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【紅い満月】鈴仙奮闘記11【永遠の夜】
[772]森崎名無しさん:2013/11/15(金) 00:49:00 ID:??? 乙です。 JOKER見たかった(笑)
[773]森崎名無しさん:2013/11/15(金) 20:41:18 ID:??? サッカー少女 壊し屋フラン はじまるよ
[774]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2013/11/16(土) 00:47:22 ID:??? こんばんは。遅くなりましたが今日も更新を始めて行きます。 >>772 乙ありがとうございます。JOKER出てたら今までの描写が全てパアになるので少し怖かったですが、 その時はびっくりJOKER大賞狙いでしたねw >>773 姫様はケガしないので壊れないよ!やったねフランちゃん!輝夜「おいやめろ」 ★まずは1点目→ ハート5 ★ ダイヤ・ハート→フラン「もー! 早くシュート撃ちたーい!」レミリア「(今の内に、あの子に撃たせてやろうかしら)」 レミリアはふと周囲を見渡し…… フラン「お姉様ーっ! 早くあの河童をふっ飛ばしたーい!」 にとり「あ、あわわわわ…! や、やいお前らDF共! 皆でゴール前を固めるんだよぉ〜!?」 河童A「りょ…了解よにとり!」 河童C「(河童ってにとりの事かな、それとも私達の事かな。 それとも…どっちもかな)」 彼女のやや前方で、妹であるフランドールが早くもPA内でむくれている様子。 そしてそのついでに、GKのにとりが慌てふためいている様子が見て取れた。 レミリア「(フラン。 ――そうね、相手GKはPAをガチガチに固めているようだから、 センタリングに邪魔が入る事もなさそうだし。 あの子のガス抜きの為にも、まずは…) ――みっともないわよ、フランドール。 ボールならあげるから……」 そこからレミリアは少しだけ前方に上がり――。 レミリア「全力で行きなさい」 バシュウウッ!!
[775]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2013/11/16(土) 00:48:30 ID:??? 実況「さあ〜!! レミリア選手、やや右サイド寄りに切り込んでから低いセンタリングを出した!」 雛「だ、ダメ…! ここを通したら――!」 天狗E「雛さん、お手伝いしますっ!!」 フランに向かって、やや低い弾道のセンタリングを放つ。 鋭くも正確な、並みのゲームメーカー顔負けのパス力を誇るレミリアのパスは、 カットに向かう雛と天狗Eを自在に翻弄して、触れる事すら許さない。 フラン「やったぁー! お姉様大好きッ!」 ブウン! グワアアアアアアッ!! 無邪気な嬌声と共に、フランはおぞましいまでの轟音を立ててそのローボールに飛び付く。 背丈の低い彼女であるが、低空であれば関係が無い。 自慢のキック力を活かした、文字通りの必殺ダイレクトシュートが今、飛び出そうとしていた。 にとり「き、来たァッ!?(のびーるアームは改良したけど…ここは飛び出す! そっちのがまだ弾ける可能性が高い筈だかんね!)」 河童A「ここはにとりの応援よ、河童C!」 河童C「もし万一弾く事が出来れば、相手のフォロワーが他に上がってない以上有利だもんね!」 妖怪の山FCの守備陣は、僅かな望みを持ちながらもそれぞれ飛び出し、クリアへと向かうのだが…。 フラン「―――皆、吹き飛んじゃえ! QED……495年の波紋ッ!」 ギュウウン! バッ!
[776]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2013/11/16(土) 00:49:30 ID:??? フランは相手の動きを全く気にせず、反則すら厭わぬと激しくボールへと飛び着きながら、 地面スレスレの場所で大きく態勢を低くする。 そしてフランがほぼ地面から平行の位置にまでたどり着いたところで……。 フラン「うぉあああああああ〜〜〜〜〜〜!!!」 グワアアアアアアアアアアアアアアアアッ!! バシュウウウンン!! ズゴオオオオオオオオオオオオッ!!!!!!!!
