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【月の秀才】鈴仙奮闘記13【ウサギに意地】
[382]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2014/01/11(土) 21:12:30 ID:??? 鈴仙「――@番。 つまりGKの陸という少年ね…。 彼が何者かは分からないけれど、 確かに、彼は紅魔スカーレットムーンズは勿論、幻想郷でも名を聞いた事も無い人物。 つまり、恐らく――中山さんやパスカル君と同じ、外来の強力な選手の筈」 そんな鈴仙の気づきに呼応して、陣形を示された観客達の間にも、少しずつ驚きとざわめきの声が上がって来る。 観客「な…なんだアイツ?」「また新手の外来人か?」「美鈴さんは今日はSBか…てことは、アイツは凄腕のGKだな」 「ポストよりもマシなのか…」「この試合、また分からなくなってきたな…」 陸「だ、大丈夫アルか。 朕、足技はともかく。 手技は正直言って、ニガテだったアルよ」 パチュリー「あんたは脚がすり切れるまで、ひたすら敵のボールを弾き返していれば良い。 …3点くらいは失点しても良いから、ゴール前でDFをやっている感覚で、何時も通りにやってみなさい」 陸「? GKは手を使わなくちゃいけないんじゃないアルか?」 パチュリー「大丈夫よ。 脚の方が良いなら、そっちを使えば良いんだから」 陸「むう……そんなら、後悔しないようにするアルよ?」 パチュリー「(始めにレミィの提案を聞いた時は正直ビックリしたけれど……。 煎じつめて考えれば、確かにこの戦法は効率的。 美鈴のGK能力の低さを補いつつ、 タックルやフィジカルの強さ、そしてキック力と体力を活かす事が出来る。 その上で、元々拳法家であった中国(陸)の守備力を活かすには、広いフィールドを動く必要のあるDFよりも、 比較的狭い場所で、一瞬の集中力が必要とされるGKの方が向いている。 …この発想は、私には出来ないわね)」 そんなどよめきにも我関せずと、スカーレットムーンズのメンバーはキックオフに備え、 選手達は少しずつ配置についていく。 (パチュリーは前半は出場しないため、陸に対して粗方の説明を終えた後はベンチへと戻って行った)
[383]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2014/01/11(土) 21:13:56 ID:??? 鈴仙「(流石は名門チーム。 大観衆が居て、そしてそこからどんな反応があろうとも、 全く緊張を緩める事はない。 ――って、師匠の様子とか見ると、ウチも同じ風に思われてそうだけど)」 そんな彼女達の雰囲気にやや飲まれながらも、負けじとCFとしてセンターサークル付近へと詰める鈴仙。 レミリア「…………」 その時、同じくCFとして、前方へとゆっくりと歩いて行くレミリアと目が合った。 彼女から客人としての認定を受けたものの、それ以来ほぼ彼女に合う機会はなかった鈴仙は、 何となく気まずい雰囲気を感じ、そっと目を逸らそうとするも――――。 レミリア「――」 それよりも先に、レミリアの口が開いた。 彼女は幽かな声だが、鈴仙にはっきりと聞こえるように。 レミリア「――可哀そうな子。 借り物の夢を、自分の物だと思い込んでいて、貴女はそれに気づいていない」 鈴仙「……!」 その言葉はあまりに曖昧で抽象的。 そのままコイントスへと向かったレミリアが通り過ぎた後は、 本当にそんな言葉が発せられたかどうかすらも疑わしい程に、それは幽かな物だったが―――。 鈴仙「(借り物の、夢……?)」 その言葉は、何故か鈴仙の頭の中に場所を作り、中々消えてはくれなかった。
[384]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2014/01/11(土) 21:15:11 ID:zHPVkXbA 輝夜「…アンタ、さっきウチのイナバに変な事吹き込んでなかった?」 レミリア「さあ。 貴女達の所よりはマシじゃない?」 輝夜「――確かに、それはあるかも。 ただ、アレでも私らにとっては可愛いイナバだからねぇ…」 実況「さあ〜! そしていよいよコイントスとなりました! ルナティックスキャプテンの輝夜選手と、 スカーレットムーンズキャプテンのレミリア選手とが互いに火花を散らせながら衝突しております!」 レミリア「…と、話が逸れたわね。 なんだか、私達が喧嘩をしているように取られたみたいだし」 輝夜「あら? 喧嘩だったら何時でも買うわよ? …えーりんが」 レミリア「月の賢者か。 ……あれはどちらかと言うと、私の友人向きかな」 レミリアと輝夜は、互いに雑談レベルの会話を行いつつ、比較的和やかな雰囲気でコイントスを行った。 実況「さあ、コイントスの行方は〜〜〜〜!?」 先着1名様で、 ★コイントス→!card★ と書き込んでください。マークで分岐します。 ダイヤ・ハート→ルナティックスボール スペード・クラブ→スカーレットムーンズボール JOKER→そのとき、ロベルト本郷(全裸)の パッションスタンピード が輝夜の顔面に直撃!! (*ヒャッホー系が出たらJOKERでなくてもこの分岐に強制的に行きます)
[385]森崎名無しさん:2014/01/11(土) 21:15:37 ID:??? ★コイントス→ ハートQ ★
[386]森崎名無しさん:2014/01/11(土) 21:17:25 ID:??? パッションがスタンピードするのはヒャッホー系に入るのだろうかw
[387]森崎名無しさん:2014/01/11(土) 21:21:44 ID:??? ロベルトがパッション状態になったら確かにスタンピードはする(?)
