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【紅い満月】鈴仙奮闘記11【永遠の夜】
[821]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2013/11/17(日) 23:54:17 ID:??? ―――地を這うロングシュートのパワーは凄まじく、シュートコースに立ちふさがる幾人ものブロッカーの 真正面を通り……そしてそのブロッカーを遠くへと吹き飛ばしてしまう。 ギュウウウウウ……バチッ! ―――ゥゥゥウウウウウウウウウウウウン!! 穣子「す、すいーとぽてとるー……キャッ!?」 河童A「ダイビングブロックよ! せめて――当たって見せる!」 しかし、その中でもブロックに長ける穣子。そして前の試合でブロックに覚醒した河童Aの二名は、 吹き飛ぶ事なくそのシュートの威力を減じさせ…。 にとり「でかしたぁ、神さま、河童A! これなら取れる筈だぁ〜〜! ――のび〜るアーム・改ッ!」 ウィイイイイイン! ―――ガシイイッ!! にとり「ほ、ホントに防げた!? マジで!?」 河童C「(セービング出来た事を驚いているなんて……相当来てるなぁ、にとりも)」 にとりはのびーるアームの出力を最大解放。 この試合で初めて、敵チームのシュートを完全に防ぐことに成功する。 実況「咲夜選手! 凄い勢いのシュートでボールを遥か前線どころか敵のゴールにまで 押し出して行きましたが―――後一歩の所で攻撃成功ならず! 穣子選手や河童A選手のファインプレーにも支えられて、にとり選手がしっかりとキャッチしてみせます! これで勝負は一旦お預け! 2−1で後半戦突入となるでしょうか〜!!」
[822]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2013/11/17(日) 23:55:29 ID:??? そして咲夜のシュートをキャッチしたにとりが、中盤に大きくフィードを上げた時。 もう既に前半はロスタイムに入っていた。 もしもここからスカーレットムーンズがドリブルやパス突破を図ろうとも…時間はそれほど残されては居ない。 そのため咲夜のシュートを最後に、スカーレットムーンズも一旦その攻撃の手を休めるだろう。 というのがその場にいる多くの人間・妖怪問わずの総意ではあったが―――。 パチュリー「…馬鹿ね。 あのレミィがそんな手ぬるい事、する訳がないじゃない」 レミリア「(――そう、それで良いわ咲夜。 当然、入れてくれるか、ねじ込みまでに持って来てくれれば良かったのだけれど… この状態でも、点を入れる事は不可能ではない。 何故なら―――)」 フラン「ぶーっ! もうつまんないよー! 全然私にボールが回ってこなーい!」 レミリア「(あの子は試合開始直後にシュートを撃って以降、そう激しく動いていない。 それならば……最後に一発を撃って貰わないなんて選択肢はないわ。 ……あの子の機嫌的にも)」 レミリアは、最後の1秒まで追撃を続ける決意をしていた。 特に、まだまだ余力を残しているフランを使った形で、点差を広げたいと考えて… レミリア「フラン! そのボールに飛び付きなさいッ!」 実況「あ…ああ〜っと! レミリア選手、ここは最後まで点差を広げに行きたいのか、 にとり選手のフィードを奪い取るよう、フラン選手に指示します! 失敗すれば、フラン選手の体力を無駄に削ぐのみとなりますが、何か勝機はあるのでしょうか!?」
[823]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2013/11/17(日) 23:56:41 ID:??? はたて「ま――マジ!? こいつら正気なの!? 大体、ここで奪えたって――」 フラン「はーいっ♪」 グワアアアン! バキイッ! バシッ! フランはレミリアの指示通り、中盤に突っ込んで――パワープレイではたてからボールを奪い取る事に成功する。 しかし、その時点でロスタイムは残り数十秒。 はたてからボールを奪った場所はゴールから40メートル程離れている以上、 フランは、すぐその場でロングシュートを打つ以外行動不能となっている。 はたて「今ここでシュートを無駄撃ちするしかないのよ、ねぇ解って―――って…あ」 グワアアッ! フラン「? どーしたのかしら、みすぼらしい天狗さん?」 はたてはそう考えて、フランがボールを奪ったという事実を軽視していたが… ボールを奪ってからノータイムでその右足を大きく振り上げてシュートの態勢に入った時、 はたては思い出した。 ――思い出してしまった。 はたて「この子のシュート力だったら………入っちゃうんだ、ゴール」 フラン「―――アハハ! 皆壊れちゃえ! スターボウ……ブレーーーイクッ!」 バッゴオオオオオオオオオオオオン! ズギャアアアアアアアアアアアッ!! そして、はたてはフランのシュートを遥か中空から見下ろす格好となる。 フランの、ただただ真っ直ぐな。 ただただ相手を破壊する事に特化しているそのシュートを。
[824]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2013/11/17(日) 23:57:41 ID:??? 穣子「ハァ、ハァ……わ、私も―――!」 静葉「ダメよ穣子! これ以上体力を消耗しては、後半の局所にオータムスカイラブを 使用できなくなってしまう。 私達は今は――どうする事も出来ないわ」 穣子「そ、そんなぁ……でも、悔しいよぉ……!」 静葉「悔しいのは、私だって同じよ…… (――だけど、その借りを後半で返せるかどうかが、とても不安なのだけれども)」 河童A「そ、そんな……もう一回だなんて……!」 河童C「今度は私も手伝うよ、河童A!」 にとり「そ、そんなァ! ええい、もう一辺のびーるアーム・改、だよ……! (うーん、耐久力を強化した影響で随分と起動コストがかかるようになっちゃったなぁ)」 ウィイイイイイイン! そして、立て続けに放たれるシュートに少しずつ疲労が隠せなくなったにとりと、 それを守るようにブロックに出るDF陣。彼女達の願いは―――いとも容易く『破壊』される。 ドゴオオオオオオオオオオオオッ!! 河童A「キャアッ!?」 河童C「レッドサンと比べるとマシだけど――どっちも無理よ〜!?」 ドガドガァ!! フランのシュートは河童Aと河童Cの懸命なブロックをまず破壊し……。
[825]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2013/11/17(日) 23:59:14 ID:??? にとり「と――止めてやるんだよぉおおおおっ!?」 ウィイイイイイイイイ……ガシイイッ! にとりの機械仕掛けの右腕に突き刺さる。 しかし、にとりとて度々の苦境を重ねて成長してきたメカニック。 そのシュートを暫くの間受け止める事を成功させる。 だが―――。 ボンッ! バギイイイイイッ! ガイイイン! にとり「そ、そんなぁ〜〜〜〜!?」 ――――ズバアアアアアアアアアアアアアッ!! ピピィイイイイイイイイイイイイッ! ピッ、ピィィイイイイイイイイイイイイッ! 紅魔スカーレットムーンズ 3 − 1 妖怪の山FC 前半終了!
