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【私のお小遣いは】鈴仙奮闘記10【53万です】
[404]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2013/09/26(木) 22:58:02 ID:??? 〜回想シーン〜 あれは……秋が終わってから4カ月(3月)くらいの事だったかな。 穣子「あれっ…! お姉ちゃん。誰この人!?」 静葉「ええ。 私達が配属させて貰った、全幻想郷選抜大会に向けての新チーム…妖怪の山FCの、助っ人外来人の男の子だそうよ」 反町「…よろしくお願いします(この人達、ホントにこんな格好でサッカーするのか? スカートだし、もう一人(穣子)に至ってはなんか裸足だし……。 でも静葉さんって素敵な人だなぁ……)」 穣子「そうなんだ。 私は秋穣子! これでも一応神様なんだよ! ってなわけでよろしくね〜!」 反町「(説明は受けてたけど…静葉さんの妹って随分とエキセントリックなんだな。 折角良い雰囲気のチームに入ったというのに、早速言いたい事を言えなくなりそうだなぁ…(*もう言えてない))」 ――それが、私と一樹君との…始めての出会いだった。 幻想郷きっての超弱小チーム・オータムスカイズから引き抜かれた(というかチーム合併された) 私たちは…引き抜かれたは良いけど。 オータムスカイラブを込みにしても……弱かった。 後から聞いた話だと、私たちがスカウトされたのも、毛玉さんとかバケバケさんよりはマシって理由くらいだったらしいし。 だから、射命丸さんの通達で駆り出された一樹君が、私達とつきっきりになってサッカーを教えてくれたんだ。 穣子「穣子さまのすーぱータックルをくらえ〜!」 反町「おっと、その位なら…! こうだっ!」 ズザアアアアアッ! タッ…スッパアアン!! 穣子「そ、そんなぁ〜!?」 反町「あはは……駄目ですよ、穣子さん。 口上は言わずにスッ…とボールを掬い取るのがタックルのコツですよ。 (俺なりの、だけど……まあ良いか)」
[405]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2013/09/26(木) 22:59:13 ID:??? 一樹君は謙遜してたけど……それでも私とかお姉ちゃんからしたら滅茶苦茶上手で。 「サッカーで信仰獲得!」とか言ってた自分達が馬鹿らしくなって自己嫌悪とかもしてたっけ。 それでも――楽しかったなぁ。どんどん上手くなってるのが実感できたし。 相変わらず焼き芋屋さんは繁盛しないし、信仰は寂れる一方だったけど…私もお姉ちゃんも、貧しいなりにしあわせだった。 だけど……人間と同じように。私だって――よくばりだった。少 しずつ、それだけじゃあ満足できなくなって来ちゃった。 そう――あれは人里FCとの練習試合の時だったかなぁ……? 里人A「今日こそ俺はフラグを回収して名有りになるんだぁー!!」 里人E「(里人A……ルナティックスの試合以来ずっとこの調子だ。 大丈夫かな?)」 サイドバックの里人Aさんが思いっきりオーバーラップしてドリブル特攻。 その勢いと奇襲に皆が反応出来なくて、私がタックルをしに行った時。 穣子「(前口上は無く、スッ…っとすくいとる!)」 ズッザアアアアアアッ! バギイッ! ピイイイイイイイイイイイイッ!! 里人A「うぎゃあ〜っ!」 ――調子にのっちゃって、ついつい里人Aさんの足首まで刈り取ってしまった私。 審判さんは私にカツカツと詰め寄って…… 穣子「れ…れっどかーどぉ〜〜〜!?」 静葉「穣子……よそ見ばっかりしてるから……!」
[406]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2013/09/26(木) 23:00:56 ID:??? まさかまさかの退場処分。チームは何とか勝てたみたいだけど… それでも反省会では射命丸さんとか皆に色々言われちゃって、さすがの私もションボリしちゃった。 でも、そんな時に――。 反町「(あっ…そういえば昨夜、穣子さんの家に財布置き忘れてたんだっけ)み、穣子さん!」 穣子「――なあに? 反町くん…?」 反町「そ、そのー…(し――しまった!? 穣子さん、意外と凹んでしまっている! そのせいで財布を家に忘れた事を口に出しづらい!)」 一樹君は…口べたな感じだったけど……でも、静かに私を見つめて、 困ったような、優しそうな目でずっと見てくれた。それが――恋の始まりだったのかな。 反町「行きますよ!」 ――タッ! 穣子「う…うん!(で、でもスカートの中見えちゃうし……恥ずかしいよっ!?)」 モジモジ! モジモジ!!(傍から見るとクネクネしてるだけ) 反町「あ…あのー? 穣子さん? 俺、何か悪い事しましたか? それか、体調でも悪いとか?」 穣子「だ、大丈夫! 大丈夫だからっ!!」 静葉「(…………)反町君、私のパスも見てくれないかしら?」 反町「あっ、はい静葉さん。 それじゃあすみません穣子さん、暫く自主練習ということで――」 穣子「う…うう〜っ!?」 それから私は暫く、一樹君と練習しながら悶々とする日々を過ごしていたんだけど…
