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【紅い満月】鈴仙奮闘記11【永遠の夜】
[135]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2013/10/14(月) 22:08:51 ID:??? >>132 仰るとおり、攻撃に有利になるような位置取りをするという行為そのものも『前に上がる』に当てはまりますね。 ……と、言うよりも自分で書いたAの欄を見る以上、 『前に出る=攻撃時に、位置取りで優位を確保する』 という定義の方が整合性が取れているような風にも思えます。 >>131さんへの返信の内容自体も間違ってはいないと思うのですが、 (滝等の選手も、積極的に攻撃に絡む事で、結果的にプレッシャーを掛けているのは間違い無いと思いますので) 前述の観点が抜けておるため、少し誤解を招きかねない表現だったかもしれません。失礼致しました。 A:「隙あらば前に上がって行こうとする、攻撃意識の高さでしょうか?」 鈴仙「(うーん……例えば中央から師匠が突破するとして……)」 鈴仙は実際の試合の様子を思い出しながら考える。 もしも自分がサイドの選手だったとしたら、どう動く事がより効果的かと。 鈴仙「(幾ら師匠でも、霊夢とか咲夜さんとかみたいな一流の選手に囲まれるとマズイ。 だからこそ、サイドの選手を利用する事で突破をより効率的にしようとする訳でしょうけど…)」 もしも、中央突破に全てを託すとなると、攻撃は容易に対処され、 その芽は潰されてしまう。(最も、永琳レベルの選手ではごり押しも充分通用するのが現状だが…) だからこそサイドは大事だという事なのだろうが… 鈴仙「(ここで前に出て……攻撃に積極的に絡んで行けば)」 仮に中央の選手が囲まれたとしても、その前方サイド際に選手が居れば。 そうすれば、無理に中央突破をする必要もなく、スムーズに攻撃を繋げられる。 鈴仙「(当然守備意識やパスの出し方も大事でしょうけど……。 サイドの選手でしか出来ない考え方って、これなんじゃないかしら?)」
[136]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2013/10/14(月) 22:11:13 ID:??? 守備意識の高さ、空間意識の高さもまた当然重要だが…… 守備意識、となるとややサイドバックよりの内容となってしまうし、 空間意識、となるとそれは中央の選手にも言える事とも思える。 だからこそ鈴仙は…… 鈴仙「隙あらば前に上がって行こうとする、攻撃意識の高さでしょうか?」 ――と、回答する。 パチュリーはその鈴仙の回答を聞き――。 パチュリー「そう。 それは確かにその通りとも言えるわね。 サイドの選手は、空間における優位性を確保し続けなくてはならない。 その時に、攻撃時のサイドハーフ・サイドバックが前方に上がってパスを要求したり、 時には得点に絡んで行くのは非常に重要になるわ。 そうなると、相手にとっては非常に嫌な攻め方となる。 ――誰が攻めてくるのかも解らない、守ろうにも攻撃の数で押し切られる。 これは、圧倒的能力を持った選手一人ではできない。 集団の『戦術』が働くからこそ出来る攻撃方法よ」
[137]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2013/10/14(月) 22:12:34 ID:??? そこから話を発展させていく。 それが絶対的な回答であるか否かはさておいても、少なくともパチュリーにとっては 期待していた答えの一つであった事は間違いないようであるため、 パチュリー「(フフ……流石私の弟子ね。 よく分かっているじゃない。 こうなれば、あの子に秘蔵の『パチェノート』を手渡す日も近そうね……)」 鈴仙「(あ、パチュリーさんご機嫌そうだ。 良かったぁ〜…)」 少なからずパチュリーのご機嫌を取る事には成功した鈴仙なのであった。 妹紅「(――それにしても、サイドバックも意外と奥が深いんだなぁ…。 今まで凄い地味なポジションだと思ってたけど)」 そして、良い流れの授業は、他の生徒――具体的には妹紅にも好印象を齎し。 彼女の頑なな偏見を僅かに払しょくする事に成功していた。 *パチュリーの評価値がやや上がりました。 *妹紅の授業理解度が上昇しました。次の判定での結果が有利になります。
