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【紅い満月】鈴仙奮闘記11【永遠の夜】
[765]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2013/11/14(木) 23:40:40 ID:??? レミリア「……おっと、逃しちゃったか」 フラン「むーっ! もっと楽しませてよぉー!」 実況「おおお〜っ! 射命丸選手! あの二人を前にして全く物おじせず、 あくまで自らの長所をふんだんに活かしたドリブルで突破〜!!これは、早くも番狂わせが期待できるか〜〜〜!?」 観客「ワアアアアアアアアアアアアアアア!!」「しゃめっいまっる! しゃめっいまっる!」 「おい、射命丸って案外大した事あるんじゃ…」「シッ、まだ黙ってろ」「(この人達何なんだろう…?)」 パチュリー「(これはレミィ達のミス…というよりは、相手のドリブルが一段上だったという事かしら。 これで中盤は、突破されてしまったも同然ね)」 そして、パチュリーの指摘するとおり。 レミリアとフランが突破を許した以上、紅魔スカーレットムーンズの中盤は一瞬で壊滅状態に陥る。 射命丸「さて…大分視界が開けてきましたねぇ」 小悪魔「め、メイドの皆さん! 人数を掛けてタックルに…」 射命丸「おっと、それは望む所です! ―――とか、言うと思いました?」 バシュウン!! 小悪魔「あ、ああっ…!?」 メイドF「と、取れませ〜ん!?」 反町「ナイスパス、射命丸さん!」パシッ! 射命丸はドリブル突破を匂わせて、小悪魔達MF陣の注意を惹きつけてからのロングパス。 妖精メイド達の能力では、射命丸の正確なパスには触れる事すら叶わず…。
[766]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2013/11/14(木) 23:41:44 ID:??? 実況「さあ! 反町選手が早くもバイタルエリア手前でパスキャッチ! 射命丸選手もゴール前に全速力で駆けこみ、ねじこみを狙う格好となっております! 紅魔スカーレットムーンズ! ここでパチュリー選手抜きの中盤の弱さを明らかにしてしまった〜!」 前に走り込んでいた妖怪の山FCのストライカー・反町にボールを持たせてしまう。 反町「(この前の試合は、俺はノーゴールだったんだ! 穣子と静葉さんの頑張りに応える為にも、 今日の試合こそはゴールを挙げてみせる!)――アキュラシーシュートだっ!」 グアアアアッ…バッシイイイン!! そして、反町は牽制も兼ねてミドルシュートを放つ。 その威力は小さく纏まってはいたが、決して低い訳では無い。 前情報通り、美鈴が二流のGKであるならば充分入り得るシュートであると反町は確信していたが…。 咲夜「――悪いけど、こんなつまらないシュートを許してしまい。 お嬢様の顔に泥を塗る事だけはさせないわ。 ―――時符・プライベートスクウェア!」 バッ! ―――バッ…チイイイイイイン! 反町「し、しまった! (だけど、ボールはまだ死んでいない! この位置なら、椛さんが…!)」 この試合、CBとして先発していた咲夜の渾身のブロックによって威力を大きく削がれてしまう。 だが、威力を完全に殺しきれた訳ではなく。 ボールはセンタリングのようにフワリと浮いて、PA内の上空を彷徨っていた。 椛「し――しめた! 行くぞ、ストリングプレイ・スパイダーベイb……」 それを絶好のチャンスと感じ、椛は高く跳び必殺のシュートを繰り出さんとするが…。 それは大きな間違いであった。
