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第二回鈴仙奮闘記キャラ人気投票
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【主人公】鈴仙奮闘記【永琳に交代?!】
[393]森崎名無しさん:2013/03/27(水) 21:16:07 ID:??? バルバスとのコンビプレイとかやばそう(東方サッカー的な意味で
[394]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2013/03/27(水) 21:17:15 ID:??? B:特にありません。 永琳「そう。良かった。でも、うかうかしていられないわよ、ウドンゲ。 他の勢力はもう、日増しに実力を付け始めているにちがいないわ」 鈴仙「は、はい。そうかもしれませんが、 皆さん、のんびりしてるんじゃあないですか?」 永琳「それはないわね。…なぜなら、【結界が緩んでいる】。 おそらく交渉の為に何度も幻想郷を出入りした副作用ね。 たぶん。【他の勢力も】、助っ人、監督、奴隷。どんな形かはわからないけれど。 人里FCにいたパスカル君のように、【すでに強力な外来人の助っ人と出会っている】 と思うわ。――全部が全部ではない、と思うけど、ね」 ――永琳の予測は、的中していた。
[395]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2013/03/27(水) 21:18:28 ID:??? −霧の湖− チルノ「大ちゃん! あたいは今度のぜんげんそーきょーなんとか大会に出場する!」 大妖精「と、当然どうしたのチルノちゃん!?」 チルノ「白黒が言ってたんだ! この大会で優勝できたら最強になれるって! そして皆からすごい、って言ってもらえるって!! あたいは、妖精が皆、最強ですごいって言ってもらえるようになりたいんだ!」 チルノの話に、大妖精は少しだけ驚く。 チルノは自分を最強と公言して憚らず、そして実際に、妖精の中ではとりわけの 努力家だったことは、大妖精も知っていた。 しかし、さっき彼女は、「妖精は皆」と言った。 チルノ「大ちゃんはおかしいと思わないの!? 妖精だからって白黒や紅白にバカにされて! どうせ妖精だ、みたいな風に見られて! あたいは最強だけど、大ちゃんも、サニー達だって それなりに強いのに皆バカにしてるんだよ!? あたいはこの大会に勝って、 『妖精もすごいんだ、最強になれるんだ』って皆に自慢したいんだ!!」 大妖精「チルノちゃん…うん、私もチルノちゃんに協力する。 私もチルノちゃんみたく、すごい妖精になる!!」 大妖精は俄かに感動して。チルノの問いにうなずく。 ――そして。 ??「はーハッハア!! 最強とは。俺の事を呼んだかなぁー!?」 一人の乱入者が、妖精達の前に現れた。
[396]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2013/03/27(水) 21:19:34 ID:??? −紅魔館 特設グラウンド− フラン「アハハハハ! たのしーい!!」グワシャア!! 美鈴「ヒイッ!?」ドッカーン! ??「―――っ!?」ガッキーン!!…ドグワア!! 弾丸と称することすら難しい、フランドールの凶弾がGKである門番を。 そして『一人の少年』を吹き飛ばす。 『少年』は超人的な身体能力でボールを足で止めることに一時は成功しかけたが、 それでも威力を削ぐことはできなかった。 レミリア「そこまでにしなさい、フラン。美鈴も、――そして『彼』もまた、 我がスカーレットムーンズの重要な選手。勝利の栄光こそが真の愉悦。 それを心がけなさい」 フラン「えーっ! でもだってさ。『あいつ』私のシュート、4回に1回は止めちゃうんだよ! なんか、こうガッシーン!って! 今まで撃ったら絶対決まってたから、私飽き飽きしてたんだよ! ――さあ、次はどう!?」 パチュリー「(私達のチームの弱点と思われていた守備力。その問題が『彼』の加入で、 少しは解決されることとなりそうね。あとは門番の頑張り次第でもあるけれど…)」 コホコホと、比較的軽い咳を洩らしつつ、パチュリー・ノーレッジは戦力の分析を行う。 パチュリー「(…残る問題は、この秘密兵器を出すタイミング、かしらね)」
