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アク規中代理カキコ依頼スレその3
[174]2 ◆vD5srW.8hU :2013/08/27(火) 01:28:02 ID:VjSf+QbA 1時を過ぎてしまいましたが、上記4レスのコピペをお願いします。
[175]森崎名無しさん:2013/08/27(火) 01:30:22 ID:??? 行ってきます。
[176]175:2013/08/27(火) 08:43:45 ID:??? すみません、3レス投稿した所で寝落ちしてしまったようです。 4レス目を投稿してうさった方、ありがとうございました。
[177]2 ◆vD5srW.8hU :2013/08/28(水) 00:02:04 ID:kMWujnmo 〜ブラジルユース宿舎、会議室〜 ロベルト「さて、ドイツユースのデータおさらいは以上だ。もうするまでもないとは思うがな」 ブラジルメンバー『………』 ロベルト「改めて言うまでもなく、ドイツは強い。ここまではずっと楽勝続きだったが、 ドイツ相手にはそうはいかん。よって…今回から本気を出せ。許可する!」 マウリシオ「よっしゃあ!」 ザガロ「やっとか…鬱憤が溜まっていたぜ」 ネイ「派手に遊ぶかあ!」 ロベルト「騒ぎすぎるな。次は具体的な作戦内容だが、既にサンタマリアと 話し合い決めた作戦があるので、サンタマリアにそれを解説してもらう」 サンタマリア「はい。みんなきけ、ドイツ相手にやる事は3つのシンプルな作戦だ」 ジェトーリオ「3つ?今回は少な目だね」 サンタマリア「それ程目立った穴がなく、しかも武器が多いハイレベルなチームが相手だからだ。 アレコレ細かい指示を出して朝令暮改的な事態に陥るよりも、やるべき事を分かり易くまとめ 後は各々の状況判断に任せる方が上手くいく。特に俺達の場合はな」 トニーニョ「始めてくれ。2トップ対策、攻撃権の独占、そしてシュートラッシュだったな」 サンタマリア「そうだ。まずは相手の得点源をどうするかの作戦、2トップ対策だ。 マーガスに自由にポストプレイをさせているとその分シュナイダーがシュートを撃ち放題だ。 無論オフサイドトラップによって回数を減らさせるが、それだけでは対策にならん。 よってまずはアマラウに任せるだけじゃなく、ディウセウにもサポートしてもらう」
[178]2 ◆vD5srW.8hU :2013/08/28(水) 00:03:36 ID:kMWujnmo ディウセウ「オラなのか?ドトールじゃなくて?」 ドトール「俺はこぼれ球になった時に備える役割だ。シュナイダーに極力撃たせん為にな」 カルロス「2トップ対策としては極めて妥当だな。だがそこまでやっても 毎回止められるとは思えない。そこで必要になってくる次の手段はなんだ?サンタマリア」 サンタマリア「ああ、そこで次の作戦、攻撃権の独占が重要になってくる。まずはジェトーリオ、 お前がカペロマンをマークし奴のサイドアタックを封じろ。それだけでドイツは相当困るだろう」 ジェトーリオ「はーい。得意分野だよ」 サンタマリア「残りはポブルセン、メッツァ、カルツ、シェスター、フライハイトなどだが… こいつらは残りの前線のメンバーで流動的に守って対処する。俺が下がり目の位置からサインを送るから それに従ってくれ。ドイツにどんな攻め方をしても駄目、と焦らせるのが重要だ」 トニーニョ「了解した」 ネイ「オッケー」 マウリシオ「はいッス!」 ザガロ「仕方ねえな」 カルロス「守備は分かった。攻撃は?」 サンタマリア「攻撃はFWとMFが頻繁にポジションチェンジを繰り返し、相手によって ドリブルとパスを使い分ける。特に短いバックパスを活用してミドルシュートチャンスを増やすんだ」 カルロス「なるほど。それが最後の作戦、シュートラッシュに繋がるんだな」 サンタマリア「その通り。シュートラッシュははっきり言って作戦などとは呼びたくないのだが… 今回は重要だ。ミューラーを攻略する為に、そしてドイツの弱点をつく為にミドルシュートを 積極的に撃っていくのが大事になるんだ。積極的に、どころか乱発でもいい位だ」
