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第二回鈴仙奮闘記キャラ人気投票
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【主人公】鈴仙奮闘記【永琳に交代?!】
[397]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2013/03/27(水) 21:21:05 ID:??? −白玉楼近辺 冥界サッカー場− 妖夢「行きますよっ! 未来永劫斬!!」バシッ!! 魂魄妖夢の放った、スピード感溢れるシュートは、GKとして最近加入した『彼』の元に襲いかかる! ??「(な、何や、このスピードは…と、とれへん!?)」バッ!! そのシュートの勢い、速度、共に十分!彼女のシュートはグングンとゴールネットに向かって伸び――。 ゴイン! 妖夢「(ま、まただ…また入らなかった…)」 見事、ポストに直撃した。 幽々子「もう、妖夢ったら。これで何度め?」 その様子に、彼女の主人である亡霊嬢――西行寺幽々子は呆れてため息をつく。 妖夢「4度目です…」 幽々子「そんなことを聞いてるんじゃないわ。どうして上手く行かないのかしら?」 実力は十分なのに、と。温厚な割には怒っているような。そんな口調で妖夢に詰め寄る。 妖夢「う、う〜ん。一体どうすれば…」 幽々子「さあ? 自分で考えなさい」 妖夢「そ、そんなあ…(幽々子様…私は甘えと解っていても。答えが欲しいです。 自分の進むべき道を…。でも、そんな事言ったら甘えって言われるんだろうなあ)」
[398]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2013/03/27(水) 21:22:05 ID:??? 妖夢が悩んでいるその時、二人の人妖がサッカーコートに現れる。 一人は背の高い金髪の女性。もう一人は背の低い、茶髪で緑の帽子をかぶった少女だった。 …心なしか、金髪でフードを被った女性はやつれているように見える。 藍「八雲藍、只今参りました」 橙「こーんにーちわっ!」 幽々子「あら〜。藍ちゃんじゃない。紫は元気かしら? 最近顔を見せないのだけど?」 藍「紫様は最近お忙しいですからね(私だって忙しいんだけどな…)。 それより、先に書が来ているかもしれませんが。紫様の命により、我々もチームに加盟したいと思います」 幽々子「ええ。聞いているわ。ありがとう。後は騒霊達もきっと入ってくれるから。 ウチの選手層は、多分一番分厚くなるわね〜。ふふっ。私達が優勝しちゃったら、どうしよう♪」 藍「さあ…。その時の紫様の顔がどうなるか、気になりますね(怖いんだろうなあ…)」 目の下にできたクマをこすりながら、八雲藍は暢気な感想を抱いた。
[399]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2013/03/27(水) 21:23:21 ID:??? −太陽の畑 幽香の家− リグル「…それで私達、チームを結成したんだ! 名付けて『野良妖怪チーム』! ね、凄そうでしょ!? だって野良なのに優勝しちゃうんだよ!?」 晴れの日差しが差し込む、木製のログハウスの中で、リグル=ナイトバグは、 風見幽香に向かって誇らしげに話しかける。 ルーミア「リグルの言ってることは、よくわかんないよー」 ミスティア「楽しければ万事おっけ〜い♪」 その周りには彼女の友人達。いずれも心底楽しそうで、純粋さすら見て取れる。 幽香「そう…。で、わざわざ私の所にまで来た、ということは勧誘かしら?」 リグル「そうだよ! ねえねえ幽香も一緒にサッカーしようよ! だってレティも幽香とサッカーしたいって言ってたよ!?」 幽香「そうね…でもその前に。――居るんでしょ? メディスン?」 幽香が声をかけると、タンスの陰から様子を見ていた、一人の少女が恐る恐る出てくる。 メディスン「…なあに、幽香」
