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【マラカナンで】キャプテン森崎46【釈迦寝ポーズ】
[101]2 ◆vD5srW.8hU :2014/04/18(金) 22:55:21 ID:MZfSDumc 見上「松山、お前がやる事は何時もと変わらん。攻守のつなぎ役だ。お前は向こうのツートップ、 カルロスとザガロを相手する事が多くなるだろう。奴らに好き放題に撃たせていたら勝てる物も勝てん。 責任を持って奴らを止めろ。そしてボールを奪ったら奪い返される前に適切な場所に逃がすんだ。 お前の周囲には翼、岬、中山、中里とボール運びに長けた4人が居る。その時々で適切な者に逃がせ」 松山「はい!(とうとうここまで来た!道産子魂を世界中にみせつけ、故郷に錦を飾るんだ!見ていてくれ、皆!)」 見上「次藤、お前はいつも以上に忙しくなるだろう。元々ミドルシュート要員が多いチームが これだけ中盤の守りを厚くされたら焦れてシュートを強引に撃ってくる事が予想される。 そういうシュートを食い止めるのがお前の仕事だ。正に体を張ってもらう事になるが、やってみせろ。 展開によってはお前は試合終盤まで体力が続かんかも知れん。早すぎる段階で燃え尽きない様注意しろ」 次藤「はい(流石ワールドユース決勝戦、ごつかシューターがごーぎ居るのう。うんにゃー、楽しみばい)」 見上「早田、中盤が抜かれてしまった場合はお前が撃たれる前の最後の頼みの綱となる。 特にカルロスを相手にする機会がかなり多くなるだろう。あいつは世界のトップ10に入れるドリブラーだ。 だがお前もボールを奪う事にかけては世界のトップ10に入る筈だ。自信と誇りを持って立ち向かえ。 いざボールを奪い返した後は逆サイドの中里をメインに手薄な場所にパスだ。タックル直後のマークにも気をつけろ」 早田「はい(ドリブラー共が選り取り見取り…へへっ、この早田誠がどれ程優れたDFなのか証明させてもらうぜ)」
[102]2 ◆vD5srW.8hU :2014/04/18(金) 22:57:13 ID:MZfSDumc 見上「中里、お前はサンタマリアのスルーパスを警戒しつつ基本はバックアップ役だ。 こぼれ球のフォローだけでなく奪われそうなボールの緊急避難先として出番が多くなるだろう。 ただしお前のサイドにはジェトーリオが居る為自力でオーバーラップを仕掛けるのは危険だ。 基本はチーム全体が遅攻で行く事を忘れずに、こちらのボールキープ率の向上に貢献するのがお前の役割だ」 中里「はい(いよいよスポーツ忍者として大成の道が見えてきたナリ。この天下分け目の合戦、大金星を獲ってみせる!)」 見上「…改めて言うまでもないが、スタメンに選ばれなかった者も常に臨戦態勢で居ろ。この試合、延長戦も大いに有り得る。 スタメンだけで最後まで戦おうとするのはまず無理だろう。各自ウォーミングアップを怠るな」 全日本メンバー『はい!!』 見上「最後に森崎。分かっているだろうが、お前が体力切れを起こす事も有り得る。 だからと言ってペース配分に拘り過ぎて失点を重ねては元も子も無い。その塩梅はお前が何時も苦しんできた事だし、 これから先もサッカーをしている限りつきまとうだろう。私から言える事はただ一つ…」 森崎「………」 見上「勝て。お前は勝つ為なら何でもやってここまで来た。勝って、己を証明してみせろ」 森崎「はい(この監督の基準だと、これでも素直に褒めてるんだろなあ。この狸親父め)」
[103]2 ◆vD5srW.8hU :2014/04/18(金) 22:58:22 ID:MZfSDumc 見上「さて、森崎。話すべき事は全て話した。明日のミーティングではもう話す事はない。 だから明日まで待つ必要はない。キャプテンとして言っておきたい事を今の内に言っておけ」 森崎「(おっと、このタイミングでか。明日言おうと思っていたんだが…)」 全日本メンバー『……………』 森崎「(まあいいか、今言っちまおう)」 A 「よし、いこう、いこうぜ、みんな!」無難に号令をかけるだけにする。 B 「皆、ここまで良く戦ってきた。後もう一度だけ力を貸してくれ」謙虚にチームメイトを褒める。 C 「俺達が世界一になるのは当たり前だ。