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【バグサッカー】きれぼしサッカー【やりまーす】
[179]きれぼしサッカー ◆5qvYBJdbJQ :2013/04/13(土) 10:34:52 ID:??? 試合開始まで10分を切り、霞ヶ丘陸上競技場内は大歓声に包まれていた。 6万人以上を収容する国内最大級のスタジアムの観客席は人の海と化している。 ワアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアーーーーーーーーーーーッ! アアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアーーーーーーーーーーーーッ! ウワアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアーーーーーーーーーーッ! 長野「やっぱりスッゴイ喚声だなあ」 小田「え?何?」 長野「凄い喚声だって言ったんだ!」 小田「あ、ああ、そうか、ごめん!よく聞けなかった!」 スタジアム内の一角に、かつての南葛高校サッカー部員達も観戦していた。 皆固まって座っており、長野と小田は隣通しだったが、それでも互いの声が満足に聞こえない。 長野「たしかに、爆音で頭が弾けそうだ」 小田「ジャパンカップの頃とは比べ物じゃないよ、あの時だって結構いたのに」 一条「ほんと、サッカーに対する注目度が爆上げしましたね」 岸田「…プロリーグが出来る日もそう遠くなさそうだ、なぁ」 西尾「もっと長くサッカーし続けてたら、俺達もプロになれたかも…」 浦部「過ぎた事こね回しても仕方ねえって!豆腐食って忘れろよ」 大川「そうですって、どう頑張ったって届かないのが天才で、森崎や翼達全日本ユースなんだから」
[180]きれぼしサッカー ◆5qvYBJdbJQ :2013/04/13(土) 10:38:35 ID:??? 長野達が色々と感慨にふけっていた頃、その隣では骨川とマネージャー2人、 そして南葛高校野鳥観察会の面々が、双眼鏡を握りスタジアム内をしらみつぶしに捜索していた。 骨川「西本先輩、杉本さん、見つかりますか?」 ゆかり「駄目、全然見つからない。日本の試合だからいるかと思ったんだけど…」 久美「人が湧き過ぎて影も形も見当たりませんよー…」 骨川「そうですか……おーい!お前達は中沢先輩を見つけたかー?」 骨川達は早苗を捜索していた。日本の大会なら、ひょっとしたら観戦しにここへきているかもしれない。 そう思ってわざわざ観察会の面々を自腹を切って呼び寄せ、早苗探しに協力させたが、結果は思わしくなかった。 会員A「いませーん」 会員B「西側スタンドでは見つかりませんでした」 会員C「何が何だかさっぱり」 その他の人員も、異口同音に対象の不在を告げる。骨川は溜息をついて、腰を下ろした。 骨川「(ふうー、一体どこにいるんですか先輩?もう見当もつきませんよ…)」 ゆかり「(早苗……どうしていなくなっちゃったの?)」 久美「(絶対にいますよね……絶対に生きていますよね………)」
[181]きれぼしサッカー ◆5qvYBJdbJQ :2013/04/13(土) 10:40:36 ID:??? 浦部「それにしても岩見の奴、一体どこに行ったんだろうな」 岸田「そういやそうだよな、1か月前だっけ」 浦部「ああ、それぐらい前に『旅行に行く』とか言って、行先も告げずに行ったんだよな」 小田「どこかでこの試合を見てるのかな……あっ、そろそろだ!」 午後1時55分。解説席からアナウンスが流れる。 カビラ「6万人のサッカーファンが試合を待ち望んでいます。サッカーファンの皆様こんにちは、ジョンカビラです。 全日本ユース、対、きれぼしJAPAN。解説は信藤健仁さんを迎えてお送りしております。信藤さん、よろしくお願いします」 信藤「どうもこんにちは、よろしくお願いします」 カビラ「間もなく選手が入場してくると思います。試合前に、今日の試合について信藤さんはどう考えておりますか」 信藤「相手のきれぼしJAPANについては全く情報がありませんが、ワールドユースを制覇した全日本に挑戦しようというチームです。 きっと名選手が揃っているのでしょう。それぞれのチームがどうゲームを組み立てていくかで決まると思います」 カビラ「なるほど、ありがとうございました」 ワアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアーーーーーーーッ! 試合開始が間近に迫った事を悟り、スタジアム内の群衆が大歓声を上げる。 天を衝くほどの熱狂がスタジアムから爆散している。 ほぼ時を同じくして、答えるかのように音量を上げた放送が発せられた。 カビラ「選手の入場です!」
[182]きれぼしサッカー ◆5qvYBJdbJQ :2013/04/13(土) 10:43:19 ID:??? 全日本ユース・きれぼしJAPAN両陣営がフィールドを行進する。 きれぼしJAPANの光景が観客の視線に入るにつれ、興奮の坩堝と化していたスタジアムは次第に鎮静化されていく。 そして完全に沈黙したと思った瞬間、別の歓声に覆われた。 「なんだよあれーっ!」「誰だよアイツら!」「日本人いなくね?」「いやいるだろ!…1人だけど」 「身長差ひでえ!」「あははははああーーっ!」「変過ぎるぅううー!」 奇々怪々な面相に注目が集まり、爆笑する群衆。 カビラ「え…あ、こ、これは大変に個性的、奇抜な選手団の入場、です」 信藤「さ、さまざまな人種、国籍の混成チーム……」 解説員も言葉が詰まり、放送事故寸前にまで追い詰められていた。 きれぼしJAPANの面々はそうした反応に慣れているのか、皆顔色一つ変えない。 全日本側も事前に得た免疫と自らに課された課題の重さから、笑う事はなかった。 入場が終わり、選手が自分たちのポジションへと散っていく。そのままであればこの後すぐにキックオフとなったであろう。 ただその前に2人の選手が森崎と翼の方へとやってきて、語りかけた。 ???「森崎、久しぶりだな」 ???「ツバサ!今日こそお前に目にもの見せてやる!」 相手を見た森崎、そして翼も驚愕した。なにせ相手2人はそれぞれのチームメイトであったのだから。 森崎「岩見!」 翼「バチスタ!」
