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アク規中代理カキコ依頼スレその3
[139]森崎名無しさん:2013/08/13(火) 02:01:09 ID:??? いってきます
[140]2 ◆vD5srW.8hU :2013/08/15(木) 00:44:05 ID:jjwF4Q86 森崎がヘルナンデスと親睦を深めていると取れなくもない会話をしている頃、 もう二つイタリアと日本の主力選手が語り合う場面があった。 一つはこの試合何度も対決を繰り返したアルシオンと中山である。 中山「ちょっといいか?」 アルシオン「なんだ?礼儀的にナイスゲーム、決勝戦も頑張れ、と言う位ならするが」 中山「いや、お前はそういう事を礼儀以上に尊ぶ奴じゃないだろうと思っているから それは別にいい。ただ…お前に礼を言っておきたくてな」 アルシオン「俺に対する礼か…俺に勝った事で名声を得られそうだからか?」 中山「それもあるが、周囲の評価以上に俺が自信を得られた。お前に対抗できたんだ、 決勝の相手がブラジルとドイツのどっちでももう負ける気がしない」 アルシオン「そうか。確かに俺以上のMFはそのどちらのチームにも居ないな」 中山「…褒めておいてなんだけど、お前凄い自信たっぷりだな… 勝つ為には何でも躊躇なくやる所もそうだけど、なんかウチの森崎に似ているよ」 アルシオン「ナンバー1を狙うのなら自信は必須だ。ビッグマウスだと叩かれる。 期待外れだと罵られる。身の程知らずだと嘲笑われる。大恥をかくリスクを背負う。 全てナンバー2以下ではなくナンバー1になる為に必要な過程であり、試練だ」 中山「…なるほどな。お前の強さの秘訣はそれか。肝に銘じておくよ」 アルシオン「是非そうしておけ。お前がつまらん事でこの先腐るのは見たくない。 さて、そろそろクールダウンに入りたいから失礼するぞ。さらばだ」 ザッザッザッ…
[141]2 ◆vD5srW.8hU :2013/08/15(木) 00:45:12 ID:jjwF4Q86 中山「(アルシオン…色んな意味で凄い奴だったけど、一番凄いのはあの割り切りの良さかな。 あれだけ必死に劣勢を凌ぎ続けて結局ギリギリで負けたのに、少しは悔しいと思ったり…いや?)」 アルシオンは最後の最後まで彼らしい冷静さを保ち、中山との対話でもそれを崩す事はなかった。 だが中山は見た。背中を向けたアルシオンの右拳が固く握りしめられ、微かに震えていたのを。 アルシオン「(ナカヤマ…この借りは何時か返す。そう遠くない未来にな…)」 中山「(…どんなに悔しくても、そんな事より次の試合…そういう事かな)」 *中山とアルシオンの関係が「ライバル」になりました。 *森崎とアルシオンの関係が「自分の同類」になりました。 そしてもう一つはサンパウロFC時代のチームメイトの翼とストラットだった。 未だ地面から立ち上がれないストラットに痛めた足を引きずりながら翼が近寄る。 翼「ストラット…」 ストラット「ツバサか…ハハ、俺を笑いに来たのか…?」 翼「君にそんな事をする理由はないさ。サンパウロに入団当時は喧嘩を売られたけど それはもう謝られたし、君がサンパウロ時代頼もしいチームメイトだった事も事実だしね」 ストラット「…そうだ。俺は荒れて、南米に逃げ込んで…でも、皆はそれを許してくれた。 だが…だが…いや、たった今俺を倒したチームの選手に愚痴を言うレベルまで堕ちたくないな…」 翼「その通りだ。だから俺は君を慰めたりしないよ。なにより、君が羨ましいからね」 ストラット「羨ましい、だと…?」
[142]2 ◆vD5srW.8hU :2013/08/15(木) 00:46:15 ID:jjwF4Q86 翼「君は、ミアータだっけ?彼女の許しを得る事が出来たんだろう?」 ストラット「そうだが、それが何の関係が…」 翼「関係大有りさ。今は負けた悔しさで胸がいっぱいだろうけど、それを慰め また戦う力を与えてくれる勝利の女神が居るんだろう?俺は…そんな人は居ないからね」 ストラット「えっ?お前、彼女が日本で待っているって…」 翼「…色々あって、失くしてしまった。いや、俺が自分から…壊してしまったんだ。 大事な物だと分かっていた筈なのに、一生悔やむ事をしてしまったんだ…だから、もう居ない」 ストラット「………」 翼「それでも、俺はサッカーを続けている。そうするしかないからじゃない。そうしたいからだ。 俺の選手生命が尽きるまで走り続けて何を失いつつ何を得られるのか、確かめてみたい」 ストラット「…チェッ。結局慰めているんじゃないか。お前らしいかもな…ああ、やめだやめだ。 こんな所でクヨクヨしていてモリサキが近寄ってきたら、そのまま乱闘を起こしたくなっちまう」 翼「それは困るな。本当に有り得そうだから早くベンチに引き揚げてくれ」 ストラット「ああ…ユニフォーム、交換してくれるか?」 翼「うん、いいよ」 数分後、異なるユニフォームに着替えた二人がそれぞれのベンチに向かった。 敗者は無念を胸に癒しを求め、再起の時を待つ為に。勝者は覚悟を糧に栄光を求め、決選の時を待つ為に。 *森崎のストラットに対する感情「恨み」が消えました。 *ストラットの森崎に対する感情「俺の勝ちだ」が消えました。 *翼とストラットの関係が「旧友」になりました。
