※人気投票開催中※
01/17(日)00:00-01/30(土)23:59
第二回鈴仙奮闘記キャラ人気投票
※新板できました※
ダイス創作物語板
ブログ
現行スレ
投票
最新20
板
1-
前
次
新
レス
アク規中代理カキコ依頼スレその3
[616]2 ◆vD5srW.8hU :2014/04/22(火) 00:57:14 ID:ICdUPQt2 上記2レスのコピペをお願いします。
[617]森崎名無しさん:2014/04/22(火) 01:00:28 ID:??? 行ってきます
[618]2 ◆vD5srW.8hU :2014/04/22(火) 22:21:58 ID:ICdUPQt2 かくして世界一を争う両チームはそれぞれの作戦会議を終え、決戦前夜を迎えた。 〜全日本ユース宿舎〜 決戦を前に誰もが武者震いをしていた訳ではない。 光あれば影あり。勝者の横には必ず敗者が居る。 余程の事が無い限り出番は有り得ず、それ故に士気を保てと言う方が酷な者達も居る。 石崎「はあ…分かっちゃ居たけど、やっぱり決勝でも出番なしか…」 高杉「当たり前だろ、今まで使われていないのに大一番で出られる訳があるか」 井沢「しょうがない、実力が全ての世界だ…ところで来生はどうしたんだ?」 滝「いや…昨日までは決勝戦でスーパーヒーローだ、とか言っていたんだが…」 来生「ぶつぶつ…僕が、一番上手くストライカーを、こなせるんだ…」 井沢「…遂にこいつも現実を思い知ったか。俺達の仲間入りって所か」 修哲出身の4人組と石崎はこの大会結局殆ど出番が無いまま終わりそうだった。 彼らはサブメンバーの中でも一番期待されていないグループなのが明らかであり、 ずば抜けて楽観的だった来生ですら最早自分を誤魔化せない程である。 滝「結局何がいけなかったんだろうな?俺達だって日本一になって、日本代表になって… そこが限界だったんだろうか?後ちょっとの差がどうしても埋められないんだよな…」 高杉「知るかそんな事。あの若林さんですらサブに追いやられてあの森崎なんかが 正GKでキャプテンでプロになってやがるんだぞ。何がいけなかったなんて俺が知りたい」
[619]2 ◆vD5srW.8hU :2014/04/22(火) 22:23:31 ID:ICdUPQt2 石崎「そういえば南葛小の頃はお前らに0−30でやられてたりしたんだっけ。 今までよく考えなかったけど、あの頃から考えりゃ夢にも思わない程出世したもんだ…」 高杉「下を見てたらキリが無いぞ。代表選考から漏れた佐野やら反町やら沢田やら、 長野やら岩見やら…あいつらは俺らを羨ましがっているだろうさ。ま、上を見てもキリがないけど」 井沢「…だからと言って、そんな理屈で諦めて堪るかよ!」 滝「井沢?」 それでももういいと自棄にはならないのは、彼らもまた日本代表たる証だろう。 井沢「確かに俺は今のチーム内のMFとしてはビリッケツだろうさ。それは認める。 だけど何時までもそのままだなんて誰が決めた!日本代表になれたら試合に出られなくてもいい… そんなカッコ悪い事を思う位なら死んだ方がマシだ!まだサッカー人生は長いんだ、俺は絶対に返り咲くぞ!」 滝「…いやまあ、その覚悟は立派だし俺も同意見なんだが…お前の場合はちょっと無謀過ぎないか?」 石崎「よりによって翼に対抗心燃やしてるんだから、ある意味来生より身の程知らずだぜお前」 井沢「な、なにィイイ!!」 高杉「(総合力では勝ってるのに、チーム単位で見るとこいつより来生や滝の方が役に立つって言うのがなんとも哀れだ…)」 だからと言ってその諦めの悪さが吉と出る保証など何処にもないのも日本代表と言う勝負の世界の掟である。 来生「速いボールが見えたり消えたりしている。あはは、速い…シュートかな。イヤ、違う、違うな…」
[620]2 ◆vD5srW.8hU :2014/04/22(火) 22:25:44 ID:ICdUPQt2 上記2レスのコピペをお願いします。
[621]森崎名無しさん:2014/04/22(火) 22:40:44 ID:??? 行ってきます
