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【皇帝は】キャプテン森崎45【王国に挑む】
[200]代理:2013/08/13(火) 02:02:04.74 ID:BJAvrC1O ヘルナンデス「ところで、君は今ブラジルでプレイしているんだったな」 森崎「ん?ああそうだ。この大会の後にヨーロッパに行くつもりだがな」 ヘルナンデス「それなら、ユベントスが今若手キーパーを見繕っているらしいと言っておくよ」 森崎「なんだ、良いのかそんな事教えちまって」 ヘルナンデス「問題ない。これから君とは何度も戦う事になるだろうから、どうせなら 機会が多い方が良いと思っただけだ。ユベントスならクラブの格に不足はないだろう… 君がジェンティーレと仲良く出来るかどうかはまた別問題だが」 森崎「へっ、どうせワールドユースで優勝すりゃこっちがクラブを選べる立場だ。 まあ一応ユベントスの事も覚えておくか。ありがとよ」 ヘルナンデス「…さらばだ。きっとまた会うだろう。アオイ、決勝戦頑張れよ」 葵「あっ、うん…有難う、ジノ!またインテルでプレイしようなー!」 ヘルナンデス「(アオイだとトップに上がれても、レンタル移籍に使われそうな気もするな…)」 結局二人のGK、二人のキャプテンの会話は和やかさこそ無かったものの平穏に終わった。 お互い性格も価値観もまるで違う事を最初から認識した上で交流すれば、遺恨は発生しにくい物である。 とは言え勝敗の立場が逆転していた場合は、森崎が復讐に燃えていたであろう事も想像に容易い。 チームメイトに声をかけ、静かに引き上げるヘルナンデスの背中にはまだ観客の拍手が注がれていた。
[201]代理です。:2013/08/15(木) 08:05:51.47 ID:XEfXs4dB 森崎がヘルナンデスと親睦を深めていると取れなくもない会話をしている頃、 もう二つイタリアと日本の主力選手が語り合う場面があった。 一つはこの試合何度も対決を繰り返したアルシオンと中山である。 中山「ちょっといいか?」 アルシオン「なんだ?礼儀的にナイスゲーム、決勝戦も頑張れ、と言う位ならするが」 中山「いや、お前はそういう事を礼儀以上に尊ぶ奴じゃないだろうと思っているから それは別にいい。ただ…お前に礼を言っておきたくてな」 アルシオン「俺に対する礼か…俺に勝った事で名声を得られそうだからか?」 中山「それもあるが、周囲の評価以上に俺が自信を得られた。お前に対抗できたんだ、 決勝の相手がブラジルとドイツのどっちでももう負ける気がしない」 アルシオン「そうか。確かに俺以上のMFはそのどちらのチームにも居ないな」 中山「…褒めておいてなんだけど、お前凄い自信たっぷりだな… 勝つ為には何でも躊躇なくやる所もそうだけど、なんかウチの森崎に似ているよ」 アルシオン「ナンバー1を狙うのなら自信は必須だ。ビッグマウスだと叩かれる。 期待外れだと罵られる。身の程知らずだと嘲笑われる。大恥をかくリスクを背負う。 全てナンバー2以下ではなくナンバー1になる為に必要な過程であり、試練だ」 中山「…なるほどな。お前の強さの秘訣はそれか。肝に銘じておくよ」 アルシオン「是非そうしておけ。お前がつまらん事でこの先腐るのは見たくない。 さて、そろそろクールダウンに入りたいから失礼するぞ。さらばだ」 ザッザッザッ…
[202]代理です。:2013/08/15(木) 08:06:22.83 ID:XEfXs4dB 中山「(アルシオン…色んな意味で凄い奴だったけど、一番凄いのはあの割り切りの良さかな。 あれだけ必死に劣勢を凌ぎ続けて結局ギリギリで負けたのに、少しは悔しいと思ったり…いや?)」 アルシオンは最後の最後まで彼らしい冷静さを保ち、中山との対話でもそれを崩す事はなかった。 だが中山は見た。背中を向けたアルシオンの右拳が固く握りしめられ、微かに震えていたのを。 アルシオン「(ナカヤマ…この借りは何時か返す。そう遠くない未来にな…)」 中山「(…どんなに悔しくても、そんな事より次の試合…そういう事かな)」 *中山とアルシオンの関係が「ライバル」になりました。 *森崎とアルシオンの関係が「自分の同類」になりました。 