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【天の道を往き】ライ滝第二六話【総てを司る引き】
[465]ラインライダー滝 ◆lLi06nuZOA :2013/05/26(日) 23:29:44 ID:??? サビチェビッチ「んー? いやね、さっきも言った通り前半を見る限り若島津が持たないのは予想出来てたからさ、 ちょっと手伝いに来たんだよ。僕、こう見えてもGKやってるんだ。役に立つと思うよ」 日向「なんだと?」 自分が睨みを利かせたにも関わらずまるで焦る様子もなく、 更には全国大会決勝で『役に立つ』と言ってのけるサビチェビッチに日向は僅かに眉を動かす。 吉良(ほう……こやつ、中々良い鍛え方をしているようじゃな。指導者に恵まれておるようだ) そしてこのやりとりを横から眺めていた吉良もまた、これまでの経験からサビチェビッチが相当の実力を秘めている事を察知していた。 吉良「小次郎、使ってみてはどうじゃ? こやつなら十分この試合でも通用するはずじゃ。 観客席から肉壁を連れてくるよりは遥かにマシじゃろうて」 日向「……」 一応それなりに使える監督である吉良のお墨付きであればサビチェビッチが使えるのは間違いないだろう。 だが日向は理由のない援助にホイホイ縋るようなお気楽な性格はしていなかった。 日向「(確かに吉良の言う通りこいつなら適当な肉壁よりは役に立つだろう。だが……) 一つ答えろ。一体何の目的で俺に協力する? それを聞かなけりゃ使う気にはなれん」 サビチェビッチ「なに、単純な理由さ。僕の実力をアピールしたいんだよ。見せたい相手がいるんだ」 日向の問いにさして迷う事もなく理由を答えるサビチェビッチ。 そう、彼の目的はこの試合に参加する事で『彼ら』に自分の実力を見せつける事であった。
[466]ラインライダー滝 ◆lLi06nuZOA :2013/05/26(日) 23:30:45 ID:??? ―数分前、国立競技場内の通路― サビチェビッチ「もし今の言葉通り君が本当に上を目指したいというのなら、僕は君に一つの道を示す事が出来る。 『カンピオーネ』に入る気はあるかい? シュン・ニッタ」 思わせぶりな登場と共に颯爽と新田を「カンピオーネ」なるチームに勧誘するサビチェビッチ。それに対する新田の反応は―― 新田「いきなり出てきて何言ってんだあんた」 当然冷ややかな物であった。 サビチェビッチ「……まあ、当然の反応だね」 山森「そもそもカンピオーネってなんなんですか? そんなチーム聞いた事ありませんよ」 サビチェビッチ「じゃあまずはそこから説明しようか。 カンピオーネというのは僕のコーチが世界中から才能はあるのに指導者に恵まれず能力を開花させられずにいた選手、 怪我や病気で選手生命を断たれかけた選手を世界中から集めて結成させた私設チームなんだ。 そしてニッタ、君は前者のパターンでコーチの眼に留まったんだ。 Jrユース大会での君のプレイを見てコーチは言っていたよ。『彼は恐るべき才能を眠らせている』ってね。 で、僕とアルはヒュウガ達の成長の確認と君の勧誘の為に遠路はるばる日本までやって来たってわけさ。 (……本当はヤマモリも勧誘対象だったんだけど、ね)」 新田「ふぅん。俺に恐るべき才能が眠ってる、ねえ」 普段あまり称賛を浴びた経験がない為か、サビチェビッチの言葉に僅かに気を良くする新田。
[467]ラインライダー滝 ◆lLi06nuZOA :2013/05/26(日) 23:31:49 ID:??? 新田「……って、煽てられたからって俺が簡単に釣れると思うなよ。 コーチだかなんだか知らないけど、素姓も分からない男の誘いにそう簡単に乗せられるかっての」 だが、さしもの新田も褒められたからと言って得体の知れない男の勧誘にホイホイ乗る程の馬鹿ではなかった。 サビチェビッチ「ま、それはそうだろうね。僕だって君の立場なら疑ってかかる」 新田の反応を予想していたサビチェビッチはあっさりとそう答えると、わざとらしく手をポンっと叩いた。 サビチェビッチ「で、だ。まずは僕の実力を見せようと思うんだ。 