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【頂天への】俺inキャプ森2【道程】
[44]森末(仮):2013/10/11(金) 00:38:58 ID:??? 得点を決められた南葛はといえば、深刻な顔をしながらも闘志は失わず、 作戦を講じながらキックオフを開始した。 全国制覇V3を目指す王者・南葛。県大会予選で躓く訳にはいかないというプライドは、彼らの中に確かにあった。 滝「(さーて、誰にセンタリングを出すか……っと)」 中山「ワンパターンだな、滝!」 滝「うげっ、中山!?」 しかし、今や流れは大友にあった。 キャプテンとエースの活躍によって意気を盛り立てていた大友は、素早く南葛の攻撃の芽を摘む。 新田「キャプテン、もう一度お願いします!」 中山「わかっている! これで……勝ち越しだッ!!」 そして当然のように新田へとロングパスを出した。 南葛に新田の隼ボレーを止められる程の守備力は殆どなく、 このパスが通りさえすれば大友が勝ち越し点を上げるのは誰の目からも明らかであった。 シュビビンッ!! 中里「(中の里が奥義・韋駄天の術ッ!!)」 だが、いつでもイレギュラーはあるもの。 今回の大友の場合、そのイレギュラーとは実は忍者の末裔である選手、中里正人。 得意の身体能力、特に俊敏さを生かした動きで中山のパスカットを狙うが……。 パシュッ! 中山「!? な、なんだ今の動きは!?」 井沢「(くそっ、中里でも止められないのかよ!?)」 中里「(やはり重りがあっては自由に動けぬか……!)」
[45]森末(仮):2013/10/11(金) 00:40:04 ID:??? それでも中里には中山のパスに掠り、コースを若干変えるのが精々だった。 そして、それは十分新田が走り込みシュートを狙える事の出来る些細な変化である。 新田「貰ったぜ! 隼ボレーだァ!!」 高杉「くそぉ、早すぎる!」 石崎「止められねぇ!」 これにはやはり大方の予想通り、南葛DF陣では止められなかった。 GKも反応すら出来ずに棒立ち、新田は勝利を確信し八重歯を光らせながら笑みを浮かべる。 ガィンッ!! 新田「げぇっ!?」 小田「ラ、ラッキー……」 だが、その笑みは次の瞬間には消え失せた。 この決定機、肝心なチャンスでボールはポストに大きく跳ね返ってしまったのである。 これを小田がフォローし素早くクリアー、ボールは中盤まで戻され、コントロールタワー・井沢守の元に渡る。 実況「新田くん、再び隼ボレーを放ちましたがこれはポストに嫌われたァ! チャンスの大友、これをものにできませんでした! 逆に南葛はボールを再び保持、さぁここから反撃となるか!?」
[46]森末(仮):2013/10/11(金) 00:41:07 ID:??? 井沢「(よし、ラッキーでも防いだことは防いだ! 残り時間は……もう殆ど無いな)みんな、上がれ! 全員攻撃だ!」 中山「くっ、みんな戻れ! 何が何でも防ぐんだ!(ただでさえ攻撃パターンが多い南葛! これ以上増えたら俺一人では守りきれん!)」 新田「くそっ、くそぉっ……!! 俺の失態から失点なんてさせてたまるかぁ!!」 時計を見て残り時間が少ない事を確認すると、井沢はすぐさま全員攻撃を指示。 どれだけ能力が優れていても、体はただ一つの中山はゴール前での数的優位を作らせない為に全員守備を命じ、 両チームは大友ゴール前へと殺到をする。 南葛中「よし、中山がいない!」「チャンスだ、撃て!」「ここで勝ち越しだ!」 大友中「好き勝手やらせるな!」「ここを守って延長だ!」「死守だぞ!」 先着1名様で、 ★幕引きは……→!card★ と書き込んでください。マークで分岐します。 JOKER→山森「新田に負けてられない! ジャンピングボレーだ!」 