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【バグサッカー】きれぼしサッカー【やりまーす】
[748]きれぼしサッカー ◆5qvYBJdbJQ :2014/09/07(日) 14:35:00 ID:??? 三杉「(どうやってこの場をしのぎ、リズムを取り戻していけるだろうか?)」 山森「(俺も、守備に回った方がいいかな?)」 松山「(俺はブロックに回ろう、そして少なくとも岬のシュートは、絶対に、止めるんだ!)」 翼「(岬くん……俺は、闘って、いいのか……?)」 MF陣は(1人を除き)コーナーキックへの対処やその後の展開について考える。 葵「(きれぼし達を俺がドリブルで抜けていれば、もう少し流れはよかったのかな)」 日向「(俺にボールが来さえすれば、すぐにあんな奴らごとボールをゴールに叩きこんでやるのに……!)」 FWの2人は、攻められずにこのピンチを遠くで眺めている事に、苛ただしさを感じていた。
[749]きれぼしサッカー ◆5qvYBJdbJQ :2014/09/07(日) 14:37:14 ID:??? 見上「(全日本は剣が峰に立たされた。ここで防がなくては守備が崩壊し、大虐殺で終わる可能性さえある。 ……彼女がくれば流れが変わるかもしれないが、いつくるか……)」 ベンチで試合を見つめる見上も、この状況に対し眼鏡のフレームを強く抑え、眉間に皺を寄せ始めていた。 苦しい展開に1人渋面を浮かべていたところで、コツ、コツとドアを叩く音が聞こえた。 ???「失礼します」 年若く、何よりも待ち望んでいた女性の声が聞こえた。 見上「来たか、入れ」 ガチャリ。 あずみ「失礼いたします。早川あずみ、ただいま参りました」 早川あずみ。この試合が全日本に参加する、そして自らの力量を世に知らしめたはじめての試合となった。
[750]きれぼしサッカー ◆5qvYBJdbJQ :2014/09/07(日) 14:38:57 ID:??? 石崎「早川、あずみ、ってたしか……」 高杉「岬のパートナーだって、言っていた女だ、あいつ」 滝「(何しに来たんだ?監督の様子だと来るのを知ってたみたいだし……)」 突然に、しかも女性がベンチに入り込んできた事で、控え選手達はざわめきだした。 それを尻目に、まるで気にする風でもないように、監督とあずみは話し出す。 見上「随分と遅かったな、もう少し早ければ交代枠を有効に活用できたのだが」 あずみ「試合に出るか出ないかは私の意思で決めると伝えたはずです」 見上「分かっている。ただの私の愚痴だ。それより、ウォームアップは済ませているのか?」 あずみ「はい、あとは服を着替えるだけです」 見上「そうか、ではすぐにそうしてもらおう。このコーナーキック前に、早田と交代させる」 あずみ「はい」 突然現れた女の子が試合に出る。当然、それを聞いた全日本の選手達は驚き、そして騒ぎ始めた。
[751]きれぼしサッカー ◆5qvYBJdbJQ :2014/09/07(日) 14:40:48 ID:??? 滝「……ええっ!?」 井沢「あの人ってサッカー経験があったのか?」 政夫「まるでサプライズ交代のバーゲンセールだぜ!」 和夫「観客もまたビックリするんだろうなー」 若林「(大丈夫かこんな大事な場面で、得体も知れない女を……監督は何を考えている……?)」 今まで活躍を見も聞きもしない女性がいきなり出場する。そんな事を知って、到底無反応でいられる訳はなかった。 特に彼女が来なければ出られるかもしれなかったDF達にとっては。 中里「(な、なんと…拙者達はあの女子よりも劣るというのでゴザルか!?)」 石崎「(そりゃあ俺、ブロック以外はいまいちだけど、だけどよ……)」 高杉「(どういう事だ!?マズイ、せっかくの親善試合なのに、このままじゃ試合に出られる可能性がゼロに……)」 見上「静かにしろ」 パンパンと軽く手を叩き、騒ぎを鎮める。静かになったところを見計らって、口を開いた。 見上「彼女はこの試合のために特別に招集した、いわゆるスーパーサブだ。彼女の実力はここにいるお前達よりも、 いや、もしかしたら今試合に出ている選手よりも、上かもしれない」 控えメンバー全員「な、なにィィィィィィィィィッ!」 思いもしない事を監督から言われ、ベンチの控え選手達は驚愕する。 驚きふためく選手達を眺めながら、見上は数日前の事を思い返していた。
[752]きれぼしサッカー ◆5qvYBJdbJQ :2014/09/07(日) 14:43:37 ID:??? 本日はこれまでにいたします。続きはいつ投稿できるか分かりませんが、 どうか今しばらくお待ちください。