[777]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2013/11/16(土) 00:50:43 ID:??? ピッチの芝生を刈り取り焼き尽くすかの如くに、速く豪快なシュートを天空に向かって撃ち抜く。 そのシュートと形容すべきかも不明な何かは、まさに閃光のようにキラリと煌めきながら、 妖怪の山FCのゴールを抜けようと突き進み……。 河童A「――キャアッ!?」 河童C「う、うわああああああ〜〜っ!!」 にとり「(は…早いし、強いし……怖い!)ひゅおぇえええええええええ〜〜〜〜!!!」 バゴオッ! ドガバキズゴッ! バキュウウウウウン!! ―――――ズバアッ! シュウンン…… ―――ドゴオオオオオオン! 観客「う…うわああああああああああああああああああああああああああああああ!!」 ネットを軽く突き破ってゴールするだけでは飽き足らずに、 ボール越しににとりをも天空へと運び去り、観客席のど真ん中へと連れて行く。 天からにとりが降ってきた後の観客席周辺は、悲鳴と怒号とが入り混じり、逃げ惑う人々の姿は まるで水面に石ころを投げた後の波紋のようにも見える。 一瞬で阿鼻叫喚の図へと陥る観客席。 しかし、それでも試合は続いている。審判はヒッ、と怯えながらも笛をもう一度くわえ直して…。 ピッ、ピピィイイイイイイイイイイイイイイイイイッ!! 紅魔スカーレットムーンズ 1 − 0 妖怪の山FC フラン「えへへ…やったぁ!!」
[778]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2013/11/16(土) 00:51:51 ID:??? 実況「―――え、えー。 観客席の皆さま! 逃げないで下さい! 破損してしまった座席につきましては、只今係員が修復に移ります! 繰り返します!…」 可愛らしくガッツポーズを天に掲げ、ゴールの喜びを体感するフランだったが…。 通常ならばシュートに対する評価や選手の好プレーを褒めたたえるべき場面にて、 実況はひたすら事務連絡を発するに留まる。 レミリア「ナイスシュート、フラン。 だけど、私だってまだ負けないからね」 フラン「ウフフ! お姉様はアシストだけでも良いんだよ? この調子で、私がハットトリック…。 ううん、ダブルハットでも狙っちゃうんだから!」 レミリア「あらあら、御言葉ね。 けれど、飛ばし過ぎで後半出られなくなっても知らないわよ」 フラン「まだ大丈夫だってば! ――だけど、次はスターボウブレイクにしよっと。 すぐに壊れちゃったらつまんないし」 レミリア「そうね――貴女だったらそのシュートでも充分だもの。 そうやって、ペース配分を考えるのも、一流たる選手になるには重要よ」 フラン「はーい」 そんな周囲の状況を全く気にも留めず、すぐ近くのレミリアはフランのゴールを祝福する。 しかしその一方で、彼女の悪癖でもある飛ばし癖をやんわりと修正していた。 フランという暴れ馬の舵取り役は、一挙にレミリアが引き受けているのだった。
[779]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2013/11/16(土) 00:52:52 ID:??? パチュリー「(相変わらずエグイシュートね……)」 そして、紅魔スカーレットムーンズのベンチにて、パチュリーは思わず悪態を突く。 だがしかし、それだけフランドールの放ったシュートは規格外だったのだ。 パチュリー「(もっとも、あれ以上の決定力を持ったストライカーも幻想郷や外界には居るでしょうけど…。 あの子程、軽々とそれを放てる選手となると――他に居ないかもしれないわね)」 パチュリーが考察するように、フランドールのキック力は非常に高い。 その反面で、レミリアと比較しテクニックやスピードで大きく欠けている点もあるのだが… その何にも縛られないパワーによる必殺シュートは、高度なテクニックで補おうとする他の選手のそれよりも 遥かに燃費の面で優れている。 パチュリー「(彼女が前線に存在している。 それだけで敵チームには圧倒的な絶望感を与える事が出来る筈よ)」
