※人気投票開催中※
01/17(日)00:00-01/30(土)23:59
第二回鈴仙奮闘記キャラ人気投票
※新板できました※
ダイス創作物語板
ブログ
現行スレ
投票
最新20
板
1-
前
次
新
レス
【運命を】鈴仙奮闘記14【切り開く】
[626]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2014/02/14(金) 23:59:35 ID:??? A:「――ウジウジ悩んだって駄目。 したい事をやり抜くのが、一番後悔しないわ」FWを勧める。 鈴仙は、佳歩に対して投げかける言葉を丁寧に、丁寧に悩んで選んで…。 鈴仙「――ウジウジ悩んだって駄目。 したい事をやり抜くのが、一番後悔しないわ」 佳歩「鈴仙さま、それって……!」 鈴仙「…おっと。 これ以上先を言っちゃうと、私の指示みたくなっちゃうからね。 少なくともサッカーでは、私はあくまで佳歩の「相棒」なんだもの」 鈴仙は、佳歩に対して一般論を投げかけた。しかし、その一般論は――この二人について言えば、とても特別な言葉だった。 佳歩「(あの時と、同じだ……!)」 佳歩がまだ伸び悩んでいた頃。 …正確には、彼女がまだウサギAと呼ばれていた頃。 鈴仙は自分に対して、恋愛小説を引き合いに…そう背中を押してくれた。 自分の感情に、正直に動く事が大事。 先にいくら考えすぎても、何もしなければ物事は変わらないのだ。 だから、事前の分析結果が、如何に自分に対して不利な物であっても――。 佳歩「――鈴仙さま。 私、やります! …鈴仙さまのツートップとして恥じないような。 立派な…センターフォワードになって見せるんだから!!」 ――それでも、ひたむきに、真っ直ぐに突き進む。それこそが、因幡 佳歩という少女の唯一のとり得なのだから。 鈴仙「そう、その意気よ佳歩!(――と、言ってる私ももう少し精進が必要なんだけどねぇ。 佳歩がFWになって、私が何時の間にかMFとかSBとかになってたら笑えないし……)」 …そして、鈴仙も密かに更なる精進を誓っていたのだが――それはまた別の話である。 *佳歩の選手としての成長志向が、CFWにより強く向かいました。 *佳歩の評価値が上がりました。
[627]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2014/02/15(土) 00:00:38 ID:??? こうして、鈴仙と佳歩が互いに誓いを交わしていた所に…永琳があきれ顔を浮かべながらスッ、と現れる。 永琳「…さて。 お熱いところ、申し訳ないのだけれど」 鈴仙「――ふえっ?」 パスカル「――皆で、これからの動きについて確認していたんだよ、レイセン、そして…カホ」 佳歩「そ、そうだったんですか〜!?」 てゐ「まったく、アツくなると周りが見えなくなるのは二人ともおんなじだねぇ」 鈴仙「す…すみませぇん……」 ――そう、試合はまだ終わってはいない。 紅魔スカーレットムーンズはほぼ虫の息である事には間違いが無いのだが…それでも、まだ死んではいないのだ。 レミリアが静かな怒りに打ち震え、フランドールが狂気を増幅させ。 ――パチュリーもまた、内心で冷や汗をかきながら更なる戦略を必死で考えている。 試合は、まだロスタイムも含めると20分程度が残されていた。 慧音「――とはいえ、こうなった以上作戦の幅は驚くほど少ない。 フォーメーションを大きく引き、守備を固めた上でボールを奪ってしまう。 そうすれば、後はただパスワークを繰り返せば良いのだから」 妹紅「それがメインで…後は、ボールを奪ったらパスワークじゃなくてカウンター攻撃に出て、 点差を更に稼ぐとかもアリかしら?」 輝夜「いっその事、このまま攻撃の布陣を捨てずにひたすら点差を拡大する作業に出るのも良いわね! レッツ・陵辱タイムよ!!」 永琳「――姫様、その言葉は適切じゃない上に、一種のフラグ立てっぽいから止めなさいな…。 でも、まぁ……選択肢としてはこの3つになるでしょうね」
[628]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2014/02/15(土) 00:01:46 ID:jyKC3KcQ 鈴仙「(――うーん、もうここまで来ると正直消化試合の感はあるけど…。 こっちにいっぱいラッキーが降りかかったお陰でリードを稼げたように。 逆に、これから不幸が続けば…逆転もあり得なくはない点差なのよね。 ここは時間を稼いで安全に終わらせるか、1点を急いで取って確実に終わらせるか。 ――一体、どっちが良いのかしら……?)」 A:慧音の言う通り、フォーメーションを下げてボール奪取後はパスワークで確実に時間を潰すべき。 B:妹紅の言う通り、フォーメーションは下げるがボール奪取後はカウンターを狙うべき。 C:輝夜の言う通り、これまで通り上がり目のフォーメーションを敷き、早々に点差を拡げるべき。 D:鈴仙「いやぁ、こりゃもう勝ちましたって。 ダイジェストで良いですよ!」(*要3票) E:どれも甲乙つけがたい考えと思うので、ここは黙っている。 F:その他 自由選択枠 先に2票入った選択肢で進行します。メール欄を空白にして、IDを出して投票してください。 *フォーメーションを下げる場合、布陣のイメージとしては>>573さんが提案して下さったような感じになります。
[629]森崎名無しさん:2014/02/15(土) 00:02:45 ID:LwEvc62s B まぁ無難かな
[630]森崎名無しさん:2014/02/15(土) 00:03:36 ID:AoW58gGs A
[631]森崎名無しさん:2014/02/15(土) 00:03:48 ID:ploJRAHc B
[632]森崎名無しさん:2014/02/15(土) 00:04:56 ID:??? 紅魔の失点のほとんどはカウンターだったはずだし成功するといいな
