息と共に呟いた。 ロベルト「やはり妙だ… これでは余りにおかしい。」 昨日から多くの衝撃に身を曝してきた彼だが、それは今日に至っても続いているようだ。 三杉淳が見せたイタリア・欧州の戦術、スーパーストライカーのプレイには勿論驚愕した。 しかし今の彼を混乱させているのは、彼の身に何が起こったのかという事である。 ロベルト(幾ら理解したいと思っても、頭が抑えつけているみたいに考えられなかった『戦術論』。 現役時代に俺がそうしてきたように、個人技で打開する事しか考えられなかったのに… 何故今はこうも簡単に理解できる? 状況から次の手が瞬時に思い付く?)
[880]アナカン ◆lphnIgLpHU :2013/02/09(土) 12:38:14 ID:??? 長年凡庸であった戦術への造詣、状況理解、対策に向けた考察力が、今は熟練の様相。 無論これまで芽が出なかった間も、ロベルトの頭は知識や経験を蓄積し続けており、 それが昨日の試合を機に、一度に芽吹いたという可能性も頭に無い訳ではない。 そう、何事でも人はコツを掴んだ時、それ以前と以後ではまるで別人になると言われている。 ロベルトもサッカー現役時代に似た経験を何度もしている。 しかし今回のそれは過去の経験とは一線を画しているようにしか思えなかった。 そしてロベルトはこの事を74年W杯のビデオを観て確信した。 オランダのトータルフットボール… 現代サッカーの核とも言うべき奇跡のサッカー戦術。 このトータルフットボールについて、今日までロベルトは一切触れる事をしてこなかった。 凡庸な自分に理解出来る代物とは到底思えなかった し、何よりかつてのカナリヤ軍団を潰した 戦術に対して、フラットな目で見れる自信がなかったからである。 だが今日初めて目にしたトータルフットボールの事がロベルトには手に取るように解かった。 以前から知っていたかのように、選手達の個々のポジショニングの意味が理解出来たのだ。
[881]アナカン ◆lphnIgLpHU :2013/02/09(土) 12:39:17 ID:??? ポジションを持たないポジショニング… それはブラジルのバグンサ・オルガニザータに似ていた。 規則が無く混沌である筈のブラジル戦術が持つ奇異的な秩序性。 攻撃における流動性のあるポジショニングは間違いなくトータルフットボールに通じる。 決定的な違いはボール狩りとオフサイドトラップ、カバーリングからなる守備であろう。 ロベルト(最高峰の自由=混沌が生む奇跡的な秩序、それがブラジルサッカーのアタッキング。 一方トータルフットボールは、最高峰の秩序がピッチに混沌を生むサッカー。 なるほど、直観的な印象は似てくるのか。) 更にロベルトの頭には、トータルフットボールの要素を取り出した2種類のサッカーが描かれていた。 その切り分けは当然ながら攻撃と守備に置かれている。 サンパウロでそれをやろうとしても、俄かに出来るような物ではない。 攻撃はともかく守備の方を実現する道は果てしなく遠かろう。 だがロベルト本人は(全盛期の肉体ならば)今すぐにトータルフットボールに参加出来る自信があった。 さっきまでほとんどトータルフットボールの事を知らず、現役時代も戦術に疎かった自分がである。 普通に考えれば、こんな事はありえない。 しかし現実に解かってしまっている。 その事がロベルトには納得出来なかった。
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0ch BBS 2007-01-24