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【マラカナンで】キャプテン森崎46【釈迦寝ポーズ】
[118]2 ◆vD5srW.8hU :2014/05/02(金) 22:32:35 ID:gvF7ETNA >A 決勝戦前なんだ。声をかけよう。 森崎「陽子さん」 陽子「っ!」 森崎が声をかけた途端陽子はビクッと肩をひくつかせ、それからゆっくりと振り向いた。 その顔には緊張感が隠せない程表れており、まるで隠し場所をみつけられた子供の様だった。 陽子「も、森崎くん…しまったなあ、こんな所で飲むんじゃなかった…」 森崎「なんだよ、俺と会いたくなかったのか?」 陽子「うん…だって、決勝戦前じゃない。こんな日に会うのはちょっと…」 A 「決勝戦前だからこそ、だろ。モヤモヤしたままじゃ嫌だぜ」 B 「俺はそんなの気にしないぜ。こんなプレッシャー、何時もの事だ」 C 「森崎くんに配慮しないと、って思いながら話すのが嫌なのか?」 D 「分かっているが、陽子さんを見たら話しかけられずには居られなかった」 E 「そうか。じゃあ今夜は止めておくよ。邪魔したな」 http://capmori.net/test/read.cgi/morosaki/1369149231/l50にて ☆2014/5/2 23:30:00☆ から投票期間を設けます。 そこから 15 票カウントし、一番多く票が入った選択肢で続行します。引き分けの場合は その次の票をタイブレーカーに使います。尚、投票はageた書き込みのみを採用しています。
[119]2 ◆vD5srW.8hU :2014/05/05(月) 21:02:45 ID:IBd1v2mM >B 「俺はそんなの気にしないぜ。こんなプレッシャー、何時もの事だ」 森崎「俺はそんなの気にしないぜ。こんなプレッシャー、何時もの事だ」 森崎は何時もの彼らしく大胆不敵な笑みを浮かべながら陽子の隣に座った。 だがその返答は陽子の眉をひくつかせる物だった。 陽子「森崎くんが気にしなくても、私が気にするのっ」 森崎「えっ?」 陽子「私は森崎くん程プレッシャーに強い訳じゃないんだから!」 森崎「(なんだなんだ、藪蛇だったのか?)」 A 「落ち着いてくれよ。こんな所で騒ぎを起こしちゃマズいだろ」 B 「悪い、デリカシーがなかった。チームメイトに接するみたいにやっちまった」 C 「酔ってるのか、陽子さん?何時もはここまで感情的じゃないぜ」 D 「だったらそのプレッシャーを俺に肩代わりさせてくれよ」 E 「だったら慣れてくれ。これからこの先、定期的にこういうプレッシャーを味わうぜ」 http://capmori.net/test/read.cgi/morosaki/1369149231/l50にて ☆2014/5/5 22:00:00☆ から投票期間を設けます。 そこから 10 票カウントし、一番多く票が入った選択肢で続行します。引き分けの場合は その次の票をタイブレーカーに使います。尚、投票はageた書き込みのみを採用しています。
[120]2 ◆vD5srW.8hU :2014/05/06(火) 21:14:32 ID:T3dZy1Hg >D 「だったらそのプレッシャーを俺に肩代わりさせてくれよ」 森崎「だったらそのプレッシャーを俺に肩代わりさせてくれよ」 陽子「…それって、どうやって?言う程簡単な事じゃないと思うんだけど」 森崎はあくまで強気で押し、自分の精神力を誇示した。 それが陽子にとって望ましい事なのかは彼女のふくれっ面からは何とも判断し辛かった。 照れている様にも見えるし、不機嫌の様にも見えるのだ。 森崎「どうやってって、そりゃあ…」 A 「俺はどんな奴が相手でも負けない。勝ち続けるのが当たり前になってみせる」 B 「俺を傷つけちゃいけないとか思わないでくれ。