そしてもう一つはサンパウロFC時代のチームメイトの翼とストラットだった。 未だ地面から立ち上がれないストラットに痛めた足を引きずりながら翼が近寄る。 翼「ストラット…」 ストラット「ツバサか…ハハ、俺を笑いに来たのか…?」 翼「君にそんな事をする理由はないさ。サンパウロに入団当時は喧嘩を売られたけど それはもう謝られたし、君がサンパウロ時代頼もしいチームメイトだった事も事実だしね」 ストラット「…そうだ。俺は荒れて、南米に逃げ込んで…でも、皆はそれを許してくれた。 だが…だが…いや、たった今俺を倒したチームの選手に愚痴を言うレベルまで堕ちたくないな…」 翼「その通りだ。だから俺は君を慰めたりしないよ。なにより、君が羨ましいからね」 ストラット「羨ましい、だと…?」
[203]代理です。:2013/08/15(木) 08:07:02.46 ID:XEfXs4dB 翼「君は、ミアータだっけ?彼女の許しを得る事が出来たんだろう?」 ストラット「そうだが、それが何の関係が…」 翼「関係大有りさ。今は負けた悔しさで胸がいっぱいだろうけど、それを慰め また戦う力を与えてくれる勝利の女神が居るんだろう?俺は…そんな人は居ないからね」 ストラット「えっ?お前、彼女が日本で待っているって…」 翼「…色々あって、失くしてしまった。いや、俺が自分から…壊してしまったんだ。 大事な物だと分かっていた筈なのに、一生悔やむ事をしてしまったんだ…だから、もう居ない」 ストラット「………」 翼「それでも、俺はサッカーを続けている。そうするしかないからじゃない。そうしたいからだ。 俺の選手生命が尽きるまで走り続けて何を失いつつ何を得られるのか、確かめてみたい」 ストラット「…チェッ。結局慰めているんじゃないか。お前らしいかもな…ああ、やめだやめだ。 こんな所でクヨクヨしていてモリサキが近寄ってきたら、そのまま乱闘を起こしたくなっちまう」 翼「それは困るな。本当に有り得そうだから早くベンチに引き揚げてくれ」 ストラット「ああ…ユニフォーム、交換してくれるか?」 翼「うん、いいよ」 数分後、異なるユニフォームに着替えた二人がそれぞれのベンチに向かった。 敗者は無念を胸に癒しを求め、再起の時を待つ為に。勝者は覚悟を糧に栄光を求め、決選の時を待つ為に。 *森崎のストラットに対する感情「恨み」が消えました。 *ストラットの森崎に対する感情「俺の勝ちだ」が消えました。 *翼とストラットの関係が「旧友」になりました。
[204]代理です。:2013/08/15(木) 23:37:08.94 ID:XEfXs4dB ライバル達と別れの挨拶をかわす機会すら無い者達も居る。 ジョアン「…引き揚げるぞ。3位決定戦の為に少しでも体力を回復しておけ。 ここでやる気が出ないなどと言う奴はどんなクラブにも雇ってもらえんぞ」 イタリアメンバー『はい』 ザッザッザッ… ランピオン「(勝てていた。慰めでもなんでもなく、俺とジェンティーレが残っていれば ちゃんと勝てていた試合だった。それを台無しにしてしまった…今ならストラットが どんな気持ちだったか分かる。俺も同じ事を成し遂げてみせなくては)」 ジェンティーレ「(無様、無力、無能、無価値…俺は想像するのも恐ろしい程の損害を アズーリに出してしまった。ならばそれを全て利息付きで返すしかない。 俺はこんな所では終わらん。どれ程の屈辱と罵倒に塗れようと這い上がってみせる!)」 極めて不本意な結果によって敗因のそしりを免れなくなったランピオンとジェンティーレが 更なる雪辱に燃えていたのは言うまでもない。今度はその対象が日本ではなく 自分自身に向かった事が、彼らの未来にどう影響するか。その答えが出るのは数年後だろう。 一方観客席では日本サッカー協会の関係者3人がようやく安堵の溜息をつき、 同時に決勝戦に向けて大いに頭を悩ませていた。 陽子「ふーーーっ…やっと、やっと終わってくれましたね。心臓に悪かった〜」 賀茂「負けている状態が長く続くってのもイヤになるが、有利な筈なのに勝ちきれない 時間が長引くってのもイライラどころじゃ済まねえな。イタリアが不気味に思えて仕方がなかったぜ」 片桐「それでも現実として勝ったのですから、素直に安心しましょう。そして決勝戦の事を考えましょう」