[767]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2013/11/14(木) 23:42:45 ID:??? 美鈴「しめたのはこっちです! 空中戦なら―――負けないっ!」 バッ…! グワアアアアッ! 椛「って…ふえっ?」 美鈴「ホアチョ〜〜〜〜〜〜!!」 バアアアアアアアアアアン! バシュウウウッ! 実況「出た〜っ! 美鈴選手の秘儀・浴びせ蹴り…じゃなくて彩虹風鈴だ〜! 紅魔スカーレットムーンズ! ここで早速のピンチを脱します!」 射命丸「(あやや…やはりそう簡単には上手く行きませんね)」 はたて「い――急いで守備に回らなくちゃ!」 パチュリー「(やはり美鈴の空中戦は安定しているわね…。 ダイレクトシュートに関しては、現状でも中々の出来だわ。 ――ただ、それでも強豪選手相手だったら微妙だけど)」 美鈴「さあ、ここから反撃ですよ、皆さん!」 バッゴオオン! 実況「そして美鈴選手、大きく前線へとフィードバック! ここから紅魔スカーレットムーンズの反撃となるか! それとも妖怪の山FCの第二陣となるか! 勝負はこれで、全くわかりませ〜〜〜ん!!」 美鈴の放った正確なフィードは、彼女の心根のように真っ直ぐと前線へと伸びて行き… そして、目当てであるレミリアの少し手前で落下していく。
[768]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2013/11/14(木) 23:43:46 ID:??? レミリア「さて……雑魚を散らしてから、悠々とトラップさせて貰うわよ」 静葉「み、みのみのみのみのみの…りりりりりここここここここ? い、いいいいい行くわよよよ???」 穣子「く、くくくりくくりくりくりあーだだだね? お、おおおおおおお姉ちゃん!??」 不幸にも彼女と競り合う相手となってしまったのは、中盤底で待機していた穣子と静葉。 彼女達はなけなしの勇気を振り絞り―――。 穣子「い、行くよ!? おおお姉ちゃん!?」 静葉「え、ええ! ……反町君バンザーイ!!」 ガシッ! バアアアアアアアアアン!! 実況「静葉選手! オータムスカイラブで飛ぶ〜〜!!」 競り合いが比較的強い静葉による、オータムスカイラブクリア。 前の試合では、この合体技で鈴仙などの格上選手とも互角に渡り合って来たが… レミリア「ええ…私を畏れて居ながらも、勇気を出して最高のパフォーマンスを発揮した事。 それを私は、高く評価する。 だけど―――」 バアアアアアン! ガシッ! 静葉「!?」 レミリアは、その小さい身体からは想像がつかないまでの跳躍力で静葉の身体の間にボールを挟み込み。 レミリア「力無き勇気。 人をそれは『蛮勇』と呼ぶわ…!」 ドッ…ゴオオオオオオオオオオオオン!!!!
[769]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2013/11/14(木) 23:45:10 ID:os2HUax6 静葉「キャ…キャアアアアアアアアアアアアアアアッ!?」 静葉のその華奢な身体を、空中から地面へと思いっきり叩き落とす。 銃弾を撃たれた鳥のように、静葉はヒラヒラとフィールドに舞い落ちて行く。 実況「レミリア選手! 美鈴選手のナイスフィードに対して…競り勝った〜〜!! まるで身にたかる蠅を蹴散らすかのような勢いで、静葉選手を大地に張り付けました! しかしこれはボール越しの為反則ではありません!」 穣子「お、おねえちゃーん!? 死なないでぇー!?」 まさに悪魔の力を体現したかの如くに圧倒的な競り合い強さを魅せたレミリア。 彼女は悠々とゴールからおよそ30メートル程の位置でボールを確保し……。 レミリア「(さて……1点目はどうしようかしら)」 強者としての余裕を持ちながら、グルリとフィールドを見渡した。 先着1名様で、 ★まずは1点目→!card★ と書き込んでください。マークで分岐します。 JOKER→雛「(相手はよそ見をしている! 今の内に…)」パシッ! レミリア「あ、あれ!? ボールが無い!? うー!うー!」 ダイヤ・ハート→フラン「もー! 早くシュート撃ちたーい!」レミリア「(今の内に、あの子に撃たせてやろうかしら)」 スペード・クラブ→レミリア「――まずは決めさせて貰うわ。 悪く思わないでね、フラン」 クラブA→小悪魔「こい! 私に持ってこい!」レミリア「(随分と偉くなったなコイツ…。 でも、あの表情は本物ね)」