なにィ!? ダイヤ→来生のヘディングを中山がクリアー! しかしこれを井沢がオーバーヘッドキックでねじ込んだ! ハート→井沢のバナナシュートを一条が弾いた! しかしこれを来生がダイビングボレーでねじ込んだ! スペード→来生のボレーを一条が弾いた! しかしこれを滝がダイビングヘッドでねじ込んだ! クラブ→井沢のバナナシュートを中山がクリアー! しかしこれを山森がオーバーヘッドキックでねじ込んだ! >>37 3Nシュートは対森崎用として編み出された技、と考えてこの世界では会得していませんね。 >>38 井沢は中々に優秀になっておりますね。
[47]森崎名無しさん:2013/10/11(金) 00:41:20 ID:??? ★幕引きは……→ スペード9 ★
[48]森末(仮):2013/10/11(金) 01:47:46 ID:??? >★幕引きは……→ スペード9 ★ >来生のボレーを一条が弾いた! しかしこれを滝がダイビングヘッドでねじ込んだ! ================================================================================== 来生「おっしゃ、貰ったぜ!」 一条「く、くそぉっ! 負けるものかぁっ!!」 ボコンッ! 大友ゴール前の混戦、この混戦から抜け出し、中山が来れない位置からボレーを放ったのは来生である。 このシュートは猛烈な勢いで大友ゴールを襲うものの、 鳴り物入りで大友中学に入学し2年生ながらにしてゴールを任されていた一条が辛うじてセービング。 辛くもピンチを脱したかに見えたが、大友の健闘もここまでだった。 浦辺「ナイス、一条!」 中山「いや、まだ……」 滝「俺がいるんだよ!」 一条「う、うわああああああっ!!」 南葛にとって幸いなことに、そして大友にとって不幸な事に、このこぼれ球には滝が詰めていた。 元来シュート力がなく、サイド際からのセンタリングしか能がないと目されている滝。 しかしそれはあくまでも来生達と比較をした場合であり、決定力がまるでないという訳ではない。 飛び込むようにしてダイビングヘッドでボールをねじ込み、これに一条は倒れながら反応するも届かない。 パサァッ! ピピィーッ!! 得点を告げる笛が鳴り響く。 南葛、3年連続の県大会制覇……そして、大友の夏が終わってしまった事を意味する笛が。 南葛中学 2−1 大友中学
[49]森末(仮):2013/10/11(金) 01:48:46 ID:??? 実況「試合終了! 南葛、試合終了間際ギリギリの時間帯で勝ち越し点を挙げ……そして試合終了の笛が鳴りました! これで南葛中学、3年連続県大会制覇! 全国大会への切符を手に入れた! 大友中学も新田くん、中山くんの活躍があり健闘しましたが……残念ながら全国には一歩手が届きませんでした!」 滝「よーし! 全国大会出場だァ!」 来生「ちぇっ、おいしい所持っていきやがって!」 滝「まぁまぁ、お前が弾かせてあいつの体勢を崩してたからだって(とでも言っておけば機嫌治るだろ)」 来生「ふふふ、まあな! 流石俺の相棒、よくわかっている!」 岩見「(相変わらずの間抜けだが……こいつの力無しに全国優勝は難しいからなぁ)」 長野「後半はすっかり消えちゃってたなぁ……」 石崎「何言ってんだ、長野! 先取点のアシスト決めた癖に!」 高杉「(俺達いいところなんてまるでなかったからなぁ……)」 井沢「(なんとか勝てたか……最後の新田のシュートが決まってたら結果は逆だったんだろうな)」 新田「すみません先輩たち……俺が最後のシュートを決めていれば……」 浦辺「……気にするんじゃねぇよ。 どうしても隅を狙おうとすりゃ、ポストに当たっちまう事もあるさ」 中山「ああ、そうだ。 それにお前たちには来年がある。 来年こそ、お前たちが全国に出場……。 そして優勝旗を大友中に持って帰ってきてくれ!」 一条「はい!」 中山「(結局、全国に足を踏み入れる事はなかったか……無念だ)」 試合が終わり、フィールドでは勝者が勝利の美酒に酔い、敗者が無惨にも地に伏せる。 非情なスポーツという世界の中ではしばしば見受けられるこの天国と地獄。 その中心にいながら、世代最強DFと言われながらも全国へと出場した事のなかった男――中山政男。 彼は涙を流さず、ただ強く拳を握りしめて無念さを堪えながら後輩たちにただ笑みを見せた。 中山「(俺の夏は……これで終わりだ)」
