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【貴公子達の】Another-CU_7【憂鬱】
[518]アナカン ◆lphnIgLpHU :2013/08/22(木) 19:34:24 ID:??? ミハエル「発露したのはサンパウロの5番(ドトール)とのマッチアップが原因ですかね。 彼は相手に怪我をさせてでも止める意志がありましたから。 …少なくともボクはそう感じました。」 三杉「なるほど。」 確かにサンパウロのドトールは危険を厭わない領域でタックルを繰り出していた気がする。 そしてミハエルがC.I.Pにおいて選手生命も絶望的と言える負傷退場を経験したのも知っている。 状況だけ言ってしまえば、ミハエルはビビッて動けなかったとなるが、 事情を知る三杉はそう冷たく断ずることなど出来やしない。 三杉「それで…。 その後はどうなんだい? 当然怪我は恐ろしい物だと思うけれど…」 ミハエル「そうですね…」 先着で ★その後のトラウマ→!card★ と(!とcardの間のスペースを埋めて)書き込んで下さい、カードやダイスによって分岐します。 《ダイヤ、ハート》 ミハ「相手のプレイに、いわゆる反則の危険さえなければ…。」 《スペード》 ミハ「相手のプレイが野蛮でなければ大丈夫だと思うのですけどね。」 《クラブ》 ミハ「実戦レベルになれば、サンパウロ戦と同じ状態に陥るかも知れません。」 《JOKER》 ミハ「なんとなく次の試合は大丈夫だと思います。」 三杉「わけがわからないよ」
[519]森崎名無しさん:2013/08/22(木) 19:36:33 ID:??? ★その後のトラウマ→ クラブJ ★
[520]森崎名無しさん:2013/08/22(木) 19:42:53 ID:??? ヤバス
[521]アナカン ◆lphnIgLpHU :2013/08/23(金) 14:11:21 ID:??? > 《クラブ》 ミハ「実戦レベルになれば、サンパウロ戦と同じ状態に陥るかも知れません。」 ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― ミハエル「正直に言って実戦だとどうなるか分かりません。 大丈夫かも知れないけれど、サンパウロ戦と同じような状態に陥るかも知れない…」 三杉「そうか。」 この答えで三杉はミハエルのそれが相当根に深い案件となっていると理解した。 三杉(恐れがないのは単なる愚者に過ぎず、恐れを知り、尚も立ち向かう者こそが高い峰を登る事が出来る。 そして不安や恐れを克服するためには、それを具体的に形としてイメージ掴む必要がある。 だが今のミハエルはまだ不安を感じる要因を分解・分析していない。 それすらも本能が避けてしまっているとしたら、解消させるのは非常に難しいぞ。) ラフプレイに怖気づいてしまうのか、ファウル気味のプレイに対して硬直してしまうのか… その棲み分けが出来ているか否かは非常に重要であった。 今のままではミハエルは恐怖の正体を知ることなく、負傷の可能性のある接触プレイ全てに難を抱えてしまう。 これは明日の試合はもう仕方ないとしても、これは早急に解決へ進めなければならない問題だった。 三杉「(まあしかし…)あれ程の負傷から立ち直り、たった3ヶ月で皆をプレイで引っ張れるようになった。 普通じゃ考えられない事だし、そこに無理がなかったなんて筈がないんだ。 時間が経てば何か歪みが生まれてくるのは当然と思うべきかも知れないが…」
[522]アナカン ◆lphnIgLpHU :2013/08/23(金) 14:13:52 ID:??? ミハエル「ええ、チームが置かれている現状として、ヴィオラは勝ち続けなければなりません。 ボクの中の歪みが解消されるのは誰も待ってはくれない。」 三杉「ああそうだ。 時間が解決してくれるとは、キャプテンとしても言ってやれない。」 ミハエル「当然ですね。」 やり取りの中からミハエル自身がどうすべきと思っているかは判った。 少なくとも顔を上げようとしてくれてはいる。 その為にもう一歩の切っ掛けが欲しかったが、残念ながらそれはこの日見つからなかった。 明日の試合でミハエルがサンパウロ戦のように、どこかでパフォーマンスを落とすのは避けられないだろう。 いつどのタイミングでそうなるか。 三杉にとっては大きな悩みの種が残ってしまった事になる。 テーブルのメインディッシュは既に2人の胃の中へ消えていた。 フィレンツェの時間は既に夕刻を過ぎ、夜へと移っていた。
[523]アナカン ◆lphnIgLpHU :2013/08/23(金) 14:14:58 ID:??? <フィレンツェ中心部/ホテルアルバ> フィレンツェの中心部であるサンタマリア・ノヴェッラ駅から僅か200mの好立地。 最高級にまでは遠く及ばないが、それでも一般の観光客が愛用するミドルクラスホテル。 それがバルサBのフィレンツェでの宿泊地であった。 ディエゴ・ブランドーはホテルアルバ敷地内の、よく整備された中庭でエスプレッソを飲んでいた。 ディエゴ「………」 グランディオス「ここに居たのかディオ。」 ディエゴ「む… ペップか。」 グランディオス「どうやらイタリアはスペインよりも昼夜の寒暖差が大きい。 こんな所で長居をしていたら、試合を前に体調を崩すぞ。」 ディエゴ「分かっている。」 そう応えはしたが、ディエゴはその場から動く素振りは見せない。 ベンチに座ったまま、まだ熱々に湯気を放つカップを口に注いでいる。 どうやらカップの中のエスプレッソはたっぷりとダブルで淹れたらしい。 グランディオスは小さく溜め息をつくと、ディエゴの隣に腰をかけた。