[400]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2013/03/27(水) 21:24:22 ID:??? 幽香「あんたもサッカー、したいんでしょ?」 メディスン「別に…。そーゆー疲れることしたくないし」 リグル「ええーっ!? 私はメディスンともサッカーしたいよ! だって、今日幽香の家に来たのは、メディスンも誘えるかもって思ったからなんだよ!?」 ミスティア「みんな〜で〜うた〜いましょ〜う♪」 ルーミア「歌じゃなくてサッカーだけどねー」 一旦、場が静かになる。幽香はにこにこと、人畜無害な笑みを浮かべ。 後ろで安楽椅子に座って、場の成り行きを見守っている。そして… メディスン「うん。…じゃ、行く。 べ、別に私は行きたくないんだけど。スーさんが行きたい、って 言ってたからなんだよ!?」 メディスンは、もじもじと思いを述べる。 幽香「私は、メディスンが入ってくれるなら、参加するつもりだったし。――そういう事なら、私も参加するわ」 悪戯っぽい笑みを浮かべ、幽香が立ち上がる。 リグル・ルーミア・ミスティア「やった〜〜!!(のかー)(♪)」 少女達の、子供らしくどこか不器用で。それでも、明るい笑顔。それは、どこまでも牧歌的で、平和な風景だった。 幽香「(さーて、今回はどうやって陵辱しようかしら…。自分のゴールに戻ってから、 必殺シュートでゴールとか決めたいわね…あ、でもリグル達を怖がらせちゃいけないから、 変装とか必要かしら? あとあの『奴隷』も少しの役に立つかも…)」 …約一名の本心を除き。
[401]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2013/03/27(水) 21:25:37 ID:??? −是非曲直庁− 映姫「だめです」 小町「どーしても?」 映姫「どうしても、だめです」 小町「どーしてもどーしても!?」 映姫「くどい。ダメに決まっています」 小町「そんなあ…私も映姫様と一緒にサッカーでフィーバーしたかったのに…」 小野塚小町はガックリと大げさにうなだれる。 心底打ちひしがれたような表情だった。 映姫「ただでさえ死者が増え。混乱しているこの状態で。 サッカーの為にそうそう有給が取れる筈なんてないでしょう。 全く。いつもの勤務態度が真面目ならばともかく、あなたときたら…」 実際、四季映姫・ヤマザナドゥの最近の仕事は、いつにも増してハードなものであった。 昨今人里を覆う災害は、ここ彼岸においても少なからず影響を与えていたのだった。 映姫「小町。私は何も、貴女が嫌いで断っているわけではないのですよ? ただ、誰かが楽しいことをするには、別の誰かがこうして仕事に明け暮れた成果でもあり――」 小町「あっ!? すみません、私今から臨時の仕事があるのでではっ!?」ダッ!!
[402]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2013/03/27(水) 21:26:54 ID:??? サッカーの勧誘のつもりが、説教会になろうとしていた。 小町もさすがにこれはまずいと考えて、一室を速やかに退散する。 小町「(はあー…。やっぱり駄目か。四季様とサッカーしたかったのに。 こうなったら、あの巫女のとこにでも厄介になろうかねえ…)」 当然、仕事の選択肢は彼女にはない。どこでなら暢気にサッカーでもして気晴らしができるか。 それについてのみ考えていた。
[403]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2013/03/27(水) 21:28:28 ID:??? −妖怪の山− ??「(秩序だ。俺が当初、望んでいたような。力が秩序の下にあり。 力は秩序の為にある。無軌道で暴力的な力から、俺はようやく解放されたんだ)」 『彼』は、妖怪の山に暮らす天狗達に保護されていた。 本来天狗達にとって、人間は天狗社会から排斥すべき存在ではあるが、 今回のサッカー大会において、天狗達の面子を潰さぬよう、結果を上げる必要が あったのだろう。『彼』がそこそこ優秀な外界のサッカー選手ということが 発覚すると、彼は特別に彼らに保護された。 射命丸「ご機嫌よう、??さん。調子はいかがかしら?」 ??「ああ、お陰さまで最高だ」 射命丸「それは良かった。 では、今日も練習、宜しくお願いしますよ」 ??「当然。これが俺のすべきことなら、全力を出すまでだ」 射命丸「(本当に良い子ちゃんね…。こんなんで本当にFWなんて攻撃的なポジション、 できるのかしら? ――ま、最悪私と椛の二人でなんとかなるでしょ)」 射命丸文は、鋭い目を一旦落ち着かせ、『彼』を練習につれて行く。 彼女もまた、秩序の一員であった。
