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【真っ直ぐに】鈴仙奮闘記6【突き進め】
[174]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2013/07/01(月) 22:30:02 ID:??? 〜永遠亭ルナティックス・ロッカールーム〜 ウサギB「うわあ〜! いいなあ、佳歩ちゃん! 鈴仙様に名前考えてもらったなんて!」 ウサギC「へっへ〜。 私ももうすぐそっちに行かせてもらうよん、佳歩!」 輝夜「――『佳』く、『歩』む者か。 イナバにしては、中々普通に良いネーミングじゃない! (あ……アレ? ここは私がカリスマにこの子に名前の入った紙を手渡すシーンじゃなかったの…?)」 永琳「ウドンゲにしては普通ね……私はてっきり『兎詠=零式(ウサギイル・パエーゼ・A)』とかかと思ってたわ」 鈴仙「………やめて下さいよ、姫様、師匠ぉ…(わ、私のスペルカードへの当てつけ!?)」 パスカル「思いつきではなく、レイセンがしっかり考えたのが伝わってくる、良い名前だな。 言葉には言霊が宿る。 こいつはきっと、レイセンの期待に応えて佳い道を歩んでくれるだろうよ」 中山「(言霊とか…。 良くわからんが普通のアルゼンチン人が思いつく表現か? ――こっちに来て詳しくなったのか、それとも日本フリークなのだろうか)あ、ああ。 そうだな」 慧音「『良い』では無く、『佳い』を使うとは中々良い表現だな。 良いには無い、出しゃばらない美しさとひたむきさが出ていると思うな。 良い名だ」 妹紅「何か先生っぱいわね、慧音……」 ――先ほどの会話から三分も待たずに、ウサギAの名前はチームに浸透しきっていた。 主にてゐが、チームメイトや応援の席に居る妖怪兎達にその事を触れ回ったのが大きかったらしい。 小さくて噂とオシャベリ好きなウサギ達の会話は永琳や輝夜、中山達にまで及び――今に至っている。
[175]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2013/07/01(月) 22:31:50 ID:??? 佳歩「は……恥ずかしいですよぉ……」 てゐ「はっはっは。 照れるな照れるな〜♪ それにあんたは、この試合輝いていたからね。 あんたは今や、このルナティックスの名無しウサギ達の希望でありヒーロー。 もっと胸を張っても良いと思うけど?」 佳歩「そんな事言われましても…他の皆だって頑張っているのに、どうして私だけ…?」 この騒ぎの中心――ウサギAこと佳歩は何やら隅の方でてゐと共にこそこそ話。 考え込みやすい彼女は自身の命名よりも、他のウサギ達への罪悪感について思考の多くを割いていたようだ。 てゐ「――私だけじゃあないよ。 じきに皆がこうして騒がれるようになるさ、賭けてもいい。 あんたはその「皆」の中の、たまたま一人目だったにすぎない。 ……だから、今のチャンスを逃すと、これからはだ〜れも、チヤホヤしてくんなくなるよ?」 佳歩「――う、ううっ。 そうなんでしょうか……?」 てゐ「絶対そうよ」 佳歩「う〜ん……」 ――しかし、その罪悪感もてゐの言葉に影響されて、早くも揺らぎかける。 ……信じやすく流されやすい性格は、名前が付こうが変わらないようだ。 てゐ「そしてあんたは、ただの「佳歩」じゃあない。 強い精神力と技能を持ったあんたは立派な妖怪。 私や鈴仙の妹でもあり、娘でもあり、姪でも孫娘でもある。 それは元の名無しにしたって同じだけど、それでもやっぱりどこか違うと思うわ。 あんたは、そんな一人の立派な妖怪兎――「因幡 佳歩」なのよ」
[176]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2013/07/01(月) 22:34:42 ID:??? 佳歩「…………因幡、佳歩」 何時に無く真剣な表情と口調のてゐにそう諭される佳歩。 その様子にはやはり戸惑いが多く見られたが…。 その戸惑いは、心に響く鈴仙の声により和らぎ。 心に響くてゐの声によりそれは誇りと勇気に変わる。 佳歩「(――因幡佳歩。 これが私なんだ…! 鈴仙様に与えられて、てゐ様に教えられた、新しい私の姿。 …私は、もっと強くなるんだ。 ――怖いけど、それでもどんどんまた一歩を踏み出して、そして…! 鈴仙様と一緒にサッカーをする! 鈴仙様の相棒として、一緒に『佳』き道を『歩』めるようになるんだ!)」 ―――ウサギA、改め因幡佳歩は、描写し尽くせぬ感情の高ぶりを一筋の涙で表しながら、 彼女の相棒と、仲間達と。 佳き道を往く為に、再び歩きだしたのだった―――。 *ウサギAが名前を貰い、「因幡 佳歩(イナバ カホ)」になりました! 以降は「ウサギA」ではなく、「因幡 佳歩」(もしくは佳歩)と表記します。 *佳歩の読み方は「かほ」で宜しかったでしょうか…。 もし別な意図や読み方がありましたら反映させますので、書き込みお願い致します。
[177]森崎名無しさん:2013/07/01(月) 22:44:22 ID:??? 呼び方は「かほ」であっています。 読み方を併記せず、申し訳ありませんでした。
