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【バグサッカー】きれぼしサッカー【やりまーす】
[173]きれぼしサッカー ◆5qvYBJdbJQ :2013/04/11(木) 22:47:42 ID:??? 紐緒「(サマータイム・ルデータジ著『ルデータジ変換理論』 第8章第9条、媒介における乱数具現体への影響の差異……424ページ、425、426……)……あった」 427ページに探していた記述を発見し、確認のために読み上げてみる。 紐緒「……『乱数具現体は固有の振動数と周波数を有し、発生源により放射された粒子は媒体を介してもその特徴は変化しえない』 ……やはりバグはあのサッカースタジアムから、おそらくはあの異形の集団から発生している……」 そこまで思いをめぐらせた後、バタンと本を閉じすっくと立ち上がった。 紐緒「さあ、行くわよ。絶対に犯人を捕まえてやる!」 紐緒は検知器と生成機を手にして猛然と研究所を走り去った。 高校から競技場までの距離は近い。走って向かっても試合終了までには間に合うだろう。 先着で★翔けよ閣下→!card★ と書き込んで下さい。マークで分岐します。!とcardの間のスペースは埋めてください。 Eメール欄は空欄にして、IDが表示されるようにしてください。 JOKER:高校の目の前はスタジアムだった!試合開始前に到着。 ダイヤ:バイクに乗って向かう。渋滞もなく、試合開始直後に到着。 ハート:タクシーに乗って向かう。渋滞もなく、前半10分台に到着。 スペード:自転車に乗って向かう。懸命に漕いで、前半30分台に到着。 クラブ:タクシーに乗って向かうが、渋滞に巻き込まれた。到着時には前半終了。
[174]森崎名無しさん:2013/04/11(木) 22:48:12 ID:j/13d1G6 ★翔けよ閣下→ クラブA ★
[175]森崎名無しさん:2013/04/11(木) 22:51:33 ID:??? マモノで渋滞か
[176]きれぼしサッカー ◆5qvYBJdbJQ :2013/04/11(木) 23:31:16 ID:??? >>174 げえっ、マモノ! ……クラブA分岐設置を取りやめていて良かったです。 来ないと思っているときに限ってやってくるのが怖いですね… ★翔けよ閣下→ クラブA ★ タクシーに乗って向かうが、渋滞に巻き込まれた。到着時には前半終了。 ---------------------------------------------------------------------------- 猛然と走り出した紐緒だが、高校からスタジアムまでは遠く、走っては到底間に合わない。 バイクがあればもっとも良かっただろうが、研究に没頭しきっている彼女が免許を取る 時間が取れるはずもなかった。 スタジアムに向かうバスも電車も無い。せめて自転車でもあれば良かったが、 全ての才能を頭脳に注いだ彼女には自転車の運転など、中国雑技団の演技ばりの 難題妙技であった。 仕方がないので電話でタクシーを呼びつけ、一路スタジアムへと向かったのだが……
[177]きれぼしサッカー ◆5qvYBJdbJQ :2013/04/11(木) 23:48:26 ID:??? プーッ!プーッ!プーッ! 進まぬ車に苛立ちのクラクションが四方から鳴り響く。 前も後ろも右も左も、道路は車で埋め尽くされ動く気配さえ見えなかった。 タクシーの運転手が客に話しかける。 運転手「ものすごく混んでますねえお客さ…ま?」 後ろを振り向いた運転手は怯えた。後部座席には紐緒が両腕を組み、 まるで運転手がこの渋滞を起こしたのだと責め立てるかのような、 鬼気迫る顔つきをしていたのだから。 紐緒「…知ってるわよ。この先で乗用車5台とトラック2台の玉突き事故、 復旧の見通しはたっていない、ラジオで散々言ってるじゃない」 運転手「は、は、はいっ」 慌てて前を向きなおす運転手。予想もしなかった事態に、イライラが募っていく。 紐緒「(急ぎの用じゃなかったらこんな鉄の集まり、このバグマシーンで消し飛ばしてやるのに、 ここで使ったらエネルギーがなくなる……クッ!)」 歯噛みする紐緒。この試合における最後の役者となる彼女の出番は、まだ先になりそうだ。
[178]きれぼしサッカー ◆5qvYBJdbJQ :2013/04/11(木) 23:50:40 ID:??? 今日はここまで。陽子さんも紐緒さんぐらいの文章量で納める 予定だったのに…どうしてこうなった!
