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【序戦】ファイアーモリブレム43【ラムカーネ軍団】
[31]モリブレム ◆SC4m0znkxI :2013/09/22(日) 16:22:17 ID:??? ロディ「しかし同時に気がかりなことも聞いております。 マケドニア・バイキングなる無法者が、ここ最近ホルムの街を支配しているとのことなのです」 マケドニア・バイキング。グルニアとマケドニアの国境付近を中心に活動しており、 輸入品を積んだ馬車や船を襲うサムシアンに並ぶアカネイア大陸でも有数のお尋ね者たちである。 マルス「いくらオグマが側についているとは言っても彼らの身に危害が及ぶ危険もある。 明朝、ホルム海岸を目指して進軍しよう。賊の討伐とグルニアの遺児たちの救出が 主な任務となる。二人共、今夜はゆっくり休んで英気を養ってくれ」 リンダ「はー。戦場に出てない分、私はなんだか体力持て余しちゃってるんだけどね」 ロディ「それに関しては同感です。是非次の任務では私も賊の討伐にご指名をば」 マルス「ははは……。部隊の選考は森崎の提案を参考に纏めているからね。 これから彼と相談してみるから、二人の意思は伝えておく……!?」 ゴゴゴゴゴゴ……ズズン! その時。砦内がグラグラと揺れだした。照明用のロウソクが倒れ、棚上の書物がバラバラと床に散らばる。 ロディ「な……地震か?」 マルス「山中の国のマケドニアは火山も多い。地震も珍しいものではないと聞いてはいるが…」 リンダ「待って二人共。この揺れは……そんな自然に起きたものではないわ!」 優れた魔導使いであるリンダは、この揺れが人為的なものによる行いだと察知する。 腕に浮き上がる鳥肌をさすりながら、リンダは魔力の胎動源を壁伝いに探りだす。 リンダ「……マルス様、大変です。砦内に大規模な結界の呪文がかけられています!」
[32]モリブレム ◆SC4m0znkxI :2013/09/22(日) 16:23:55 ID:??? マルス「結界だって!?」 ロディ「リンダ殿、それはつまりどういうことなのですか?」 リンダ「簡単にいえば私達は閉じ込められたというわけ。この呪文が解けない限り私達は砦の外には出られないの。 媒体になっている札や宝珠があるはず。それさえ壊すことができれば結界は解除できるはずだわ」 マルス「暗殺組織が僕達を足止めするために仕掛けた罠ということなのか? ロディ、すぐにみんなにこの事を知らせてくれ。総出で探せば夜明け前には見つかるはずだ」 ロディ「はっ、了解いたしました!」 窓から覗く赤い満月はいよいよ不気味に輝き出す。まるでこれから始まる死闘を案じているかのごとく…… 砦の講堂に集合をかけられたアリティア軍は、自分たちが砦内に閉じ込められたという情報を聞きざわめきだっていた。 しかし、何度も死地を切り抜けてきた歴戦のツワモノである彼らの神経がこの程度の危機で揺らぐことはない。 すぐに落ち着きを取り戻すと、素早く班分けをして魔力の媒体の捜索に当たりだす。 ルーク「いや〜危なかったっすね。後ちょっと帰りが遅かったら俺達だけ外に締め出されてたかも」 ジュリアン「いくら俺が鍵開けの達人とは言っても魔導に関しちゃ専門外だからな……」 森崎「こんなことに巻き込んじまって悪いなサッカーマスク。悪いが俺達に協力してくれよ」 サッカーマスク「それは構わないが……私のような部外者が関わってもよいものなのだろうか?」 彼の奇妙な姿に不審な目を向けるものがまったくいないわけではなかった。 しかし、その身を呈してジュリアンを庇ってくれたという真実を聞いたマルスは快く彼を受け入れた。