[407]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2013/09/26(木) 23:04:40 ID:??? 静葉「……穣子。 貴女――反町君に惚れてるでしょ」 穣子「ぎっくううううううううう!? そ、そんな事ないよお姉ちゃん!?」 静葉「――今のご時世貴女くらいよ、穣子? そこまでも嘘が苦手なのは…。 鬼だって、もうちょっとはマシな嘘の付き方をするでしょうね……」 穣子「う…うん。 ごめん、お姉ちゃん」 静葉「…私に謝る事じゃないわ。 ――で。 反町君が好きなんでしょ? だったら、今のままこじらせるよりはいっそ付き合っちゃえば良いんじゃないかしら。 ――確かに私達は神だけど。 それでも神よりはずっと人間や妖怪に近い神。 …自由な恋愛も、その分許されていると思うわ」 穣子「う、うん! でも…付き合ったらお姉ちゃんが寂しくなっちゃうよ…?」 静葉「大丈夫よ。 私は穣子が幸せにしているのが、一番の幸せだから。 それに、愛は信仰のもっとも原始的にして偉大な形。きっと信仰の大いなる力になると思うわ」 穣子「おねえちゃん……! うん! 私頑張るよ! お姉ちゃんだいすき!!」 ガバッ! 静葉「ちょ…ちょっと! 恥ずかしいから離れて、穣子!!」 その時の私ったら、お姉ちゃんの応援ですっかり頭がぽ〜っとしていて。 お姉ちゃんの表情なんて見るの、すっかり忘れてしまってた。 静葉「(……そう、これで良かったの。 私は――穣子が幸せにしているのが、一番の、幸せだから)」 でも――たぶん、とても寂しい顔をしていたと思う。
[408]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2013/09/26(木) 23:05:40 ID:??? ――それで、告白は難なくオッケーしてもらって、私が一樹君と恋人同士になった頃くらいから…。 私の幸せとは反対に―――お姉ちゃんは、少しずつ壊れて来た。 穣子「ただいま〜! ごめんねお姉ちゃん、ちょっと一樹君のおうちで、遅くまで居ちゃって。 ――べ、別に変な事はしてないからね! だから大丈夫だからね!?」 私はがいつも通り、皆から五月蠅いって言われる大きな声を出して帰って来た時。 何時もなら聞こえる筈のお姉ちゃんの声が聞こえて来なかった。 いつもはやさしく「おかえり」って、言ってくれるのに……。 穣子「お姉ちゃん? どうしたの? カゼでも引いちゃったの??」 私が心配になって、お姉ちゃんの部屋のドアを開けると。 静葉「ウフフ…お姉ちゃん、見事に忘れ去られちゃったなぁ〜。 あ〜あ。私が一人で寂しく過ごしてるうちにも、穣子は今頃<ピーーー>中なのよねぇ…。 私、なんで生きてるんだろう……」チャキッ… 穣子「お――お姉ちゃん? その、カッターナイフは……?」 私の大好きなお姉ちゃんは…チョッピリ変わったお姉ちゃんになってしまった。 それでも――勿論大好きだし、暫くはチョッピリ変わってるだけで元気だったんだけど…
[409]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2013/09/26(木) 23:08:41 ID:??? 静葉「ただいま〜♪ はいシーン♪ お姉ちゃん、とうとう愛する穣子にもポイーされちゃったなぁ〜♪ でもいいもんねぇ〜♪ お姉ちゃんには大好きな…カゼ薬さんがあるからね?」 穣子「やめてお姉ちゃん!! また竹林のお医者さんでお薬買ってたみたいだけど…それだけはやめてぇー!!」 ガッシャーン! ガラガラガラッ! ――そう。夏に入ってから。お姉ちゃんはどんどん危うくなってしまった。 その原因は分かってる、信仰が足りないから…。 穣子「(もしもあの時、一樹君が私じゃなくてお姉ちゃんと付き合っていたなら……)」 その頃――一樹君との日常のさりげない会話で、私は気づいてしまってた。 一樹君はさいしょ、お姉ちゃんの事が好きで、お姉ちゃんも、私と一緒で一樹君の事を好きだったって事に。 そして、それなのに。 お姉ちゃんは私に道を譲ってくれたんだって……。 穣子「(でも、だからって。 無理だよぉ…別れたくないよぉ……)」 ――それなのに! 我儘な私は、それはそれだと思って、信仰不足と一樹君との恋愛は別物だって。 心の奥ではそう考えていた。 きっと、心の奥では――「なんとかなったら、お姉ちゃんが何とかしてくれる」って。 甘えていたんだ…。 そしてそのまま保留しちゃって……今日、身体的疲労も相まって、お姉ちゃんは最悪の状態になってしまった。