[753]森崎名無しさん:2014/09/07(日) 23:57:45 ID:??? 乙でした
[754]きれぼしサッカー ◆5qvYBJdbJQ :2014/09/14(日) 19:41:01 ID:??? ―――――― ――――――――― ――――――――――――― 東京都中央区聖路加国際病院326号室。 何者かに狙撃されて入院している片桐を見舞いに、見上は出向いていた。 病室でのよもやま話での中で、親善試合という名の全日本の代表権を賭けた戦いについて、 当然に話題となり、その話し中に片桐の口から早川あずみの名前が挙がる。 見上「早川あずみ?」 片桐「はい。岬太郎がフランスに留学していた時の日本人学校の同級生で、2年前まではフランスに滞在していました。 ……見上さん、時間がないので率直に言いますが、今からでも彼女を全日本の代表に登録してください」 見上「…何?」 耳を疑った。当然だろう。これまで名前を聞いたこともない女の子を、戦力として迎え入れろと言うのだから。 片桐「怪訝になるのも分かります」 片桐も相手の反応を想定していたらしく、口を開く前にあずみ推挙の理由を語り出す。 片桐「フランス国際Jrユース大会がはじまる少し前に、見上さんも知っている通り岬くんに全日本への 召集の伝達のため、私はフランスへ出向き岬くんと対面しました。 実はその『初対面』の数日前に、思いかけず岬くんと、早川さんの姿を見る事ができました。 気付かれないようにこっそりと様子をうかがっていたのですが、 その時に見た岬くんとの1対1との対決で、早川さんは彼と、全く互角に戦っていたのです」
[755]きれぼしサッカー ◆5qvYBJdbJQ :2014/09/14(日) 19:50:25 ID:??? 見上「岬と互角、だと?」 片桐「信じられないでしょうが、これは本当に私の目で確認した事実です。 Jrユースとワールドユースでは性別条項のために彼女の参加は認められていませんでしたが、 少なくともこの『親善試合』ではその心配はいりません」 見上「(この場面、そしてこの表情、嘘をついているようには見えない。だが)1つ、確認したい事がある」 片桐「何でしょう」 見上「その早川という…選手の現在の力量についてだが、今はどうなのだ?岬と互角としても確認できたのは4年前だ。 4年前は優秀でもどこのクラブにも所属していないフリー…」 片桐「してますよ」 見上「えっ」 片桐「彼女はパリ・サンジェルマンFCのユースクラブであるシャンゼリゼFCに3年間活躍し、 昨年にはそのサンジェルマンにプロとして契約を結びました。『ガスパール・ルブラン』として」
[756]きれぼしサッカー ◆5qvYBJdbJQ :2014/09/14(日) 19:53:53 ID:??? あずみ「お断りいたします」 本題を切り出したと共に、殆ど間をおかずに見上へと否定的な返事がきた。 片桐との話を信用した見上は、片桐を介してあずみとの連絡を取り、 全日本へと加入してもらうべく話を持ちかけたのだが、にべもなく断られてしまった。 見上「随分と迷いなく、断ってくれたものだな」 あずみ「日本サッカー協会からのこのたびの御厚意については、大変深く感謝しております。 ですが、私にはつけなければいけないけじめがあり、それを果たすまでは、参戦はどうかお許しください」 見上「(ふむ、この様子ではすぐに結論を出していくのは難しそうだ、それなら) そのけじめというのはどういったものなのか、少し話してくれないかね」 相手の決意が固い事を見て取った見上は、一旦相手への情報収集をまず行う事として、話題をわずかに横に逸らした。 あずみは見上の問いかけを聞くや、キリリとしていた顔に わずかながら憂いが漂いはじめた。瞼を閉じてじっと黙った後、ふわりと目を見開き、語りはじめた。 ――――――――――――― ――――――――― ――――――
[757]きれぼしサッカー ◆5qvYBJdbJQ :2014/09/14(日) 20:09:22 ID:??? 短いですが、本日はここまでにいたします。 753さん、乙感謝です!
[758]森崎名無しさん:2014/09/15(月) 21:40:50 ID:??? 乙です。 次の更新も楽しみにしてます。
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0ch BBS 2007-01-24