僕がそれなりに出来る選手だって分かれば、君も少しはカンピオーネに興味を持ってくれるだろうしね」 新田「勝負って……今から俺達とどっかで勝負でもしようってのか?」 サビチェビッチ「んー、最初はそうしようと思ってたんだけどね。それより分かりやすく僕の実力を教えられる良い事を閃いたんだ」 山森「良い事、ですか?」 実際に勝負する以上に実力を見せつける方法があるのだろうか? 疑問符を浮かべる二人を余所に、サビチェビッチは一人話を進めて行く。 サビチェビッチ「そ、良い事。すぐに分かるから君達は観客席に戻ってるといい。もう後半も始まっている時間だからね。 ああ、それとここでの話は出来ればアル達には喋らないで貰えると助かるかな。よろしく頼むよ。じゃ、また後で」 新田「えちょっ」 山森「フ、フリーダムな人だなぁ……」 こうして一通り言いたい事を言い終えると、サビチェビッチは手をひらひらさせながら一人その場を後にするのだった。 ―以上、回想終了―
[468]ラインライダー滝 ◆lLi06nuZOA :2013/05/26(日) 23:32:50 ID:??? サビチェビッチ「(実力不足を痛感してる彼らを叩いてもあまり効果は見込めないだろう。 ここはニッタ達にとって現状の目標である生田(仮)相手に力を見せた方が僕の実力を分かってもらえるはずだ。 その為にもここは何としても試合に出なければ) まあ僕としては別に君を相手にしても良かったんだけど、こっちの方がセービングの機会が多そうだったからね」 恐らく日向相手には強気に出た方が興味を持たれるだろうと、サビチェビッチはあえて非常に強気な発言を駄目押しに放つ。 日向「……それはつまり俺が相手でも勝つ自信があったって事か。くっくっく、面白え。 誰に実力を見せる気かは知らねえが、それなら思う存分アピールさせてやる。その余裕が口だけじゃない事に期待してるぜ」 サビチェビッチ「無論そのつもりだよ」 サビチェビッチの考え通り、彼の答えが琴線に触れた日向は低く笑うとサビチェビッチの参加を認めるのだった。 サビチェビッチ(さて、後は僕が上手い事生田(仮)のシュートを止めるだけだが……)
[469]ラインライダー滝 ◆lLi06nuZOA :2013/05/26(日) 23:34:04 ID:??? 等というやり取りがベンチで繰り広げられていたのと時を同じくして、新田と山森も観客席へと戻ってきていた。 新田「ったく、あいつのせいで後半開始に間に合わなかったじゃねえか……ってうおっ! もう点が入ってる!?」 山森「しかも試合が止まってるね。何かあったんですか?」 三杉「ん? 新田に山森か。遅かったね。後半開始早々に生田(仮)の攻勢があったんだ。 若島津が奮闘したんだけど結局始の新シュートでゴールを割られてね」 衛子「しかも無理をした若島津さんが体力切れでダウンしたみたいなんですよ」 新田「成程。で、交代要員がいない東邦がてんやわんやしてるってわけか」 アル「そんな所。所で君達、サビチェビッチを知らないか? あいつもハーフタイムに出かけてから戻ってきてないんだよ。 君達と一緒にいると思ったんだけど」 新田「(ま、一応言う事聞いといてやるか)……いや、知らないな」 別に話さずにいる義理もないのだが、とりあえず新田はサビチェビッチの頼み通りに彼と会った事を黙っておく事にした。 アル「そっか。それじゃあアイツどこ行ったんだろうな?」 頭に?マークを浮かべながらそう呟くアルだったが、その直後に彼の疑問は一瞬にして解消される事となる。
[470]ラインライダー滝 ◆lLi06nuZOA :2013/05/26(日) 23:35:08 ID:??? デネブ「おや、やはり若島津君はこれ以上の試合続行は不可能なようだ。東邦学園はここでGKを交代! 代わりに投入されるのは……誰だ? 資料にも載ってないぞ」 侑斗「――今情報が入った。サビチェビッチとかいう選手だそうだ。 選手登録はしてなかったみたいだが強引にねじ込まれたらしい」 アル「ブーッ!?」 三杉「はあっ!?」 二三「えええええっ!? なんであの人が出てんの!」 新田(あいつが言ってた『良い事』ってのはこういう事か!) 