[633]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2014/02/15(土) 01:03:59 ID:jyKC3KcQ B:妹紅の言う通り、フォーメーションは下げるがボール奪取後はカウンターを狙うべき。 鈴仙「…うーん、ここは妹紅の言うように。 守りを固めつつ、あわよくばもう1点を狙う感じで行けば良いのではないでしょうか」 輝夜「フフ、無様ねイナバ。 そういった中途半端な安定志向が死を産むのよ!!」ビシィッ!! 妹紅「いや、産まないって! っていうかそれで死ぬなら皆死ぬじゃない!?」 輝夜「全く、妹紅ったら…。 死を甘く見ちゃぁ、ヤケドするわよ!?」 慧音「(死なない奴らが、死についての何を語っているんだ……)」 ――と、このように鈴仙の提案を発端に妹紅と輝夜との間でちょっとしたジョークが繰り広げられるも。 それ以外については、他のメンバーもそう考えていたのか特段の問題も無く決定される。 色々と悲観視はしても、ルナティックスが圧倒的優位の上に立っている事は間違いではなかった。
[634]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2014/02/15(土) 01:05:08 ID:jyKC3KcQ パチュリー「う、う〜む。 おっかしいわねぇ……賢者的思考術によると、今頃は私達が優勢だったんだけどなぁ…」 小悪魔「(パチュリー様、お気を確かに……)」 フラン「アハハッ、早く試合始めようよお姉様! でないとアイツら、全然殺せないじゃない!?」 美鈴「る、陸君が、陸君が……」 陸「う、う〜ん、もうダメアル……水と金と女をはよ寄越せアル……」 咲夜「――ふざけた冗談を言えるようだから、死にはしないでしょう? …もっとも、GKの交代は恐らく必要だろうけれど」 レミリア「…………」 ――その一方で、紅魔スカーレットムーンズの様子は間違いなく乱れていた。 チームとしての戦意が喪失しかけているのを、辛うじて各人の意地で保っている状況。 GKが完全なる満身創痍で倒れ、自分を含めたFWの体力にも限界が見えてきた事もあり、 流石のレミリアすらも皆を奮起させる言葉を思いつけずにいた。 レミリア「(これが運命というならば……何と言う愚かさよ。 全くもって、優しくない)」 有利な筈の自分達のシュートやドリブルが決まらずに、不利な筈の敵のシュートやドリブルが成功する。 常人であればその九分九厘が絶望感を抱くであろう展開に、レミリアだけは辛うじて、静かにその運命を反芻する事が出来た。 そして、その運命を覆すには、どれだけの労力が必要となるかを見積もっていた。 レミリア「(――20分で、少なくとも3点。 勝つには4点。 いや…こちらの守備が破られた事を鑑みると、 5点が必要になるかも。 それは、あまりにも現実的ではない)」 レミリアの見積もり結果は、どこまでも彼女に――彼女達にとって優しく無かった。 考えれば考える程、勝利は遠ざかって行く印象を受ける。 しかし――いや、だからこそ。
[635]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2014/02/15(土) 01:06:59 ID:jyKC3KcQ レミリア「……皆」 彼女はここで漸く、口を開く事に成功する。 レミリア「――皆。 これで負けたと思っている輩は、もうどこにも居ないでしょうね」 パチュリー「…………」 レミリア「いいえ、嘘を吐かずとも良い。 この局面で、勝利を確信している者はおおかた狂人か、 現実を把握していない身の程知らずのどちらかなのだから」 咲夜「(お嬢様……)」 レミリア「だが、しかし。 この局面でそんな現実を――ぶち壊しにするのは楽しそうでは無くて? ええ、フランドール?」 フラン「アハハハハハハッ! たのしーい!! 皆をぶっ壊すの、私だーい好き♪」 レミリア「そう、それで良い。 …今の私達は、言ってみればレジスタンスの如し。 運命という巨大な秩序があるというのならば――私達は、そんな運命をぶち壊しにするのよ。 そして呼び起こす。 相手の勝利という、この世で最も不都合な現実を、芽の内から」 小悪魔「…………ごくりっ」 レミリア「そして、運命に勝利し――私達は逆転する!! もう守りは考えない、攻めを中心とした陣形を組みましょう! 陸は……控えの二軍GKと交代、マグレでの一発セーブを目標よ! 退路を断った、本当の背水の陣でいく!」
[636]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2014/02/15(土) 01:07:59 ID:jyKC3KcQ 美鈴「――は、はいっ! つまりは……まだまだ攻め続けるという事ですねっ!?」 フラン「そうそう、そう来なくっちゃね……ウフフフフフ、アッハハハハハハハ!!」 咲夜「全ては、お嬢様の御意に……」 小悪魔「が――がんばります!」 メイド妖精「「がんばりまーす!!」」 パチュリー「ちょ、ちょっとレミィ…! そういう作戦は、この私を一回通してから……! (――って言いたいのに……、言いたいのに………!? 言えないわ、この雰囲気じゃあ……)」 ――彼女のカリスマは、まだ生きていた。 先程まで崩れかけていたチームの基礎を、 再び元の水準にまで戻すことに成功したからだ。 だからこそ、レミリアは再びサッカーフィールドを見つめ、にやりと笑い。 そうして、口癖となりかけている、一つの言葉を投げかけた。 レミリア「サッカーは強い者が勝つんじゃない。 勝った者が強い。 ――それを私は、証明してみせる…!」
前
次
写
名前
E-mail
0ch BBS 2007-01-24