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【紅い満月】鈴仙奮闘記11【永遠の夜】
[51]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2013/10/13(日) 00:55:52 ID:XAPLec82 パスカルの練習を良く見て来た中山も、彼の成長については大いに納得できる所があり、 森崎に同意する。 しかし……森崎は更にこう繋げる。 森崎「だけどアレだな。 ……アイツ、それでもまだ地味だぜ」 中山「……?」 森崎「なんというか…FWの癖に攻めっ気が弱いというか、あくまでフォローに撤する事に拘りがあるというか。 必要に応じて積極的に出ているだけで、個人技を個人の為に使っていないというか。 そんな気がするな」 森崎は……パスカルの選手としての傾向を見抜いて見せる。 その読みが正確か否かは置いておくにしても、FWとの一対一対策を重ねて来た森崎の発言は、 そこそこ信憑性があるように思えた。 中山「……パスカルは、あくまで自分の技をディアスの為に役立てたい。良く、そんな事を言っていた」 森崎「ふーん。 俺には到底真似できない殊勝な考え方だな。 …で、アイツはその良く分からん目標を貫徹しようとしているのか。 それは、逆に凄いな」 中山「(確かに、パスカルの目標は最初からほぼ一貫していた。 そしてあいつは恐らく、その目標が間違いと指摘され、結果を出せずとも……それでも様々な方法により、 その目標へとアプローチを掛けてくるだろうな)」 森崎「――『最強の強化パーツ』を目指しているとしたら、それはそれで厄介だな。 (正直、Jr.ユースのアルゼンチン戦は若林に任せといて正解だったぜ……)」 森崎が掲げた、パスカルの成長性に関する考察は、ある程度的を得ている。 少なくとも中山はそう思った。
[52]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2013/10/13(日) 00:56:56 ID:XAPLec82 魔理沙「おーい、森崎!」 そんな時に、森崎を箒…に吊り下げた籠でスタジアムまで送迎していた魔理沙が、 森崎と中山の会話の場を見つけたのか入りこんでくる。 森崎「…ん、悪いな。 つい旧友との会話が立て込んでいてしまって」 中山「申し訳ない」 中山は軽くその少女に会釈をして、自分もそそくさとその場を去っていく。 思えば、ルナティックスメンバーを放置して森崎と会話していたのだ。 鈴仙あたりが責任を取って私刑を食らっていたとすれば居た堪れない。 魔理沙「アイツは……中山だったか。 あれがお前の言ってた友人って奴か」 森崎「ま、そんな所だな。 ……それより、帰ったらまた練習だ」 魔理沙「オーケーオーケー。 ―――だがな森崎。 練習は……」 魔理沙はひょいと森崎を人一人分が何とか入れるくらいの籠に無理やり押し込めて、 自分は悠々とその籠の数分の一程度の大きさしかない箒に乗り込み…… 魔理沙「――お前が、生きて帰ってこれたら…の話だぜ? だから死ぬなよ?」 タッ! ギュウウウウウウウウウウウン!! 森崎「(ゲッ。 そうだった……!)う、うぎゃひぃいいいいいいいいい!!!」 森崎は、籠に激しく揺られながら居を構えている、博麗神社の離れへ戻るのであった…。
[53]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2013/10/13(日) 00:57:59 ID:XAPLec82 ――そして、中山は鈴仙達ルナティックスメンバーに合流。 その際に、来月の試合が幻想郷きっての名門・紅魔スカーレットムーンズである事を知る。 帰り際に様々な選手からチームの概要を聴いた中山は、強敵との対戦に何時も通り高揚しながらも…。 中山「(――俺は、このままでいいのだろうか? …どうすれば『未来の栄光』を掴めるんだ……?)」 これまでの悩みとはまた別の、答えの見つからぬ問いに頭を抱えるのだった。 鈴仙「(……中山さん。 何があったのかな……? でも、きっと私じゃあ中山さんの相手になれないのかな…?)」 そして……この状況を把握しきれぬ鈴仙。 もしも彼女が中山と同様の悩みを抱える事となった場合……。 一体鈴仙は、中山のように一人で立ち直る事が出来るのだろうか。 そして、中山のように答えを見つける為に道の見えぬ努力をする事が出来るのだろうか。 その問いかけは……まもなく鈴仙にも突きつけられる事になるだろう。 ―――それも、最も過酷な形で。 *練習試合を勝利で終えました! 人気がボーナスで上昇します。33→36
[54]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2013/10/13(日) 00:58:59 ID:XAPLec82 〜8月1週・固定イベントフェイズ〜 【鈴仙のお小遣い・8月】 そして試合の終わった次の日、鈴仙はまた何時も通り永琳の研究室へと呼びだされる。 永琳「昨日の試合は御苦労さま。 活躍はともかく、戦術面では貴女の発言がそこそこ参考になったわね。 感謝するわ」 鈴仙「は、はいっ! 有難き幸せです!!(こ――これは、もしやお小遣い超絶増額チャンス!? 私のお小遣いが53万になる確率が、微粒子レベルで存在している……!?)」 何時に無く好感触な永琳の態度に、鈴仙は僅かに胸を綻ばせる。 そして――その綻んだ鈴仙の手元に…… 永琳「これは今月のお小遣いよ。 取っておきなさいな」 チャリンと、硬貨の小気味よい音が鳴る。鈴仙がその手を恐る恐る開いてみると―――? 先着1名様で ★鈴仙のお小遣い8月分→(永琳印象値31)×!dice ×10=★ と書き込んでください。合計が鈴仙の今月のお小遣いになります。 *永琳印象値は、この判定では50でカンストになります。