俺は陽子さんの本音が見たい」 C 「俺はどんなに苦境に追い込まれても諦めない。だから陽子さんも諦めないでくれ」 D 「俺を陽子さんと一緒に戦わせてくれ。フィールドの内外は関係ないぜ」 E 「俺は負けたらどうしようなんて考えない。勝ったらどれ程嬉しいか考える」 http://capmori.net/test/read.cgi/morosaki/1369149231/l50にて ☆2014/5/6 22:30:00☆ から投票期間を設けます。 そこから 10 票カウントし、一番多く票が入った選択肢で続行します。引き分けの場合は その次の票をタイブレーカーに使います。尚、投票はageた書き込みのみを採用しています。
[121]2 ◆vD5srW.8hU :2014/05/07(水) 00:41:57 ID:9B+6AMzU >B 「俺を傷つけちゃいけないとか思わないでくれ。俺は陽子さんの本音が見たい」 森崎「俺を傷つけちゃいけないとか思わないでくれ。俺は陽子さんの本音が見たい」 陽子「っ…!」 森崎がこう発言すると、陽子は目で見える程ビクッと震えて森崎をにらみつけた。 その目は浮き上がる涙で潤んでいて今にも水滴を零しそうだった。 陽子「…無理よっ、そんなのっ」 そのまま陽子は涙を拭い、グラスに残っていた酒を一気に飲み干してから 手の仕草だけでバーテンに次の酒を要求した。 顔の火照りが一気に激しくなったのは酒のせいだけではないだろう。 陽子「世界大会の決勝戦前なのよ!?そんなタイミングで対等に物が言える訳ないじゃない! 私が言った事が原因で森崎くんのメンタルコンディションが崩れたらどう責任取ればいいのよ! ああっもう結局こんなに叫んでる!これでもう明日日本が負けたら私ずっと後悔し続けちゃうのよ? どんな対応したってそれが原因で、なんて思わずには居られないんだから!」 森崎「………」 A 「有難う、本音を言ってくれて。それが聞きたかった」 B 「俺と一緒になってくれるんだったら、その悩みはずっと付き纏うんだぜ」 C 「もういいんだ陽子さん…いや、陽子。もう俺に憧れる必要はない」 D 「こんな風に距離を取られる方がよっぽど傷つくって分かってくれよ」 E 「飲み過ぎだぜ。マスター、さっきのオーダーはキャンセルで水をくれ」 http://capmori.net/test/read.cgi/morosaki/1369149231/l50にて ☆2014/5/7 20:00:00☆ から投票期間を設けます。 そこから 15 票カウントし、一番多く票が入った選択肢で続行します。引き分けの場合は その次の票をタイブレーカーに使います。尚、投票はageた書き込みのみを採用しています。
[122]2 ◆vD5srW.8hU :2014/05/13(火) 09:46:31 ID:b7d0zvQo >C 「もういいんだ陽子さん…いや、陽子。もう俺に憧れる必要はない」 森崎「もういいんだ陽子さん…いや、陽子。もう俺に憧れる必要はない」 陽子「………な、なによそれ。このタイミングで呼び捨てって、卑怯よ」 それでも尚森崎は一歩踏み出し、初めて陽子に敬称をつけず呼びかけた。 それを聞いた陽子はビクッと肩を震わせ、しばし黙ってから森崎を非難した。 しかし非難の言葉とは裏腹に彼女の顔は泣き笑いに変わっていた。 森崎「この前言っていたよな。自力で運命を切り開く俺に憧れて、 箱入りのお嬢様を止めたくなって、日本サッカー協会に駆け込んだって」 陽子「…うん…」 森崎「もうその夢は叶いつつあるじゃないか。俺…と翼をブラジルでサポートしてくれたのは 決して無駄じゃなかった筈だぜ?勿論その他諸々の働きもだ。 面倒な事をぜーんぶやってくれたから、俺達はサッカーに集中出来るんだ」 陽子「でも、それは私じゃなくても誰でも出来た事で…」 森崎「何言ってんだ。陽子は13歳で大学卒業してたんだろ?中学の勉強でヒーコラ言ってた 俺には想像もつかない世界だぜ。