[770]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2013/11/14(木) 23:46:15 ID:??? …と、言った所で今日の更新はここまでにしようと思います。 皆さま、本日もお疲れさまでした。
[771]森崎名無しさん:2013/11/14(木) 23:49:30 ID:??? ★まずは1点目→ ハート5 ★
[772]森崎名無しさん:2013/11/15(金) 00:49:00 ID:??? 乙です。 JOKER見たかった(笑)
[773]森崎名無しさん:2013/11/15(金) 20:41:18 ID:??? サッカー少女 壊し屋フラン はじまるよ
[774]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2013/11/16(土) 00:47:22 ID:??? こんばんは。遅くなりましたが今日も更新を始めて行きます。 >>772 乙ありがとうございます。JOKER出てたら今までの描写が全てパアになるので少し怖かったですが、 その時はびっくりJOKER大賞狙いでしたねw >>773 姫様はケガしないので壊れないよ!やったねフランちゃん!輝夜「おいやめろ」 ★まずは1点目→ ハート5 ★ ダイヤ・ハート→フラン「もー! 早くシュート撃ちたーい!」レミリア「(今の内に、あの子に撃たせてやろうかしら)」 レミリアはふと周囲を見渡し…… フラン「お姉様ーっ! 早くあの河童をふっ飛ばしたーい!」 にとり「あ、あわわわわ…! や、やいお前らDF共! 皆でゴール前を固めるんだよぉ〜!?」 河童A「りょ…了解よにとり!」 河童C「(河童ってにとりの事かな、それとも私達の事かな。 それとも…どっちもかな)」 彼女のやや前方で、妹であるフランドールが早くもPA内でむくれている様子。 そしてそのついでに、GKのにとりが慌てふためいている様子が見て取れた。 レミリア「(フラン。 ――そうね、相手GKはPAをガチガチに固めているようだから、 センタリングに邪魔が入る事もなさそうだし。 あの子のガス抜きの為にも、まずは…) ――みっともないわよ、フランドール。 ボールならあげるから……」 そこからレミリアは少しだけ前方に上がり――。 レミリア「全力で行きなさい」 バシュウウッ!!
[775]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2013/11/16(土) 00:48:30 ID:??? 実況「さあ〜!! レミリア選手、やや右サイド寄りに切り込んでから低いセンタリングを出した!」 雛「だ、ダメ…! ここを通したら――!」 天狗E「雛さん、お手伝いしますっ!!」 フランに向かって、やや低い弾道のセンタリングを放つ。 鋭くも正確な、並みのゲームメーカー顔負けのパス力を誇るレミリアのパスは、 カットに向かう雛と天狗Eを自在に翻弄して、触れる事すら許さない。 フラン「やったぁー! お姉様大好きッ!」 ブウン! グワアアアアアアッ!! 無邪気な嬌声と共に、フランはおぞましいまでの轟音を立ててそのローボールに飛び付く。 背丈の低い彼女であるが、低空であれば関係が無い。 自慢のキック力を活かした、文字通りの必殺ダイレクトシュートが今、飛び出そうとしていた。 にとり「き、来たァッ!?(のびーるアームは改良したけど…ここは飛び出す! そっちのがまだ弾ける可能性が高い筈だかんね!)」 河童A「ここはにとりの応援よ、河童C!」 河童C「もし万一弾く事が出来れば、相手のフォロワーが他に上がってない以上有利だもんね!」 妖怪の山FCの守備陣は、僅かな望みを持ちながらもそれぞれ飛び出し、クリアへと向かうのだが…。 フラン「―――皆、吹き飛んじゃえ! QED……495年の波紋ッ!」 ギュウウン! バッ!
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0ch BBS 2007-01-24