[404]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2013/03/27(水) 21:29:35 ID:??? −守矢神社− 神奈子「確認しよう」 ここは本殿。神、八坂神奈子は、同じく神である洩矢諏訪子と。 風祝であり現人神でもある東風谷早苗を呼びつけていた。 神奈子「今回の大会。我々守矢神社は、初の単独スポンサーとして大会に多くの金を 出資している。――ひとえに、我々の信仰の為に」 守矢神社は、日々の生活費を河童への外界の情報提供により賄っており、 その生活は苦しいとされていたが、それは守矢神社が貧しい、という訳ではない。 彼女らには、外界で蓄えた貯金があった。しかし――。 神奈子「外の世界に居た時からの貯金。これを全て切り崩した」 諏訪子「ま、まじ…? そりゃあ、どっからこんな金出て来たのかなあ、なんて思った時もあったけどさ…」 諏訪子は驚きとともに、失意や苛立ちをを隠せない。 諏訪子「それで負けちゃったらどーすんのさ。私等、神奈子のお陰でスッカンピンになっちゃうよ?」 早苗「お、おやめ下さい、諏訪子様!」 早苗は、一触即発となる前に、二柱を諌めようとする。 神奈子「いや、…いいよ、早苗。私だって、勝手に虎の子の貯金を使われたら怒る。 神だって誰だって怒る。だから、私はせめて二人に納得してもらう為に。 この大会の勝機について話すよ。いいか、二つある。それは――」
[405]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2013/03/27(水) 21:31:29 ID:??? 諏訪子「な、成程…。しかし神奈子もまた、こすいことするねぇ。 妖怪の山の連中の誘いを断ったのは、そんな理由があったからかあ」 早苗「ですが…。神奈子様の仰る通り、ここはどんな手を使ってでも、 勝利を導きださねばならぬ時かもしれません(それに私だって。霊夢さんに勝ちたい。どんな手を使ってでも…)」 神奈子「よし。それじゃあ今日は解散。明日から練習だ。いくら策を弄しても、勝たねば意味がないからね」 神奈子の目には、他にはない打算と計算。そして闘志がみなぎっていた。
[406]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2013/03/27(水) 21:33:08 ID:??? −地霊殿 サッカーコート− 勇儀「四天王奥義…三歩ひっさ」 お燐「いっただき!」ダッ 勇儀「あっ。こら! この卑怯者! 正々堂々と戦え!」 こいし「勇儀さん。サッカーのルール、わかってないよ…」 地霊殿では、比較的平和な雰囲気で練習が行われていた。地底の中でも 選りすぐりの者達を集めたチーム。彼女らもまた、優勝候補の一角であった。 さとり「(…あとは、『彼』がまたサッカーをしてくれるようになれば。 『彼』の実力はこのチーム内でも随一。人の心が読めても、本当に 何の役にも立ちませんね――)」 古明寺さとりは、選手達の様子を見ながら、ふとため息をつく。嫌われ者の集まる地底。 もしその中でも嫌われたとしたら。さとり達は、なんとか穏やかに過ごしてこれた。 しかしこれは単なる偶然。こうして、完全に自分の殻に閉じこもるのも致し方ないのかもしれない。 空「さとり様、行くよ! メガ…フレア!!」 さとり「(早く、強いですが…)そこです!!」 バッシイイ!! さとりの小さな手が、太陽のように光り輝くボールをしっかりと受け止める。 空「そ、そんなあ…くそーっ! もっとシュート練習しなくちゃ!」 ヤマメ「(おくうはそれよりドリブルとか練習した方がいいと思うんだよなあ…)」
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0ch BBS 2007-01-24