そのままいわゆるエリートコースの人生が待っていたんだろ? でもその人生を投げ出して、未知の世界に飛び込み、こうして成功しているんだ。 こんなの、誰でも出来る事じゃない筈だぜ…俺には分かる。俺は世界を変えている真っ最中なんだからな」 陽子「………そこまで、私の事見て、考えてくれてるんだね」 森崎「そうだぜ。陽子は俺を見上げる側だと思っていたんだろ?でもこうして俺も陽子を見ている。 俺は興味の無い奴はあっさり切り捨てる。欲しいと思ったら素直に欲しがる。知ってるだろう?」
[123]2 ◆vD5srW.8hU :2014/05/13(火) 09:49:51 ID:b7d0zvQo 陽子「ふぅ〜………あ、すみません。ミネラルウォーター、レモン付でください」 森崎「(お、酔いを醒ます気になったのか?)」 森崎の熱弁に陽子は段々ホッとした表情になっていき、先程注文した酒に手をつけず 水を注文したっぷりとレモン汁を絞り入れてからそれをゆっくりと飲み干した。 ここは間を置いて彼女の返答を待つべきだと判断した森崎も口を閉ざし彼女の顔の赤みが 薄らいで行くのを見守る。ややあって期待通りに陽子は口を開いた。 陽子「…私と本気で交際する様になったら大変だよ?」 森崎「片桐財閥の事か?」 陽子「うん。お父さん、サッカー大嫌いで仕事一筋の人だから…今の所は何もしてきてないけど、 その内色々嫌がらせしてくるかも知れない。森崎くんを呼び出したりするかも知れない。 あるいはマスコミにスキャンダルを書かせたりするかも…でも…」 陽子は今一度確認する様に自分の家庭事情とそれに森崎を巻き込んでしまう事を説明した。 それに対する森崎の返答は。 森崎「………」 ニヤリ。 陽子がため息をつきたくなる程の悪人めいた笑みだった。 陽子「はぁ〜…そうよね。あなたがそんな事、怖がる訳ないものね。 全く、なんでこんな唯我独尊どころか傲岸不遜な…」 だがその笑みは陽子の次の言葉と行動で消え去った。
[124]2 ◆vD5srW.8hU :2014/05/13(火) 09:54:03 ID:b7d0zvQo 陽子「…こんな人、好きになっちゃったんだろ…」 森崎「えっ!?んむっ!」 陽子は突然好意を打ち明け、森崎がその驚きから回復する前に顔を寄せて唇を重ねてきた。 それはほんの一瞬の事で、すぐに彼女は離れたが、その瞳は潤みながらもまっすぐ森崎を見据えていた。 陽子「有難う…ゆ、有三。私、もう貴方には憧れない。何時までもそれだけじゃ嫌だから…頑張る。 後ろから憧れるんじゃなくて、ちゃんと胸を張って、大好きな貴方の隣に居られる様に…ね」 森崎「よ、陽子…」 陽子「…も、もう寝るわね。明日に備えてちゃんと寝なさいよ!これで睡眠不足だったりしたら承知しないんだから!」 スタタタ… 勇気を全部出しつくしたのか、陽子は酔いを物ともしない駆け足でバーから立ち去っていった。 後に残された森崎はポツンとしてから、自分の唇に指で触れてみた。 森崎「ファーストキスはレモンとカシャッサの味、か…」
[125]2 ◆vD5srW.8hU :2014/05/13(火) 09:55:32 ID:b7d0zvQo バーテン「祝福を申し上げます。ですが、あの女性はお勘定を忘れてしまいまして…」 森崎「ん?あー、いーよ、俺が払っておくよ。俺が割り込んだ形だったしな」 バーテン「有難うございます。さて、カップルの誕生にはバーテンとして祝福致しますが、 ブラジル人としては明日の試合のご武運は祈れません。それはご了承ください」 森崎「要らねえよ。どうせ俺は明後日からはブラジル中から恨まれている立場になるんだ。 あの夜下剤でも仕込んでおけばよかった!って思う事になるぜ」 バーテン「ハッハッハ、聞きしに勝る大胆不敵ぶりですね。ですがそういった男性に人間的魅力があるのも事実。 野心に燃え、それを叶えられるかも知れない力を持つ男性に憧れる女性も少なくない。 そんな特別な存在に特別扱いされるのもまた愛情ですからな。ツメを誤りさえしなければ 彼女のハートはいずれ貴方の物となります…とお節介を焼いておきましょうか」 森崎「…バーテンって人種はそういうアドバイスをしたがるもんなのか?」 バーテン「然様です。人間観察が好きでなければこういう仕事は辛いですからね」 森崎「全く…もう帰る。勘定頼むぜ」 バーテン「はい、ただいま」 *陽子→森崎の関係が「????」から「大好き」になりました。