山森(確かに自分の実力を見せるにはうってつけだろうけど、本当に無茶苦茶やるなあの人) 滝「ん、なんだあの外人?」 実況と共に颯爽とグラウンド上に姿を現したサビチェビッチの姿に観客席の三杉一行が目を丸くし滝が疑問を抱く中、 サビチェビッチは笑顔を崩さずに東邦の選手達の元へと向かって行った。 サビチェビッチ「やあ。若島津君の代理をする事になったサビチェビッチだ。足手まといにはならないはずだからよろしくね」 反町(登録してない奴をいきなり試合に出すとか相変わらず日向は滅茶苦茶だな。助かったけど) 丈(ほう。こやつの身のこなし、只者ではないな) 沢田「ふん! ちゃんと言葉通りに仕事して下さいよね! 日向さんの足を引っ張ったら許さないですから!」 東條「別に好きにすれば良いよ。俺が英雄になる邪魔さえしなければね」
[471]ラインライダー滝 ◆lLi06nuZOA :2013/05/26(日) 23:36:18 ID:??? 自己紹介をするサビチェビッチに、東邦の選手達は様々な反応を示す。 藤川「随分と個性的な面子で驚いただろ」 サビチェビッチ「いえ。個性的な面子には馴れてますから」 藤川「あ、そう。初対面の奴に言うこっちゃないが、今こっちは崖っぷちだ。当てにさせてもらうぜ」 サビチェビッチ「ええ。任せて下さい」 最後に藤川へと不敵な笑みを浮かべると、サビチェビッチは己の仕事場であるゴール前へと移動するのだった。 デネブ「さあ、若島津君の交代で大分時間がかかってしまったが、東邦のキックオフで試合再開だ!」 侑斗「このキックオフで点を取れないと二点差の東邦はかなり厳しいな。なんとか日向まで繋げたい所だ」 ゼェェェェェェェェェェェェェェェット!! 反町「タケシ!」 試合再開と同時に、まずは基本通りトップ下の沢田にボールが預けられる。 沢田(日向さんの為にも今度こそ突破してみせる! その為にもここは……)
[472]ラインライダー滝 ◆lLi06nuZOA :2013/05/26(日) 23:37:22 ID:??? 【分岐】 先着一名様で、 【どうするツンデレその2→!card】 !とcardの間のスペースを消してカードを引いてください。カードの絵柄で分岐します 【〜】が最初から最後まで正確にコピペされていない書き込みは無効になります ダイヤ、ハート→「よし、もう一度僕が仕掛ける!」 スペード→「瀬文さんを使おう!」 クラブ→「丈さんに任せよう!」 JOKER→「今度はこのカツラ(重量10K)を取ろう」 ザ・サッカーカット! 時間がかかった癖に申し訳ありませんが今日はこれだけ 明日からは普通に更新出来ると思うのでよろしくお願いします ではでは〜
[473]森崎名無しさん:2013/05/26(日) 23:37:59 ID:??? 【どうするツンデレその2→ ダイヤ9 】
[474]ラインライダー滝 ◆lLi06nuZOA :2013/05/27(月) 21:46:54 ID:??? どうするツンデレその2→ダイヤ9 →「よし、もう一度僕が仕掛ける!」 沢田(さっきは弾かれちゃったけど、今度こそ僕のドリブルで日向さんまでボールを繋げるんだ!) 先程光太郎にボールを弾かれたのがプライドに障ったのか、はたまた日向に対するツンデレ魂故か。 沢田はまたしても自分でボールを運び始めた。 デネブ「沢田君、そのままドリブルで中央を駆けあがって行く!」 侑斗「実力があるのは確かだろうが、ここは散らすべきだっただろうな。 ワンパターンでどうにかなる程生田(仮)は甘い相手じゃないぞ」 滝「む、沢田の奴また突っ込んでくる気か。さっきは上手い事光太郎さんが弾いてくれたけど、あいつのドリブルは侮れない。 ここはどうするべきだ?」 行動を選択して下さい A:まずは魁をつっかけよう B:魁は構わず上がれ! 光太郎さんと始に任せるんだ! C:さっきと同じく光太郎さん一人に任せよう。始と魁は上がっとけ! 先に二票入った選択肢で続行します ID表示でお願いします。非表示ではカウント出来ません
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0ch BBS 2007-01-24