[138]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2013/10/14(月) 22:13:37 ID:??? そして、昼も夜も分からない図書館での時間は溶けるように過ぎて行き…… パチュリー「……というわけで、今日の講義はこれでおしまい。 ちゃんと出席カードに授業の感想を書いて私に手渡すのよ。 ――ケホ、ケホ」 慧音「ありがとうございました。 …いや、こちらが生徒となって教えを頂くのは何分久しぶりで、 大変新鮮な経験をさせて貰ったよ、パチュリー殿」 鈴仙「(出席カードって何だろう…?)――あ、ありがとうございました」 パチュリーは軽くせき込みつつも授業の終わりを告げる。 慧音は恭しくパチュリーに頭を下げて感謝し、鈴仙は少しだけ伸びをしながらも パチュリーに軽く頭を下げる。 妹紅「…………」 慧音「(さあ妹紅……! どうだった。 少しはサイドバックへの偏見は抜けたか…?)」
[139]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2013/10/14(月) 22:15:15 ID:/vo7YqS+ そして、慧音は祈るように妹紅の方を振り向く。 慧音自身、充実した授業を聞けた事には満足していたが、 あくまで本来の目的は妹紅のSB嫌いを少しでも改善する事である。 そんな慧音の様子などお構いなしに、笑顔で語りかける妹紅の感想は―――? 先着1名様で、 ★もこたんの学習結果→!card★ と書き込んでください。マークで分岐します。 ダイヤ・ハート→「いやぁ、良かった! 私、これからSBも頑張ってみる!」 スペード・クラブ7以上→「うん、授業は凄く良かったんだけど……まだまだよく分からないなぁ。 でも、やる気は出たよ」 クラブ2〜6→「ううーん。 いや、言ってる事は分かるんだけど…」 クラブA→妹紅「これは罠だ! 輝夜が私をSBに定着させるために仕組んだ罠だ! だってこんな良い講義だったのに輝夜が出ていないじゃないか! それが罠だという証拠!」 バン! バン! 慧音「駄目だ……こいつは殺さなきゃだめだ……」(*殺せません) 妹紅「慧音ェーーー! 誰を撃ってる!? ふざけるなーッ!」喧嘩が始まったぞ!? JOKER→ダイヤ+妹紅「ついでに新しい技も閃いたわ!」 パチュリー「(妹紅……この子には見どころがありそうね! きっと磨けば光るダイヤの原石に違いない!)」
[140]森崎名無しさん:2013/10/14(月) 22:15:46 ID:??? ★もこたんの学習結果→ ダイヤ10 ★
[141]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2013/10/14(月) 22:57:42 ID:/vo7YqS+ ★もこたんの学習結果→ ダイヤ10 ★ ダイヤ・ハート→「いやぁ、良かった! 私、これからSBも頑張ってみる!」 慧音「も、妹紅……!」 妹紅の明るく、しかし意思の籠った返答に慧音は思わず目を潤ませる。 あの頑固な妹紅が、ようやく意図を理解してくれた。 妹紅と最も近い位置にて、数か月越しの苦労をしていた慧音だからこそ、 その喜びは、鈴仙の比では無かった。 鈴仙「(妹紅…慧音さん……! ああ、本当に良かった…! これで、ポジションがどうなってもその事で爆発! …って事にはならなさそう。 パチュリーさん、ほんっとうにありがとうございます…!)」 とはいえ鈴仙も、実際に輝夜と妹紅の喧嘩の中心に放り込まれた経験がある身。 今日の行動の余りの実りの多さに、鈴仙もまた涙を流す。 妹紅「…っていうか、私が意地張ってたせいで、慧音と鈴仙に迷惑かけちゃってたわね。 本当に――ごめん」 慧音「いいんだよ、妹紅。 上手く伝えられない私も悪かった」 妹紅「……本当は、今日講義を受ける前からも、 「永琳は、本当に輝夜の差し金で私をSBにしたのか?」って疑問に思っていて。 それで、今日の講義で確信したんだ。 永琳は、私の能力的適性を見込んで私をSBに任命したんだなって」 鈴仙「そうよ、妹紅! 幾ら姫様の命令と言えども、 師匠が無茶な事ばっかりする訳が――(ボソ)あるかもしんないけど」