[178]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2013/07/01(月) 22:58:04 ID:??? 【ミーティング】 ……と、一連の騒ぎや会話があらかた収まった頃。輝夜はオホンと軽く咳払いをして、厳かに告げる。 輝夜「みんな おつかれさま このあともがんばってね」 ――と。 慧音「(――どうしてこうも彼女は他人ごとのようにこんなセリフが言えるのだろうか……? やはり不思議だ)」 妹紅「(アンタ2失点もしてるのに、どうしてマネージャーみたいにポカンと口を開けてそう喋れるのよ!)」 輝夜のこの他人行儀(?)なセリフに未だ慣れぬ慧音と輝夜の存在自体に慣れぬ妹紅はそれぞれ疑問や反感を抱くが……。 他のメンバーはこの『お約束』のセリフにすっかり慣れっこであり、さしたる感想を抱く者は居ない。 永琳「――さて。軽く前半戦の総括をするけど……。 あまり良くないわね。 私を含めて」 永琳は少し自信なさげに、申し訳なさげに話す。その様子は少し新鮮だった。 永琳「私のドリブル突破には、常に反則が付きまとっている。 そのせいで一点を奪われ、一点を得るチャンスを失っていたもの。 これは完全に私の過失。 ――けれど、当然それだけでこのミーティングを終わらせる気は無いわ。 攻守において失敗した点は、他にも挙げられるからね。 言わずとも分かっているかもしれないけれど」 ウサギE「(……失敗以前に、ボールに絡めてすら居ないのも居るけどね)」 ウサギC「(あの変なヤツのパス、もうちょっとで取れたのになあ〜)」 慧音「(そうとも。 …この試合が終わったら、もう少しブロック練習にも本腰を入れなくては)」 妹紅「(――ええ、分かっているわよ。 痛いほどにね)」 輝夜「(ぷぷっ。 もこたん怒られてやんの)」
[179]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2013/07/01(月) 23:00:04 ID:1unAiVvs それぞれがそれぞれのミスを反省している(一部例外アリ)中……永琳は鈴仙に投げかける。 永琳「――ウドンゲ。 貴女も一度、判断ミスを犯しているわ。 敢えて分の悪い勝負に出ている。 ……それが何か、当然分かっているわよね?」 鈴仙「(え、ええー。 またですか師匠。 私のミス、か……。 ちゃんと試合を振り返ってみないと いけないのかあ。 ちょっと厄介ね…。 その代わり、失敗しても即兎鍋直行では無いと思うけど。 師匠が特に「こりゃあ分が悪い」と思った事って何だろう――?)」 A:「私が調子に乗って、マミゾウさんのドリブルを単身タックルしに行った事でしょうか?」 B:「ダブルキーパーの一輪さん達相手に、何度も一対一で攻め込もうとした事でしょうか?」 C:「強化魔法をかけた白蓮さん相手に、ドリブルで勝負をしようとした事でしょうか?」 D:「前半終了間際、不要にパスカットに走り、体力を消耗させた事でしょうか?」 E:「試合前に、白蓮さんに制御装置を装着するのを忘れた事でしょうか?」 F:その他 自由選択枠 先に2票入った選択肢で進行します。メール欄を空白にして、IDを出して投票してください。 >>177 書き込みありがとうございます。了解しました。 こちらこそ催促するような書き方をしてしまい、申し訳ございませんでした。
[180]森崎名無しさん:2013/07/01(月) 23:02:44 ID:bwt7LT82 C
[181]森崎名無しさん:2013/07/01(月) 23:03:14 ID:o+K7EnOs C
[182]森崎名無しさん:2013/07/01(月) 23:03:22 ID:5gIZjeQ6 C
[183]森崎名無しさん:2013/07/01(月) 23:03:50 ID:HaZ394E2 A
[184]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2013/07/01(月) 23:37:39 ID:1unAiVvs C:「強化魔法をかけた白蓮さん相手に、ドリブルで勝負をしようとした事でしょうか?」 鈴仙は、正解の分からない問題の回答を教師に求められた時のような緊張感を覚えながら、 怖々と自分のミスを述べる。 そしてそれを黙って聞いていた永琳は……。 永琳「そう、その通りよ、ウドンゲ」 深く頷いてくれ、鈴仙の選択が正解であった事を示す。 永琳「――正確には、超人の居るPA内に単身ドリブル突破を図った事、だけどね。 ……今の貴女の能力の傾向として、ドリブルによる突破よりも、 必殺シュートによる果敢な得点の方が長けているもの。 ドリブルでいえば、貴女はまだ私やパスカル君には少々劣っているわ――瞳の力を抜きにすれば。 ――だから、ウドンゲ。 後半はドンドン必殺シュートを狙って行きなさい。 確かに相手が隠し玉を持っている事は充分考えられるし、相手はブロッカーに優れているけれど。 貴女のシュートならば互角以上の勝負に持ち込める筈だから。 ……ああ、でも当然状況次第で、例えば超人・聖白蓮がタックルに来れない状況ならば。 逆に一対一に持ち込んだ方が有利になるでしょうから、断言はしないけれど。 そして守備については――正直、この試合は点の取り合いになっても致し方ないと思っているから、 最悪守備を放棄して、攻撃あるいは積極的なボールカットに向かっても、良いかも知れないわね」
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0ch BBS 2007-01-24