[50]森末(仮):2013/10/11(金) 01:50:06 ID:??? そして、この光景を見ていた男は……以前、北海道へと仕事へ向かった際、 ふとふらの中学へ立ち寄った折に見つけたダイヤの原石――板野住明の時と同様、 この試合もまた見に来ておいて正解だったと観客席で一人笑みを浮かべた。 片桐「(中山……他のDF陣が優秀とは言い難い中、あの南葛を2点に封じ込めたのは流石と言えるな。 ただ、それは先からわかっていた事だ……問題は新田……あいつだ。 確かに優れた才能を持っているという事はわかっていたが、 まさか試合中にノートラップでランニングボレーを決めるとは……。 どちらも全国で見たかったが……まだ、彼らの夏が終わった訳ではない)」 男――片桐の脳裏にあるのは、Jrユース選抜の件。 この選抜には基本的に全国大会に出場をしたチームからしか選手は選ばれないが、 特に優秀な選手がいれば、例外的に特別参加を許すケースもある。 片桐「(新田、か……荒削りではあるが将来は板野とのツートップもありえるかもしれん。 ……南葛の来生や東邦の反町、花輪の立花兄弟も伸びてくる可能性は十二分にあるし、 彼らがその前に潰れてしまう可能性もあるがな)」 未来の日本代表の姿を思い描きながら、空想に浸る片桐。 一方、フィールドでは勝った南葛と敗北した大友とがようやく整列をし、両チーム間で交流がされていた。
[51]森末(仮):2013/10/11(金) 01:51:44 ID:??? 先着1名様で、 ★試合が終わればノーサイド→!card★ と書き込んでください。マークで分岐します。 JOKER→中山「実は俺、今度南葛中の学区内に引っ越すことに決まったんだ」 なにィ!? ダイヤ→井沢「よく仕事をこなしてくれたな、山森」 新田「お前何時の間にあんなに上手くなったんだ?」 山森を褒める井沢と新田だ! ハート→中山「いい守備だったな、また腕を上げたんじゃないか?」 井沢「うちのDF頼りないからな」 キャプテン同士の交流だ! スペード→中山「お前たち、攻撃パターン自体は多いけど一選手が取れる戦術は少ないぞ」 滝「返す言葉もねぇ」 長野「ぐぬぬ」 来生「?」 中山さんに助言を貰う南葛FW陣だ! クラブ→新田「攻撃は凄いですけど守備は駄目ですね! 俺の隼シュートに反応も出来てなかったじゃないですか」 石崎・高杉「「ぐぬぬ……」」 怒れる南葛DF陣だ!
[52]森崎名無しさん:2013/10/11(金) 01:54:13 ID:??? ★試合が終わればノーサイド→ ハートJ ★
[53]森末(仮):2013/10/11(金) 01:55:32 ID:??? 本日はここで区切らせていただきます。 明日はふらの視点に戻りたいですが……しばらくは各チームの描写になるかもしれません。 それでは。
[54]森崎名無しさん:2013/10/11(金) 01:56:42 ID:??? 乙でした 何だかんだで滝って、チャンス逃さないし渋い活躍するな 石崎と高杉はブロック一芸…でもないか、井沢と中里のほうが守備力ありそうだな
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0ch BBS 2007-01-24