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【真っ直ぐに】鈴仙奮闘記6【突き進め】
[450]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2013/07/07(日) 19:43:54 ID:??? 観客「ふざけんな、命蓮寺ロータス!」「大人しそうな顔をしてて、やっぱり獰猛な妖怪の集まりだったんだわ!」 「天才やパスカルに飽き足らず、今度は将来有望な選手も潰しました、ってか!? ふざけんじゃねえ!」 「あーあ。 俺白蓮さんに憧れてたのに」「もうお寺に近づくのやめよっと。 危ないヤツらばっかみたいだし」 「これならヒューガーに潰されてりゃ良かったんだ!」「ヒューガーの方がまだマシだったもんな!?」 「しーね! しーね! しーね!」「妖怪の恥さらしー! 卑怯者ー!!」「命蓮寺ロータス、ね…。入団したいのだけれも」 小傘「うわああああああああん!!」 響子「ひっく…ぐすっ…(み、みすちー……これじゃあきっと、みすちーにまで迷惑かけちゃうね、私。 ごめんなさいっ…)」 一輪「(私じゃ…聖様の代わりになれないの…!?)」 マミゾウ「悪かったの、つれない態度を取ってしまって」 村紗「………遅いですよ、なんて文句は言いません。 ですから…。これからは、一緒に頑張りましょう」 マミゾウ「……うむ」 ナズーリン「(聖がもしこの試合を見ていたら、どう思うのかな。 激昂し私達を叱咤するか、絶望に打ちひしがれるか、それとも――それすらも理として受け入れるのか…)」 ぬえ「(……正体不明は好きだけど――嫌われるのはやっぱりやだな)」 星「………………」 一輪の叱咤で、一旦は元の結束を取り戻した命蓮寺ロータスのメンバーであったが。 この反則ラッシュと観客の一斉ブーイングを受けては、再び心を折られてしまう。 しかし、事態は先ほどよりも深刻。 この危機によって村紗とマミゾウが仲間意識を強めた事はともかく、 体力の殆どを失った上、自分の無力さを実感した一輪には再び彼女達を叱咤するまでの元気は無い。
[451]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2013/07/07(日) 19:44:57 ID:??? 永琳「(終わったわね…。 体力的な面はともかく、これ以上はきっと彼女達の精神が持たない。 ――後は反則と失点を恐れての消極的なプレーで後半が終了し、私達の勝利が確定するでしょう) ……佳歩、大丈夫? 一人で歩ける?」 佳歩「は…はい。 あの……小傘さん達を…あんまり…いじめないでください…」 永琳「分かってるわ(私達が彼女達を罵倒してもメリットなんてないからね)。 それより、貴女は早くベンチに向かいなさい。交代させるか、出て貰うかは後で判断するから」 足を挫いてしまった佳歩はゆっくりと歩きながら、ベンチへと向かう。 彼女の治療にもまた時間がかかりそうだった。 中山「これで……良かったのか?」 中山とパスカルは互いに近づき、小さな声で話し合う。 永らくアルヘンチノスの下部チームにて活躍してきたパスカルはともかく、 日本の学生にすぎない中山にとってはやはり、この光景は不慣れなものだった。 パスカル「自慢になるかもしれないが。 俺はナカヤマよりは沢山の場数を踏んできたつもりだ。 そして、こうした試合も経験した事はある。その上で言うと、 理不尽なまでの反則を食らい、それでも尚立ちあがれるチームか否か――それを彼女らは試されているのだと思う」 中山「……なるほど(単に実力が高くとも、思い通りには行かぬのがサッカー…そして人の運命、か)」 鈴仙「…………(練習試合だからまだ良かったけれど、このままじゃ、とっても後味の悪い結末を迎えてしまいそう。 ――私に、何か出来る事は…無いんでしょうけど)」 鈴仙は、友人達のチームの苦境を目の当たりにして苦悩する。 自分は、このドン底の状態にあるチームを励ます事が出来るのか。 そして出来たとして、自分にその資格はあるのか。
[452]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2013/07/07(日) 19:47:00 ID:r4e3J1wg 鈴仙「(…でも、私だってこのままじゃあ嫌よ。 私だって、星やナズーリン、白蓮さん達と一緒に戦って、取り戻した命蓮寺が。 少しのもつれから来る反則で不当に貶められるのは…見ていられないわ。 彼女達が、この苦境でも頑張れるような……何かを、声をかけてあげれば……?)」 A:「どうしたのよ命蓮寺ロータス! まだ試合は終わってないわよ!!」 B:「貴女達がそんな表情をしていたら――白蓮さんはきっと悲しむと思うわ!」 C:「星! 思いっきり楽しむって言ってたじゃない…! 白蓮さんが居ないなら、貴女が手本を見せてあげなくちゃでしょ!」 D:「貴女達が誇りとするチームプレイは、そんな簡単な物だったの、村紗さん!? あんなに誇らしげに語っていたじゃない!」 E:「くおらぁ審判! あんたら厳しすぎでしょう!? 判定を撤回しなさい!」 F:「この試合、勝ち確定ね。 次は50点差を目指しましょう」 G:「(……言えない! 私なんかが偉そうな事、言えないよぉ……!)」 H:その他 自由選択枠 鈴仙のガッツ:240/760 *只今は後半の18分です。 *佳歩が怪我で一旦退場しました。
[453]森崎名無しさん:2013/07/07(日) 19:48:36 ID:fxkuHsi2 C
[454]森崎名無しさん:2013/07/07(日) 19:49:16 ID:Lwqn3R3o C 何票で決定でしょうか?
