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【バグサッカー】きれぼしサッカー【やりまーす】
[799]きれぼしサッカー ◆5qvYBJdbJQ :2014/10/11(土) 18:48:02 ID:U/2HFWPs 今日はここまでにいたします。 >>794 乙感謝です。 是非今後ともこちらへ参加してもらって、神引きによるカオスを呼び寄せてくれると 大変面白くなってくれるでしょう。また再びのJOKER訪問をこちらも祈っております。
[800]森崎名無しさん:2014/10/12(日) 18:18:22 ID:??? 更新お疲れ様です。いつも楽しく見ています。 提案なのですが、判定時のID表示については、次の判定からどちらでもOK、という事にしてはいかがでしょうか。 そうしたら、本スレや他の外伝スレの感覚でsageて書き込みした場合も有効になって、引き直しや混乱を避ける事ができますし。 検討して頂ければ幸いです。 (もちろん、実際にそうするかどうかはスレ主様の自由なので、駄目でしたらそれで大丈夫です)
[801]きれぼしサッカー ◆5qvYBJdbJQ :2014/10/13(月) 18:07:27 ID:EnDlCHiY 800さん、ご提案感謝いたします。 これまでは二重投稿などによって特定の人しか投票できない事を恐れて メール欄を空欄にしていましたが、ここのスレはそんな心配をするほど投稿はありませんでした。 なので、とりあえず今回のような1回で決まるカード分岐については、 これからはどちらでも良いという事にいたします。 本日は投稿できませんが、これからもきれぼしサッカーをお楽しみください。
[802]800:2014/10/13(月) 19:26:42 ID:??? 検討していただき、提案を受け入れて下さりありがとうございます。 次の更新を楽しみにしています。
[803]きれぼしサッカー ◆5qvYBJdbJQ :2014/10/19(日) 15:50:53 ID:Uz8zwCLY ―――――― ――――――――― ――――――――――――― 時計の針は再び12時を過ぎ、カチンという音が深夜の公園にしみわたった。 帰国直後のあずみと岬は、他の選手やサポーター達と別れて、東京都内のとある公園にやって来ている。 林立するオフィスビルの間に位置する場所という事もあり、大都市の中心地にも関わらず、光は乏しく2人の他に通る人もいなかった。 あずみ「(なぜ岬くんは、こんなところにあたしを呼び出したんだろう)」 この公園に到着するまで、あずみは帰国前ブラジルでのワールドユース優勝後に 岬の口からここでの密会を告げられてから、ずっと考え続けていた。 ブラジルの対面時に聞かされてからは理由を問いただす機会もなく一切がわからないまま、 どんな事情でこんな見知らぬ場所で2人きりにならなければならないかを考えていた。 あずみ「(そもそも岬くんはまだ姿もみせてない)」 ただ1人で深夜の公園で相手を待っているうち、もしかして置いてけぼりにされたのか とさえ思っていた時、暗闇の遊歩道から岬が現れた。 岬「お待たせ」 あずみ「あっ、岬くん!遅いじゃない、女の子をこんな時間にこんな所で待たせるなんて」 岬「ごめん、東京で電車を乗り間違えちゃったんだ」 あずみ「そう?ま、仕方ないか、迷路みたいなあの路線図をすいすい行ける方がどうかしてるよ」 ようやく現れた岬に対しあずみは口を尖らせるも、心細さから解放された安心感ですぐ穏やかになり、岬を出迎えた。 岬も肩掛けバックを脇に抱えたまま、あずみに向かって走り出した。
[804]きれぼしサッカー ◆5qvYBJdbJQ :2014/10/19(日) 15:52:04 ID:Uz8zwCLY 数分後、途中の自販機で買った缶コーヒーを手にしながら、2人は公園のベンチに腰かけていた。 互いの肩は触れそうになるほど近い。缶を開けて口につけ、ふーっと一息ついたところで、岬はあずみに話しかけた。 岬「ようやく人心地がついた気がするよ。東京とはいえ、自分の国に帰って来れたし、あずみちゃんにも会えたし」 あずみ「あたしに?ブラジルでも短いとはいえ会えたし、それに岬くんには山岡さんがいるじゃない」 岬「いやいや、こうして落ち着いて面と向き合えはできなかったし、美子の事はこっちで何とかする。 あずみちゃんは一切、心配しなくていいんだ」 あずみ「ふーん、もうあたしなんかどーでもいーんじゃないのー、やっぱ男って、スレた年増より物知らずな小娘の方がいーのかねー」 岬「違う違う、美子が実の妹だって事はあずみちゃんだって知っているじゃないか。そんな事はしない。 僕がここであずみちゃんと会うのは、僕達のこれからの将来のためなんだ」 あずみ「ふーん、ん、って、将来!?(これは……)」
