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【バグサッカー】きれぼしサッカー【やりまーす】
[809]きれぼしサッカー ◆5qvYBJdbJQ :2014/10/19(日) 16:11:50 ID:Uz8zwCLY 岬「今、何て言ったのかな」 おやと不思議な、予想外の反応だったと言いたげな様子で、目を丸くして岬は尋ねる。 あずみ「地獄へ落ちろって言ったのよ。サッカーを、共に戦ってきた仲間達を、今までサッカーに費やしてきた自分の人生を そこまで足蹴にできる奴なんて、地獄以外にいてほしくないわ」 岬「ふうん」 打たれた事を確認するようにそっと左手を頬に当てながら、やや呆れがちに答える。 岬「あずみちゃんも、随分詰まらない人になったね」 あずみ「えっ、な、何を…」 岬「そんな常識を大切にするようになって、随分と小さくなったような気がするよ。 ま、こういう事を言う人にこれ以上の言葉の説得は無駄か」 ふうと溜め息をついた後、バッグからサッカーボールを取り出して地に置き、足で踏みつける。 岬「こうなったら、僕の実力を見て考えてもらうしかないかな。僕のいう事が本当に実現できるという事を 理解してもらわなくちゃ、言葉で納得させても仕方ないからね」 あずみ「あたしと勝負する気?悪いけど、岬くんじゃあたしに勝てないわ。 岬くんもあたしがフランスでどれだけ頑張ったか、知っているんでしょう」 岬「勿論さ、ピエールを抑えてチームを優勝に導いたんでしょ。相当強くなったらしいね」 あずみ「そうよ、そして岬くんは日本にいて力が鈍った。はっきり言ってあたしの敵じゃないわ」
[810]きれぼしサッカー ◆5qvYBJdbJQ :2014/10/19(日) 16:20:03 ID:Uz8zwCLY 岬「ふうん、それはワールドユースの僕の働きぶりを見ての判断かい、困るなあ……」 やれやれといいたげに軽く笑った後、岬は両手を握りしめ、全身に力を籠めはじめる。 ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ……! ビンビンと空気が張り詰め、岬からは得体のしれぬ圧迫感が発せられた。 あずみ「な…な……なにこれ、岬くんから、力が……!?」 岬「これから僕のパートナーになってもらうというのに、判断力が鈍ってきてる。 僕はね、ワールドユースの間、退屈で仕方なかったんだ」 自信をみなぎらせてあずみを傲然と見返す岬。そうしているうちに地面がかすかに揺れ始め、 岬から発せられるパワーはますます大きくなる。 岬「周りに合わせるために力加減をしていかないといけなかったからね…はっ!」 掛け声をかけると同時に、岬から風が発せられ、四方の木々は激しく枝を揺さぶった。 力を持て余すように軽く腕を振った後、ギロリとあずみに向きなおす。 岬「気をつけなよ。ここまで力を出してしまった以上、手加減というものができないからね」 あずみに向かって猛然と挑みかかる岬。岬の変貌に戸惑いながらも、あずみは狂った野望を抑えに向かった。
[811]きれぼしサッカー ◆5qvYBJdbJQ :2014/10/19(日) 16:21:46 ID:Uz8zwCLY 先着(順番通りではない書き込みは無効、1人1選手ずつ、Eメール欄は空欄)で ★岬 ドリブル 77(!card) +(!dice +!dice)=★ ★あずみ タックル 76(!card) +(!dice +!dice)=★ と書き込んで下さい。カードやダイスの結果で分岐します。 MAX【攻撃側】−MAX【守備側】 ≧2→岬、苦もなくあずみを抜き去る。 =1、0、−1→ボールはこぼれ球に。数値が高いほど岬優勢。 ≦−2→岬からあずみがボールを手に入れるが…… 【補足・補正・備考】 岬:ダイヤで「クライフターン(+4)」、ハートで「華麗なドリブル(+3)」、スペードで「アルマジロドリブル(+2)」 あずみ:ダイヤで「クレセントタックル(+2)」、 「スキル・ファンタジスタ(2D6が2の場合12扱い、3の場合11扱い)」、 「スキル・仕込みナイフ(全接触プレイで吹飛係数1、ただしクラブで必ず反則になる)」
[812]森崎名無しさん:2014/10/19(日) 16:22:43 ID:TGu2m49s ★岬 ドリブル 77( クラブ4 ) +( 5 + 6 )=★
[813]森崎名無しさん:2014/10/19(日) 16:23:34 ID:XuTqkAJo ★あずみ タックル 76( ハート10 ) +( 4 + 2 )=★
[814]きれぼしサッカー ◆5qvYBJdbJQ :2014/10/19(日) 16:34:10 ID:Uz8zwCLY 事もなく岬があずみを抜き去ったところで、投稿はここまでといたします。 来週は仕事の都合により、投稿ができなくなる可能性が高くなってしまいました。 次の投稿で回想がようやく終わり、さらにその次で試合を再開できると思いますので、 もうしばらくお待ちください。
[815]森崎名無しさん:2014/10/20(月) 03:55:20 ID:7FF6Un+g 乙です、久しぶりに再開されていたので、10月以降の分を読みましたが、 ここまで本格的な因縁のストーリーになるとは・・・。(あずみ×ピエールは惜しかった・・・) 続きがすごく楽しみです。 待ってますので、次回以降もよろしくです。