[179]きれぼしサッカー ◆5qvYBJdbJQ :2013/04/13(土) 10:34:52 ID:??? 試合開始まで10分を切り、霞ヶ丘陸上競技場内は大歓声に包まれていた。 6万人以上を収容する国内最大級のスタジアムの観客席は人の海と化している。 ワアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアーーーーーーーーーーーッ! アアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアーーーーーーーーーーーーッ! ウワアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアーーーーーーーーーーッ! 長野「やっぱりスッゴイ喚声だなあ」 小田「え?何?」 長野「凄い喚声だって言ったんだ!」 小田「あ、ああ、そうか、ごめん!よく聞けなかった!」 スタジアム内の一角に、かつての南葛高校サッカー部員達も観戦していた。 皆固まって座っており、長野と小田は隣通しだったが、それでも互いの声が満足に聞こえない。 長野「たしかに、爆音で頭が弾けそうだ」 小田「ジャパンカップの頃とは比べ物じゃないよ、あの時だって結構いたのに」 一条「ほんと、サッカーに対する注目度が爆上げしましたね」 岸田「…プロリーグが出来る日もそう遠くなさそうだ、なぁ」 西尾「もっと長くサッカーし続けてたら、俺達もプロになれたかも…」 浦部「過ぎた事こね回しても仕方ねえって!豆腐食って忘れろよ」 大川「そうですって、どう頑張ったって届かないのが天才で、森崎や翼達全日本ユースなんだから」
[180]きれぼしサッカー ◆5qvYBJdbJQ :2013/04/13(土) 10:38:35 ID:??? 長野達が色々と感慨にふけっていた頃、その隣では骨川とマネージャー2人、 そして南葛高校野鳥観察会の面々が、双眼鏡を握りスタジアム内をしらみつぶしに捜索していた。 骨川「西本先輩、杉本さん、見つかりますか?」 ゆかり「駄目、全然見つからない。日本の試合だからいるかと思ったんだけど…」 久美「人が湧き過ぎて影も形も見当たりませんよー…」 骨川「そうですか……おーい!お前達は中沢先輩を見つけたかー?」 骨川達は早苗を捜索していた。日本の大会なら、ひょっとしたら観戦しにここへきているかもしれない。 そう思ってわざわざ観察会の面々を自腹を切って呼び寄せ、早苗探しに協力させたが、結果は思わしくなかった。 会員A「いませーん」 会員B「西側スタンドでは見つかりませんでした」 会員C「何が何だかさっぱり」 その他の人員も、異口同音に対象の不在を告げる。骨川は溜息をついて、腰を下ろした。 骨川「(ふうー、一体どこにいるんですか先輩?もう見当もつきませんよ…)」 ゆかり「(早苗……どうしていなくなっちゃったの?)」 久美「(絶対にいますよね……絶対に生きていますよね………)」
[181]きれぼしサッカー ◆5qvYBJdbJQ :2013/04/13(土) 10:40:36 ID:??? 浦部「それにしても岩見の奴、一体どこに行ったんだろうな」 岸田「そういやそうだよな、1か月前だっけ」 浦部「ああ、それぐらい前に『旅行に行く』とか言って、行先も告げずに行ったんだよな」 小田「どこかでこの試合を見てるのかな……あっ、そろそろだ!」 午後1時55分。解説席からアナウンスが流れる。 カビラ「6万人のサッカーファンが試合を待ち望んでいます。サッカーファンの皆様こんにちは、ジョンカビラです。 全日本ユース、対、きれぼしJAPAN。解説は信藤健仁さんを迎えてお送りしております。信藤さん、よろしくお願いします」 信藤「どうもこんにちは、よろしくお願いします」 カビラ「間もなく選手が入場してくると思います。試合前に、今日の試合について信藤さんはどう考えておりますか」 信藤「相手のきれぼしJAPANについては全く情報がありませんが、ワールドユースを制覇した全日本に挑戦しようというチームです。 きっと名選手が揃っているのでしょう。それぞれのチームがどうゲームを組み立てていくかで決まると思います」 カビラ「なるほど、ありがとうございました」 ワアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアーーーーーーーッ! 試合開始が間近に迫った事を悟り、スタジアム内の群衆が大歓声を上げる。 天を衝くほどの熱狂がスタジアムから爆散している。 ほぼ時を同じくして、答えるかのように音量を上げた放送が発せられた。 カビラ「選手の入場です!」
[182]きれぼしサッカー ◆5qvYBJdbJQ :2013/04/13(土) 10:43:19 ID:??? 全日本ユース・きれぼしJAPAN両陣営がフィールドを行進する。 きれぼしJAPANの光景が観客の視線に入るにつれ、興奮の坩堝と化していたスタジアムは次第に鎮静化されていく。 そして完全に沈黙したと思った瞬間、別の歓声に覆われた。 「なんだよあれーっ!」「誰だよアイツら!」「日本人いなくね?」「いやいるだろ!…1人だけど」 「身長差ひでえ!」「あははははああーーっ!」「変過ぎるぅううー!」 奇々怪々な面相に注目が集まり、爆笑する群衆。 カビラ「え…あ、こ、これは大変に個性的、奇抜な選手団の入場、です」 信藤「さ、さまざまな人種、国籍の混成チーム……」 解説員も言葉が詰まり、放送事故寸前にまで追い詰められていた。 きれぼしJAPANの面々はそうした反応に慣れているのか、皆顔色一つ変えない。 全日本側も事前に得た免疫と自らに課された課題の重さから、笑う事はなかった。 入場が終わり、選手が自分たちのポジションへと散っていく。そのままであればこの後すぐにキックオフとなったであろう。 ただその前に2人の選手が森崎と翼の方へとやってきて、語りかけた。 ???「森崎、久しぶりだな」 ???「ツバサ!今日こそお前に目にもの見せてやる!」 相手を見た森崎、そして翼も驚愕した。なにせ相手2人はそれぞれのチームメイトであったのだから。 森崎「岩見!」 翼「バチスタ!」
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0ch BBS 2007-01-24