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【アツくなる】鈴仙奮闘記15【ウサギたち】
[932]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2014/03/23(日) 22:56:15 ID:??? 日向はクククと忍び笑いをしたまま大きく頷く。 日向「純真な少年少女の想いを口実に、自分の利益を確保するってのか。随分と汚い大人じゃねぇか、ええ?」 日向はこの時、日本サッカー協会のやり口を思い出していた。 『プロジェクト・カウンターウイング』。奇しくも夢美が口にしたプロジェクト名と酷似するその計画は、 日本サッカー協会とも強力な癒着のある日向の耳にも入っていた。 日向「(翼に対抗し得る存在を育成し、それによってこの世代の競争を更に刺激し、 全体の継続的なレベルアップを促す計画……だったか。 白羽の矢が立った者にとっては素直に喜べねぇだろうが。 そういう汚い大人が、純粋な子供に対してドラマを与えて来たのは事実だ。 それに――利益は何時も、そうした純粋な気持ちの結果から生まれてくるものだからな)」 日向は夢美に許可も得ず、特注のワイングラスにコカコーラを注いで、 少しずつ舌にそれを染み込ませていく。茶汲みならぬコーラ汲みを強いられたちゆりの表情は決して明るい物では無かったが、 そこに日向に対する不信感は無かった。 彼はいつでも、結果を齎して来たからである。 夢美「――最後に。 私達にも行動がイマイチ読めない集団が一つだけある。 それが――聖徳太子の一座よ」 日向がグラスのコーラを舐め終わるのを待たずに、夢美は説明を再開する。 彼女は第三の枠にはクエスチョンマークを一つ書きだし、その下には「聖徳太子」とだけ書きこんだ。 日向「ハハハッ…流石は幻想郷だ。 金づるはあろうとも、まさか札のモデルになった人物までもがあろうとは」 日向がコーラに酔いつつも、軽い冗談を交わし……夢美はしかし、その冗談にはピクリとも反応しない。 夢美「彼女達は道教の仙人として、幻想郷の人間達に道を極める事の素晴らしさを説いているという事実だけは確認しているわ。 ……だけど、それ以上が分からない。 人間の自立が目的ならば、私達にも与する存在と思うけれど、 こちらからは、全く接触が出来ない状態に居るわ」 日向「フン。 粗方、漁夫の利を狙うハイエナ集団だろうよ。 警戒の価値は無いな」
[933]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2014/03/23(日) 22:57:15 ID:??? 夢美「…正直にいえば、そうね。 私達も、彼女――ああ、知ってた? 聖徳太子って女だったんだけど―― については警戒していない。 彼女達は博麗の巫女や八雲紫程、強固な地盤を持っていない。 民衆の混乱に乗じ、デマゴーゴスで政権を掌握する。 ――それ以上の目的は無いと思うし、 その目的は、私達の計画が成功する事で自然と消滅するわ」 日向「――つまり、恐るべきは「秩序維持」の集団だけ。 手段は、相手がサッカーで実力を示すというならば、それに乗っかってサッカーで勝つこと。 ……なんだ、シンプルじゃねぇか」 日向は乱暴にそう総括すると、ワイングラスに注がず、コーラを瓶から直飲みする。 「始めからそうしろよ…」とちゆりが冷たい目線を飛ばしていたが、日向には些末な事だった。 夢美「…ところで、貴女は大丈夫なの? コーラばかり飲んで、また肥えてはなくて?」 夢美は少しだけ緊張を解くと、友人に対して接するように日向に問いかける。 日向はそれに対してまるで友人であるかのように優しく笑うと――。 静かに、周囲のSPが何時の間にか持っていたサッカーボールを奪い取る。 日向「…幻想郷で、つまらん寅に会った。 飼いならされて丸くなった、 そしてその丸さを誇りとして自慢するような、とんでも無く馬鹿な寅だった。 しかし――俺にも、ヤツから学んだ事が一つだけ、ある」 日向は、ボールを床に置き、不敵に微笑んだ。 この場合の彼は得てして危険な状態である事が多かったが――。 今回の場合も、それは例外では無かった。 グワアアアアアアアアアアアアアアアアッ!! 日向「…沖縄で修行に取り組んできた。 サッカーボールでは無く、 テニスボールやゴルフボールのように小さな球であっても、そのボールの芯を打ち抜く修行だ。 だが、修行はまだ途上。 ――今の俺では、四回に一回程度が限界だ」
