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【頂天への】俺inキャプ森2【道程】
[31]森末(仮):2013/10/10(木) 22:58:29 ID:??? >★前半のターニングポイント→ クラブK ★ >中山が読み違え、長野がポストプレイを決める! 来生がこれをボレーだ! ========================================================================= 浦辺「(くそっ、マークがついていても新田に頼るしかねぇ!)新田、走れ!」 新田「はい!」 ダダダダダダダダッ!! バシィッ!! 大友中学の攻撃は単調である。新田にとにかく隼シュートを打たせる、それのみだ。 全国クラスの中山政男はDFでありながらも攻撃力も備えた優れたリベロであったが、 この試合、多彩な攻撃パターンを持ち攻撃力は間違いなく大友中を凌駕する南葛が対戦相手。 万が一中山が突破に失敗し攻め込まれた時、失点をするリスクは非常に高い。 故に大友は新田に頼らざるを得なかった。 山森「(新田の足の速さには俺も追いつけない! でも……トラップをした直後、 隼シュートを打たれる前になら……!)はっ!!」 新田「く、くそぉっ!」 石崎「でかした山森! そらぁっ!!」 しかし、その新田一人で抜ける程南葛の守備陣も甘くはなかった。 マンマークについている山森は、南葛中学次世代でキャプテンになると目されている程の実力者。 まだ経験は浅いもののキラリと光るものを持っており、この試合新田に自由をさせない。 また、何度か新田が山森を振り払う事に成功をしても、 石崎、高杉という2人を相手に完全に抜き去るだけの実力は未だに新田は持っていなかった。 新田「(駄目だ、このままトラップをして受けているだけじゃ間に合わない……! トラップをせずにシュートを打つ……ノートラップでいくしかないのか……!?)」
[32]森末(仮):2013/10/10(木) 23:00:30 ID:??? 新田が悩む中でも、時計の針は進み続ける。 新田に頼り続ける単調な攻撃は何度も防ぎ続けられ、試合の殆どは南葛が大友ゴールを襲う形で進んでいった。 だが、やはりどの攻撃パターンを試してみても、中山が不動の姿勢で守るゴールを破る事は出来ない。 滝「(やな感じだぜ……攻め続けても点が入らないってのは。 山森も今は頑張ってくれてるが、いつ抜かれるかわからねぇ……そろそろハーフタイム、先取点を上げておきたい所だが)」 井沢「…………」 滝「(ん? 井沢が上がってきた? ……よし、わかった!)そらっ!!」 バコッ! サイドを駆けながら、どうやって得点をしたものかと悩む滝。 ちらりと中央に視線を向けると、つい先ほどまでは下がり目の位置にいた井沢がゴール前へと駆け込んできており、 一見すれば焦れた井沢が自慢のヘディングでゴールを狙いたがっているようにも見える。 しかし、小学生時代からの長い付き合いである滝は瞬時に井沢の考えを把握し、センタリングを上げた。 実況「滝くん、再びセンタリングを上げたァ! そしてゴール前にはキャプテン、井沢くんが駆けあがってきている! これは井沢くん、自慢のジャンプ力を生かしたヘディングで先取点を狙うか!?」 中山「(井沢が上がってきたならありがたい! ここを防いで、俺も攻撃に参加だ!!)」 井沢「(よし、かかってくれた!)」 バッ! ババッ!! そして、このボールに向けて井沢と中山は同時に飛び上がる。 中山が攻撃参加が出来なかった理由の最大の要因は、この井沢が下がり目の位置にいた事である。 自力では自分の方が優勢だと彼は思っていたが、それでも万が一……、 奪われてしまった時の事を考えるととても飛び出せはしなかった。 だが、井沢がいなくなった中盤ならば、中山にかかればフリーパス同然である。 ここを防ぎ、カウンターを決めて前半を折り返す、中山はそう思っていたのだが……。
[33]森末(仮):2013/10/10(木) 23:02:11 ID:??? 中山「(!? 高い!? こんなボール、俺だけじゃなく井沢も合わせられないぞ!?)」 井沢「(いいぞ、滝。 中山を騙せた!)」 しかし、このセンタリングには中山も、そして井沢も届かなかった。 ギリギリ届きそうでいながら、全力のジャンプをしても届かない絶妙な高さ。 サイド際からのセンタリングを何よりも得意とする滝にとっては造作もない事であり、 井沢はほくそ笑みながら、中山は唖然としながらボールの行方を目で追う。 長野「ナイスセンタリングだ、滝! そらっ!!」 中山「な、長野!?」 滝がセンタリングを上げた相手――それは南葛第3のFW、長身でありポストプレイを得意とする長野であった。 まんまと吊りだされた中山が彼を追える筈もなく、 他の者達も完全に井沢に合わせてくると思っていた為か対処が出来ない。 長野はそのまま誰に邪魔される事もなく落とし……。 来生「ヒャッホー! もらったァ!!」 一条「く、くそぉっ!!」 バコンッ!! バシュウウウウッ!! ピピィーッ!! これを南葛中学の点取り屋、CFWの来生哲平が危なげなく決める。 大友を守るGK一条も優秀なキーパーであるが、 紛いなりにも全国クラスのFWである来生のボレーシュートを……。 しかも完全に井沢のヘディングを警戒していた状態から打たれては止める事は出来ず、 ゴールネットに突き刺さったボールを見つめてガックリと項垂れるのだった。 南葛中学 1−0 大友中学