[622]2 ◆vD5srW.8hU :2014/04/23(水) 22:01:12 ID:Ppkwvt+c 将来に望み得る栄光が物足りないと嘆く者も居れば、輝く未来への展望を喜ぶ者も居る。 とは言っても展望はあくまでも展望であり、未来が過去になるまでは安心など出来ないのだが。 葵「イヤッホー!やったぜ!」 赤井「…良いニュースだったっぽいな、その様子は」 葵「うん!インテルがトップに加えてくれるって!一軍!遂に一軍になれるんだ!」 山森「それは素直に凄いな…おめでとう」 新田「でも、試合に出場するまでが大変なんだろ?」 赤井「下手するとレンタル移籍要員だからなあ。浮かれてたら痛い目見るぞ」 葵「大丈夫大丈夫!なんとかしてやるって気持ちが大事なんだよ!」 ホテルの別所ではたった今インテルの首脳陣から電話で一軍昇格のニュースを伝えられた葵が 小躍りしながら戻ってきた。年下組の4人は自然と固まって行動する事が多く、今夜もそうしていたのだ。 赤井「はあ〜、楽観主義は努力の証とは言うが…お前のその気楽さは羨ましいぜ」 山森「赤井はサンプドリアからの知らせは特に来ていないのか?」 赤井「今大会あんまり活躍していないしな…後もうちょっとで上がれると思うんだけどな〜」 新田「お前は堅実に実績を積み上げるタイプだから大丈夫だろ。少なくとも既にクラブに居るんだから羨ましいぜ」 葵「あれっ、新田や山森も何回かスカウトっぽい人達と会ってたりしなかった? 賀茂のおっさんも毎日色んな名刺を色んな人達から貰ってきて配ってきているじゃん」
[623]2 ◆vD5srW.8hU :2014/04/23(水) 22:07:05 ID:Ppkwvt+c 山森「ああ、一応沢山名刺は貰っているよ。でもなあ…」 新田「うん、でもなあがつくクラブが多いんだよな…」 既にある程度の格があるヨーロッパのクラブに所属している葵、赤井、若林の3人以外の全日本ユースの選手達は 連日連夜色んなクラブからスカウトを受けていた。しかし当然勧誘の数や質は選手によってまちまちであり、 今まで集めた名刺をテーブルの上に広げる山森と新田は苦笑を隠せない表情になっていた。 それらを眺めていくと葵と赤井の二人もとても微妙な顔になっていく。 葵「どれどれ?これはトルコ、これはスイス、これはポルトガル、これはロシア…うーん…」 山森「それらはまだマシな方だよ。他にもスコットランドとかベルギーとかギリシャとかあるぞ」 赤井「ん?これは…カタールだと!?これってまさか…」 新田「ああ、片桐さんも多分帰化選手狙いだろうからこれは止めておけ、だってさ…下手するとオイルマネーで 無理やりFIFA規則を捻じ曲げようとするスキャンダルの当事者になってしまうぞって言われたよ」 葵「うわっちゃあ…あ、でもリーグ・アンとかエールディビジのスカウトの名刺もあるじゃん! よく見たらブンデスリーガもプレミアリーグのもちょっとだけある!…あ、でも…降格圏内の下位クラブだね…」 山森「ああ。当たり前の事だけど、リーグの格が上がるとその分リーグ内の地位が下がるチームになるんだ。 賀茂さんにも有名リーグのチームなら何処でもいいなんて考えるなよ、チームになじめるかどうかや 降格の危険性も考慮すれば日本に居た方がずっとマシだって事も十分有り得るんだ…って力説された」 新田「なんか…世知辛いな、プロの世界って。選択肢がある分まだマシなんだろうけど…」 赤井「ま、まあ大丈夫だろ。ワールドユース決勝戦まで来たんだ、大会後にまたドバッと来るって」 一寸先は闇。光が続く保証はない。年下組はそれぞれ不安な夜を過ごしていた。
[624]2 ◆vD5srW.8hU :2014/04/23(水) 22:27:28 ID:Ppkwvt+c 上記2レスのコピペをお願いします。
[625]森崎名無しさん:2014/04/23(水) 22:30:11 ID:??? 行ってきます
[626]2 ◆vD5srW.8hU :2014/04/25(金) 21:33:38 ID:GmqirbB2 特に集まり易いグループが存在しない者達が結果的にグループを作る事もある。 政夫、和夫、次藤、早田、中里の5人はそんなグループだった。 次藤「ふー…流石に緊張してきて飯も喉ば通らんとね」 早田「おいちょっと待てお前何時も通り人の三倍は食ってたじゃねーか」 中里「実に美味そうに食うでゴザルな。力士も吃驚するであろう」 政夫「こいつと飯食ってると食欲が失せるんだよなー」 和夫「ダイエットしたい女にはモテるかもな」 次藤「なんやなんや、皆してワシをだごにして」 食欲がないと言いながらも人の数倍食べた次藤を他の4人で呆れて冷やかす。 そんな間の抜けた時間を過ごしていたのは5人とも明日を見据えて緊張していたからかも知れない。 政夫「俺は本当に食欲減ってたぞ。いや、スタメンじゃないけどさ…」 和夫「多分、明日も出番はないんだろうなあ…くそっ」 早田「仕方ねーだろ。お前ら二人一緒じゃないと出す意味がないんだから」 中里「一人で出来る事は他のFWが出来るからのう。それでは日向が居る限りは日の目を見れまい」 次藤「ばってん、明日の試合はとにかく一点が必要な場合もあるかも知れんばい?」 政夫「確かにそういう展開になりゃ俺達の出番もあるかも知れないけどよ」 和夫「チームが追い込まれた状況になるのを望むのは流石にしたくないぜ」
前
次
写
名前
E-mail
0ch BBS 2007-01-24