[55]森崎名無しさん:2013/10/13(日) 00:59:46 ID:??? ★鈴仙のお小遣い8月分→(永琳印象値31)× 4 ×10=★
[56]森崎名無しさん:2013/10/13(日) 01:00:03 ID:??? ★鈴仙のお小遣い8月分→(永琳印象値31)× 5 ×10=★
[57]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2013/10/13(日) 01:18:59 ID:XAPLec82 ★鈴仙のお小遣い8月分→(永琳印象値31)× 4 ×10=1240★ →1240円も貰えた! 鈴仙「ハッ!? ……お、お札があるわ……!(流石に53万は無理だったかぁ……)」 永琳「――まあ、このお金で好きな物でも買いなさいな」 珍しく優しい永琳の呼びかけに、鈴仙は少しだけ目頭が熱くなる。 そこから熱い物がこぼれてくるのを辛うじて抑えて… 鈴仙「師匠〜! ありがとうございます〜!(――でも、やっぱり師匠は見て下さってるんだわ! やっぱり私には師匠しか、仕えるべき主はおりません……!)」 鈴仙はペコリ、と永琳にお辞儀をする。 それはご機嫌取りの為の汚いものではなく。純粋な忠誠心を示す時のそれだった。 永琳「(…アメとムチは使い分けろ、ってね。 ――本当にちょろくて助かるわ、この子……)」 ――もっとも、当の主人の内心は相変わらず酷い物であったのだが…。 *所持金が増えました。8970→10210
[58]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2013/10/13(日) 01:20:23 ID:XAPLec82 〜8月1週・固定イベント〜 【鈴仙と慧音。 妖獣特訓!!】 そしてその日の晩。鈴仙は独り人里サッカーコートへと呼びだしを受けていた。 蒸し暑く暗い真夏の夜に、ナイターの効いたコートに入ると。 慧音「やあ、待っていたよ鈴仙。 …では早速、特訓を始めようか」 鈴仙「慧音さん…! ええ、一緒に頑張りましょう!」 鈴仙をサッカーコートへと呼びだした張本人である半人半獣の女教師、上白沢慧音は、 日中の疲れも見せずに、元気よく鈴仙に声を掛ける。 ルナティックスの中で、恐らく鈴仙の次くらいに忙しいであろう彼女は、 中々纏まった練習時間が取れないと何度かため息を漏らす姿は見ていたが…。 慧音「――話を聴けば、鈴仙は私よりも忙しいのに、それでも日夜努力をしているとか。 ……本当に自分が恥ずかしくなるよ。 自分の尺度で物を見てはいけない。 ――そう寺子屋で子どもたちに教えている当の私が、それを守れていないんだから。 …だから、今日は私も全力…いや、それを超えて見せる! そんな覚悟がなくては、鈴仙や中山君、そしてパスカル君にも示しがつかないからな」 慧音は、それが自らの甘えと気付き、そして鈴仙に特訓を打診したのだった。 子どもたちの希望となる。そう考えていたのに不甲斐ない姿を見せてしまっている現状から変わりたい。 そんな決意が、彼女を動かしていた。 そして…… バシッ! 慧音「さあ! 今日の一夜。 絶対に無かった事にはしたくないんだ。 ――だから…手伝ってくれ、鈴仙!!」 鈴仙「ええ! 頑張りましょ! 慧音さん!」 二人の特訓は、激しく始まったのだった。
[59]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2013/10/13(日) 01:21:38 ID:XAPLec82 先着2名様で、 ★鈴仙の激励→!card★ ★慧音の決意→!card★ と書き込んでください。数値の合計で分岐します。 35→彼女らに一体何が…? ガッツ+100、全能力+3、更に更に…?/ガッツ+150、全能力+3、更に更に…? 31〜34→超進化!! ガッツ+50、全能力+2、更に…?/ガッツ+100、全能力+2、更に…? 26〜30→進化! ガッツ+30、全能力+1、攻撃系or防御系各+1/ガッツ+50、全能力+1、攻撃系or防御系各+1 16〜25→特訓は成功だ! ガッツ+30、全能力+1/ガッツ+50、全能力+1 10〜15→そこそこの成果だった。ガッツ+30、攻撃系各+1/ガッツ+50、防御系各+1 2〜9 →残念な感じだった…。 ガッツ+10、防御系各+1/ガッツ+30、攻撃系各+1 *攻撃系=ドリブル・パス・シュート・せりあい で、防御系=タックル・パスカット・ブロック・せりあい です。 *マークか数値が一致した場合、判定に+5されます。これらの効果は重複しません。 *合計値が21以上の時、フラグ習得!(既にあれば回収。無い時は、鈴仙は選択可で、相手は判定) *合計値が26以上の時、必殺技習得!(分野は鈴仙は選択可で、相手は判定) *鈴仙の最大ガッツは800を超えているため、最大ガッツの上昇幅は低くなっております。
[60]森崎名無しさん:2013/10/13(日) 01:21:51 ID:??? ★鈴仙の激励→ ハート8 ★
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0ch BBS 2007-01-24