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アク規中代理カキコ依頼スレその3
[136]2 ◆vD5srW.8hU :2013/08/13(火) 00:53:16 ID:g4x4Sa/U >B 「ようヘルナンデス。宣言通り大分マシになったじゃねーか」ヘルナンデスを褒める。 葵「あ、森崎さん…」 ヘルナンデス「大分マシ、か…君の性格から考えれば、かなりの褒め言葉なのかな?」 森崎「良く分かってるじゃねーか。俺は雑魚には雑魚ってハッキリ言うぜ」 森崎はヘルナンデスと葵の会話が一段落したタイミングを見計らって声をかけた。 それに伴いヘルナンデスが疲労を踏みしめる様にゆっくりと立ち上がる。 森崎「なんだ、随分辛そうだな。寝ていなくて良いのか?」 ヘルナンデス「君に見下ろされているのは気分が良くないからさ」 森崎「そいつは無意味だな。結局お前は表彰台の上の俺を見上げる運命にあるんだぜ?」 ヘルナンデス「…そうだな。準優勝であろうと優勝であろうと、3位決定戦に行く俺には はるか上の存在だ。これで俺は君には…いや、イタリアは日本には2連敗だな」 森崎「そういう事だ。まあ今回は2人も退場者が出たから仕方ないって言って貰えるんじゃないか?」 ヘルナンデス「それを敗因にするなら、Jrユース時代戦力が整っていなかった事も敗因にするさ。 運も実力のうち。君は俺程不運じゃない。それを含めて君の方が強いと言う事なんだろう」 葵「(な、なんか…険悪なのか、友好的なのか、良く分からないやり取りだ…)」 勝者である森崎と敗者であるヘルナンデスの間では歴然とした立場の差があり、 それを踏まえた両者の会話は何時口論に変わってもおかしくない物だった。 だが傍に居る葵の心配とは裏腹に、二人の会話はあるラインを越えずに淡々と続いていく。
[137]2 ◆vD5srW.8hU :2013/08/13(火) 00:54:45 ID:g4x4Sa/U ヘルナンデス「ところで、君は今ブラジルでプレイしているんだったな」 森崎「ん?ああそうだ。この大会の後にヨーロッパに行くつもりだがな」 ヘルナンデス「それなら、ユベントスが今若手キーパーを見繕っているらしいと言っておくよ」 森崎「なんだ、良いのかそんな事教えちまって」 ヘルナンデス「問題ない。これから君とは何度も戦う事になるだろうから、どうせなら 機会が多い方が良いと思っただけだ。ユベントスならクラブの格に不足はないだろう… 君がジェンティーレと仲良く出来るかどうかはまた別問題だが」 森崎「へっ、どうせワールドユースで優勝すりゃこっちがクラブを選べる立場だ。 まあ一応ユベントスの事も覚えておくか。ありがとよ」 ヘルナンデス「…さらばだ。きっとまた会うだろう。アオイ、決勝戦頑張れよ」 葵「あっ、うん…有難う、ジノ!またインテルでプレイしようなー!」 ヘルナンデス「(アオイだとトップに上がれても、レンタル移籍に使われそうな気もするな…)」 結局二人のGK、二人のキャプテンの会話は和やかさこそ無かったものの平穏に終わった。 お互い性格も価値観もまるで違う事を最初から認識した上で交流すれば、遺恨は発生しにくい物である。 とは言え勝敗の立場が逆転していた場合は、森崎が復讐に燃えていたであろう事も想像に容易い。 チームメイトに声をかけ、静かに引き上げるヘルナンデスの背中にはまだ観客の拍手が注がれていた。
[138]2 ◆vD5srW.8hU :2013/08/13(火) 01:02:43 ID:g4x4Sa/U 上記2レスのコピペをお願いします。
[139]森崎名無しさん:2013/08/13(火) 02:01:09 ID:??? いってきます
[140]2 ◆vD5srW.8hU :2013/08/15(木) 00:44:05 ID:jjwF4Q86 森崎がヘルナンデスと親睦を深めていると取れなくもない会話をしている頃、 もう二つイタリアと日本の主力選手が語り合う場面があった。 一つはこの試合何度も対決を繰り返したアルシオンと中山である。 中山「ちょっといいか?」 アルシオン「なんだ?礼儀的にナイスゲーム、決勝戦も頑張れ、と言う位ならするが」 中山「いや、お前はそういう事を礼儀以上に尊ぶ奴じゃないだろうと思っているから それは別にいい。ただ…お前に礼を言っておきたくてな」 アルシオン「俺に対する礼か…俺に勝った事で名声を得られそうだからか?」 中山「それもあるが、周囲の評価以上に俺が自信を得られた。お前に対抗できたんだ、 決勝の相手がブラジルとドイツのどっちでももう負ける気がしない」 アルシオン「そうか。確かに俺以上のMFはそのどちらのチームにも居ないな」 中山「…褒めておいてなんだけど、お前凄い自信たっぷりだな… 勝つ為には何でも躊躇なくやる所もそうだけど、なんかウチの森崎に似ているよ」 アルシオン「ナンバー1を狙うのなら自信は必須だ。ビッグマウスだと叩かれる。 期待外れだと罵られる。身の程知らずだと嘲笑われる。大恥をかくリスクを背負う。 全てナンバー2以下ではなくナンバー1になる為に必要な過程であり、試練だ」 中山「…なるほどな。お前の強さの秘訣はそれか。肝に銘じておくよ」 アルシオン「是非そうしておけ。お前がつまらん事でこの先腐るのは見たくない。 さて、そろそろクールダウンに入りたいから失礼するぞ。さらばだ」 ザッザッザッ…
