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アク規中代理カキコ依頼スレその3
[342]森崎名無しさん:2013/12/17(火) 13:14:08 ID:??? 行ってきます
[343]2 ◆vD5srW.8hU :2013/12/26(木) 08:18:52 ID:KAjlsIBw ピッ、ピィイイイイイイイイイ!! その後前半は僅かなロスタイム以外は何事もなく終わった。 放送「前半終了です!カルロスくんのゴール以降、両チームとも目立った動きは見せず 約2分のロスタイムは盛り上がりなく終わりました。スコアは1−2、ドイツがリードしています。 ブラジルが序盤からキープ率、シュート数共に明確に上回りながら中々得点できず、 ドイツに上手くカウンターを決められてしまうと言う不気味な展開になっています。 果たして後半、ブラジルの逆転はなるか?緊迫感に溢れるハーフタイムに入ります」 観客「畜生、まだドイツが1点リードか…」「0−2のままよりはずっとマシだが、嫌な試合展開だぜ」 「ファントムシュートもそう何発も撃てないだろうし…マズいな」「後半も前半みたいに支配できるかな?」 「難しいな…ドイツが何も対策してこないハズはないし」「選手達の消耗も心配だ。トバしていたからな」 三杉「流石にブラジルの観客は目が肥えているね。参考になる議論を行っているよ」 松山「そうだな。まだまだリードしているドイツが優位なのを良く分かっている」 中山「ブラジルは積極的に攻撃できるのは良いが、それを前半の内に散々見せちゃったからなあ」 若林「ミューラーの奮闘とカウンターの成功による結果論だが、戦術をミスったかも知れん」 日向「後半序盤が鍵だな。どっちが勝っても手の内を曝け出してくれそうだがな」 翼「ブラジルの落ち着き様を見る限り何かまだ切り札を残しているんだろうか…?」 井出「(切り札…あのブラジルの10番は…未だに出てこないんだな…?)」 後半の展望はスコア通りドイツが有利。ブラジルは何時まで攻勢を続けられるか、そして後半こそ ミューラーの粘りを崩す事が出来るのか?出来たとして、これ以上カウンターの被害を抑えられるのか? 全日本ユースの選手達を含めた観客達は概ねその様なビジョンを共有していた。
[344]2 ◆vD5srW.8hU :2013/12/26(木) 08:20:58 ID:KAjlsIBw 〜ドイツユースロッカールーム〜 ルディ「ポブルセン、ケガの具合は大丈夫か?」 ポブルセン「問題ありませんっつってんだろ…」 ルディ「よかろう。そこまで減らず口を叩けるのならまだまだ戦ってもらう (限界の見極めは誤ってはならんな…試合終了まで持つかどうかははっきり言って分からん)」 ドイツユースがハーフタイムに行ったのは2点目の殊勲者ポブルセンの負傷のチェックだった。 ポブルセンは確かに負傷している筈なのに動作にも精神にもまるで衰えを見せず、それどころか キレが増していると言う状態を未だに維持していた。その非常識な精神力が何時まで続くか 一抹の不安を抱きながらもルディは彼を使い続ける事にし、次の懸念事項に移る。 ルディ「クランケ、ヨハンセン。残念ながらお前達は試合から消えていたな」 クランケ「うっ…申し訳ありません」 ヨハンセン「す、すみません」 ルディ「ああいや、責めている訳ではない。ブラジルの攻撃パターンの多彩さが私の予想を上回っていただけだ。 ああまでバックパスやミドルシュートを駆使し、逆にサイドアタックをやる気がないとお前達のスタイル上 どうしても出来る事は少ないだろう。だが、修正出来る事は何もない。サイドを完全にフリーにすれば そこに進入し狙いすましたシュートを撃ってくるだろうからな…損な役割になるが後半も縁の下の力持ちに務めてくれ」 クランケ「はい…」 ヨハンセン「…分かりました」
[345]2 ◆vD5srW.8hU :2013/12/26(木) 08:23:15 ID:KAjlsIBw ルディ「だが、流石に前半の様にシュートを撃たれまくるのは危険すぎる。なにせ前半だけで11本だ… 後半も11本撃たれたら勝てるものも勝てない。そこでだ、シュナイダー」 シュナイダー「はい」 ルディ「後半は前半よりも守備的にプレイしろ。前半の様にカウンターに専念する必要はない」 ドイツユースにとって後半の最重要課題はブラジルユースのシュート数を減らす事だった。 これを成し遂げる為の対抗策は当然、高いボール奪取力とキープ力を持つシュナイダーの守備参加である。 ルディ「無論隙あらばシュートを狙いに行け。だが後半重要なのはお前が最後までフィールドに立ち、 ブラジルから時間の余裕を奪う事だ。膠着状態になればなる程こちらが有利になるのだからな」 シュナイダー「はい(当たり前過ぎる程の選択だ。故に向こうが最も嫌がる)」 ルディ「他は特に何も変える必要はない。強いて言えばマイボール時は前進よりも支配を心がけて いけと言う位だな。特にメッツァとカルツが役割分担していけば、ブラジルを困らせる事が出来るだろう」 ドイツメンバー『はい』