[934]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2014/03/23(日) 22:58:18 ID:??? ちゆり「(こ、こいつは…何を言っているんだぜ?)」 夢美「ふうん……」 日向は足を大きく振りかぶりながらも、勿体ぶりながら夢美達に向かって説明を始める。 彼が得たらしい新たな力。 その力の内容について。 日向「俺が幻想郷の腑抜け寅から学んだ事は一つ! 如何なる状況にあっても、常に野生であれ! そして、野生とは即ち――獲物を確実に仕留める事だ! くらえ愚民ども! これが俺の――ワイルド・ネオタイガーショットだ!」 バッ…ゴオオオオオオオオオオオオッン!! ドッゴォオオオオオオオオオオオオオンッ!! バリバリバリバリ!!! バシュウウウウウウウウウウウウウウウウウウッ!! グギャグギャグギャグギャグギャワワアアアアアアアアン!!! ちゆり「きゃ、きゃあ〜っ、ご主人さま〜!?」 夢美「……これもまた、良いデータね。 ウフフ…ッ」
[935]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2014/03/23(日) 22:59:20 ID:??? 日向の放ったシュートは、まるで災害のような悲鳴を上げて岡崎教授の研究室を蹂躙する。 地震と台風が同時に訪れたかのような轟音と破壊力で、シュートはやがて窓に向かい――。 ボンッ! …ドグワッシャアアアアアアアアン! ……グラッ……グラグラグラ…! 日向「(そうだ。 この心臓を捉えたかのようなこの感触こそが――『ワイルドタイガー』だ)」 ――ド――ドドオ……オオオオ……ン!! 窓の向こうに移る、二十四階建ての廃ビルの壁にぶち当たり……そのまま、ビルには大きな亀裂が生まれ。 そして次の瞬間にはおもちゃの積み木のように傾き、大地へと自由落下していく。 日向小次郎の力を以てすれば――高層ビルもまた、彼の玩具でしかなかった。 日向「(汚い大人共、幾らでも暗躍してくれて構わん。 それにより最高のドラマを用意してくれるというならば、 俺は喜んで貴様等の掌で踊ってやる! なあ、そうだろう――『プロジェクト・カウンターハクレイ』の被害者さんよ?)」 割れた窓ガラスから聞こえる、多くの群衆の悲鳴を肴として――日向は、持っている瓶コーラを飲みほした。 *日向がスキル・ワイルドタイガー(1/4で「タイガー」と名の付くシュートの威力+2)を習得しました。
[936]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2014/03/23(日) 23:33:51 ID:5UVsH49+ 【大会前日・特訓風景】 ―――幻想郷の外で、中で。怪しげな陰謀が渦巻きながらも…… ただ純真にサッカーを行う少年少女達には、それは一切関係の無い事だった。 今日は、待ちに待った全幻想郷選抜大会の前日。 普段は暢気なルナティックスメンバー達も、大会に備えて最後の調整や特訓を行っていた。 ここでは、順番にその様子を見て行こう。 〜佳歩〜 佳歩「私は……鈴仙様と同じような点取り屋になる! CFWになるって、決めたんだ!」 合同練習が終わっても、遅くまでひたすらボールを蹴り込んでいたのは、 鈴仙の相棒を自認する、悩めるストライカー・因幡佳歩だった。 先日のスカーレットムーンズ戦を終えて、改めて自分の夢を確認した佳歩は、 これまでのドリブラー的なプレースタイルを変えるべく、果敢に必殺シュートに挑戦していた。 佳歩「必殺シュートだけじゃない! トラップして、一対一に持って行けるようなフィジカルも鍛えなくちゃ! 鈴仙さまは私よりももっと頑張ってるんだ、私だって――頑張らなくっちゃ!」 先着2名様で、 ★佳歩のシュート特訓→ 6 + 4 =★ ★佳歩のせりあい特訓→ 6 + 1 =★ と書き込んで下さい。カードやダイスの結果で分岐します。 シュート特訓→10以上で「ローリングラビットヘッド」習得、5以上で「野兎ボレー」習得 せりあい特訓→10以上で「スキル・せりあい+4」習得、5以上で「スキル・せりあい+2」習得 *シュート・せりあい特訓のどちらかで数値が11以上の場合、佳歩の低い浮き玉補正が+1されます(重複しません) *上記の判定結果に加えて、判定後に佳歩のフィールダー能力が一部上昇します。
