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【行く風に】鈴仙奮闘記8【夏を知る】
[73]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2013/08/10(土) 21:56:11 ID:1piHV0wk 鈴仙達が旅館の入り口受付フロントに入ると、中には鈴仙達以外にも数組の人間や妖怪の集団が訪れていた。 入り口から少し奥にあるリクライニングスペースには老若男女、様々な人間や妖怪達が思い思いの会話を楽しみ、 数名はサービスのコーヒーやデザートにも手を付けている。 輝夜「……それでは、宜しくお願いしますわ」 受付「畏まりました。 それでは只今鍵をお渡しします」 輝夜は既に受付を済ませていたようで、鈴仙がその様子を覗き見る頃には受付の店員が フロント奥から鍵を取り出している最中だった。 妹紅「あれっ? 旅館って女将さんが仕切るんじゃないの?」 中山「う〜ん。 外の世界だったら受付は受付であって、女将とかは裏方というか、 最低限の用以外立ち入らない…と、聞いたことがあるが(俺も旅館とか行かないしなァ)」 そうして、輝夜は全員の前に二つの鍵を持ち、満を持して登場する。 輝夜「皆さま。 本日は私の考えさせて頂いた企画にご参集頂き、誠に光栄ですわ。 私の愛する皆さまにおかれましては、どうぞごゆるりと…」 周囲の目を気にしてか、輝夜は何時もでは予想もつかないまでに清楚で可憐に。 それこそ昔話の姫君のようにしっとりと挨拶を述べていくが。 妹紅「普通に話してよ……気持ち悪いから」 輝夜「えー、折角雰囲気出してたのに。 もこたんったら空気読めないわねぇ」 ……と、開始数秒でこの有様である。 雅な雰囲気作りよりも、フランクな性格の方がこの千年の間にすっかり染みついてしまったようだ。 (元々の性格なような気もするが…)
[74]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2013/08/10(土) 21:57:31 ID:1piHV0wk 輝夜「んじゃ、鍵を渡しつつ、これからの動きを単刀直入に説明するわね。 鍵は大部屋一つと小部屋一つ! それぞれ女の子部屋と男子部屋になるわ! 部屋自体は近いけど、決して夜這いなぞしようとは思わない事ね。 きっと死よりも恐ろしい目に遭うと思うわ! …えーりんの手によって」 パスカル・中山「(ガクガクブルブル…)」 パスカルと中山はニッコリと微笑む永琳の瞳をチラリと見ながら、 そして本能的な恐怖に震えながら、地獄に伸びた蜘蛛の糸を掴みとるかのように、輝夜から鍵を貰う。 この二人に限っては、何が起きようともそうした無謀を行う事はないだろう。 何故なら二人とも、年頃の少年である以前に――自らの存続の危機に対して敏感な「生物」であるのだから。 輝夜「そんで、女の子部屋の鍵は私が預かる、っと…。 だからもし入りたい人が居たら私に言ってね」 そんな二人の態度に対して、輝夜は全く気にする様子も無く話を続ける。 輝夜「で、最後に旅行の予定だけど――こんな感じの予定を考えているわ!」 最後に、輝夜は全員にわら半紙一枚のプリント――月の技術で複製したらしい――を配布する。 てゐ「ほい、鈴仙ちゃん」 鈴仙「ありがと」 一同の後ろに居た鈴仙は、最後の方にそのプリントを見る事になった。 そしてこのプリントには―――次のような予定と、それに付随する各種情報が詳細に組まれていた。
[75]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2013/08/10(土) 21:58:32 ID:1piHV0wk ★第一回 ルナティックスメンバー慰安旅行in温泉 予定表★ 〜初日〜 昼@ 到着 昼A 自由行動 夕食 夜@ 皆で温泉 夜A 卓球大会 就寝 〜二日目〜 昼@ 自由行動 昼A 自由行動 夕食 夜@ 自由行動 夜A 大宴会! 就寝 〜三日目〜 昼@ 自由行動 昼A 出発 (*表記的に、朝と昼を一緒にしております。 また朝食と昼食は自動でイベント消化されます) ★参考 温泉内の施設★ @マイルーム 私達専用の部屋です。ゆっくりするもよし、チームメイトと会話して親交を深めるもよしです。 A温泉 地底から引いてきた天然温泉です。ゆっくりつかるもよし、客や仲間との親交を深めるもよし、覗くもよしです。 もちろん、コーヒー牛乳の自販機もあります!(*有料) Bリクライニングスペース マッサージ機があります。他にもサービスコーヒーとかスイーツ(*無料)とかもあります。他の客と交流しやすいかも? C妖怪の山散歩道 昼限定で行く事が出来ます。体力がついて壮大な景色を見れて一石二鳥です。お得アイテムが当たるキャンペーンをしてるかも? Dバー「SKY SERPENT」 夜限定で行く事が出来ます。美味しいお酒と一緒に、仲間や恋人との密度の濃い時間を過ごしてみては? 名物バーテンの常識にとらわれないカクテルも一度は必見!夜更かししても行く価値は充分?(*有料)
