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第二回鈴仙奮闘記キャラ人気投票
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【主人公】鈴仙奮闘記【永琳に交代?!】
[417]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2013/03/27(水) 22:21:13 ID:??? 彼女らは幻想郷でも随一のプレーヤーではあったが、 今回の大会では有力そうなメンバーの多くはもう既に別のチームに 取られている。メンバー獲得は困難に見えた。 …だが、博麗霊夢に備わった天性か。 それとも、物語の主人公として神より与えられた恩寵か。 その問題はあっさりと解決することになる。 天子「霊夢ー! 遊びに来たわよ!!」 衣玖「ちょっと待ってください、総領娘様!(はあーあ。あの一件以来、私ったらこんな仕事ばっかり。 定時に帰ることのできたあの日々が懐かしいわ…)」 …まずは、天よりの二人の使者によって。 小町「よっ、お疲れさん。 ――ところで、今サッカーチームに空きってないかい? 是非私を入れて欲しいんだけど!」 …次に、冥府よりの一人の死神によって。 ――そして、今はまだ幻想郷には居ない、二人の外来人によって。
[418]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2013/03/27(水) 22:22:48 ID:??? そして、場所は永遠亭に戻り。 輝夜や永琳、鈴仙とてゐにウサギ達に加えて。 今日加入した慧音、妹紅、パスカルもまた一同に会している。 練習試合勝利のささやかな打ち上げと、慧音達の歓迎会も兼ねて。 居間には、 たけのこの里 馬刺し トリュフ などの御馳走が並んでいた。そして、話題が大会の方に向くと。 輝夜「ま、もっちろん目指すのは優勝よね!!」 輝夜がこう高らかに宣言する。それに合わせて、 永琳「そうね。じゃ、明日から早速練習開始ね」 と、改めて大会出場にやる気をみせる。 慧音達人里FC組もまた、人里としてではないが、自分達が活躍することで 結果的に人里の皆に希望を与えられると考え、なかなかのモチベーションを保っていた。 (妹紅は同時に、どうやって輝夜をギャフンと言わせようかも考えていたが) 鈴仙は、その中では、明らかにモチベーションが低かった。 鈴仙「(私はこのチームに居ても何の意味もないよ…パスカル君が入ったら、きっと師匠は 私なんかより強くてしっかりしてるパスカル君とコンビを組むんだわ。 私メンタル弱いし…。どうしたらいいのか、わかんないや。パスカル君みたいに自分で考えるなんて。 私にはできない。彼をお手本にしたらいいのかな?…でも、それだけじゃあ不安…だれか、教えて――)」
[419]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2013/03/27(水) 22:24:12 ID:??? 今日の試合で分かった、無力感と自身の怠惰。 今まで軍の上官や綿月姉妹。そして永琳の教えには忠実に従ってきた。 けれど、忠実に従うだけでは答えが出てこないこともあると知った。 そんな時、鈴仙には何が必要なのか。 自分と同じ境遇の仲間、それだけでは鈴仙に進む道を示すことは出来なかった。 一緒に悩んでくれるだけではだめだった。 光を与えて欲しかった。 自分以上の苦境に合い、それを突破した存在。突破しようとしている存在――。 彼女には、それが必要だったのかもしれない。 鈴仙がそれを得たのは、それから一週間後。 妹紅が急患を連れて、永遠亭を訪れた時だった。 ―序章 完―
[420]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2013/03/27(水) 22:29:13 ID:??? と、いうわけで序章はここまでです。 第一章では、かねてより出す予定でした中山さんが、メンバーとして 新たに合流します。パスカルだけでは拭いきれなかった、鈴仙の心の弱い部分を、 彼との交流によって成長させたいと思っています。 ゲームバランスは…心配しなくても、先のシーンから解るように、敵チームが 強化されているのできっと大丈夫です。 (パスカルが加入せずともキャプ森キャラは多数加入していました) そして、ここから、鈴仙が真の主役として大きく成長できれば、と思っています。 今日は第一章のオープニングを少しだけ描写したいと思います。 一時、視点が中山さんに移ります。
[421]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2013/03/27(水) 22:33:10 ID:??? ――19●●年、3月1日。 中山「あれからもう、半年か…」 人の住む気配の全く感じられない山奥に、中山は居た。 うっそうと茂った森、手の加えられていない小川。 彼は杖をつきながら、ふと顔を上げる。 中山「某県某所にあると言われる廃神社、か。 これで合っていると良いんだが――」 そう一人ごちながら、中山は振り返る。 今までの自分を。自分がそこに至った経緯を――。