[524]アナカン ◆lphnIgLpHU :2013/08/23(金) 14:16:09 ID:??? グランディオス「ユースとはいえ、頂点に立っておきながらチームの破産で4部落ちか。」 ディエゴ「フロレンティア・ヴィオラのことか。」 グランディオス「うむ。 そんな状況でチームに残り、あまつさえWトーナメント出場を狙っているらしいじゃないか。 尊敬すべきハングリー精神だ。 中央政府から弾圧を受けつつ、それを跳ね返してきたカタルー ニャ民族の反骨精神に通ずるものがあると思うぞ。」 ディエゴ「そうか、それは気の毒なことだ。」 グランディオス「相変わらずドライな奴だな。 …ともかく明日はきっとタフな試合になるだろう。 だがオレ達にはクライフ師から受け継いだサッカー・プラックティスがある。 それはオレ達の自負でもあり、心強い武器でもある。 必ず勝たねばならない。」 ディエゴ「そうだな、相手が何者であろうと勝たなければ意味がない。 明日は頼むぜ。」 グランディオス「おう! ではオレは部屋へ戻る、ディオも風邪をひかぬうちに戻って来いよ。」 そう言うとグランディオスはディエゴの返事を待たずに立ち上がり、中庭から去って行った。 ディオは残りのエスプレッソを全て口に含み、苦みを噛み締めた表情をした。 …が、それを飲み込むと、それを待っていたかのように笑い出した。
[525]アナカン ◆lphnIgLpHU :2013/08/23(金) 14:17:13 ID:??? ディエゴ(相変わらず滑稽な奴だ。 サッカー選手なんかよりコメディアンの方が余程向いてるぜ。) 笑いを噛み殺し、ディエゴは少しだけ瞼を閉じた。 血液が沸騰するかのような彼自身の熱量の中に黒い液体による熱が注ぎ込まれた。 10月後半における夜風は既に肌寒いが、ディエゴには丁度良いくらいに心地良かった。 ディエゴ(グランディオス… お前はクライフという男をまるで分かってない。 ま、神格化するのは勝手だがな。 それと…何を口にしたか? ハングリー? 反骨精神? 嘲笑を堪えるのに必死だったぞ。) そんな思考とは裏腹に、ディエゴの表情からはいつの間にか笑みが消失していた 替わって映し出されているのは憎悪のような感情。 冷たく焼き付いたような悲哀と憎しみの顔だった。。 ディエゴ(まあいい、お前のことはいつまでも指先のように扱ってやるよ、グランディオス。 しょせん人間はハトの群れと同じ。 一羽が右へ飛べば全部が右へ行く。 どいつもこいつも自分の利益とうぬぼれしか見ようとしない気取り屋どもの集まりだ。 悪いがオレはもっと気取らせて貰って、そういう『ハトの群れ』をとことん上から『支配』してやるぜ。) ディエゴはスックと立ち上がり、ようやく中庭を後にした。 フィレンツェの夜闇と静けさだけが残った。
[526]アナカン ◆lphnIgLpHU :2013/08/26(月) 15:44:26 ID:??? 〜 翌朝 AM10:00 〜 <フィレンツェ/フィレンツェ・ペレトラ空港> 一夜が明け、日も大分のぼった午前10時の頃。 ある人物がフィレンツェの玄関口であるペレトラ空港に降り立った。 , , 、 ! / l !.l ,ゝ-!‐'‐- 、._ / ヽ、 . / ,r ヽヽ ,! / !. ! l /r.i l. ヽY ヽ /Y´ ,! . ! .!,-、.i l.、 !/ ヽ Vヽ!l l'i !!/ ヽ、 ゝi.!l l-' l、 l rく三ヲ .ノ <はじめまちて♪ `ー 、....__ r '´ ,r`‐ ヽ、._ _ /_,..r ヽ_ ヽ ヽ`ヽ,ヽ/ // `‐!-' /ー" ト__....._! / ,!.「l . ,r‐'''" ` ー-- ' !!L ---‐ ''""" ヽ l ,r'´ / ヽ、 `ヽノ ヽ .___,.. -‐'´ ` ー- ........ -'´ 彼の名はトゥイティー、見ての通りのヒヨコの姿。 しかし只のヒヨコと侮るなかれ、彼はFIFAユース大会委員会の末席… 現FIFA副会長にしてユース大会委員長でもあるシャック・ワーナー氏の遣いの者なのだ。
[527]アナカン ◆lphnIgLpHU :2013/08/26(月) 15:45:35 ID:??? トゥイティー「今日はいいんちょのお願いで視察にきまちた。 出来るだけ秘密裏にって聞いてまつけどよくわかんないでち。 だってボクまだひよっこなんでち、ヒヨコだけに。」 トゥイティーの言う視察とは無論ヴィオラとバルサBのテストマッチの観戦である。 『試合の結果および経過詳細を報告せよ』という氏の命により、彼は遠路はるばるやって来たのだが… このトゥイティー、可愛い外見と裏腹にかなり腹黒い性質だった。 トゥイティー「ここだけの話… 更に秘密裏に、FIFA名誉会長ポール・ノ・ラーソン氏からもお願い受けてまちゅ。 今回の視察にとある人達を同行させて欲ちいって内容でち。 ホントはいけないんだけど、ボクちゃん 名誉会長とのパイプは喉から手が出るほど欲しいでち。 それに同行させる人達もかなりの大物、 ここで知遇を持っておけば絶対に損しないと思ってるでち。」 勝手に独白を終えると、トゥイティーはキョロキョロと周囲に目を配った。 同行者の一人はこの空港で合流する手筈になっていた。 世界的に高名な人物であり、どうな服装であっても一目見れば判る自信があった。 トゥイティー「えっとぉー…… うんとぉー…… 居たでち居たでち! 性悪大監督見つけたでち!」 彼は予定通りにその人物を目に留め、よちよちと走り寄った。
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0ch BBS 2007-01-24