[33]モリブレム ◆SC4m0znkxI :2013/09/22(日) 16:25:03 ID:??? マルス「あなたのような優れたサッカープレイヤーと出会えたことを嬉しく思います。 大切な仲間を守ってくれて、本当に感謝しています」 サッカーマスク「……いえ。私はただ依頼を受けただけの旅の者。お気になさらず。 あの仮面の集団の手がかりも得ることができたのです。感謝するのはこちらの方です」 マルス「(彼の言う仮面の集団とはやはりあの暗殺組織の者達のことなのか? いずれにせよ、今は砦の結界を破ることに全力を注いで……)」 森崎「あ、あいつは……あいつらはァ!!」 マルス「森崎、いったい何が……彼らはまさか!」 思わず怒気をはらんだ声が荒がってしまうのも無理はなかった。 目の前いにた男は鏡写しをしたかのような自分と瓜二つの青年だった。 違うのは髪の一房が黄金色に輝いているということだけ。 そう、かつて自分が心の拠り所とし、そして自ら捨て去った 『もう一人の自分』でもある『超モリサキ』ことラムカーネの姿そのものだったのだ。 ラムカーネ「よう。相変わらずの間抜け面を晒してやがるな紛い物くん。 まったく『キャプテン森崎』らしくないくだらん馴れ合いがそんなに楽しいかァ?」 そして彼の後ろに控えているのは、あのアリティアカップの最終日に城を襲撃してきた謎の仮面軍団である。 全員統一された漆黒のユニフォームに身を包んだその姿は、一見すると立派なチームに思える。 だがその実態は、彼の野望のための手駒として様々な世界から集められた哀れな尖兵たちに過ぎない。 ジュリアン「黙れ!お前だって似たような顔してるじゃねぇか!この間抜け面め!」 森崎「……ジュリアン。それは暗に俺が間抜け面って言いたいのかよ」 ルーク「森崎さん落ち着いて、言葉のアヤっすよ、アヤ」
[34]モリブレム ◆SC4m0znkxI :2013/09/22(日) 16:26:15 ID:??? サッカーマスク「(あの仮面の集団の中に……ということはこの男こそ!)」 ラムカーネ「お前らのお目当ての結界の媒体は俺様の手元にある。 こいつが欲しかったら俺のチームと勝負しな。 万が一勝てたらこいつをあげてやっても構わねぇぜ……うけけ」 マルス「どう転んでも僕達に逃げ道の選択肢はないということだね。 戦わなければここからは出られない。そして試合に負けてしまっても同じことだ」 ラムカーネ「ご明察。物分かりが良くて助かるねぇ。さすがはお人好しを絵に描いたような王子様だ。 アカネイアカップの決勝戦のこと、今でも鮮明に覚えているぜ」 森崎「(奴がアカネイア皇帝として君臨するキッカケとなった大会。マルスたちが妨害工作で敗れた大会のことか)」 マルス「……できる事なら最後の試合終了のホイッスルまで君たちとは正々堂々と戦いたかった。 事実、前半戦は本当に楽しい試合だった。あんなに楽しいサッカーをしたのは本当に初めてだったんだよ。 森崎、いや、ラムカーネ。僕は……僕はそのことに関してだけは君に感謝したいくらいなんだ」 ラムカーネ「……けっ。あーあーなんでかねぇ。本来の森崎有三ならこんなアマちゃんの総大将なんか即効で蹴落として 同盟軍のキャプテンの座を簡単に手に入れられると思うんだがなぁ…… まぁ、テメェみてぇな『紛い物』にはとてもじゃないができない攻略だがな。ヒャハハっ!」 森崎「くっ……それ以上その減らず口を動かすんじゃない!」 ラムカーネ「うけけ……俺は知ってるんだぜぇ。なにせ俺はお前自身だったんだからなぁ。 なんなら今この場所で洗いざらいぶちまけてやってもかまわんぜぇ。 テメェがこの慣れ合っている連中にどんな感情を持って どう都合よく転がしてやろうかと算段していた『事実』をなぁ!」 森崎「やめろ……やめろ!確かに昔の俺は誰かを蹴落としてのし上がることにある種の快感を感じていたかもしれない。 だけどそれだけが、そのことだけが『キャプテン森崎』として俺が歩んできた『真実』じゃない!」
[35]モリブレム ◆SC4m0znkxI :2013/09/22(日) 16:27:43 ID:??? ラムカーネの言葉だけが自分自身を体現する真実ではない。それは森崎自身が一番知り、理解していることのはずだ。 それでもあの男を目の前にして自信がぐらついてしまうのは、あの男の言葉もまた『真実』の一つからなのだろう。 愉快そうに笑い挑発じみた態度で腹を抱えるラムカーネに対し、マルスは口を真一文字にし前に出る。 マルス「……君が森崎の『過去』を体現した存在かもしれないということは聞いている。 だが、森崎は僕に軍の総大将として恥ずかしくない覚悟を持てと厳しく諌めてくれた。 それが僕の存在を引きずり下ろす魂胆があったのだとしても、確かにそれがキッカケで僕は変われたんだ。 