[410]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2013/09/26(木) 23:11:02 ID:??? 〜回想シーン終わり〜 反町「静葉さん―――! くそっ、どうにかならないのかっ!? 雛さん! あんたも神様だったら、 静葉さんを直す方法とか――知らないのか!?」 穣子がこれまでの経緯を回想している間に…反町は自らに降りかかる厄をも厭わず、 雛に詰め寄り、強い口調で問いただしていたが…雛はそっけなく首を振ってしまう。 雛「私は正確には神様じゃない。 だけど…もしも彼女に信仰が足りないんだとするなら。 ――強い信仰の祈りが必要じゃないかしら…?」 反町「そんなの、どうやって……!?」 狼狽する反町を見て、穣子は一瞬の逡巡の後に…ぱあっと笑顔を閃かせて、 いつものような口調で反町に語りかける。 穣子「……そんなの、簡単だよ。 ――一樹君が、私を振って。 その代わりにお姉ちゃんに愛を捧げるって言えばいいんだよ」 反町「あ――愛…!?」 射命丸「――む。 なんかつまらなそうと思いきや、記事になりそうな展開が」 はたて「――やっぱりアンタは最低ね。 フツー本人に聞こえるように言う?(…私もちょっと同じ事思ったけど)」 穣子「一樹君は私の事を愛してくれていたけど――お姉ちゃんの事が好きだったんだよね? だけど、優しくて、柔らかくて、断つ事が出来ないから。 それを隠してくれてた。 ―――だけど、いいの。 …一樹君が正直に。 言いたい事を言えば良いだけの話なんだから」 穣子の表情は笑顔だったが――その目じりからは滝のように涙が溢れていた。 相変わらず嘘が苦手な穣子だったが…それでも、涙以外は頑張って耐えたのだ。 大好きな姉と、恋人の為に。
[411]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2013/09/26(木) 23:15:56 ID:TnRQv2/k しかし、そんな穣子の発言に対しての、この土壇場で。 反町「(そ――そんな! 俺は…俺は一体どうすればいいんだ! 確かに最初は……大人で物静かな静葉さんに憧れていたけど… 穣子と付き合っている内に、穣子の事が心から好きだと言えるようになった! 一体何だ!? 俺の――この俺の『言いたい事』って―――何だ!?)」 彼女の告白を受けて…反町は押し黙ってしまっていた。 自分の八方美人な態度が、穣子や静葉を傷つけていたのかもしれないという自覚はあったし、後悔もあった。 しかし―――だからと言って…すぐに勇気が出る訳でもなかった。 だが、それもある程度は仕方がない。言いたい事を言わないでいることこそが美徳。そう信じていた彼が、 今この場で、言いたい事を言う事を強制されているのだから。しかも、自分が何を言いたいのかも分からない状態で…。 穣子「一樹くん! 大丈夫! 言って! 言いたい事、言って!!」 反町「(くそっ…! 言うしかない! 穣子と静葉さんの為にも俺は――言うしかないんだ!!)」 だがそれでも、反町はなけなしの勇気を振り絞る。 汗を流し、目をギュッとつむり、一旦身体を大きく曲げて。…そして―――?! 先着1名様で、 ★言いたい事を言わなきゃいけない世の中で→!card★ と書き込んでください。マークで分岐します。 ダイヤ・ハート→「俺は……静葉さんが好きだ! けど、穣子も同じくらい好きだーーーっ!!」 スペード・クラブ7以上→「俺は……やっぱり穣子が好きだーーーーっ!!」 クラブ2〜6→「俺は…俺は…! う……うわあああああああっ!?」反町は逃げだした! クラブA→ダイヤ・ハート+穣子「なあんだ…やっぱりそうだったんだ。 一樹君のウソ付きッ!!」 新連載『ないすべのむ・そりまっち』が始まる。 JOKER→射命丸「(ズ…ズルイです! 私だって…反町君の事が好きなのに!?)」 おい幻想郷最速、フラグでも立てておけ
[412]森崎名無しさん:2013/09/26(木) 23:16:37 ID:??? ★言いたい事を言わなきゃいけない世の中で→ ハート10 ★
[413]森崎名無しさん:2013/09/26(木) 23:18:31 ID:??? >おい幻想郷最速、フラグでも立てておけ 射命丸の扱いワロタw
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0ch BBS 2007-01-24