[205]代理です。:2013/08/15(木) 23:37:50.14 ID:XEfXs4dB 賀茂「ワールドユース決勝戦…くわーっ、なんて羨ましいんだ!俺が現役の頃には アジア予選を勝ち抜く事さえ夢のまた夢だったのに、当たり前の様に世界の頂点を争いやがって!」 片桐「同意しますが、あまり呑気に喜んでいられませんよ。この試合、選手達の被害は膨大でした。 決勝戦は4日後。疲労はある程度取れるでしょうが、怪我の方をなんとかしなくては」 賀茂「う〜ん、そりゃそうだが…今更言ってもどうしようもねえだろ? 今から特別な医療スタッフと器具を用意するなんて、ウチの台所事情じゃ無理だぜ」 片桐「…逆に言えば、台所事情さえ何とかすれば手段はあると言う事です」 陽子「えっ?そんなアテあるんですか?…まさか、兄さん…」 片桐「いや、父を説得するのには時間が足りないだろう。それよりも二つ返事で協力してくれそうな お方が居ただろう?日本に友好的過ぎて逆に困ってしまうあの王子様が…」 陽子「あ〜…あのちょっと迷惑な王子様ね…」 賀茂「おいおい、良いのか?色々面倒な事になりそうだぞ?」 片桐「まあ…こういうのは私の仕事ですから。なんとかしてみせますよ…ハァ〜」 〜同スタジアム内貴賓室〜 オワイラン「ハ、ハッ、ハクシュン!」 バルカン「なんだ、風邪かオワイラン?」 オワイラン「そうかも知れないな。南半球は今が秋だなんて信じ難いよ」
[206]代理です。:2013/08/16(金) 07:23:32.60 ID:SSFoO4rY 〜ドイツユース宿舎〜 カルツ「ふーっ。見応えのある試合だったぜよ」 カペロマン「でもグダグダだったぜ。9人相手に日本は何やってんだか」 ポブルセン「けっ。どうせなら9人相手に負けて恥さらせば良かったのに」 メッツァ「(日本が負けてたら自分で倒せなかった事を憤りそうだけど)」 マーガス「結局は、日本が勝ち上がったか…」 シェスター「有り難い話だ。これでまた日本と戦える!」 シュナイダー「…日本とイタリアの事は今は忘れろ。俺達の目の前には今ブラジルが 立ちはだかっているんだ。自他共に認める最強のサッカー王国がな」 ミューラー「…まさか、怖気づいたんじゃないだろうな」 シュナイダー「誰がそんな真似をするか。ブラジルから最強の称号をもぎ取り、 日本と決着をつけ、新生ドイツの力を世界の頂点に示す。それが俺達のやる事だ。 その為には一切の油断も萎縮も許されない…俺達によそ見をしている暇はないんだ」 フライハイト「その為には、やはりブラジル対策を完璧にしておかないとな」 シュナイダー「その通りだ。15分休憩してからブラジルのビデオを見直すぞ」 カルツ「あいよっと。コーラでも買ってくるかね」
[207]代理です。:2013/08/16(金) 07:24:34.72 ID:SSFoO4rY 〜ブラジルユース宿舎〜 ゲルティス「(アルシオン…ストラット…残念だったな)」 サンタマリア「よし。第一次データ収集はこれ位でいいか」 トニーニョ「今はドイツ解析の方が先決だな」 ネイ「昨日も散々やってたのにまだやるのか。俺には到底マネできないなァ」 ドトール「チームにはそういう役目の者が必要だ。俺も手伝おう」 アマラウ「ご苦労さん。頼むぜ」 ディウセウ「オラ、腹減っちまった!なんか食いに行こっぜー!」 ザガロ「ウナギだ。それ以外は認めん」 マウリシオ「またそれッスか!栄養偏りますよ!」 ジェトーリオ「僕は別の店に行くよ〜ん」 コインブラ「(…解せない」」 カルロス「(やはり、コインブラは孤立しているな。本人がそれを気にしていないのが一番の問題だ。 だが、今日の試合にコインブラは明らかに何かを感じていた…それがこいつの魂に火をつけてくれれば…)」 コインブラ「(何故イタリアはあれ程粘る事が出来た?何故そうした?理不尽な退場を重ねられたのにも 関わらず、何故抗い続けられた?そこまでして勝ちたかったのか。何の為にそんな事を…)」