[141]2 ◆vD5srW.8hU :2013/08/15(木) 00:45:12 ID:jjwF4Q86 中山「(アルシオン…色んな意味で凄い奴だったけど、一番凄いのはあの割り切りの良さかな。 あれだけ必死に劣勢を凌ぎ続けて結局ギリギリで負けたのに、少しは悔しいと思ったり…いや?)」 アルシオンは最後の最後まで彼らしい冷静さを保ち、中山との対話でもそれを崩す事はなかった。 だが中山は見た。背中を向けたアルシオンの右拳が固く握りしめられ、微かに震えていたのを。 アルシオン「(ナカヤマ…この借りは何時か返す。そう遠くない未来にな…)」 中山「(…どんなに悔しくても、そんな事より次の試合…そういう事かな)」 *中山とアルシオンの関係が「ライバル」になりました。 *森崎とアルシオンの関係が「自分の同類」になりました。 そしてもう一つはサンパウロFC時代のチームメイトの翼とストラットだった。 未だ地面から立ち上がれないストラットに痛めた足を引きずりながら翼が近寄る。 翼「ストラット…」 ストラット「ツバサか…ハハ、俺を笑いに来たのか…?」 翼「君にそんな事をする理由はないさ。サンパウロに入団当時は喧嘩を売られたけど それはもう謝られたし、君がサンパウロ時代頼もしいチームメイトだった事も事実だしね」 ストラット「…そうだ。俺は荒れて、南米に逃げ込んで…でも、皆はそれを許してくれた。 だが…だが…いや、たった今俺を倒したチームの選手に愚痴を言うレベルまで堕ちたくないな…」 翼「その通りだ。だから俺は君を慰めたりしないよ。なにより、君が羨ましいからね」 ストラット「羨ましい、だと…?」
[142]2 ◆vD5srW.8hU :2013/08/15(木) 00:46:15 ID:jjwF4Q86 翼「君は、ミアータだっけ?彼女の許しを得る事が出来たんだろう?」 ストラット「そうだが、それが何の関係が…」 翼「関係大有りさ。今は負けた悔しさで胸がいっぱいだろうけど、それを慰め また戦う力を与えてくれる勝利の女神が居るんだろう?俺は…そんな人は居ないからね」 ストラット「えっ?お前、彼女が日本で待っているって…」 翼「…色々あって、失くしてしまった。いや、俺が自分から…壊してしまったんだ。 大事な物だと分かっていた筈なのに、一生悔やむ事をしてしまったんだ…だから、もう居ない」 ストラット「………」 翼「それでも、俺はサッカーを続けている。そうするしかないからじゃない。そうしたいからだ。 俺の選手生命が尽きるまで走り続けて何を失いつつ何を得られるのか、確かめてみたい」 ストラット「…チェッ。結局慰めているんじゃないか。お前らしいかもな…ああ、やめだやめだ。 こんな所でクヨクヨしていてモリサキが近寄ってきたら、そのまま乱闘を起こしたくなっちまう」 翼「それは困るな。本当に有り得そうだから早くベンチに引き揚げてくれ」 ストラット「ああ…ユニフォーム、交換してくれるか?」 翼「うん、いいよ」 数分後、異なるユニフォームに着替えた二人がそれぞれのベンチに向かった。 敗者は無念を胸に癒しを求め、再起の時を待つ為に。勝者は覚悟を糧に栄光を求め、決選の時を待つ為に。 *森崎のストラットに対する感情「恨み」が消えました。 *ストラットの森崎に対する感情「俺の勝ちだ」が消えました。 *翼とストラットの関係が「旧友」になりました。
[143]2 ◆vD5srW.8hU :2013/08/15(木) 00:48:00 ID:jjwF4Q86 上記3レスのコピペをお願いします。
[144]森崎名無しさん:2013/08/15(木) 08:03:21 ID:??? 行ってきます
[145]2 ◆vD5srW.8hU :2013/08/15(木) 23:25:14 ID:jjwF4Q86 ライバル達と別れの挨拶をかわす機会すら無い者達も居る。 ジョアン「…引き揚げるぞ。3位決定戦の為に少しでも体力を回復しておけ。 ここでやる気が出ないなどと言う奴はどんなクラブにも雇ってもらえんぞ」 イタリアメンバー『はい』 ザッザッザッ… ランピオン「(勝てていた。慰めでもなんでもなく、俺とジェンティーレが残っていれば ちゃんと勝てていた試合だった。それを台無しにしてしまった…今ならストラットが どんな気持ちだったか分かる。俺も同じ事を成し遂げてみせなくては)」 ジェンティーレ「(無様、無力、無能、無価値…俺は想像するのも恐ろしい程の損害を アズーリに出してしまった。ならばそれを全て利息付きで返すしかない。 俺はこんな所では終わらん。どれ程の屈辱と罵倒に塗れようと這い上がってみせる!)」 極めて不本意な結果によって敗因のそしりを免れなくなったランピオンとジェンティーレが 更なる雪辱に燃えていたのは言うまでもない。今度はその対象が日本ではなく 自分自身に向かった事が、彼らの未来にどう影響するか。その答えが出るのは数年後だろう。 一方観客席では日本サッカー協会の関係者3人がようやく安堵の溜息をつき、 同時に決勝戦に向けて大いに頭を悩ませていた。 陽子「ふーーーっ…やっと、やっと終わってくれましたね。心臓に悪かった〜」 賀茂「負けている状態が長く続くってのもイヤになるが、有利な筈なのに勝ちきれない 時間が長引くってのもイライラどころじゃ済まねえな。イタリアが不気味に思えて仕方がなかったぜ」 片桐「それでも現実として勝ったのですから、素直に安心しましょう。そして決勝戦の事を考えましょう」
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0ch BBS 2007-01-24