何故なら俺達が世界で一番強いからだ!」強気でブチ上げる。 D 「ま、そんなに固くなるなよ。どいつもこいつもリオカップで倒した連中ばかりだ」あえて相手を侮る。 E 「全日本ユース出撃!花見の準備をせよ!」笑いを取りに行く。 F 「世界サッカーの伝統を凌辱するぞ!」凌辱発言! http://capmori.net/test/read.cgi/morosaki/1369149231/l50にて ☆2014/4/19 00:30:00☆ から投票期間を設けます。 そこから 15 票カウントし、一番多く票が入った選択肢で続行します。引き分けの場合は その次の票をタイブレーカーに使います。尚、投票はageた書き込みのみを採用しています。
[104]2 ◆vD5srW.8hU :2014/04/22(火) 00:54:53 ID:ICdUPQt2 >C 「俺達が世界一になるのは当たり前だ。何故なら俺達が世界で一番強いからだ!」強気でブチ上げる。 森崎「いいか皆。俺達は明日、勝つ。そして世界一になる」 全日本メンバー『………』 森崎「俺達以外の奴らはどんなに強くても二番目にしかなれない。同じ時代に俺達が居た不運を呪ってもらう。 それが世界一になると言う事だ。日本サッカーは弱い?もうそんなのは過去の話だ。 これからは日本はサッカーが強いのが常識になるんだ。俺達がそういう世界に作り変えたんだ。 もう一度言う。俺達が世界一になるのは当たり前だ。何故なら俺達が世界で一番強いからだ!それを証明しに行くぞ!」 全日本メンバー『ぉおおおおおおおおおおおおおおっ!!!』 見上「(うむ、これでいい。この不遜さこそが森崎の強さだ)」 森崎は自他共に彼らしいと認める強気で傲慢な態度を貫き通した。 彼はこの態度で力を得、勝ち上がり、頂点を掴み取ってきた。 それが最強のサッカー王国、ブラジルにまで通用する物だと誰もが信じていた。 来生「(え?え?え?決勝戦なのに出番なし…?こ、これじゃこのスーパースターが埋もれちゃうじゃないか… ち、違うんだこれは厚生の罠なんだ俺は填められたんだ…僕が、一番上手くストライカーを…)」 一人だけ、別の事を考えて呆然としていた者も居たが。 *来生がとうとう「スキル・何があっても自信を喪失しない」を喪失しました。
[105]2 ◆vD5srW.8hU :2014/04/22(火) 00:56:03 ID:ICdUPQt2 〜同日同時刻、ブラジルユース宿舎〜 ロベルト「…では、以上でミーティングは終了だ。解散!(やっぱりコインブラは出せそうにないか〜… 本人が出たいって言ってこないし、他の皆も認めそうにないし…だ、大丈夫だよな…?)」 同じ頃、ブラジルユースもミーティングを終えていた。何時も通りロベルトはスタメンを発表した後は 具体的な作戦は選手任せで、何時も通りコインブラは最後尾に座ったまま一言も会話に参加する事はなかった。 だが今回は何時もと違う事があった。ロベルトがポーカーフェイスを崩さない内に立ち去り、 コインブラも誰とも関わらずに立ち去るのは何時もの事だったが、他の選手達22人はまだ解散せず 部屋に残りカルロスに視線を集めていた。カルロスもそれを予期していたのか、咳払いをしてからゆっくりと口を開いた。 カルロス「皆、言いたい事は分かっている。コインブラの事だろう?」 サンタマリア「…ああ、そうだ。結局あいつをどうするかを解決しないままここまで来てしまった」 ザガロ「フン、今日はなんとなく居心地が悪そうなツラしてやがったな」 マウリシオ「結局の所何がしたいんスかね?」 カルロス「…あいつの心理は今となってはどうでもいい。ハッキリしている事はただ一つ、 あいつが明日のスタメンに名を連ねていない事だけだ。そしてハッキリさせないといけない事もただ一つ…」 ネイ「監督があいつを途中出場させてきたらどうするか、だろ?」 ディウセウ「オラはどうすっかもう決めてるけど、おめえの考えも聞いておきたいな」 ブラジルユースの決勝戦前の最大の懸念事項。アルツール・アンチネス・コインブラの存在。 もし彼が使われる事になったら、どうするのか?カルロスはその時こう答えたと言う。 カルロス「…俺はプロサッカー選手だ。プロらしくするさ」