[208]代理:2013/08/17(土) 00:44:14.14 ID:7XyIeOqZ 〜全日本ユース宿舎〜 その日の晩、イタリアを打ち破った疲弊を元にホテルに戻った全日本ユースの選手達を 出迎えたのは彼らにとっては極めて予想外な人物だった。 オワイラン「やあ、全日本ユースの皆!お疲れ様!」 森崎「へっ?…お、お前、サウジアラビアの?」 中山「マーク・オワイラン…」 オワイラン「覚えていてくれて嬉しいよ。疲れている所に押しかけて済まないが、 まずは決勝進出おめでとうと言わせて欲しい。君たちの躍進はサッカーは 欧州と南米だけの物じゃないと証明してくれたんだ。この調子でそのまま優勝して欲しい」 森崎「あ〜、激励に来たのか…それは分かるんだが、お前の後ろに居る白衣の群れは一体…」 オワイラン「我がサウジアラビアサッカー協会が誇る、サッカー代表専属スポーツドクターチームさ!」 アジア予選で戦ったサウジアラビアユースのキャプテン、マーク・オワイランが 10人以上の医者を引き連れて現れたのだ。片桐と陽子も非常に疲れた表情で横に立っている。 中山「えっ、まさか…」 オワイラン「そう、今日の試合で負傷者が多かっただろう?折角のワールドユース決勝戦、 全力を出せずに負けてしまったら悔やんでも悔やみきれないじゃないか。 僕もそんな尻すぼみな結末は見たくない。だから君たちの力にならせてくれ!」 森崎「マジか!?…良いんですか、片桐さん」 片桐「…彼から要請を受けて、私が許可を出した。手続きは私に任せて、素直に治療を受けてくれ」
[209]代理:2013/08/17(土) 00:44:56.96 ID:7XyIeOqZ 全日本メンバー「へえ、こりゃ有り難いな」「片桐さんが許可しているんなら問題ないんだろ」 「有難う、オワイラン。恩に着るよ」「何でもいいからさっさと休もうぜー」 片桐「(問題ない訳あるか…やり過ぎだこの馬鹿王子!加減と言う物を知らないのか! お前が言い出した形でも、日本サッカー協会はサウジアラビアサッカー協会に借りを作るんだぞ! 私の独断で決めても穏便に済ませられる形にしたかったのに…どうすればいいんだこれ)」 陽子「(メディア対策どうしよう…早速目ざとい記者がホテルの周りをウロウロしているし… 賀茂さんは何とかしてくるって言ってたけど、一体何をしてくるつもりなのかしら)」 森崎「(…どう見ても問題ない訳なさそうだな…特に片桐さんの顔が青い…)」 *オワイランの暴走で、全日本ユースの選手達の怪我の治療速度が上がりました。 決勝戦開始時点で翼以外は万全の状態、翼は「なおりかけ」状態とします。 負傷からの回復はあまりルールとしてハッキリしておらず、また準決勝でここまで 負傷者が相次ぐのは完全に想定外でしたので決勝戦でリセットの乱発を避ける為に こういった処置を施しました。ご了承お願いします。
[210]代理:2013/08/17(土) 00:45:37.32 ID:7XyIeOqZ 森崎「ふい〜、腹減った腹減った。メシメシ…ん?」 約1時間後、負傷者ではない森崎は疲労回復のマッサージを受けただけで医師団から 解放され、すきっ腹を抱えてホテルのロビーに向かっていた。 そこで彼が見た物はどうやら国際電話をかけているらしい陽子だった。 陽子「うん、それじゃお願い骨皮くん。頼んだわよ」 ガチャッ。 陽子「よし、これで…え、森崎くん!?そこに居たの?」 森崎「いや、今通りがかったばかりだが…」 A 「何か骨皮に頼んでいたみたいだけど、何だったんだ?」 B 「お疲れ様。いつも面倒な事ばかりやってもらってるな」 C 「よ、陽子さんまさか、ほ、骨皮の奴と…!?」 D 「ひょっとして、オワイランのやらかしと関係ある電話だったか?」 E 「これから晩飯なんだ。どうだ、一緒に?」 http://capmori.net/test/read.cgi/morosaki/1369149231/l50にて ☆2013/8/17 00:30:00☆ から投票期間を設けます。 そこから 15 票カウントし、一番多く票が入った選択肢で続行します。引き分けの場合は その次の票をタイブレーカーに使います。尚、投票はageた書き込みのみを採用しています。
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0ch BBS 2007-01-24