どんな過去や目的や過程があったとしても、僕は今眼の前にある結果と現実を受け入れている。 それが僕にとっての『真実』だ。君にとっての『真実』とは違う、僕だけの『真実』だ!」 森崎「マルス……お前……」 マルス「戦場では君が僕を、サッカーでは僕が君を支える。この誓いを掲げた夜も今日のような満月だったね。 ……森崎。僕は君を信じるよ。だから君も君を信じ続けることを諦めないで。 君が挫けて倒れそうになったとしても僕が、僕達が必ず支え続けてあげるから」 マルスはアリティア軍メンバーを集合させると、森崎と並んでラムカーネの前に歩み寄る。 マルス「その勝負、引き受けよう。軍の総大将として、そして誇りある親友の尊厳にかけて」 ラムカーネ「くっくっく……気に入らねぇんだよ。その何もかも見通してますってような澄ました目がよ」 森崎「(……マルス。お前が俺の過去を受け入れ今の俺を信じてくれているというのなら…… 俺が目を逸らすわけにはいかないよな。こいつは俺であり俺じゃない。 俺であって俺ではない。真実は一つじゃない。だから俺も!)」 ラムカーネ「あぁ?……何だその目は。本物様に楯突こうとしてるそのクソ生意気な目はよぉ!?」 森崎「もう、目は逸らさない。俺は俺を……お前を倒して前に進むんだ!」 ラムカーネ「言ってろよ。どうせ何度も何度も情けなくやり直して 良い結果だけを選びとって先に進んできたみみっちい人生のくせによぉ!」
[36]モリブレム ◆SC4m0znkxI :2013/09/22(日) 16:29:21 ID:??? 森崎「なんとでも言えよ。それにお前にそんなことが言える資格があるのか?」 ラムカーネ「あん?」 森崎「俺は覚えてるぜ。たとえ『無かったこと』にされたとしても。俺自身に自覚はなくても。 あのアリティアカップの時のように、何度でも、何回でも俺はお前に勝って勝って勝ちまくってやる!」 それは第2回アリティアカップで全勝優勝を果たしたという仲間たちとの絆の結晶。 それは夢での出来事だと思い込んでいたイスラスとの共闘で勝利を掴んだ魂の結晶。 この二つの輝きが森崎の心に輝く限り、この星は砕けやしない。絶対に諦めずに立ち向かえる。 ラムカーネ「(……この野郎。今に分からせてやるさ。どうせ勝つのは本物であるこの俺だ。 紛い物であるお前がいくら勝ったところで結局は俺が勝つシナリオという 『真実』が選ばれるまでの前座でしかねぇってことをよ!!)」 その紛い物の持つ『星』を砕き、自身の魔力の礎にすることが自分が選ばれ、生き残るための必要条件。 そしてその野望を叶えるための沢山の手駒たち。これだけの好待遇で自分が負けることなどありえない。 仮に負けたとしても負けたという事実は全て無かったことにすればいいだけなのだから。 ラムカーネ「(なぁ、そうだろう中山。お前が俺という存在から生まれたように。 お前が俺という存在を欲する限り……俺こそが真の『キャプテン森崎』なんだ!)」 ローローC「…………」 物言わぬ『人形』のように直立で佇むその仮面の男の表情を知るものは誰ひとりとしていなかった。
[37]モリブレム ◆SC4m0znkxI :2013/09/22(日) 16:30:38 ID:??? 〜アリティア軍・メンバー選抜〜 ジェイガン「よし、みんなきけ。現在我々は暗殺組織の罠に陥りこの砦内の結界に閉じ込められておる。 その結界を破るためにはこの試合に勝ち、奴らの持つ魔力の媒体を奪うしか無い」 マルス「何故彼らがあくまでもサッカーの勝負に拘っている理由はわからないけれど…… だけど、一刻も早くホルム海岸に向かうためにもこの試合は絶対に負けられない」 ジェイガン「森崎殿。まずはスタメン、ベンチメンバー含む16人のチームを選抜しましょう」 森崎「ああ。一切の油断も妥協も必要ない。任せておけよマルス、ジェイガンさん!」 アンナ「すごい気迫ね森崎くん。これは私も全力でバックアップをしなくちゃね!」 森崎「あれ、アンナさんいつの間に。そうか、輸送隊を任されている アンナさんたちも閉じ込められてるのは当然か」 アンナ「ホルム街は漁業で有名なグルニアでも有数の繁華街なのよ。 あそこで一儲けするためにも、何としてでも あなた達にはこの試合勝ってもらわなくちゃ困るわ」 森崎「はぁ。それはもちろん勝つ気満々ではいますけど。でも、バックアップって具体的どういうことですか?」 アンナ「フフ。それはね……」