[397]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2013/03/27(水) 21:21:05 ID:??? −白玉楼近辺 冥界サッカー場− 妖夢「行きますよっ! 未来永劫斬!!」バシッ!! 魂魄妖夢の放った、スピード感溢れるシュートは、GKとして最近加入した『彼』の元に襲いかかる! ??「(な、何や、このスピードは…と、とれへん!?)」バッ!! そのシュートの勢い、速度、共に十分!彼女のシュートはグングンとゴールネットに向かって伸び――。 ゴイン! 妖夢「(ま、まただ…また入らなかった…)」 見事、ポストに直撃した。 幽々子「もう、妖夢ったら。これで何度め?」 その様子に、彼女の主人である亡霊嬢――西行寺幽々子は呆れてため息をつく。 妖夢「4度目です…」 幽々子「そんなことを聞いてるんじゃないわ。どうして上手く行かないのかしら?」 実力は十分なのに、と。温厚な割には怒っているような。そんな口調で妖夢に詰め寄る。 妖夢「う、う〜ん。一体どうすれば…」 幽々子「さあ? 自分で考えなさい」 妖夢「そ、そんなあ…(幽々子様…私は甘えと解っていても。答えが欲しいです。 自分の進むべき道を…。でも、そんな事言ったら甘えって言われるんだろうなあ)」
[398]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2013/03/27(水) 21:22:05 ID:??? 妖夢が悩んでいるその時、二人の人妖がサッカーコートに現れる。 一人は背の高い金髪の女性。もう一人は背の低い、茶髪で緑の帽子をかぶった少女だった。 …心なしか、金髪でフードを被った女性はやつれているように見える。 藍「八雲藍、只今参りました」 橙「こーんにーちわっ!」 幽々子「あら〜。藍ちゃんじゃない。紫は元気かしら? 最近顔を見せないのだけど?」 藍「紫様は最近お忙しいですからね(私だって忙しいんだけどな…)。 それより、先に書が来ているかもしれませんが。紫様の命により、我々もチームに加盟したいと思います」 幽々子「ええ。聞いているわ。ありがとう。後は騒霊達もきっと入ってくれるから。 ウチの選手層は、多分一番分厚くなるわね〜。ふふっ。私達が優勝しちゃったら、どうしよう♪」 藍「さあ…。その時の紫様の顔がどうなるか、気になりますね(怖いんだろうなあ…)」 目の下にできたクマをこすりながら、八雲藍は暢気な感想を抱いた。
[399]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2013/03/27(水) 21:23:21 ID:??? −太陽の畑 幽香の家− リグル「…それで私達、チームを結成したんだ! 名付けて『野良妖怪チーム』! ね、凄そうでしょ!? だって野良なのに優勝しちゃうんだよ!?」 晴れの日差しが差し込む、木製のログハウスの中で、リグル=ナイトバグは、 風見幽香に向かって誇らしげに話しかける。 ルーミア「リグルの言ってることは、よくわかんないよー」 ミスティア「楽しければ万事おっけ〜い♪」 その周りには彼女の友人達。いずれも心底楽しそうで、純粋さすら見て取れる。 幽香「そう…。で、わざわざ私の所にまで来た、ということは勧誘かしら?」 リグル「そうだよ! ねえねえ幽香も一緒にサッカーしようよ! だってレティも幽香とサッカーしたいって言ってたよ!?」 幽香「そうね…でもその前に。――居るんでしょ? メディスン?」 幽香が声をかけると、タンスの陰から様子を見ていた、一人の少女が恐る恐る出てくる。 メディスン「…なあに、幽香」