[106]2 ◆vD5srW.8hU :2014/04/22(火) 22:21:58 ID:ICdUPQt2 かくして世界一を争う両チームはそれぞれの作戦会議を終え、決戦前夜を迎えた。 〜全日本ユース宿舎〜 決戦を前に誰もが武者震いをしていた訳ではない。 光あれば影あり。勝者の横には必ず敗者が居る。 余程の事が無い限り出番は有り得ず、それ故に士気を保てと言う方が酷な者達も居る。 石崎「はあ…分かっちゃ居たけど、やっぱり決勝でも出番なしか…」 高杉「当たり前だろ、今まで使われていないのに大一番で出られる訳があるか」 井沢「しょうがない、実力が全ての世界だ…ところで来生はどうしたんだ?」 滝「いや…昨日までは決勝戦でスーパーヒーローだ、とか言っていたんだが…」 来生「ぶつぶつ…僕が、一番上手くストライカーを、こなせるんだ…」 井沢「…遂にこいつも現実を思い知ったか。俺達の仲間入りって所か」 修哲出身の4人組と石崎はこの大会結局殆ど出番が無いまま終わりそうだった。 彼らはサブメンバーの中でも一番期待されていないグループなのが明らかであり、 ずば抜けて楽観的だった来生ですら最早自分を誤魔化せない程である。 滝「結局何がいけなかったんだろうな?俺達だって日本一になって、日本代表になって… そこが限界だったんだろうか?後ちょっとの差がどうしても埋められないんだよな…」 高杉「知るかそんな事。あの若林さんですらサブに追いやられてあの森崎なんかが 正GKでキャプテンでプロになってやがるんだぞ。何がいけなかったなんて俺が知りたい」
[107]2 ◆vD5srW.8hU :2014/04/22(火) 22:23:31 ID:ICdUPQt2 石崎「そういえば南葛小の頃はお前らに0−30でやられてたりしたんだっけ。 今までよく考えなかったけど、あの頃から考えりゃ夢にも思わない程出世したもんだ…」 高杉「下を見てたらキリが無いぞ。代表選考から漏れた佐野やら反町やら沢田やら、 長野やら岩見やら…あいつらは俺らを羨ましがっているだろうさ。ま、上を見てもキリがないけど」 井沢「…だからと言って、そんな理屈で諦めて堪るかよ!」 滝「井沢?」 それでももういいと自棄にはならないのは、彼らもまた日本代表たる証だろう。 井沢「確かに俺は今のチーム内のMFとしてはビリッケツだろうさ。それは認める。 だけど何時までもそのままだなんて誰が決めた!日本代表になれたら試合に出られなくてもいい… そんなカッコ悪い事を思う位なら死んだ方がマシだ!まだサッカー人生は長いんだ、俺は絶対に返り咲くぞ!」 滝「…いやまあ、その覚悟は立派だし俺も同意見なんだが…お前の場合はちょっと無謀過ぎないか?」 石崎「よりによって翼に対抗心燃やしてるんだから、ある意味来生より身の程知らずだぜお前」 井沢「な、なにィイイ!!」 高杉「(総合力では勝ってるのに、チーム単位で見るとこいつより来生や滝の方が役に立つって言うのがなんとも哀れだ…)」 だからと言ってその諦めの悪さが吉と出る保証など何処にもないのも日本代表と言う勝負の世界の掟である。 来生「速いボールが見えたり消えたりしている。あはは、速い…シュートかな。イヤ、違う、違うな…」
[108]2 ◆vD5srW.8hU :2014/04/23(水) 22:01:12 ID:Ppkwvt+c 将来に望み得る栄光が物足りないと嘆く者も居れば、輝く未来への展望を喜ぶ者も居る。 とは言っても展望はあくまでも展望であり、未来が過去になるまでは安心など出来ないのだが。 葵「イヤッホー!やったぜ!」 赤井「…良いニュースだったっぽいな、その様子は」 葵「うん!インテルがトップに加えてくれるって!一軍!遂に一軍になれるんだ!」 山森「それは素直に凄いな…おめでとう」 新田「でも、試合に出場するまでが大変なんだろ?」 赤井「下手するとレンタル移籍要員だからなあ。浮かれてたら痛い目見るぞ」 葵「大丈夫大丈夫!なんとかしてやるって気持ちが大事なんだよ!」 ホテルの別所ではたった今インテルの首脳陣から電話で一軍昇格のニュースを伝えられた葵が 小躍りしながら戻ってきた。年下組の4人は自然と固まって行動する事が多く、今夜もそうしていたのだ。 赤井「はあ〜、楽観主義は努力の証とは言うが…お前のその気楽さは羨ましいぜ」 山森「赤井はサンプドリアからの知らせは特に来ていないのか?」 赤井「今大会あんまり活躍していないしな…後もうちょっとで上がれると思うんだけどな〜」 新田「お前は堅実に実績を積み上げるタイプだから大丈夫だろ。少なくとも既にクラブに居るんだから羨ましいぜ」 葵「あれっ、新田や山森も何回かスカウトっぽい人達と会ってたりしなかった? 賀茂のおっさんも毎日色んな名刺を色んな人達から貰ってきて配ってきているじゃん」