[38]モリブレム ◆SC4m0znkxI :2013/09/22(日) 16:32:17 ID:??? 〜FEシナリオでの試合の大まかな流れについて〜 アンナ「さてさて、いよいよ本格的なラムカーネたち闇の軍団とのサッカーバトルの幕開けね! この試合はキャプ翼シナリオの試合とは違って色々と特殊な設定で挑むことができます。 森崎くんの持つ『星のかけら』の力を借りて、仲間たちの能力を色々と強化できちゃうのよ〜。 と、いうわけでシャルちゃん。説明のアシスタントをお願いね!」 シャル「え゛。あの、私なんでこんな所に呼ばれちゃってるんですか?」 アンナ「あらあらつれないわねぇ。人気投票結果発表で一緒になった仲じゃない〜。 うふふふふ〜。あなたも場合によっては私達の手伝いをしてもらうことになるから覚悟を決めておくのよ。 あの有名クラブアヤックスのマネージャーなんだからこれくらいどうってことないわよね?」 シャル「な……何がなんだかサッパリわかりませんが、そこまで言われると私にだって意地があります!なんでも来いよ!」 アンナ「あらら、随分とはやい覚悟完了ね。さすがは倍速ドリブル使いだけのことはあるわ。 ということで、まずは『星のかけら』の使用に関してね。これには大きく分けて2つの項目があるの」 シャル「『星のかけら』の持ち主である選手を直接呼び出すか。もしくは選手の力を借りるか、ですね」 アンナ「キャプ翼シナリオでマルス王子がブレーメンの試合に混ざれたように、 『星のタウルス』といった強い魔力を持つかけらの数だけ選手本人を試合に召喚できるわ」 シャル「闇の軍団は揃いもそろって実力者揃い。そんな彼らに対向するにはキャプ翼キャラの力は大きな武器になるわけですね」 アンナ「その通り!基本的にFEキャラより恵まれた能力やスキルを持っているから 彼らの力を存分に借りて、ラムカーネたちの野望を打ち砕きましょう!」 シャル「……でもアンナさん。今の状況じゃたった一人しか応援に呼ぶことしかできませんよ?」
[39]モリブレム ◆SC4m0znkxI :2013/09/22(日) 16:34:59 ID:??? アンナ「そうねぇ。そんな時のためのもう一つの手段! 本人召喚よりは強い効果は望めないけれど、星のかけらを装備することで その選手の特徴をスキルとして使用することが出来るの。 これはかけらの使用回数が残っている限り、選手全員に行き渡らせることができるわ」 シャル「なるほど。だから今回のようなサッカーパートのある章では、 戦場パートではあまりかけらを使わないほうがいいかもしれないんですね」 アンナ「星のかけらは成長率を大きく補正してくれるからその限りではないんだけどね。 ま、そこはシナリオが進んでもっとかけらを集められれば融通がきくようになってくるわ。 口での説明よりも実際に選んだほうがわかりやすいと思うから、早速やってみましょう!」 ☆☆メンバー選抜 ☆アリティア軍 森崎・マルス・ロディ・ルーク・ライアン・セシル・アラン・ドーガ・トーマス・マリーシア カチュア・マジ・ウォレン・リンダ・ジュリアン・パオラ・バーツ・リフ・サッカーマスク 以上の【19人】の中からチームから『外す』メンバーを『3人』選択肢て投票してください。 1キャラに『3票』入った時点でそのキャラはチーム選考外となります。 3人のキャラが選考外となるまで投票を行ってください。メール欄を空白にしてIDを表示して投票してください。 ※星のかけらによるメンバー招集は改めて行われます。まずはチームの基本形となるメンバーを選択肢ます。
[40]森崎名無しさん:2013/09/22(日) 16:53:43 ID:JsRIiDEY アラン・マジ・ウォレン アランはそろそろ引退させてあげよう&マジは単純に能力不足&ウォレンはウリが力だがライバルが多い(バーツなど
[41]森崎名無しさん:2013/09/22(日) 16:54:32 ID:X5HnXqwU アラン・マジ・リフ
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