[34]森末(仮):2013/10/10(木) 23:03:25 ID:??? ワアアアアアアアアアアアアッ!! 実況「決まったァァァ!! 南葛、ついに均衡を破る先取点を取りました! 決めたのは南葛のエースストライカー、来生くん! しかしこれは見事なトリックプレイ、誰もが井沢くんに合わせたと思ったセンタリングは、 伏兵! ポストプレイヤーの長野くんへのセンタリング! これには大友守備陣もすっかり騙されたか、綺麗な形で来生くんにボールが渡り決められました!」 井沢「よーし、ナイスシュートだ来生!」 来生「はっはっは! このくらいなら朝飯前だって! まあもっと褒めてもいいけどな!」 長野「おいおい、俺のポストプレイも褒めてくれよな」 滝「わかってるって、井沢の最高点の丁度ギリギリ届かない位置から緩やかに下降するあのセンタリング、 合わせられるのなんざうちの選手じゃお前くらいだよ」 山森「(やっぱり凄いや先輩達……俺もこのまましっかり新田を抑えないと!)」 中山「(やられてしまった……完全に読み違えていた! 冷静に考えれば井沢がヘディングを狙いに来るなんて賭けをする筈がないと気づけた筈なのに!)」 一条「す、すみません先輩……ゴールを許してしまって……」 浦辺「気にするな一条、つられた俺達の責任だ」 新田「(失点か……いや、俺が2ゴールを決めれば問題ない話なんだ。 その為には……)」 粘り強い攻撃を続けた末にようやく点を奪った南葛は勢いを更に増し、 逆に守り続けていたものが前半終了間際に失点をしてしまい落胆をする大友。 その内に前半は終了し、両陣営は後半戦に挑むのだった。
[35]森末(仮):2013/10/10(木) 23:04:42 ID:??? 先着1名様で、 ★後半大友の反撃→!card★ と書き込んでください。マークで分岐します。 JOKER→バリバリバリ きれいな西尾「どうやらワシの本気を見せるしかないようじゃのう」 なにィ!? ダイヤ・ハート→新田が何度もノートラップ隼ボレーを試み、ついに成功させる! スペード→中山さんが攻撃に参加した! 中盤をごぼう抜きし、ボレーシュートで得点する! クラブ→中山さんが攻撃に参加……するも、井沢と来生に止められる! >>23 一応バレていますね。よほどの強敵が出てきた時は……本編東邦戦同様本気で挑むでしょう。 >>27-28 翼はいませんが、大空キャプテンには助けられ一時は大空家にいたと思われます。
[36]森崎名無しさん:2013/10/10(木) 23:04:58 ID:??? ★後半大友の反撃→ ダイヤ6 ★
[37]森崎名無しさん:2013/10/10(木) 23:09:26 ID:??? 3Nシュートで南葛敗退の予感
[38]森崎名無しさん:2013/10/10(木) 23:54:09 ID:??? バビントンと化した井沢の能力に淡い期待
[39]森末(仮):2013/10/11(金) 00:33:17 ID:??? >★後半大友の反撃→ ダイヤ6 =新田が何度もノートラップ隼ボレーを試み、ついに成功させる!★ ========================================================================================== 後半戦になっても、南葛優勢の流れは変わる事はなかった。 1点を奪わねばならない場面、ここで大友は満を持して中山を攻撃に参加させるものの、 本来はCFWとして配置されている来生が中盤まで下がり、井沢と連携をして中山を封じ込める。 あまり守備意識の無い来生であったが、ハーフタイム中にキャプテンである井沢に出された指示に従った形である。 自由人である来生でも、一応は友人でありキャプテンである井沢の言う事は聞くらしい。 来生「へへへ、この天才ストライカー来生様を抜けると思うか!? へーいへーいへーい!」 井沢「ああもう、無駄口を叩くな!」 中山「(油断がありそうで、実際あるんだけどそこは井沢がフォローをしてる……これじゃ抜くのは難しいな!) 西尾!」 西尾「おう!(とはいっても俺じゃ駄目だ。 仕方ない、新田にパスだ!)」 井沢と来生、この2人が相手では中山も決して有利とはいえない。 ここは無理をせず西尾へとボールを回し、そして西尾も特に有効な手を思いつかなかったのか新田へのロングパスを出す。 結局の所、大友に取れる戦術は新田への攻撃の一任しかなかったのである。 ダダダダダダダダッ!! 山森「(トラップした所を零せさえすれば、後は先輩たちがクリアーしてくれる! とにかく打たせない事だ!)」 高杉「俺の巨体が前から迫れば新田も動揺して山森の助けになるだろう。 石崎、フォローを頼む!」 石崎「任せとけっての!」 そして、当然ながらこの新田へのパスを山森と高杉は防ぎに向かった。 新田がトラップをした瞬間、撃たれる前に止める為に。 新田「(トラップした瞬間、背後からは山森が……前からは高杉先輩がやってくる。 やっぱりトラップしてからじゃ無理なんだ! ここは……)ノートラップでいくしかない!」 グワァァアアアッ!!