[388]森崎名無しさん:2014/01/11(土) 21:34:23 ID:??? 技自体は普通だけどロベルトが使うと卑猥に見えるな
[389]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2014/01/11(土) 23:17:10 ID:??? ★コイントス→ ハートQ ★ ダイヤ・ハート→ルナティックスボール レミリア「あら…運命は貴女達に味方をしたようね」 輝夜「運命を操る程度の能力(笑)」 レミリア「それは……ひょっとしたら、運命が貴女達を味方するよう、私が運命を操ったのかもしれないじゃない」 輝夜「フッ…中々苦しい言い訳ね。 永遠とか運命とかは、そう簡単に支配できる物ではないという事を、 今日はタップリと教えてあげなくちゃね。 永遠に幼い紅き月さん?」 レミリア「…それはつまり、永遠と須臾を支配している自分は偉い…って言いたいのかしら? だとしたら、全くの傲慢ね」 コイントスを終えて、ようやく少しだけ、試合を前にした言葉の応酬に近くなった両キャプテンの様子を見つつ、 実況「さあ! どうやらボールを得たのは…永遠亭ルナティックスのようです! 輝夜選手が誇らしげにボールを抱えて、まるで宝物を親に見せる子どものように、永琳選手へと渡していきます! 試合開始は、いよいよもうすぐだ〜〜〜〜!!」
[390]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2014/01/11(土) 23:18:21 ID:??? 次第に高まっていく緊張感に、サッカーコートの決して広いとは言えない観客席が大きく揺れる。 そして、その観客の中には……今度の大会にて、永遠亭ルナティックスのライバルとなり得る存在が多く出席していた。 白蓮「あらあら…すごい観客ですね」 村紗「聖はあまり人ごみに慣れておりませんから。 大会では、観客達の放つプレッシャーにも慣れなくては」 マミゾウ「なんじゃ、寅丸は今日は休みか」 ぬえ「なんか…自分は本尊だから、そう何度も休みを貰う訳にはいかない、だって。 ホント無駄にマジメちゃんだよねぇ〜(私は聖の宿題の写経、サボって来てるし……)」 超人・聖白蓮を筆頭に、ルナティックスに勝るとも劣らぬ中盤の支配力を持つ新たな強豪・命蓮寺ロータス。 早苗「私の勘がこう叫んでいます。 『今日の試合は、常識にとらわれない選手を見る事が出来る』と…」 諏訪子「あーはいはい。 常識にとらわれないのも大事だけど、それにはまず常識を学習しようね、早苗?」 神奈子「調子はどう、ピエール君? 試合をフルで見れるように、元の能力をかなり押さえているのだけど」 ピエール「悪くない。 むしろ、サッカーが無ければ常にこの状態でも良いくらいだ」 神奈子「そりゃあ良かった。 ――それじゃあ、今日は幻想郷には存在しない『プロ』の観点から、 非常に参考になる試合解説を頼むよ」 八坂神奈子を中心に、怪しげな術を使い勝利を掴みとらんとするダークホース・守矢みらくるず。
[391]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2014/01/11(土) 23:19:23 ID:??? さとり「……はぁ」 勇儀「何だい、何だい! 折角鬼が誘ってやったのにその態度は。そんなんだから、無駄に嫌われるんだよ、アンタは」 こいし「だまれぇ、のーみそ筋肉ダルマァ!?」 勇儀「…ん、何か聴こえたような。 まぁ、気のせいか」 お燐「(こいし様ァ〜。 悔しいのは分かるけど、無意識を利用してアブナイ発言を繰り返さないで下さいよぉ。 …あたい達にも危害が加わるのはゴメンだしね)」 空「(間欠泉地下センターは大丈夫かなぁ……)」 ヤマメ「おっ、そこの兄さん。 どっちが勝つか私と賭けしないかい? そっちのがより試合を楽しめると思うよ〜?」 地霊殿の当主姉妹とそのペットに加え、地底の猛者達が揃って結成されたトリックスター・地霊殿サブタレイニアンローゼス。 射命丸「ふんふん、攻撃力には劣るものの、守備力と支配力の差で永遠亭ルナティックスがやや有利…っと。 大方の大衆の意見は、そんなところでしょうか」 はたて「…アンタには、もっとふつ〜に試合を見ようっていう気概は無いの? 例えば――あの吸血鬼姉妹をみて、あんなプレーを目標としたい! …みたいな」 射命丸「――私は私です。 紅魔の当主様や星熊様のような、パワータイプのFWにはどうあってもなれない。 だったら、早々に見切りを付け、適当に情報収集をする…ってのも、理に適った見方とは思いますがねぇ」 反町「(私は私、か――。 俺も、俺なりの方向性を見つけなくてはいけないんだけど。結局、あれから行き詰っているもんなぁ……)」 静葉「(……反町君や皆のお陰で幾ばくかは安定したとはいえ、私も未だ狂い往く落葉…。 今日の試合が、私にとっても良い気づきを得られるものになればと思うのだけれど)」 様々な種族の妖怪や人間が一同に会し、組織的なプレーを得意とする中堅・妖怪の山FC。
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0ch BBS 2007-01-24