[816]きれぼしサッカー ◆5qvYBJdbJQ :2014/10/26(日) 17:24:35 ID:F1fcXhjk これより、どこまで続くか分かりませんが、投稿を行わせていただきます。 815さん、乙ありがとうございます。 こちらとしては展開を急ぎすぎて稚拙になったと思っていたのですが、 少しホッといたしました。 サッカー選手としての早川あずみの背景など、元々あるはずのないものですから、 723さんの発案を元に、色々と考えてこのようになりました。 それでは、きれぼしサッカーをお楽しみください。
[817]きれぼしサッカー ◆5qvYBJdbJQ :2014/10/26(日) 17:25:56 ID:F1fcXhjk ★岬 ドリブル 77( クラブ4 ) +( 5 + 6 )=88★ ★あずみ タックル 76( ハート10 ) +( 4 + 2 )=82★ ≧2→岬、苦もなくあずみを抜き去る。 ------------------------------------------------------------ ギュン! 岬との視線が合う。そうあずみが感じた時には、手が届きそうになるまで距離を詰められていた。 あずみ「(な、なにこれ速い!)えいっ!」 それでも咄嗟に右足を繰り出し、ボールごと岬を薙ぎ払おうとする。 スピードは岬と互角、少なくともこの急加速は食い止められるはずだった。 ビュワッ! あずみ「そ、そんな!」 だが、岬の足はさらに急加速し、あずみの足がボールに触れる直前にチップキックでかわして抜き去った。 あまりにも呆気なく抜き去られたあずみは呆然としたまま、力量差を信じられずボールを見つめ続けていた。 岬「分かってくれた?僕が選手としても日本を率いる実力があるってことに」 勝って当然とばかりに平然として話しかける。今だショックを隠し切れずにいるあずみに対し、慰めるような口調で言を重ねる。 岬「そんなに驚かないでよ、僕だって全力で向かっていったんだ。あずみちゃんも100%の力を出していたら危なかったんだから」 あずみ「(嘘だ!岬くんはあの時何の技も使わなかった、それなのに全く歯が立たなかった。強い!)ど、どうして……」 岬「どうしてって、さっきも言ったようにただ全力を出しただけさ。あずみちゃんだって十分すぎる程強いよ」
[818]きれぼしサッカー ◆5qvYBJdbJQ :2014/10/26(日) 17:28:35 ID:F1fcXhjk フッとしたほほえみを浮かべ、あずみへと向かっていく岬。ポケットから紙切れを取り出し、あずみへと差し出す。 岬「改めて聞くよ、ぜひ、僕に力を貸してほしい。日本サッカーを手に入れるための手助けをしてほしい、僕を支えてほしい」 あずみは、岬からの申し出に対し、何も言葉を返さず、身じろぎも、まばたきすら忘れたかのように、ピクリとも動かなかった。 あまりにも予想外の事態が続き過ぎてオーバーヒートを起こしてしまっていた。 しばらくして意識が覚醒し理性が頭にめぐりなおした時、反射的にあずみは岬の右手ごと紙切れを打ち払う。 あずみ「嫌よ!あたしは、こんなこそこそとした事で自分を卑しくしてまでサッカーをしたくない!」 岬「そんなに、嫌かい」 あずみ「ええ、絶対に嫌!岬くん」 かつての恋人の変貌、堕落ぶりの嘆きを身にまとい、何とか陰謀をやめるように懇願する。 あずみ「あたしも全日本に入って表から裏から岬くんをサポートする、 キャプテンになれるように努力するしサッカー協会で影響力を発揮できるような事は何でもするわ、 だからそんな馬鹿な事はやめて!」 岬「それはできない。この無二のチャンスをものにするには時間が少ない。そんな悠長なことはできないさ」 あずみ「なら!」 ギッと拳を握り、目を見開き、柳眉を逆立てて、叩きつけるように宣言する。 あずみ「岬くんとはもう敵同士よ。絶対に仲間になんてならない、絶対にあなたの野望はあたしが叩きつぶす!」
[819]きれぼしサッカー ◆5qvYBJdbJQ :2014/10/26(日) 17:30:51 ID:F1fcXhjk そう言い切った後、あずみは背を向け一目散に走り去った。 心臓が破れる程激しく走るあずみの頬からは、キラキラとした雫が街灯の光を照らして光っている。 あずみ「(バカ、バカ、バカ!バカ!!)」 岬への怒りが、憤りが、悲しみが、愛憎様々な感情がせめぎ合って、とめどなくあずみの頬を濡らしていく。 そうして走り続けていくうちにそうした感情が収斂していき、1つの決意として固められていった。 あずみ「(岬くんの欲望はあたしが止めるんだ!ほかの人に潰される前に、せめてあたしが……)」 後に公言するようにけじめをつけるためか、岬への愛が残っていたためか。 どちらにしろ、あずみはこれ以後、岬に対する未練はなくなり、 大げさな表現を用いれば、サッカーの未来を守ろうとする1人の闘士となった。 *あずみ、岬の感情が以下のようになりました。 あずみ→(敵意)→岬 岬→(パートナー)→あずみ
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0ch BBS 2007-01-24