[179]2 ◆vD5srW.8hU :2013/08/28(水) 00:04:48 ID:kMWujnmo ザガロ「ククク…いいじゃねえか。俺好みの作戦だ」 サンタマリア「以上の3点をくれぐれも忘れないでくれ。これ等に反さないのなら何をしてもいい。何か質問は?」 ゲルティス「…質問ではないが、頼みがある」 サンタマリア「ん?お前からか?珍しいな」 ゲルティス「単純な頼みだ…2点取ってくれ」 カルロス「うん?…俺達攻撃陣が2点以上取れば、負けないと言っているのか?」 ゲルティス「そうだ。俺はこの試合の失点数は1になる確率がもっとも高いと考えている。よって2点取ってほしい」 カルロス「…分かった。元より取れるだけ取るつもりだ、2点以上取ってみせよう」 サンタマリア「他には何かないか?………よし。以上で説明終了です、監督」 ロベルト「うむ。それでは最後に監督らしい事を言っておく。この作戦は俺から見ても文句の付けどころがない。 だがそれでもサッカーは何が起きるか分からない。だから…もし劣勢に追い込まれたら今までのサッカー人生の中で 一番辛くて屈辱的だった事を思い出せ。そしてそれをどうやって乗り越えてここまで来たかを思い出せ。以上だ」 ブラジルメンバー「(今までで一番辛くて…)」「(屈辱的だった事…)」「(それは勿論、コイツだな!)」 コインブラ「……………」 カルロス「(未だコインブラは孤立したまま…やはり監督はこいつを試合に出す気はないのだろうか? そしてコインブラは全く本心を見せようとしない…もう限界だ。リスクを覚悟でぶつかりあってみなければ!)」
[180]2 ◆vD5srW.8hU :2013/08/28(水) 00:06:12 ID:kMWujnmo 上記3レスのコピペをお願いします。
[181]森崎名無しさん:2013/08/28(水) 00:08:41 ID:??? 行ってきます
[182]2 ◆vD5srW.8hU :2013/09/05(木) 13:28:45 ID:qY13xZ8o 強敵との決戦に備えるブラジルユースとドイツユース。この2チームの間には一つ決定的な差があった。 それはチームが一枚岩であるか否かである。 事情を知らない者ならドイツユースの方が内紛の危険性が高いと考えるだろう。 西ドイツと東ドイツと言う二つに分かれていた国が数十年の時を経て融合を試みている今、 西側と東側には経済格差を始めとする様々な問題が発生していた。 2つのサッカーチームを融合させる事もまた問題が発生して当然であり、実際に発生しかけていた。 しかしドイツユースはこの問題をいち早くクリアしていた。 個人個人の思惑はどうあれど全員が新生ドイツの栄光を望んでいるのに違いはなく、 それを西ドイツ側の若手のカリスマであるシュナイダーがスパルタ式に統率し、 更に東ドイツ側の若手で最大の実力者であるフライハイトがそのシュナイダーの 参謀役を買って出た事で西側と東側の融合はほぼ理想的に進んでいたのである。 ポブルセンとミューラーと言う問題児たちも居たが、彼らの問題行動は西東の件とは 関係がない本人の資質のせいだった為むしろ西東の件を意識させない効果すらあったかも知れない。 本当に問題があったのはブラジルユースの方であり、それはコインブラの存在だった。 南米には半ば都市伝説扱いされている、知る人ぞ知るアマチュア選手が存在する。 “勝負請負人A(エース)”と言う冗談の様な名称で知られ、 生半可なプロ選手をはるかに凌ぐ実力を持ってアマチュアサッカーの賭け試合に介入して 金を稼ぐ謎の達人と言う名称以上に冗談にしか聞こえない選手。 その正体こそアルツール・アンチネス・コインブラその人である。 彼はロベルト本郷の誘いによりブラジルユースに加入し、他者を圧倒する実力をみせつけ10番を着る資格を得た。 しかし試合には一切出場せず、内外から様々な憶測を呼びながらベンチに座り続けている。 その存在は本来一つにまとまっている筈のブラジルユース内の巨大な異物であり続けた。 決勝戦への最後の椅子争いを明日に控えた前夜、ブラジルユースキャプテンのカルロス・サンターナはついに動いた。 コインブラの真意を確かめ、彼がチームにとって何なのかを見極める為に。