[400]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2013/03/27(水) 21:24:22 ID:??? 幽香「あんたもサッカー、したいんでしょ?」 メディスン「別に…。そーゆー疲れることしたくないし」 リグル「ええーっ!? 私はメディスンともサッカーしたいよ! だって、今日幽香の家に来たのは、メディスンも誘えるかもって思ったからなんだよ!?」 ミスティア「みんな〜で〜うた〜いましょ〜う♪」 ルーミア「歌じゃなくてサッカーだけどねー」 一旦、場が静かになる。幽香はにこにこと、人畜無害な笑みを浮かべ。 後ろで安楽椅子に座って、場の成り行きを見守っている。そして… メディスン「うん。…じゃ、行く。 べ、別に私は行きたくないんだけど。スーさんが行きたい、って 言ってたからなんだよ!?」 メディスンは、もじもじと思いを述べる。 幽香「私は、メディスンが入ってくれるなら、参加するつもりだったし。――そういう事なら、私も参加するわ」 悪戯っぽい笑みを浮かべ、幽香が立ち上がる。 リグル・ルーミア・ミスティア「やった〜〜!!(のかー)(♪)」 少女達の、子供らしくどこか不器用で。それでも、明るい笑顔。それは、どこまでも牧歌的で、平和な風景だった。 幽香「(さーて、今回はどうやって陵辱しようかしら…。自分のゴールに戻ってから、 必殺シュートでゴールとか決めたいわね…あ、でもリグル達を怖がらせちゃいけないから、 変装とか必要かしら? あとあの『奴隷』も少しの役に立つかも…)」 …約一名の本心を除き。
[401]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2013/03/27(水) 21:25:37 ID:??? −是非曲直庁− 映姫「だめです」 小町「どーしても?」 映姫「どうしても、だめです」 小町「どーしてもどーしても!?」 映姫「くどい。ダメに決まっています」 小町「そんなあ…私も映姫様と一緒にサッカーでフィーバーしたかったのに…」 小野塚小町はガックリと大げさにうなだれる。 心底打ちひしがれたような表情だった。 映姫「ただでさえ死者が増え。混乱しているこの状態で。 サッカーの為にそうそう有給が取れる筈なんてないでしょう。 全く。いつもの勤務態度が真面目ならばともかく、あなたときたら…」 実際、四季映姫・ヤマザナドゥの最近の仕事は、いつにも増してハードなものであった。 昨今人里を覆う災害は、ここ彼岸においても少なからず影響を与えていたのだった。 映姫「小町。私は何も、貴女が嫌いで断っているわけではないのですよ? ただ、誰かが楽しいことをするには、別の誰かがこうして仕事に明け暮れた成果でもあり――」 小町「あっ!? すみません、私今から臨時の仕事があるのでではっ!?」ダッ!!
[402]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2013/03/27(水) 21:26:54 ID:??? サッカーの勧誘のつもりが、説教会になろうとしていた。 小町もさすがにこれはまずいと考えて、一室を速やかに退散する。 小町「(はあー…。やっぱり駄目か。四季様とサッカーしたかったのに。 こうなったら、あの巫女のとこにでも厄介になろうかねえ…)」 当然、仕事の選択肢は彼女にはない。どこでなら暢気にサッカーでもして気晴らしができるか。 それについてのみ考えていた。
[403]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2013/03/27(水) 21:28:28 ID:??? −妖怪の山− ??「(秩序だ。俺が当初、望んでいたような。力が秩序の下にあり。 力は秩序の為にある。無軌道で暴力的な力から、俺はようやく解放されたんだ)」 『彼』は、妖怪の山に暮らす天狗達に保護されていた。 本来天狗達にとって、人間は天狗社会から排斥すべき存在ではあるが、 今回のサッカー大会において、天狗達の面子を潰さぬよう、結果を上げる必要が あったのだろう。『彼』がそこそこ優秀な外界のサッカー選手ということが 発覚すると、彼は特別に彼らに保護された。 射命丸「ご機嫌よう、??さん。調子はいかがかしら?」 ??「ああ、お陰さまで最高だ」 射命丸「それは良かった。 では、今日も練習、宜しくお願いしますよ」 ??「当然。これが俺のすべきことなら、全力を出すまでだ」 射命丸「(本当に良い子ちゃんね…。こんなんで本当にFWなんて攻撃的なポジション、 できるのかしら? ――ま、最悪私と椛の二人でなんとかなるでしょ)」 射命丸文は、鋭い目を一旦落ち着かせ、『彼』を練習につれて行く。 彼女もまた、秩序の一員であった。
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0ch BBS 2007-01-24