[143]2 ◆vD5srW.8hU :2013/08/15(木) 00:48:00 ID:jjwF4Q86 上記3レスのコピペをお願いします。
[144]森崎名無しさん:2013/08/15(木) 08:03:21 ID:??? 行ってきます
[145]2 ◆vD5srW.8hU :2013/08/15(木) 23:25:14 ID:jjwF4Q86 ライバル達と別れの挨拶をかわす機会すら無い者達も居る。 ジョアン「…引き揚げるぞ。3位決定戦の為に少しでも体力を回復しておけ。 ここでやる気が出ないなどと言う奴はどんなクラブにも雇ってもらえんぞ」 イタリアメンバー『はい』 ザッザッザッ… ランピオン「(勝てていた。慰めでもなんでもなく、俺とジェンティーレが残っていれば ちゃんと勝てていた試合だった。それを台無しにしてしまった…今ならストラットが どんな気持ちだったか分かる。俺も同じ事を成し遂げてみせなくては)」 ジェンティーレ「(無様、無力、無能、無価値…俺は想像するのも恐ろしい程の損害を アズーリに出してしまった。ならばそれを全て利息付きで返すしかない。 俺はこんな所では終わらん。どれ程の屈辱と罵倒に塗れようと這い上がってみせる!)」 極めて不本意な結果によって敗因のそしりを免れなくなったランピオンとジェンティーレが 更なる雪辱に燃えていたのは言うまでもない。今度はその対象が日本ではなく 自分自身に向かった事が、彼らの未来にどう影響するか。その答えが出るのは数年後だろう。 一方観客席では日本サッカー協会の関係者3人がようやく安堵の溜息をつき、 同時に決勝戦に向けて大いに頭を悩ませていた。 陽子「ふーーーっ…やっと、やっと終わってくれましたね。心臓に悪かった〜」 賀茂「負けている状態が長く続くってのもイヤになるが、有利な筈なのに勝ちきれない 時間が長引くってのもイライラどころじゃ済まねえな。イタリアが不気味に思えて仕方がなかったぜ」 片桐「それでも現実として勝ったのですから、素直に安心しましょう。そして決勝戦の事を考えましょう」
[146]2 ◆vD5srW.8hU :2013/08/15(木) 23:33:14 ID:jjwF4Q86 賀茂「ワールドユース決勝戦…くわーっ、なんて羨ましいんだ!俺が現役の頃には アジア予選を勝ち抜く事さえ夢のまた夢だったのに、当たり前の様に世界の頂点を争いやがって!」 片桐「同意しますが、あまり呑気に喜んでいられませんよ。この試合、選手達の被害は膨大でした。 決勝戦は4日後。疲労はある程度取れるでしょうが、怪我の方をなんとかしなくては」 賀茂「う〜ん、そりゃそうだが…今更言ってもどうしようもねえだろ? 今から特別な医療スタッフと器具を用意するなんて、ウチの台所事情じゃ無理だぜ」 片桐「…逆に言えば、台所事情さえ何とかすれば手段はあると言う事です」 陽子「えっ?そんなアテあるんですか?…まさか、兄さん…」 片桐「いや、父を説得するのには時間が足りないだろう。それよりも二つ返事で協力してくれそうな お方が居ただろう?日本に友好的過ぎて逆に困ってしまうあの王子様が…」 陽子「あ〜…あのちょっと迷惑な王子様ね…」 賀茂「おいおい、良いのか?色々面倒な事になりそうだぞ?」 片桐「まあ…こういうのは私の仕事ですから。なんとかしてみせますよ…ハァ〜」 〜同スタジアム内貴賓室〜 オワイラン「ハ、ハッ、ハクシュン!」 バルカン「なんだ、風邪かオワイラン?」 オワイラン「そうかも知れないな。南半球は今が秋だなんて信じ難いよ」
[147]2 ◆vD5srW.8hU :2013/08/15(木) 23:34:14 ID:jjwF4Q86 上記2レスのコピペをお願いします。
[148]森崎名無しさん:2013/08/15(木) 23:35:52 ID:??? 行ってきます
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0ch BBS 2007-01-24