[937]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2014/03/23(日) 23:35:29 ID:5UVsH49+ …すみません、>>936は間違いです! 先着2名様で、 ★佳歩のシュート特訓→ !dice + !dice =★ ★佳歩のせりあい特訓→ !dice + !dice =★ と書き込んで下さい。カードやダイスの結果で分岐します。 …で、書き込みをお願い致します。 (もしも善意で引き直して頂いた方がおりましたら、そちらを採用いたします)
[938]森崎名無しさん:2014/03/23(日) 23:35:43 ID:??? ★佳歩のシュート特訓→ 4 + 5 =★
[939]森崎名無しさん:2014/03/23(日) 23:36:09 ID:??? ★佳歩のせりあい特訓→ 2 + 2 =★
[940]森崎名無しさん:2014/03/23(日) 23:36:24 ID:??? ★佳歩のせりあい特訓→ 6 + 1 =★
[941]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2014/03/23(日) 23:49:52 ID:5UVsH49+ ★佳歩のシュート特訓→ 4 + 5 =★ →野兎ボレーシュート習得! ★佳歩のせりあい特訓→ 2 + 2 =★ →効果無し! 佳歩「え〜い! ノートラップランニングボレー野兎シュートですっ!」 タタタッ! グワアアアッ――バシュウウウウッ! …ズバアアッ!! 練習の結果、佳歩は自分の必殺シュート・野兎シュートをボレーシュートでも打ち出す事に成功する。 しかし――。 佳歩「(――こ、これじゃあ。 私のシュート力が少し上がってもあんまし変わらないよ…!)」 残念なことに、佳歩にとっての収穫はこれ以上だった。 FWとして必要な肝心のフィジカルは、やはり自分には向いていない事が分かり…。 それでも、基礎能力は向上したとはいえ、「地味」と評価されても致し方ない部分はあった。 佳歩「(このままじゃあ、出れてもSHかなぁ…。 でも、鈴仙さまにあれだけ約束したのになぁ、う〜ん…)」 佳歩は結局、何時も通りに自問自答し続けるのだった。 *佳歩が「野兎ボレー(低シュート+3、160消費)」を習得しました。 *佳歩の全能力が+1されました。
[942]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2014/03/23(日) 23:50:52 ID:5UVsH49+ 〜妹紅〜 妹紅「このままじゃあ…駄目だ。 輝夜が――皆が上手くなって行ってるのに、 私は少し、取り残されているような気がする!」 そして、佳歩と同じく……いや、もしかしたらそれ以上に危機感を持っているのが妹紅だった。 輝夜を敵視する彼女は、輝夜のGKとしての成長っぷりに辟易としつつも、危機感を抱いており。 妹紅「(今となっては、私のネオヴォルケイノすらも輝夜には通じない気がする…! やっぱり、もっと強くならなくちゃ!)」 チーム全体、では無くあくまで個人的なライバル心の延長ではあったが、 それでもやはり熱く燃えたぎる不屈の闘志は本物だった。 妹紅「(……とはいえ。 私はどういう方向で強くなるべきかしら? ちょっと考えてみようっと)」 しかし、危機感を抱いた今もなお、妹紅の中の理想の選手像が曖昧だった。 中途半端にオールラウンダーであったため、確固たる成長指針が無かった事が、 自身の伸び悩みの一因となっていた事を自覚した妹紅は、結論として――? 先着1名様で、 ★妹紅の成長方針→!card★ と書き込んでください。マークで分岐します。 JOKER→「よし決めた! 私は最強のオールラウンダーになる! 全部やってやるわ!」 ダイヤ・ハート→「やっぱり、SBね! タックルを磨きつつ、シュートやドリブルにも力を入れてみようっと」 スペード→「CBも出来るように、ブロックやクリアも鍛えてみようかな…。 そうしたら、慧音の負担も減るし」 クラブ→「いや、ここはフォワードでも出れるよう、ポストプレイとダイレクトシュートを磨いてみようっと!」
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0ch BBS 2007-01-24