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【私のお小遣いは】鈴仙奮闘記10【53万です】
[920]森崎名無しさん:2013/10/10(木) 21:35:11 ID:??? ★わさビーフの感想→ スペード8 ★
[921]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2013/10/10(木) 22:37:02 ID:??? ★わさビーフの感想→ スペード8 ★ スペード・クラブ→鈴仙「……おいし」モシャモシャ 美味しかった。それだけ! 鈴仙「(うーん、美味しいけど……何かケミカルねぇ。 旨み成分が旨い、的な。 あと脂っこいし)」 最初の方こそ、もの珍しげに現代の菓子を楽しむ鈴仙だったが…… 食べる内に、その単調かつ人工的な味に慣れてしまい、感動は薄れていく。 しかし、決して不味いという訳ではなかったので、鈴仙は気づけばペロリ、と そのわさビーフを完食してしまっていた。 鈴仙「――わ。 もう無くなってる!? 何だかんだ言いつつ食べやすかったものねぇ…。 ―――太っちゃうかも」 忘れがちだが(というか中山やパスカルに良く忘れられる)、鈴仙とて一応年頃の女子。 こうしたお菓子には要注意ね、と警戒を強めるのだった(ただし食べた後に)。 *特に何もありませんでした。
[922]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2013/10/10(木) 22:38:11 ID:??? ……そして、鈴仙がわさビーフを食べ終わり、チームメイトの数名かが シャワーで汗を流し終えた頃――。 ――スッ。 咲夜「ご機嫌よう、えーと……そばんげさん」 鈴仙「それ絶対わざとですよね―――咲夜さん」 何も無い空間から影を縫い付けたように、 銀髪を振りかざして冷たい碧眼を光らせる、メイド姿の少女――十六夜咲夜が現れる。 咲夜「そうだけど、何か?」 鈴仙「(ううう、やっぱり私この人ちょっと苦手だよぉ……)」 おどけるような様子も親しげな笑みも無く、咲夜は淡々と告げる。 厳しい時の永琳を想わせるようなその態度に、鈴仙は正直尻込みをしてしまう。 咲夜「――それで、不躾で申し訳ないのだけど。 このチームの責任者を誰か、呼んできて貰えないかしら?」 鈴仙「へっ、せ、責任者……師匠ですか?」 咲夜「ええ。 大丈夫、事前にアポは取っているから。 ――それで、呼んで来て貰えない?」 鈴仙「ええ、まあ――良いですけど(ホントかしら……?)」
[923]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2013/10/10(木) 22:40:10 ID:??? 鈴仙は訝しみつつもふと振り返って、ルナティックスのチームメンバーの多くが。 そして永琳が居るであろうロッカールームへと足を向けると。 永琳「……それには及ばないわ、悪魔の狗――いえ、今は荒鷲かしら? 後、気を付けて欲しいのだけど。 この子を自在にパシって良いのは、姫と、私と、てゐと、後は……… ――まあ、貴女は含まれていないわ。 気を付けなさい」 鈴仙「(師匠……正直酷い言い草ですけど、これでもフォローして下さってるんですね……ありがとうございます!)」 そこには既に永琳が、咲夜以上に澄ました表情で立ちつくしており、 まるで最初から貴女が来るのを待っていたのよと言わんばかりの視線を向けていたのだった。 永琳「ウドンゲ、貴女は下がってても良いわ」 鈴仙「は、はい」 永琳の指示を受けて、鈴仙はベンチの奥の方で、師匠と咲夜との会話を見守る事となる。 二人の殺伐としたような、どこか不器用なような。そんな雰囲気に鈴仙は飲まれそうになるが… それでも、この展開が気になってロッカールームに逃げ込む事はしなかった。 咲夜「――というか、貴女。 何も知らせていないのね」 永琳「ウチは、秘密主義だからね。 色々と」 咲夜「……貴女方の方針に興味はありませんわ。 ――お嬢様も、私自身も」 永琳「…それで、受け入れてくれるかしら? 私の提案」 咲夜「私はただの代理人。 貴女が話を聴くべき人物の言葉は、その書状に」 咲夜は…エプロンドレスに仕込まれた数多くのポケットの一つから、 血のような紅色で認められた書状を一枚、永琳に手渡し…永琳はそれを舐めるように見て、そうして頷く。
[924]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2013/10/10(木) 22:41:10 ID:??? 永琳「そう。 それは良かった。 ――今日の試合を見た上で決められたら、 正直、断られるものと思っていたもの」 咲夜「私も同感なのだけれど……お嬢様の仰る事は絶対ですから」 『絶対』のニュアンスを皮肉気では無く、誇らしげに言いきる咲夜。 圧倒的カリスマを誇る彼女の主人の言葉は、咲夜にとって比喩ではなく全てだった。 ――そして、そこから先の会話は…残念なことに、鈴仙には余り聞こえなかった。 何かの世間話のようにも見えるし、何となく、自分がやり玉に挙げられているような錯覚さえ覚える。 氷のように薄く微笑みあう二人の会話に、気にはなるけれども極力介入したくないという気持ちもあり、 鈴仙はどちらかと言うと呆けた感じで、一連の会話を垣間見ていた。 永琳「――さて。 それじゃあ伝言をお願いできるかしら? 『貴女様の心配りに感謝いたします』と」 咲夜「ええ。 それでは…」 スッ。 用を終えると、咲夜は再び消えるように――いや、本当にその場から消滅してしまう。 時を操り、不要な距離を全て縮めてしまったのであろう、その場には永琳と鈴仙だけが残される。 永琳「――皆に伝えなさい、ウドンゲ」 永琳は鈴仙の表情を真っ直ぐに向いて―――そして、こう鈴仙に言い放った。 永琳「今から一カ月後の、大会前最後の練習試合相手が決まったと。 ――その相手は、紅魔スカーレットムーンズである、と」
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0ch BBS 2007-01-24