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【貴公子達の】Another-CU_7【憂鬱】
[646]アナカン ◆lphnIgLpHU :2013/09/03(火) 19:43:42 ID:??? 〜1983年/英国〜 ディエゴ・ブランドー、当時10歳。 4年前に母を破傷風で失い、彼は本当の故郷も父も知らず、天涯孤独の身であった。 かつて母と共に身を寄せていた農場を飛び出し、貧民街にてその日の稼ぎ、 あるいは騙し取る事で食を繋ぐような日々を過ごしてきた。 そんな彼の心を支えていたのは遺言のような母の言葉… 『悲しまないで…全ては私の罪、あなたが悪いんじゃあない。 でもディエゴ… ただの一つも遊び道具を 買い与えてやれなかったけれど… 私の作った藁を丸めた小さなボール、芯もない軽い小さなボール。 それをおまえは手でやるように足で扱ってみせる。 もう少し大きくなったらフットボールを蹴ってみるといい…… それがお前の才能だよ………』 そして母親と彼自身を見捨て、黙殺した社会への厭悪・憎恨… 「いつか必ず復讐する」 「父親のわからない子供を生んだからといってただ傍観していただけの無関心な農場のヤツら! お前らはただ母親を見捨てた」 「母と自分を捨て去ったどこかにいる父親も! 農場の領主も! 決して許さないッ」 「どいつもこいつも!有罪だ!」 「くそ田舎者どもッ!オレは必ず社会の頂点に立ってみせる!」 「そしてオレを邪魔するヤツらは靴の中にシチューをもらうことより もっと屈辱的に『誇り』を切り裂いて地面の上をはいつくばらしてやるぜッ!」
[647]アナカン ◆lphnIgLpHU :2013/09/03(火) 19:44:59 ID:??? ディエゴはその日を生きる銭を稼ぐと、あとはひたすらボールを蹴っていた。 同じような境遇の子供を何人か集めて試合のような事もした。 時には大人を挑発して挑むような真似もしていた。 舗装もまともにされていない石畳の上でのフットボール… 傷だらけにされる事も多々あったが、最終的にディエゴは相手を完膚なきまでに叩き潰すほどにまでなった。 そんな荒れ果てた暮らしの中、彼の人生に転機が訪れる日がやって来た。 何の前触れもなく、迎えるよう『悲惨の線』の向こう側はやって来たのだ。 その向こう側の名は英国貧民街に生きるディエゴですら知っていた。 ヨハン・クライフ… 『空飛ぶオランダ人』『クライフターン』『トータルフットボール』と、 代名詞を幾らでも挙げる事の出来る外国人であった。 クライフ「探したぞ… 一体………………………………探した事か……」 ディエゴ(なんだこいつ………? ヨハン・クライフというのは狂人か…?) クライフ「やっと会えたな、…………お前に。」 ディエゴ(何を言っているのか分からない。 だがどうやらこいつはオレに興味を持っている。 なら決まりだ。 取り入り… そして奪ってやる! こいつはオレが這い上がるための踏み台だ!)
[648]アナカン ◆lphnIgLpHU :2013/09/03(火) 19:47:50 ID:??? 2人の立場には雲上と泥底ほどの差が存在していた。 しかし立場の差に関係なく、2人は互いにこの出会いを希求し、歓迎した。 当時アヤックスからフェイエノールトへ、現役最後の移籍をしたクライフ。 彼がどのような意図を持ち、わざわざ遠く英国貧民街のディエゴと接触をしたのか。 それは今を以て謎であった。 事実として残っている記録は、この後ディエゴがクライフの強い推薦で スペイン・バルセロナFCのラ・マシア寮に入り、カンテラの一員になったという事である。 「フットボールでの栄光ッ! それはイギリス王室さえも動かす権力ッ!」 「それを掴むためにはいかなる手段も厭わないッ!」 「舞台が反逆の代名詞であるバルセロナというのも悪くないッ!」 ―― ――――― ―――――――― ―――――――――― ディエゴ(ヤツが見ている。 この試合に一体『何が』ある?) 勝利さえしておけばどうでも良い試合… 今日の試合をディエゴはそう見ていた。 しかし今、その認識では『何か』まずいと考え直す必要に迫られた。
[649]アナカン ◆lphnIgLpHU :2013/09/03(火) 19:48:51 ID:??? ヤツが自分に何を求めているのか… ディエゴにはそれが分かりかけて来た時期にあった。 それはディエゴの野心と一致する事だと半ば確信を抱くに至っていた。 ディエゴ(くれるという物は全て貰ってやる… だがオレはそれ以上に絞り尽くさせる予定だ。 その為にはヤツの全容を掴まなければならない。 その前に躓いてたまるものかよ。) ディエゴは不敵に笑み、何もない宙空から現実へと視線を戻した。 その視線の先には彼の敵が居た。 ザッ… ラーソン「ようやくお出ましっすね、ウィッシュ!」 ライカール「物騒な目をした世界だな。」 ミュラー「非道を見過ごす輩にかける情けは無い。」 ミハエル「悪いけど… 今日は存分に恥をかいて貰います。」 ブンナーク「オレが吹っ飛ばしっこで何倍にもして返してやるぜ。」 クァール「はぁ? なんだよ…ひきにく≠ノしてやるか?」 !? グランディオス「プロ4部か… とんでもない、良い眼光をしているじゃないか。」 オワイラン(これがバルサBか… 流石に貫禄あるな。) ダラピッコラ(オレもギャングに育てられた人間だ。 自分が上等じゃないってこたぁ知っている… だがな…)
[650]アナカン ◆lphnIgLpHU :2013/09/03(火) 19:49:58 ID:??? 先に相手が乗り込んでいるフィールドに、三杉も遅れて降り立った。 既に両チームの選手間で眼光が衝撃をほとばしっている。 因縁という物があった訳でなく、目的のための過程で越えなければならない相手… それが三杉にとっての… フロレンティア・ヴィオラにとってのバルセロナであった。 だが因縁は生み出されたのだ。 ☆何かアクションしますか? A 敵選手に話しかける(選手名記述) B 味方選手に話しかける(選手名記述) C モニカに話しかける D ただポジションに着くよう味方選手に呼び掛ける。 E 敵全体に向けて何か言う(内要記述) F その他(自由) [3]票選ばれた選択肢で続行、投票はメル欄空白で宜しくお願い致します。 ※本日の更新は以上です。いつもコメントありがとうございます。
[651]森崎名無しさん:2013/09/03(火) 19:54:26 ID:UeoNB6x+ A グランディオス 敵選手>>363-364
[652]森崎名無しさん:2013/09/03(火) 19:55:36 ID:tO8ZP7sA Bダラピッコラ
[653]森崎名無しさん:2013/09/03(火) 19:57:25 ID:Uqho1bnY B オワイラン
[654]森崎名無しさん:2013/09/03(火) 19:57:36 ID:??? ラ・オツデシター
[655]森崎名無しさん:2013/09/03(火) 19:59:31 ID:0Dol+oFE Bミハエル
[656]森崎名無しさん:2013/09/03(火) 20:04:18 ID:??? クライフ…フライング・ダッチマンか。この世界だとなんか見てはいけないものを見てるのか?
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0ch BBS 2007-01-24