[346]2 ◆vD5srW.8hU :2013/12/26(木) 08:24:36 ID:KAjlsIBw ルディ「指示は以上だ。自信を持っていけ。真のサッカー王国はブラジルではなくドイツ。それを証明してこい!」 ドイツメンバー『はい!!』 シュナイダー「はい!!(だが…何だこの不快感は?まだ何かがある様な気がしてならない…)」 このハーフタイムでドイツユースが行った作戦会議の結果は一言で言うならば堅実にして王道。 リードを奪えたのだからそのアドバンテージを最大限活かしつつ、前半味わった脅威に対策する。 人によっては面白味がないと言うかも知れない程当然な戦い方であり、それ故に穴は無い筈だった。 シュナイダー「(ブラジルにまだ何か切り札や隠し玉があっても、それを過剰に恐れる必要はない筈だ。 だが…俺のサッカー選手としての何かが訴えている。優勢ではない、ピンチだと!一体これは何だ…?)」 それでもシュナイダーは得体の知れない不安を感じていた。いくら考えても分からない物は分からないと 割り切り、余計な不安を味方に与えない為にポーカーフェイスを貫く事は出来たがそれだけだった。 ミューラー「(ちっ…何だ?俺とした事が。カルロスに一点奪われた事でショックを受けた? 有り得ん。俺はかつて自信を打ち砕かれ、それを蘇らせた。今更一点位で動揺するバカじゃない…)」 この時ミューラーも人知れずシュナイダーと同様に訳の分からない不快感に苛まされていた。 彼もまたシュナイダー同様周囲に不必要な弱音を吐くタイプではなく、それを口にする事はなかった。 故に当事者のミューラーも含めてドイツの誰も気付かなかった。ミューラーが疲労している事に。
[347]2 ◆vD5srW.8hU :2013/12/26(木) 08:26:17 ID:KAjlsIBw 〜ブラジルユースロッカールーム〜 ロベルト「1−2か…2点目は余計だったな…(監督らしい台詞その39、っと)」 ディウセウ「ワリィ、監督。むざむざやられちまった…」 ロベルト「…これ以上の失点が許されないのは当然として、最低でも後2点が必要だぞ。分かっているのか?」 ブラジルユースの方はと言うと、ロベルトの叱責から始まっていた。 攻撃回数で上回っているのにスコアでは下回っていると言うのは失態以外の何でもない。 ロベルトはこういう時は選手達に自主的に改善案を言わせる様仕向ける様にしていた。 コインブラ「……………」 ロベルト「(コインブラが出せればなあ〜…でも皆居ない者扱いしているし、コイツも出るって言わないし…)」 彼自身はコインブラ投入以外の手が思いつかず、その手が実行不可能に近い今内心困り果てていた。 ブラジルユースの恥部であるが、幸いにしてそれを知る者はロベルト本人以外は居ない。 カルロス「分かっています。後半必ず逆転してみます」 ロベルト「ほう。そう言い切る自信の根拠はなんだ?(これで後はサンタマリアとかが説明してくれるな)」 ロベルトは選手達の自主性を煽り自発的に作戦を”提案”や”主張”させる話術に長けていた。 ブレインタイプの選手が複数居るブラジルユースではこのやり方は特に上手く行っており、 普段はサンタマリア、トニーニョ、カルロスなどがロベルトの代わりに積極的に喋ってくれるのである。 ゲルティス「…ミューラーの消耗です」 ロベルト「なにィ!?」 コインブラ「……………?」
[348]2 ◆vD5srW.8hU :2013/12/26(木) 08:28:07 ID:KAjlsIBw しかし今回発言したのはゲルティスであった。予想外の人物から全く予期していなかった指摘が飛び出し、 ロベルトを驚愕させる。同時に誰も見ていなかったがコインブラも疑問符を顔に浮かべていた。 ゲルティス「俺は試合前からミューラーを分析していました。そこで目を惹いたのが ミューラーの極めて特殊な経歴です。アイツは公式戦はおろか、練習試合すらまともな数をこなしていない」 ロベルト「そ、それがどうしてミューラーの消耗に繋がるんだ?」 ゲルティス「言葉で説明するのは難しいですが…実戦と練習は違うとはあらゆるスポーツに関して言われます。 