[826]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2013/11/18(月) 00:07:33 ID:EZDiaMMc …と、言った所で今日の更新はここまでです。 結局試合、終わりませんでしたね(汗) ただ、後半からの展開は早くなる予定ですので、もう少しだけお待ちいただければ幸いです。 なお、容量が500kbを超えそうですので、次スレのスレタイ案を募集しようと思います。 【】鈴仙奮闘記12【】 の形で考えて頂ければ嬉しく思います。 >>816 咲夜さんは判定次第で理不尽に能力値吸われたりお嬢様に平手打ちされたり 地獄に落ちたり凡手になってしまったりと、ある意味可哀そうな役どころですね。 本人に落ち度が全く無いというあたりがw >>817 強敵チームですので戦術には正解はないですし、 まだ隠し持っている戦術や技があるキャラも居ますので、 上手く情報を得た上で考察して頂ければと思います。 >>818 詳しくは言えませんが……このスレでも基本は同じですね。 基本的に、相手の攻撃力は今大会でも最強クラスですので、 それに如何に対抗するかがポイントとなると思います。 それでは、皆さま、本日もお疲れさまでした。
[827]森崎名無しさん:2013/11/18(月) 01:14:42 ID:??? 乙でした。たまにGKとFWでボール遊びしてたっけな…(メオンとジウで この感じだとフランは砲台に近いかな。シュートとせりあい特化だったらレミリアがFWにいないと活かせないね。 【今度こそ】鈴仙奮闘記12【真面目な試合】 【吸血鬼の力】鈴仙奮闘記12【魔女の戦略】 【今度は誰が】鈴仙奮闘記12【地獄落ち】 【私鈴仙】鈴仙奮闘記12【今紅魔館にいるの】
[828]森崎名無しさん:2013/11/18(月) 13:39:56 ID:??? 【ダイスを捨てたい】鈴仙奮闘記12【鈴仙】 【鈴仙のいいところ】鈴仙奮闘記12【見てみたい】
[829]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2013/11/19(火) 00:12:50 ID:kTqMhSl6 こんばんは、遅くなりましたがもう少しだけこのスレで更新します。 そして容量が500kbを超えた時点で更新を終了し、次スレを立てようと思います。 このスレの埋めネタでは、妖怪の山FCの能力値紹介をする予定です。 >>827 乙とスレタイ提案をありがとうございます! このイベントでスカーレットムーンズの情報は結構明らかになりますが、 詳しくは偵察や玉兎通信、そして本番の展開次第でもありますね。 >>828 スレタイ提案ありがとうございます! 多分試合では鈴仙さん活躍すると思います(願望)
[830]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2013/11/19(火) 00:14:27 ID:kTqMhSl6 実況「き……決まった〜〜〜!! 決まってしまった〜〜〜!! 一時は同点の希望に揺れた妖怪の山FCが……その僅か数分後に、2点差の絶望に堕ちた〜〜!!」 フラン「えへへ……今のは調子良かったな〜♪」 思わぬゴールを上げる事が出来たフランが上機嫌にピョンピョンと飛びはねて、 その喜びをストレートに表現する。その様子は見るに愛らしい少女のそれそのものだったが…… にとり「ひゅ……そ、そんなぁ…ガクッ」 河童A「む、むりよ……! あの化け物が…!」 河童C「ひゅー、ひゅー……」 穣子「あ…あわわわ……」 静葉「穣子、見ちゃ駄目!」 そのフランの前に倒れ伏す選手の姿は、まさしく地獄絵図。 誰もが虫の息―――河童Cに至っては負傷をしてしまったようだ―――で、 悪魔の妹のひり出した兵器の威力に怯え、憎んでいた。 パチュリー「(――とはいえ、フランのミドルシュートはパワーがあっても、技巧と速度が圧倒的に足りない。 しっかりとした実力を持つGKだったら、その威力を効率良く削ぎ、そして止める事は…… 容易でないにしても、可能でしょうね)」 パチュリーは、その様子をベンチ際で冷静に判断していた。 ハーフタイムで戻ってくる仲間達を出迎えるために、少し前から近くで試合を観戦していたが… 日ごろの事で慣れているのか、さして驚く様子は見せなかった。
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0ch BBS 2007-01-24