[422]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2013/03/27(水) 22:35:03 ID:??? (*2さんの文章を流用、改変して使っております。ご了承ください) ――19●★年、夏。 ジリジリと蝉の声の聞こえる街中。森崎達にとっての夏は、とりあえずの一区切りを迎えたが。 日本の息苦しい夏はまだまだ終わる気配を見せなかった。 それでも、木陰のベンチにいると、息苦しさは感じられず。爽やかな夏の伊吹を楽しめた。 ひとしきりの談笑の後。森崎は車椅子の少年――、中山政男に一転落ち着いた様子で話し始める。 森崎「リハビリ…どうなりそうなんだ?」 その口調は、普段は嫌味と自信に満ち溢れたそれとは違い、友人の様態を心底心配する、 年相応の少年そのものだった。 中山「Jrユースに間に合うのかって言う意味なら、100%ノーだ」 中山は、自身の身体についての質問だと言うのに、まるで医者かの様に淡々と答える。 森崎「そうか…」 それを聞き、森崎は落胆を隠せない。 森崎は中山の賢明さと同時に、彼の熱さ、そしてサッカーにかける執念を知っていたからだ。 そんな彼が、こうまで冷静に事実を述べる。それはつまり、それは事実なのだろうと 森崎に厳しく告げているのに等しかった。 中山「高校に入る頃には杖を使って歩ける位には回復するらしい」 ふと、中山は語気を明るくする。森崎を励まそうとしているのか、 それとも、親友に自身の絶望を共有してもらいたいと思ったのだろうか。 森崎「杖を使ってだと!?お前まさか…!」 中山「……………」
[423]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2013/03/27(水) 22:36:03 ID:??? 森崎の問いかけに対し。中山は無言。それはつまり――。 森崎「中山!」 中山「ああ、その通りだ。俺はもう走る事も、ボールを蹴る事も出来ない」 森崎「そ、んな………」 残酷な現実。それを意味していた。
[424]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2013/03/27(水) 22:37:03 ID:??? 中山「今なら三杉の気持ちが分かるぜ。翼の師匠のロベルトって人も居たな… サッカーが、大好きなサッカーが出来ないって…こんな気分なんだよ」 中山は、遠くの空を見上げる。 人は実際に同じ境遇に合わないと、その人を理解できないとは良く言われるが。 中山もまた、こうした身となって、彼らの事を始めて理解したのだろうか。 森崎「……………」 ジリジリ、ジリジリ…。 最早何も言えない森崎。蝉の鳴き声がやけに大きく聞こえる中、二人はそこに座り続けていた。 中山「それじゃ…あんまり外に長くいちゃいけないんだ。もう帰るぜ」 今でさえ、医者に無理を言って外出を許可されただけなのだ。 恐らく、帰ってはまた小言を言われてしまうだろう。 森崎「あ………ああ」 さすがの森崎も、重症人に軽口は聞けない。 また、五体満足で恵まれた状態で、世界に挑戦しようとしている立場の森崎が、 中山にどんな言葉をかけられるだろうか。 それを必死に思索している最中でもあったからだろう。 中山「じゃあな、森崎。Jrユース、頑張れよ…」 中山を乗せて遠ざかっていく車椅子。森崎はやっとの思いで口を開き…
[425]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2013/03/27(水) 22:38:39 ID:Rct6VSCA 森崎「中山…!」 中山「…なんだ?」 先着1名様で、 ★森崎の言葉→!card★ と書き込んでください。マーク・数値で分岐します。 ダイヤ→「わさビーフ、持っていけよ」 ハート→ 「俺はJrユース大会、必ず優勝してみせる!」 スペード・クラブ→「諦めるなよ!リハビリし続ければ、何時かきっと…!」 クラブA→「生きてたなら香典返せよ」 JOKER→森崎「コレ、読んどけよ」中山「蹴球…超人伝?」
[426]森崎名無しさん:2013/03/27(水) 22:40:32 ID:??? ★森崎の言葉→ ダイヤ3 ★
[427]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2013/03/27(水) 22:42:18 ID:??? ★森崎の言葉→ ダイヤ3 ★ ダイヤ→「わさビーフ、持っていけよ」 森崎は、リュックに仕舞っておいたわさビーフの袋を取り出し、 中山に押し付ける。 中山「なんだ、お前が食べれば良いのに…大体俺は食事制限中だぞ?」 一体何事か、と一瞬身を強張らせるが、わさビーフの袋と気付き、 今までで一番自然な笑みを見せる中山。 森崎「それなら食事制限が無くなってから食べろよ。俺はあんまり好きじゃないんだよ」 やや強引に中山にわさビーフの袋を手渡す森崎。 森崎「そいつを食いながら、俺の活躍をテレビで見てな」 中山「お前、テレビに出る予定なんかあるのか?」 森崎「Jrユースで勝ちあがっていけば、注目されるだろ」 中山「相変わらず自信タップリだな…じゃあもらっておくぞ」 キコキコと音を立てながら遠ざかっていく車椅子。それを見送った後、森崎は帰路へついた。 中山「(…森崎。俺はお前に追いつく。そして再び、お前と並びプレーをしたい。 そのためなら、どんな奇跡だって、起こしてみせる)」 そんな森崎の背中を見送りながら、中山はそう決意をする。 そう。『奇跡』を信じて――。 *中山と森崎との互いの評価が、中山→(友情)←森崎に変化しました。
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0ch BBS 2007-01-24