[76]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2013/08/10(土) 22:03:45 ID:1piHV0wk 鈴仙「(ふ〜ん。 ただの温泉だけじゃなくて色々あるのねえ…)」 思わず関心してしまう鈴仙や、その他ルナティックスメンバーの様子を見てうんうんと満足しながら、 輝夜は再び説明を始める。 輝夜「で、この予定を見たら分かる通り、今が昼@の時間帯の出来事だから、 まず早速が自由行動なのよね。 と言う訳で、これから荷物を部屋に置いたら一旦解散にするわ! それで、大体日没にはここフロントの右手奥にある―――あそこね。あそこの大食堂で夕食よ。 バイキング方式だから、店にある食糧を全て食いきる勢いで行きなさい! そして食べたら皆で温泉へ特攻よ〜! …って、感じかしらね。 まあ、細かい内容についてはおいおい話していくから。 ―――何か全体の流れについて、質問ってない?」 そして、そこまでを語り終わって、輝夜は一旦話を切る。 その様子は明るくも淀みなく、下手な寺子屋の教師顔負けの「頼れる雰囲気」が滲みでていた。 普段の日常や試合では全く想像もつかない光景である。 鈴仙「(姫様…凄いです。 本当に凄いので……そのやる気の1%でも良いからサッカーへ向けてください(泣) ――で、とりあえず質問して良いって姫様言ってるし。 何かよくわからない所ってあるかしらね? ……まあ、やってみれば分かるってのもあるでしょうけど)」 A:特に無い…かなぁ?(昼Aの自由行動に移ります)(*2票決) B:はい! 姫様質問です! ●●について…(*旅行イベントについて、ご自由に質問事項等お書きください)(*1票決) メール欄を空白にして、IDを出して投票してください。 Aについては2票決です。 Bについては1票決で、出た質問に対して答えられるだけ答えて行きます。
[77]森崎名無しさん:2013/08/10(土) 22:07:19 ID:22OXRdO6 A
[78]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2013/08/10(土) 22:08:29 ID:??? すみません、先にちょっと自分で書いてて分かり辛いと思った点について補足を。 A温泉の、 >もちろん、コーヒー牛乳の自販機もあります!(*有料) とありますが、これは、『コーヒー牛乳の自販機が』有料という意味です。温泉に入る分には無料で入れます。 (ちなみに補足するまでも無いかもですが、 Dバーの、(*有料)については、普通のお店のように、メニューが有料という意味です)
[79]森崎名無しさん:2013/08/10(土) 22:10:16 ID:gofUdP/+ A
[80]森崎名無しさん:2013/08/10(土) 22:13:44 ID:??? B 覗くのもよしって、何言ってるんですか姫様!? あと、常識にとらわれないカクテルって、嫌な予感しかしないんですけど!? とりあえずツッコミを入れてみる。
[81]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2013/08/10(土) 22:24:25 ID:??? A:特に無い…かなぁ?(昼Aの自由行動に移ります)(*2票決) 鈴仙「(うーん…。 まあ、何かあればその都度発言すれば良いかしらね? それに誰も手を上げないのに質問するのって恥ずかしいし…別にいいや)」 お得意の日本人的発想をしつつ、鈴仙は輝夜の呼びかけを玉兎スルーする。 輝夜も質問が無い事をある程度予測していたようで、 返答が無い事を、自分の説明に問題がなかったのだと解釈し満足する。 輝夜「よし。 それなら皆で荷物を持っていくのよ〜!」 ルナティックスメンバー「「は〜い!!」」「よっ、と…段差があるな」「大丈夫かい?」 「早速温泉行こうかな…」「とりあえずゆっくりしよ〜っと」「ウキウキ…!」 輝夜の号令をきっかけに、思い思いに自室へと向かうルナティックスメンバー達。 その何時もと少しだけ違う様子を見て、鈴仙はますます自分は旅行に来たのだという実感を持ちながら。
[82]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2013/08/10(土) 22:25:34 ID:??? 鈴仙「さっ…! 私も行こうっと♪」 ゆっくりと荷物を持ちあげてそれに続こうとする。その時――― 永琳「ウドンゲ」 輝夜「イナバ」 鈴仙「はいっ!?」 鈴仙の師、そしてその師が仕えるべき姫君が揃って鈴仙を呼びとめる。 その様子は決して軽いものではなく、鈴仙は何事かと姿勢を正して二人を交互に見つめる。 そして三者の緊張がピークに高まった頃―――永琳と輝夜が同時にその重い口を開いた。 輝夜・永琳「イナバー(ウドンゲー)、私の荷物持っていってね〜」 鈴仙「……はい(ううっ…やっぱり無礼講ってワケには行かないかぁ…ションボリ)」 ……鈴仙の楽しい慰安旅行は(荷物的な意味で)重苦しく幕を開けるのだった。
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0ch BBS 2007-01-24