[109]2 ◆vD5srW.8hU :2014/04/23(水) 22:07:05 ID:Ppkwvt+c 山森「ああ、一応沢山名刺は貰っているよ。でもなあ…」 新田「うん、でもなあがつくクラブが多いんだよな…」 既にある程度の格があるヨーロッパのクラブに所属している葵、赤井、若林の3人以外の全日本ユースの選手達は 連日連夜色んなクラブからスカウトを受けていた。しかし当然勧誘の数や質は選手によってまちまちであり、 今まで集めた名刺をテーブルの上に広げる山森と新田は苦笑を隠せない表情になっていた。 それらを眺めていくと葵と赤井の二人もとても微妙な顔になっていく。 葵「どれどれ?これはトルコ、これはスイス、これはポルトガル、これはロシア…うーん…」 山森「それらはまだマシな方だよ。他にもスコットランドとかベルギーとかギリシャとかあるぞ」 赤井「ん?これは…カタールだと!?これってまさか…」 新田「ああ、片桐さんも多分帰化選手狙いだろうからこれは止めておけ、だってさ…下手するとオイルマネーで 無理やりFIFA規則を捻じ曲げようとするスキャンダルの当事者になってしまうぞって言われたよ」 葵「うわっちゃあ…あ、でもリーグ・アンとかエールディビジのスカウトの名刺もあるじゃん! よく見たらブンデスリーガもプレミアリーグのもちょっとだけある!…あ、でも…降格圏内の下位クラブだね…」 山森「ああ。当たり前の事だけど、リーグの格が上がるとその分リーグ内の地位が下がるチームになるんだ。 賀茂さんにも有名リーグのチームなら何処でもいいなんて考えるなよ、チームになじめるかどうかや 降格の危険性も考慮すれば日本に居た方がずっとマシだって事も十分有り得るんだ…って力説された」 新田「なんか…世知辛いな、プロの世界って。選択肢がある分まだマシなんだろうけど…」 赤井「ま、まあ大丈夫だろ。ワールドユース決勝戦まで来たんだ、大会後にまたドバッと来るって」 一寸先は闇。光が続く保証はない。年下組はそれぞれ不安な夜を過ごしていた。
[110]2 ◆vD5srW.8hU :2014/04/25(金) 21:33:38 ID:GmqirbB2 特に集まり易いグループが存在しない者達が結果的にグループを作る事もある。 政夫、和夫、次藤、早田、中里の5人はそんなグループだった。 次藤「ふー…流石に緊張してきて飯も喉ば通らんとね」 早田「おいちょっと待てお前何時も通り人の三倍は食ってたじゃねーか」 中里「実に美味そうに食うでゴザルな。力士も吃驚するであろう」 政夫「こいつと飯食ってると食欲が失せるんだよなー」 和夫「ダイエットしたい女にはモテるかもな」 次藤「なんやなんや、皆してワシをだごにして」 食欲がないと言いながらも人の数倍食べた次藤を他の4人で呆れて冷やかす。 そんな間の抜けた時間を過ごしていたのは5人とも明日を見据えて緊張していたからかも知れない。 政夫「俺は本当に食欲減ってたぞ。いや、スタメンじゃないけどさ…」 和夫「多分、明日も出番はないんだろうなあ…くそっ」 早田「仕方ねーだろ。お前ら二人一緒じゃないと出す意味がないんだから」 中里「一人で出来る事は他のFWが出来るからのう。それでは日向が居る限りは日の目を見れまい」 次藤「ばってん、明日の試合はとにかく一点が必要な場合もあるかも知れんばい?」 政夫「確かにそういう展開になりゃ俺達の出番もあるかも知れないけどよ」 和夫「チームが追い込まれた状況になるのを望むのは流石にしたくないぜ」
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0ch BBS 2007-01-24