[40]森末(仮):2013/10/11(金) 00:34:41 ID:??? 山森「えっ!?」 高杉「ノートラップでボレーだと!?」 新田「いっ……けぇぇぇえええええええええ!!」 打たれる前に止めようとしていた山森と高杉が迫る前に……。 そう、止められる前に打つ方法を考えていた新田は、結論としてノートラップで隼シュートを放つ事を決めていた。 後方から飛んでくるロングパス、トラップする事も難しいこのボールを、走りながら、合わせる離れ業。 ぽこーんっ……てんてんてん 高杉「……なんだ? 全然タイミングがあってないじゃないか」 山森「(驚いた……まさか新田、ぶっつけ本番で決めるつもりだったのか?)」 それは当然のように、決まらなかった。 いや、決まる決まらないの問題ではない。 それ以前に新田はボールをインパクトする事すら出来ず、勢いなくボールは跳ねてゴールラインを割ったのである。 実況「これは新田くん、ノートラップでボレーシュートを放とうとしたのでしょうか? 確かにマークを受けてこれまで1本もシュートを打てていない新田くん、 しかしやはり無謀でしょう。 背後からのノートラップシュートに全然タイミングがあっていませんでした」 板野が弾丸シュートの開発にも苦労をしたように、 ただ強く蹴るだけに見えるシュートでもボールをコントロールする事は難しいのである。 新田は既に小学生時代からそのシュートを完成させていたが、それを更に昇華――。 即ちノートラップでボレーに持っていくというのはあまりにも高難易度のもの。 ぶっつけ本番の試合中に決められる筈がなく、実況のアナウンスすらも辛辣な声を上げる。 新田「(くそ……難しいのはわかってたさ。 でも、枠内にすらいかないなんて……!)」 岸田「おい、何やってんだ新田の奴。 あんな高等技術、出来るのか?」 浦辺「……練習じゃ一度もやってない筈だ。 ぶっつけ本番な筈だぜ」 西尾「大丈夫なのか? シュートを打てても、あんなのじゃ話にならないぜ」 中山「……いや、やらせてみよう(新田にはセンスがある筈だ。 もしかしたら……)」
[41]森末(仮):2013/10/11(金) 00:35:43 ID:??? そして、この光景を見て不安を覚えたのは大友中学である。 頼みの綱である新田が彼らの目から見れば奇行、無謀としか取れない事をしだしたのだから当然と言えるが、 それでもキャプテンの中山の鶴の一声で新田へのパスを継続させる作戦に出る。 岸田「(本当に大丈夫かよ?)それっ、新田!」 新田「(もう一度、もう一度だ! このまま走り込んで……)ここだぁっ!!」 ぱすんっ! ぽーん……ガシッ! 剛田「ふぅ……(カス当たりだ。 流石にこれくらいなら取れるってぇの!)」 中山「(威力はない……が、一応枠内には入った……)」 2回目の隼ボレーは、やはり緩やかにポップし南葛GKの剛田がキャッチ。 浦辺「(それでも新田にやらせるしかねぇか!)新田、任せた!」 新田「(2回連続で打ち上げた……蹴る箇所が悪いのか? なら、これで!)どうだぁ!!」 バスッ!! バコッ……バシィィンッ!! 高杉「おっとと(地面に当たって威力が死んでるな)」 中山「(!! 殆ど完璧だ! 上っ面をこすりすぎたけど、さっきより格段によくなっている!)」 3回目の隼ボレーは、放った際の威力だけは先ほどまでの比ではなかった。 だが、ボールを打ち上げない事を強く意識しすぎたのか地面を跳ねてしまい、 威力を殺されたボールは巨漢DFの高杉が体を張って止めるのだった。 新田「(くっそぉ、あと少しなんだ……! あと少し……!)」 中山「諦めるな、新田!」 新田「キャプテン!」 中山「これで決めるんだ……走れっ!!」 バコォンッ!!
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0ch BBS 2007-01-24