[805]きれぼしサッカー ◆5qvYBJdbJQ :2014/10/19(日) 15:55:20 ID:Uz8zwCLY 真剣な面持ちとなってあずみの顔を見る岬を見て、遭遇前に想定していたある予想を思い返した。 もしかして、岬くんはあたしにプロポーズをしてくれるのではないかと。 4年前に離れ離れになるまでの3年間、お金儲けのパートナー、詐欺仲間、そしてフットボーラーとしてのライバルとして、 裏表なく自分をさらけ出し苦楽を共にするうちに、岬に対して強い信頼感と安心感、そして敬意を抱くようになっていた。 あずみ「(一緒にいるときは同業者としての連帯感、仲間意識なんだと思っていたけれど、違ってた。 あたしは岬くんの事が、好きになっていたんだ)」 ドキドキと心臓の鼓動が高まっていく。岬に悟られてしまいそうな気がして、 ことさらに神妙な顔つきで岬を見つめながら、相手の言葉を心待ちに待っている。 しかし、岬が発した言葉は、思いもよらない言葉だった。 岬「僕がキャプテンとなる新生『サッカー全日本代表』に力を貸してくれないか」 あずみ「……へ?(って、新生『サッカー全日本代表』?そもそも、岬くんがキャプテンって……)」 予想とは違った、ときめきもロマンスも何もない話題に一瞬ポカンとなるが、3年間パートナーとして活躍しただけはあり、 すぐさま話の疑問点に着目し、声を挙げた。
[806]きれぼしサッカー ◆5qvYBJdbJQ :2014/10/19(日) 15:57:36 ID:Uz8zwCLY あずみ「一体何の話?新生『サッカー全日本代表』って、どういうあれ?それに岬くんがキャプテンって、 南葛高校は別にして、そんな素振り今までしてこなかったのに」 岬「これまではそのための準備期間だったから、なるべく目立たないようにしただけだよ。 そしてこれからようやく、計画を実行に移す時が来たんだ。この計画に沿って僕が全日本のキャプテンになる過程で、 今いるほとんどの全日本の選手は僕が見つけた選手と入れ替わる事になる。その時の外部からの混乱の調整にその後の試合参加と、 フィールド内外で僕のパートナーになってほしいんだ」 あずみ「ちょ、ちょっと待って、今いる選手って、森崎くんとか、翼くんとか、そういう選手ってこと?」 岬「そう。そういった今いる選手に代えて僕の仲間達を引き入れて、 僕が全権を握れるような全日本にするんだよ。勿論サッカーレベルを落とさずにね」 あずみ「な、なんでそこまでの事を」 するのかと岬に問いかけようして、岬の表情に驚き口を閉ざした。 あずみの目に映る岬の顔が、隠し続けてきた秘密を口に出す時に出る背徳的な快感が、暗闇と相まって邪悪な色相を帯びていたからだ。
[807]きれぼしサッカー ◆5qvYBJdbJQ :2014/10/19(日) 16:02:35 ID:Uz8zwCLY あずみ「(こ、こんな岬くんの顔は初めて見た……)」 岬「簡単な事だよ、これから確実に訪れるチャンスを全てものにするためさ」 あずみの驚愕を斟酌せず岬は立ち上がり、両腕を広げて語り出した。 岬「全日本はワールドユースで優勝した。日本サッカー史上破天荒の快挙に日本中がわきたっている。 その勢いを受けて日本のプロリーグ設立も秒読み段階まで進んでいる。設立となれば 観戦収入のみならず、広告料や放送料、プロ選手としてのフットボーラーの資産価値発生…… 莫大なお金がサッカー界に入り込んでくるんだ。こんな良い機会は2度とない、絶対に、ものにしてみせる」 ここまで滔々と、岬にしては珍しく相手の表情を見る事もなく、思うままを語り続ける。 岬「『久しく卑賤の位、困苦の地により、世を非り利を悪み、自ら無為に託す。此れ士の情に非ざるなり』僕の好きな言葉だ。 チャンスが目の前にありながらちっぽけな事に囚われて掴もうとしないのは馬鹿さ」 話が進んでいくにつれ、岬の表情は得意然とした様子となっていく。 それとは対照的に、あずみの表情は険しさを増していった。顔の厳しさを隠そうとせずに、岬へ尋ねる。 あずみ「少し聞きたい事があるんだけど」
[808]きれぼしサッカー ◆5qvYBJdbJQ :2014/10/19(日) 16:10:06 ID:Uz8zwCLY 岬「何」 あずみ「今いる選手はどうするの、翼くんとか、森崎くんとか」 岬「どうするかって。ま、役に立ちそうなら『手直し』して使い直すかな。ダメなら『処分』さ」 あずみ「『手直し』、『処分』?一体何をする気なの、今まで一緒に戦ってきた仲間なんでしょ、 そんな仲間を裏切るなんて、何にも感じないの?」 岬「まだあずみちゃんが僕達の仲間に加わると決まっていない以上、1つ目の質問には答えられないな。 2つ目については、フフッ」 鼻で小気味良く笑い、なぜそんな分かりきった事を聞くかと言いたげに笑みを浮かべる。 岬「何も感じないね。彼らは僕の夢をかなえるための道具だった。その夢への道はワールドユース優勝で開かれた。 そうなったらもう道具はいらないさ。不要な道具はどこかにしまっておく、使い難い道具は直すか、捨てるかさ」 あずみ「そう。もう1つ聞きたいんだけど」 岬「どうぞ」 あずみ「本当にあなたは岬くん?フランスであたしと一緒にサッカーを楽しんでいた、岬くんなの?」 岬「そうさ。一緒にサッカーを楽しみ、一緒に金儲けの算段をし、一緒に立身を目論んでいたなか……」 バチィン!! 岬が返事を返しきる前に、あずみの平手打ちが岬の頬を激しく打ち払った。 あずみ「地獄に落ちろ」 切り捨てるように打ち出した、あずみの怒りを共にして。
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0ch BBS 2007-01-24