[780]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2013/11/16(土) 00:54:13 ID:??? にとり「ひゅいい…今日も酷い目にあったよ」 雛「お疲れ様、にとり(この子、厄い……厄すぎるわ……)」 そして何とか観客達の混乱が収まったところに、奇跡的に負傷の無い状態のにとりが 妖怪の山FCのゴールへと帰還してくる。 はたて「――正直、予想以上に相手が格上だったわねぇ。 妖精メイドばっかりのチームだから、 その穴を突けば何とかなるかと思ったんだけど」 射命丸「GKの美鈴さんを正直舐め腐っていましたね…。 彼女、空中戦限定とは中々やりますよ」 反町「とはいえ、下手なミドルシュートを撃ってもCBの咲夜選手がブロックをしてくる。 一体どうすれば―――」 椛「あっ、反町さんはご存知なかったかもですけど、あの咲夜さんは本職はボランチなんですよ。 だから、ブロックについてはそう得意じゃない筈ですし、私や反町さんが何度も撃てば、いつかは入ると思います!」 静葉「……結局。 こちらはひたすら手数で押すしか無いという事ね」 穣子「私たちのチーム力で、勝利しかないわね!」 フランドールがゴールを決めたのが、前半5分の出来事。 まだまだ逆転は可能であると、この時点の妖怪の山FCメンバーは諦めてはいなかった。
[781]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2013/11/16(土) 00:55:18 ID:??? ピィイイイイイイイイイイイイイイイイッ!! 実況「さあ! 気を取り直してキックオフです! 妖怪の山FCはまずはたて選手がボールを確保! 落ち着いたボールキープとパスワークで、試合を落ち着けようと躍起になっております!」 はたて「(文のドリブル突破も、それほど分が悪くない勝負だと思うけど…… さっきので点が取れなかった以上は、一旦打ち止めね。 これ以上慌てて突っ込んでも、それだけ敵のカウンターの機会を与えてしまうだけ! ここは我慢するのよ……)」 フラン「むーん、つまんないの」 レミリア「(……当然の戦法だけど、私達相手にいつまでそれが通用するかしら?)」 はたては勝負を急がず、無難なパスワークでレミリアやフランの牽制程度のプレスをパスで交わして行く。 無為なカウンターを防ぐためでもあったが、サポーターの手前、大量失点は避けたいという打算も無いでは無かった。 そして、充分な時間を牽制に使った妖怪の山FCは……。 フラン「えーいっ! ボール頂戴よー!」 はたて「(近づかれる前に――)雛、一旦お願いっ!」バシュッ! 雛「(――J番(フラン)が中央に寄って来たわね…。 ここは――攻め時!) ――ブロークンアミュレットよ……!」 バチッ! ギュウウウウウウウウン!! 左サイドの雛を起点に、攻勢を開始する。 まず雛は、フランが中央に寄った隙を狙って、パスを前方の射命丸へと通していき…。 射命丸「ナイスですよ、雛さん!」
[782]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2013/11/16(土) 01:01:00 ID:ch7K5P1E 実況「おおっと! ここで雛選手が際どいコースを縫ってパスを放つ! 辛うじてカットに向かったメイドG選手を弾き飛ばして……射命丸選手がパスキャッチです!」 射命丸「(幻想郷最速の私と言えども、咲夜さんのタックルはぶっちゃけ危険ですからね。 ここは適度に上がって、椛あたりにでも渡すのが理想ですが――――)」 タタタタッ!! 射命丸は、FW陣と共にそのまま左サイドを掛け上がっていく。 先程の全力には及ばないとはいえ、それでも幻想郷最高峰クラスのドリブル力を誇る彼女は脅威であり、 中盤の小悪魔やメイドFのタックルを余裕で回避し、PA付近まで駆けあがる。 実況「さあ! 妖怪の山FC! いよいよ本格的な反撃態勢に持っていきました〜! 射命丸選手がボールを持ちつつも、PA内には椛選手に反町選手! そしてその後ろにははたて選手もフォローに備えているため、まさに攻めは盤石! 先ほども後一歩まで追い詰めた妖怪の山FC! ここで今度こそ、1点を決める事が出来るか〜!?」 射命丸「(さて――相手はどう出るかしらね?)」 先着1名様で、 ★2回目のチャンス→!card★ と書き込んでください。マークで分岐します。 JOKER→謎の向日葵仮面「突然だけど能力値吸い取んぞゴルァ!」おっと、ここで咲夜のボランチに必要な能力が減少だ! ダイヤ→メイド妖精達に囲まれた! 3人が一斉にタックルに向かう! ハート・スペード・クラブ→パスを出す前に、咲夜が猛然とタックルに向かう! クラブA→咲夜「ちょっと待ってなさい…はっ!」咲夜のスキル・ワイルドメイドが発動!
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0ch BBS 2007-01-24