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【貴公子達の】Another-CU_7【憂鬱】
[417]アナカン ◆lphnIgLpHU :2013/08/10(土) 09:39:17 ID:??? 三杉がスラスラと回答していくと、多少訝しみのあったオジオの表情は綻んでいった。 オジオ「つまり戦術的な見通しがあっての結論って事だね。 それならもちろん異論はないよ、偉そうに口を挟んでごめん。」 三杉「いや、懸念があればどんどん言って欲しいから助かるよ。 皆が思うほど僕は完璧じゃないし、このレベルの相手だと僕の想定が足りない事だってある。 それに出来る限りメンバー全員がシステムの意図を理解して臨んで欲しいと思ってる。」 オジオ「(ボクから見れば限りなく完璧(オールA)に近いと思うけどね。) 意思統一が必要というのはすごく分かるよ。 個人がバラバラに勝負して勝てる筈もないし。」 三杉「そういうこと。」 これで安心出来る… とまではいかないが、ひとまず序盤の戦いの指針は定まった。 最初から最後までこの『戦術』が通用すれば万々歳だが、そのような楽観は三杉にはない。 ヴィオラとバルサ、双方の穴を見つけ出して素早く修正を繰り返し、最終的に試合を掌握する… これまでやってきた勝つ為の『戦略』は三杉の中でブレてはいなかった。 こうしてバルサを迎え撃つ最低限の準備は出来た。 だが次の幕を開ける前に、少々群像による幕間劇に興じよう。 それには少しだけ時間を遡る必要がある。
[418]アナカン ◆lphnIgLpHU :2013/08/10(土) 09:41:56 ID:??? [Ogni fine di ottobre(それぞれの10月末日)] 〜モニカ・センペルテ・ディマーレの場合〜 パチリッとはいかない目覚め。 細見な上に、この年齢の女の子にしては長身な彼女。 その血圧は当然低く、寝起きの時は気怠さが纏わりつく。 モニカ・ディマーレにとっては馴れた目覚めではあったが、段々と覚醒が進むにつれ、 これが決して『いつも通りとは言えない』朝であると理解していく。 モニカ「はぁ…」 まだ見慣れる事のない天井、この時期にしては肌寒さの少ない気候。 なによりこの部屋のベッドは1つ… ルームメイトであった騒がしい後輩が居ない。 階段を降りれば両親が朝のひと時を過ごしているが、それでも心に巣食う寂しさは否定できなかった。 モニカ「フィレンツェかあ…」 幼少時から慣れ親しんだミラノを離れ、モニカは両親と共にフィレンツェへと越して来ていた。 8月に友人と訪れる機会のあったこの街。 一体どういった奇縁がこの街と自分にあるのかと、モニカは空に問う。 いや… 街その物よりも、この街のカルチョチームとであった。
[419]アナカン ◆lphnIgLpHU :2013/08/10(土) 09:43:20 ID:??? 寝起きは妙にアンニュイになる、それはいつものこと。 切り替える術を彼女はちゃんと分かっている。 バタン モニカは両開きの窓を開け、朝日を肌に浴びた。 霧のない朝の風景にミラノとフィレンツェの違いを感じるが、肌心地は悪くない。 急速に頭が冴え渡り、彼女の意識は前方向(未来)へとベクトルを向け始めた。 モニカ「起きよう!」 ベッドから起き出した彼女はまず両親におはようの挨拶をしようと思った。 そしてその後は朝のストレッチ、シャワーを経て朝食の時間。 それが終わるとすぐに外出の準備をしなければならない。 何しろ今日はフィレンツェ大劇場バレエ団、即ち『Maggio Danza』の選抜セレクションの日。 勿論プロのオーディションという訳ではなく、年代別選抜スクールに過ぎないが… しかし幼少の頃から続けてきたクラッシクバレエにおける、初めての真に大きなチャレンジである。 モニカ(両親の都合でやって来たフィレンツェ… 別に縁があるだなんて思わない。 運命なんてない、ここに来たのは偶然。 でも私はこの街で自分のやるべき事を見つける。) モニカは自らの両頬をピシャリと叩き、ひるがえって部屋をとび出して行った。 モニカ「やるぞぉー!」
[420]アナカン ◆lphnIgLpHU :2013/08/10(土) 09:51:10 ID:??? ☆幕間劇を選択 A [モニカ・ディマーレの場合]を継続(登場人物:ミハエル、カード次第) B [アヤソフィア・シェマリーの場合]を観賞(登場人物:翼、???) C [杉本久美の場合]を観賞(登場人物:中山、山森) D [宇佐美蓮子の場合]を観賞(登場人物:アルシオン、???) [3]票選ばれた選択肢で続行、投票はメル欄空白で宜しくお願い致します。 物語に大きな影響は無く、見なくても彼(女)等の周囲では幕間劇の内容は起こります。
[421]森崎名無しさん:2013/08/10(土) 09:57:06 ID:O6wSFw7E A BCも見たいが
[422]森崎名無しさん:2013/08/10(土) 10:21:15 ID:8DQwz8vs C
[423]森崎名無しさん:2013/08/10(土) 10:25:58 ID:gofUdP/+ A
[424]森崎名無しさん:2013/08/10(土) 11:05:46 ID:FlKHv9Cs A
[425]アナカン ◆lphnIgLpHU :2013/08/12(月) 10:28:03 ID:??? > A [モニカ・ディマーレの場合]を継続(登場人物:ミハエル、カード次第) ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 結論を言えばモニカはスクール選抜のセレクションをパスすることが出来た。 不特定多数での社交が得意でない替わりに、自分の世界へ入り込む集中力に秀でた彼女。 どうやらその表現力は見事試験官の目に留まったようだ。 モニカのフィレンツェでの生活は順風満帆な航海で始まったと言える。 『Maggio Danza』でのレッスンは、彼女がミラノで通っていた小さなスクールのそれより遥かに厳しかった。 しかしのめり込む物を欲していた彼女にとって、それは願ってもみない環境だった。 技術は足りなくとも、レッスン自体には一週間足らずで十分ついていけるようになっていた。 心身がレッスンに馴染み、周囲に目が行き届くようになった頃、モニカは奇妙な練習生の存在に気が付いた。 週にたった1日(以前は2日だったそうだ)だけレッスンを受けて帰る少年。 たった週1だが、レッスン内容は通常のスクール生よりも濃く、それに対する少年の鬼気迫る取り組みは、 他のスクール生に気を引き締めさせる効果があるのは明らかだった。 陶磁器のように滑らかなミルク色の肌、丹念にウェーブがかけられたブロンド。 その少年の事をモニカは少しだけ知っていた。 ミハエル・ドノヴァン。 C.I.P(コッパ・イタリア・プリマヴェーラ)ではユヴェントスのスーパーサブとしてフィオレンティーナに挑み、 現在はフロレンティア・ヴィオラの一員としてWトーナメント出場を目指すジョカトーレ≠ナある。
[426]アナカン ◆lphnIgLpHU :2013/08/12(月) 10:29:08 ID:??? 先着で ★ミハエルの存在に気が付いたモニカ→!card★ と(!とcardの間のスペースを埋めて)書き込んで下さい、カードやダイスによって分岐します。 《ダイヤ、ハート》 ミハエルに声をかけてみた 《スペード、クラブ》 ミハエルに声をかけられない 《JOKER》 ある日のレッスンでペアを組むことになった
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0ch BBS 2007-01-24