[126]2 ◆vD5srW.8hU :2014/05/13(火) 10:03:15 ID:b7d0zvQo 森崎「(そうか…陽子には俺の足手纏いになるんじゃないかって後ろめたさがあったんだな。 だったら安心させなくちゃな。俺は女を欲しがっただけでダメになる様な奴じゃない。 女だろうと世界一だろうと、欲しい物全てを全力で手に入れてみせる男だって言う所を見せる。 そうだ、俺は森崎有三だ。欲しい物は何でも手に入れる。今欲しいのは世界一だ! 世の中には二種類の人種が居る。ナンバー1と、ナンバー2以下だ。 俺はナンバー2以下になるのは嫌だからここまで来た。そして今度もナンバー1になる! ここも通過点に過ぎない。ワールドカップにヨーロピアンカップ。 バロンドールに…今年から設立されるFIFA最優秀選手賞ってのもあったな。それも頂きだ。 俺は森崎雄三だ!相手がブラジルだろうと何だろうと、必ず勝って、全てを手に入れる!)」 バーテン「こちらがお勘定になります」 森崎「おう…ん!?な、なんだこの値段!?ってそういやブラジルはインフレが激しいんだった…」 カサカサカサ… チャリンチャリンチャリン… バーテン「…大変失礼ながら、これでは足りません」 森崎「…チ、チームメイトから借りてくる…(ブラジルの金を持っていそうな奴…ゲッ、あいつしかいねえ!)」 翼「ふーん、いきなり来て何を言うのかと思えば…いいよ、ちゃんとインフレを考慮して返してね」ニヤニヤ 若林「プッククク…」ニヤニヤ 森崎「ぐ、ぐぐぐ…さ、サンキュー…(くっそぉおおおお!決勝戦前夜にこんなムカつく思いを〜〜〜っ!!)」
[127]2 ◆vD5srW.8hU :2014/05/14(水) 00:08:37 ID:DMJOwuf+ 〜大会25回目〜 何らかの玉を蹴る遊びは紀元前から世界の様々な場所で存在していたと言われるが、 現在サッカーと呼ばれる競技が正式に生まれたのは19世紀中期のイギリスとされている。 この競技はブラジルと日本には1870年代と言うほぼ同じタイミングで伝わったとされるが、 その後の発展の仕方は全く異なる物であった。 最初にブラジルにサッカーを広めようとしたのはイングランド留学帰りの一人のスコットランド人だったと言う。 まず上流階級にサッカーが広まり、1930年代から国技と呼ばれる程人気が高まっていき、 当時から世界屈指の強豪国と見なされていたもののワールドカップで初優勝を達成したのは 1958年のスウェーデン大会だった。その後1962年のチリ大会、1970年のメキシコ大会でも 優勝し通算三回の優勝で1991年の時点では旧西ドイツと並び最多優勝回数を誇る。 しかし1982〜1990年のワールドカップでは3回とも優勝はおろかベスト4にすら入れず、 “歴史と実績があり間違いなく強豪国だが、最近は低迷しつつある”といまいちな評価が 定着しかけているのが今のブラジルである。この現状をブラジルが良しとする訳もなく、 今回自国開催となったワールドユースで華々しく優勝し1994年ワールドカップでの復活に 繋げたいのは言うまでもない。ましてや突如現れた新興国にそれを阻まれるなどあってはならないのである。
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0ch BBS 2007-01-24