[183]2 ◆vD5srW.8hU :2013/09/05(木) 13:30:18 ID:qY13xZ8o コインブラ「こんな所に呼び出して何の用だ…?」 カルロス「お前には聞きたい事が山ほどある。俺が納得いくまで付き合ってもらうぞ」 カルロスはコインブラと一対一で対峙していた。 ミーティングの数十分後、会議室に彼だけを呼び出したのだ。 コインブラ「そう長く付き合うつもりはない。何を聞きたいのか最初にハッキリさせろ」 カルロス「では要点を3つに絞ろう。俺が知りたいのは過去、現在、そして未来に関わる事だ。 まずは…お前が俺の記憶の中にあるアーサーと同一人物なのかどうか。 次に…お前がブラジルユースに入るまで何処で何をしていたか。 最後に…お前がこのブラジルユースで何を何の為にしようとしているかだ」 二人の会話は決して友好的な物ではなかった。カルロスはブラジルユースの選手達の中では かなり温厚な人物だが、それでも度重なるコインブラの身勝手で理解し難い振る舞いを これ以上放っておけないと言う決意を込めた声を出していた。 コインブラ「……………」 カルロス「まずはこれに答えろ。お前はフラメンゴのデンチ・デレイチ(少年)チームに居たのか? あの時、サッカーボールに慣れていなかった俺が入団テストに落ちそうで焦っていた時に 一緒に練習して助けてくれた…その後再会を約束したアーサーなのか?」 コインブラ「………ああ。俺は確かにフラメンゴに所属していた。そして退団した日に お前にサッカーボールを譲ったのも覚えている。こんなに長く持ち続けているとは思わなかったがな」 カルロス「やはり…!」 それに対するコインブラの反応は何とも読み難い物で、渋々ながら淡々と答えるその表情は 不快感を主とした感情を隠しきれていなかった。
[184]2 ◆vD5srW.8hU :2013/09/05(木) 13:34:02 ID:qY13xZ8o カルロス「だが、お前は結局戻ってこなかった。チームの誰に聞いてもアーサーなどと言う者は 知らないと言われた。あれはコインブラと言う名で登録していたからなのか?」 コインブラ「…いや。クラブの誰もが俺の事を居なかった事にしたかったからだろう」 カルロス「何!?なんでそんな事が…いや…上手すぎたからか」 コインブラ「そうだ…俺はチームの為に全力を尽くしてプレイしたが、その結果得られた物は 俺を持て余してまとまる事が出来なくなり、崩壊したチームだった。実にくだらない結末だったさ」 カルロス「(サラッと言っているが…恐らくは、とんでもない境遇だったのだろう。 あれだけずば抜けていれば相手チームから反則やラフプレイを繰り返されていたに違いない。 それなのにチームメイトも指導層も味方ではなく敵と化していたとしたら…恐ろしい物だな)」 コインブラ「お前にも覚えがあるだろう?自分の無力を強い相手を妬む事で誤魔化そうとする者達の視線を」 カルロス「…確かに俺もそういう思いをした事はある。だがそれだけでサッカーを止めようとは思わないし、 そんな下らないトラブルは上のレベルに上がっていけば自然と消え去る。その先に得られる物がある筈だ」 コインブラ「…得られる物、だと?くだらんな」 カルロス「くだらないだと…?クラブサッカーを止めたのになぜそんな事が言えるんだ? 他のどこかでサッカーをしていたのだろうが、そこで何を見たと言うんだ?」 コインブラ「………やけに詳しそうだな。ある程度事前に調査してきたのか?」 カルロス「俺が知っているのは8年前お前が俺と入れ替わる様にフラメンゴを退団した事。 あちこちのアマチュアサッカーに介入して金を稼いでいた事。 そしてそれは病気の養父…ジャイロを養う為に行っていた事くらいだ」 二人の価値観は噛み合わず、次第に会話は剣呑さを増していく。 少年時代の旧友同士が思い出話をしている筈なのに、とてもそんな穏やかな空気ではなかった。
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