[455]森崎名無しさん:2013/07/07(日) 19:49:29 ID:cVby81rI A
[456]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2013/07/07(日) 19:59:13 ID:r4e3J1wg >>454 すみません、やってしまいました…! 二票決です! ですのでもうCで決まっております!申し訳ございませんでした!
[457]森崎名無しさん:2013/07/07(日) 20:25:56 ID:??? H 狂気の瞳で審判を狂わす
[458]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2013/07/07(日) 22:12:32 ID:??? >>444 ちょっと元の判定自体がきびしかったかもしれません(汗) >>445 ぬえちゃんは強い子だからまだ泣かないよ! …多分 >>446 審判(妹紅)「輝夜、存在がレッドカード!(われわれ審判はいつでも公平だ)」 輝夜「公平とはいったい…うごごごご」 >>447 小傘ちゃん可愛いですよね! 仕方ないよね!(ぉ) >>448 まあ…態度の悪さが判定に関わるというのは現実でもあると思うので…許容範囲ですよきっと(棒) >>457 その発想はありませんでしたw
[459]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2013/07/07(日) 22:14:30 ID:??? C:「星! 思いっきり楽しむって言ってたじゃない…! 白蓮さんが居ないなら、貴女が手本を見せてあげなくちゃでしょ!」 星「(どうして…こうなったのでしょう。 どうして……?)」 星は一人、会話をする事もなくフィールドに立ちつくしていた。 星「(私達は……聖の夢を共に叶える為、着いて行くと決意したのでは無かったのですか? そんな私達が今――聖がこの幻想郷で少しずつ叶えようとしていた夢…人間と妖怪の平等な共存を ぶちこわしにしている……! 私達は。 ううん、私は…最初から最後まで聖の足手まといでしか なかったのでしょうか……!?)」 星は本来、命蓮寺では白蓮の次に格の高い僧侶であり、白蓮の第一の弟子でもある。 彼女の教え、考え方、性格――。 星は村紗や一輪よりもより色濃く白蓮の影響を受けており、また優秀でもあった。 星は永らくその事に誇りと責任を感じていたが…。 星「(……経典の覚えが早い? 法力に溢れている……? ――そんなもの、何の役にも立っていないじゃあないですか! 私は聖を見殺しにした! 毘沙門天様から預かった宝塔を何度も失くしてしまっていた! そして――日向を前に、私は怯える事しか出来なかった! そんな私が少し自信がついて強くなって…… たったそれだけで浮かれていたんです! 私は結局…自分の事しか考えていない。 シュートを決めても、この場で皆を奮い立たせる為の言葉を持っていなければ、意味が無いというのに!)」 ――星は、自分の身勝手さ、無力さを。日向を退けて強くなったと勘違いしていた自分の滑稽さを。 改めて認識する。自分は本質として変わっていない、変われようがないのだと絶望しながら。
[460]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2013/07/07(日) 22:15:31 ID:??? 鈴仙「――星!」 そんな時だった。 ……鈴仙の言葉が星の耳に入って来たのは。 鈴仙「星! 思いっきり楽しむって言ってたじゃない…! 白蓮さんが居ないなら、貴女が手本を見せてあげなくちゃでしょ!」 星「れい、せん……」 星は試合開始前の白蓮の。そして鈴仙とのやり取りにて自分の発した言葉を思い出す。 白蓮(回想)「皆で心を通わせ合うサッカーを皆さんに見せられれば、個人技にはない、 サッカーの良さを皆さんにも知っていただけます! 妖怪も人間も平等に球を蹴る事の楽しさ! 良い勝負を通じてこれを伝えていくのだと言う事を忘れずに。 ――今日は「楽しみ」ましょう!!」 星(回想)「……そうですか。 しかし、私達にも意地や信念があります。 そしてそれは皆さんが思う以上に困難な。 ――ですので、私も、全力で「楽しんで」見せますよ!」 星「――そうか」 そして、気づく。今がその困難な時であると。 「全力で楽しむ」事の難しさを理解し、苦境であっても、その中の光を見つけ出す事。 それこそが、今の自分が出来る事ではないのか、と。 星「……そうですね。 確かに、今の私は言ってる事とやってる事がちぐはぐだ」 星は乾いた自虐的な笑いを見せる。 星「――私は不器用です。 一輪のように情に訴えかけるような熱い台詞も、村紗のように冷静で論理的な 戦術解説も出来ない。 ただ、御本尊の威光を借りて、偉そうにしているだけの、檻の中の寅にすぎない。 けれど、檻の中の寅には「もう一つ」仕事があるんだって事を、私は忘れていました。 ―――私を見てくれている人に喜んで貰う事。その人達に、勇気と希望を与えるという事を」
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0ch BBS 2007-01-24