[183]きれぼしサッカー ◆5qvYBJdbJQ :2013/04/13(土) 10:51:35 ID:??? 長野「ブーーーッ!」 小田「ブーーーッ!」 一条「ブーッ!」 岸田「ブーーッ!」 西尾「ブーーッ!」 浦部「ブーーッ!」 大川「ブーーーッ!」 長野が コーラ を、小田が ポーション を、一条が ドリンクバー を、 岸田が ジンジャーエール を、西尾が 白湯 を、浦部が ゲータレード を、大川が 緑茶 を口から噴出し、 7色の虹をスタジアム脇で発生させた。驚くのも無理はない。 南葛高校サッカー部のチームメイトであり、長野など旧南葛中出身者は6年もの間共に過ごした岩見兼一が、 何食わぬ顔で敵チームに加わっていたのだから。 森崎「ど、どうしたんだよ、なんでお前がそこにいるんだ!?」 岩見「どうしても森崎達と勝負がしたくなってな、色々としてこのチームに加わったんだ。 互角に戦えるように、たっぷりとトレーニングも積んだ。俺はお前達に勝ってみせる」 森崎「お、おう……(突っ込みどころが多すぎるぞ、取りあえず何て答えよう?)」 A「どんな伝手をたどってあんなチームに入ったんだ?」 なんであんなチームに入ったんだ? B「そうか、お前は騙されているんだ!」 こんなチームに入るとかありえない、何かの間違いだ! C「そうか、そいつは楽しみだな」 普通に対戦相手として遇する D「そんなに強くなったんなら、なんで全日本ユース選考に選ばれなかったんだ?」 能力を疑問視する E「尾崎とかとこんとか、あいつらについて知ってる事はないか?」 情報提供を呼びかける F その他、自由回答(要3票) 2票選ばれた選択肢で続行します。
[184]森崎名無しさん:2013/04/13(土) 10:58:20 ID:WJlNKDfk D
[185]森崎名無しさん:2013/04/13(土) 11:02:43 ID:ZrVPn3wI A 口からドリンクバーってどんな状況なんだよ、一条!?
[186]森崎名無しさん:2013/04/13(土) 11:13:58 ID:gugfc0So A
[187]きれぼしサッカー ◆5qvYBJdbJQ :2013/04/13(土) 12:20:05 ID:??? 用事がありますので、残りの更新は今日の夜に行います。
[188]きれぼしサッカー ◆5qvYBJdbJQ :2013/04/13(土) 21:45:22 ID:??? >>174 ドリンクのあわせ飲みでもしてたんでしょうかね? A「どんな伝手をたどってあんなチームに入ったんだ?」 なんであんなチームに入ったんだ? -------------------------------------------------------------------------------------- なぜこんなチームに入ったのか。いくら思考の糸を巡らし関連をたぐろうとするも、 発した途端に糸が途切れ、混乱を催すだけだった。結局どうにも見当がつかず、岩見に尋ねるも、 岩見はよくぞ言ったという風に含み笑いをしたが、期待した答えは得られなかった。 岩見「悪いな、今は言えないんだ。聞かない方がいいとも言えるけどな」 森崎「何?どういう事だ?」 岩見「気にしない方がいいって事さ。ま、知りたいならちょっとだけだが言うぞ。俺にこのチームを勧めた奴は、お前達の中にいる」 森崎「なにィ!一体だれ」 岩見「それだけだ、じゃあな森崎、俺のワザを見て驚くなよ」 驚き問おうとする森崎を遮り、岩見は手を振って自らのポジションへと向かった。 一方森崎は予想外の岩見の答えに押し黙ってしまう。 森崎「(どうなってんだ、このチームの中に敵への手引きをした奴がいるだと?誰が裏ぎ… いや、ただのブラフかもしれねえ、ああもう、一体全体なんなんだ!)」
[189]きれぼしサッカー ◆5qvYBJdbJQ :2013/04/13(土) 21:48:38 ID:??? すみません、>>174は>>185の誤りでした… 森崎が1人迷いと疑いに襲われていた頃。 バチスタ「へっへっ、ツバサ久ぶりぃ」 翼「……」 翼はサンパウロユース時代のチームメイトだったセルジオ・ダニエル・バチスタと対峙していた。 整った顔立ち、風でたなびかれた輝くような銀髪、すらりとしながらも硬く引き締まった身体は、 美少年と審美しても差し支えの無い容姿であった。 だがニヤニヤと唇と頬を歪ませ舐めまわすように翼を睨み付けているその顔つきは、お世辞にも美しいとは言えなかった。 バチスタ「俺の事は覚えていたみたいだなあ、とっととプロになられて忘れ去られたかと思ったぜ」 翼「君のその汚い顔を忘れようなんて、無駄な努力だからね」
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0ch BBS 2007-01-24