練習通りの動きが出来る様になる為に、そして練習時以上に冴え渡る為に実戦経験の蓄積が問われるのです」 ロベルト「それは分かるし、文句もないが…ミューラーはプレッシャーに苦しんでいる様にはとても見えんぞ?」 ゲルティス「ええ、それ自体は驚異的な事であり、賞賛に値します。ですがそのツケは確実に現れます。 ゴールキーパーは精神力を問われるポジション。そして経験は精神力を支える物。その支えがないミューラーは 精神力を浪費し、体力が尽きた時それを補う為の蓄えを失くしているのです。プレッシャーの耐え方が非効率的、 とでも言うべきでしょうか。本人はとても強気なタイプらしいので恐らく自分も味方も気付いていないでしょうが…」 ロベルト「んん〜…?何だか、シックリ来ないな…」 ゲルティスの主張は話し方その物は論理的だったものの、それが精神力と言う抽象的なテーマだった為 ロベルトはしきりに首をひねる事しか出来なかった。そこでカルロスが無理もないと苦笑し話をまとめにかかる。 カルロス「俺達もゲルティスが最初に言い出した時は半信半疑でした。これはキーパーでない限り 分からない事なのかも知れません。ですがゲルティスの主張を裏付ける物があります。 前半終了間際、ミューラーの動きが僅かながら鈍っていた事です」 ロベルト「(え、そうだったのか?ヤバい、全然分からなかった…)」 サンタマリア「いずれにせよ、後半も積極的に攻めると言う点で俺達のやる事に何も変わりはありません。 ただ当初の予定よりもミューラーの消耗に期待できると言うだけです。お任せください、監督」
[349]2 ◆vD5srW.8hU :2013/12/26(木) 08:29:18 ID:KAjlsIBw ロベルト「(ええい、分からない物を考えるよりも監督らしいセリフだセリフ!)…良いだろう。 ここはゲルティスの観察眼に期待する。そして攻めて攻めて攻めまくるのも試合前の作戦通りだ。 無論ドイツも修正は施してくるだろうが、それは力でねじ伏せろ。いいな?」 ブラジルメンバー『はい!!』 ロベルト「ファントムシュートは予定より早く使ってしまったが、まだアレとアレが残っている。 それを最も効果的なタイミングで使い、勝負を決めに行け。いいか、ブラジルは勝つからこそブラジルなんだぞ!」 ブラジルメンバー『はい!!』 ブラジルユースの狙いはミューラーの疲弊。そしてそれを後押しする為の温存していた新技の数々。 これらが機能すれば逆転勝利は決して難しい事ではないと言うのが彼らの後半に向けた意気込みだった。 コインブラ「(経験不足によるミューラーの消耗、だと…?)」 ただ一人、コインブラだけはその意気込みを分かち合っていなかった。 コインブラ「(そんな物は奴から見えてこないぞ…)」 選手の力量を見抜く眼力に自信がある彼はゲルティスの言うミューラーの弱点を見出せていなかった。 そんな物があるとは到底信じられなかった。 十数分後、彼は思い知る事になる。彼にも見抜けない物があるのだと。
[350]2 ◆vD5srW.8hU :2013/12/26(木) 08:30:50 ID:KAjlsIBw 上記7レスのコピペをお願いします。
[351]森崎名無しさん:2013/12/26(木) 09:55:20 ID:??? 行ってきます
[352]2 ◆vD5srW.8hU :2014/01/02(木) 10:13:34 ID:i+26/VtI ピィイイイイイイイイイイイイイ! 前半はドイツのキックオフから始まった為、後半は当然ブラジルのキックオフから始まる。 ザガロのキックオフを受けたカルロスはまずサンタマリアにボールを戻した。 放送「後半開始です!早い内に同点に追いついておきたいブラジル、まずはサンタマリアくんが ボールを託されました。そのサンタマリアくんに向かってくるのはシュナイダーくんとポブルセンくん!」 シュナイダー「貰うぞ」 ポブルセン「寄越せェ!」 サンタマリア「(予想通り、シュナイダーが積極的に守備参加しそうだな。やり辛くなりそうだ…だが!)」 グワアアッ… バシュルルルルルッ! ギュィイーーーーーン! シュナイダー「なにィ!」 ポブルセン「なんだと!」 岬「ああ成程。ブーメランシュートが出来るんなら当然これも出来るだろうね」 サンタマリア「お前達では俺のパスをカットするのは難しいだろう?」 まずブラジルはサンタマリアのブーメランパスでシュナイダーとポブルセンを振り切った。
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0ch BBS 2007-01-24