[142]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2013/10/14(月) 22:59:17 ID:/vo7YqS+ そして…パチュリーという第三者からの解説は、 妹紅の永琳に対する疑心暗鬼をも払い去る切欠となった。 そもそも妹紅のサイドバック嫌いの原因の一つが この誤解であったため、幾ら慧音や鈴仙がサイドバックの良さを 解説した所で説得力に欠けているきらいがあった。 そのため――パチュリーを介して妹紅を説き伏せた今回の方法は、 大成功であったとも言えるだろう。 パチュリー「(何か仲間外れにされてて哀しいわね…。 でも大丈夫。 私は賢者だから。 賢者は常に孤高だから……)」 小悪魔「(パチュリー様。 皆さんの輪に入りたいならそう仰れば良いのに……)」 *妹紅のサイドバック嫌いが解消されました。 *関係、妹紅→(輝夜の犬)→永琳 が消滅しました。 *妹紅の評価値が上がりました。 *慧音の評価値が大きく上がりました。 *パチュリーの評価値がほんの少し上がりました。
[143]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2013/10/14(月) 23:01:10 ID:/vo7YqS+ そして、三人が笑顔で帰って行ったのを確認した後に… 一羽のコウモリがパチュリーの眼前へと飛んで来た。 パチュリーは小悪魔を呼び、紅茶を二杯分淹れされて、 一つを自分の手元に、もう一つをその向かいに置くと、 コウモリは向かいの席に飛び立ち――。 レミリア「……随分と余裕だな。 我が紅魔館の誇る頭脳が、その叡智を安売りするのはどうかと思うのだけれど」 そのコウモリは、人間のような外見の、可愛らしい少女の姿を取る。 彼女――レミリア・スカーレットはどうやら、一連の流れを監視していたようだった。 パチュリー「だって、禁じなかったでしょう? それに――もし私が一切の情報を封印していたら、貴女は私を評価していた?」 レミリア「しなかった。 ――多分、『敗北を恐れるとは、紅魔の者として恥知らずだ』 とか罵ってたと思うわね」 パチュリー「……でしょうね」 レミリアはクスクス笑い、パチュリーはその小さな唇をニヤリと歪ませる。 そうしてレミリアは丁寧な仕草で紅茶を少しだけ飲み…。 レミリア「――それで良い。 我々は『貴族』。 持つ者は、持たざる者に対して、 施しをしなくてはならないもの。 それが義務なのだから、仕方が無い」 レミリアはごく当たり前、と言わんばかりに傲慢な語り口で話す。 しかし、その口調には侮蔑や蔑視は驚くほどに含まれていない。 それが、彼女にとっての常識だったからである。
[144]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2013/10/14(月) 23:02:17 ID:/vo7YqS+ パチュリー「……そうね。 ―――まあ、あの子達なら、レミィの期待を裏切らない試合を してくれると思うわ」 レミリア「パチェもそう思う? ――もっとも、咲夜は内心疑わしそうにしてたけど」 パチュリー「あの子は、あの年頃の人間にしては完璧だけど、所詮は人間だしね。 仕方が無いと思うわ。 ―――で、話はそれだけじゃあないんでしょう?」 レミリア「ああ、当然。 …今日は、知識人様にお伺いを建てに来たのよ」 パチュリー「…いつもは全然頼ってくれない癖に。 まあいいわ、話してごらんなさい」 ふてぶてしい態度でレミリアに続きを促すパチュリー。 彼女は、紅魔館付の知識人であると同時にレミリアの第一の友人である。 それ故、見る者全てが震えあがる吸血鬼である当主に対して 対等に物が言える数少ない人物の一人だった。 そのため、レミリアはその態度を全く気にとがめる事も無く、 レミリア「……我がチームの助っ人を、次の試合で起用しようと思うのだけど」 ―――気の合う友人に対して、相談内容を打ち明けた。
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0ch BBS 2007-01-24