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【松山の魂】俺inキャプ森4【はためく鉢巻】
[100]森末(仮):2014/03/06(木) 01:27:33 ID:??? >>93 お察しの通り、上がる予定でした。松山は浮き球の弱さが弱点でもありますからね。 >>94 原作通りですと意外と早く戻ってきますが……さて。 >>95 一応どの結果になってもむすばれはする予定でした。 無事に松山と藤沢が結ばれてくれた所で、一旦区切らせていただきます。 原作でもタクシー代の件で藤沢母から借りていたようですし、オチがしっかりつくのが松山なのかもしれません。 ともかくこれで、ひとまず藤沢と松山の関係は一安心です。 明日はこの後、夜の日常パートから次の日の決勝戦へと続けたいと思います。 それでは。
[101]森崎名無しさん:2014/03/06(木) 01:51:10 ID:??? イヤッフゥゥーー!! やったぜ松山。 最初包丁を持ち出してきたことを思い出して、二つの意味でホロリ。 これで大手振って全日本に合流できる。全日本ではどう動こうかな。
[102]森崎名無しさん:2014/03/06(木) 06:32:40 ID:??? キャプテン候補は松山、三杉、井沢、一応小池、合流後の若林 実績で井沢、ハンブルグ快勝で若林ってとこかな、板野は一選手として練習。 松山が不幸にならなかっただけでも板野がふらのに来た意味はあった。
[103]森末(仮):2014/03/06(木) 22:52:32 ID:??? その後、松山は愛する人との残された数少ない時間を大事に過ごし、 藤沢の母からタクシー代を借りた後、藤沢の乗るアメリカ行きの飛行機を見送り宿舎に帰り着いた。 帰り着いた途端、仲間たち――とりわけ町田から事の顛末を詳しく聞きだされようとしたが、 初心な松山はしどろもどろになりながら口を閉ざすしかなく、そうこうしている内に町田達は北海道へと帰って行った。 なお、告白が成功したらしい松山の様子を見て板野が心の底から安堵をしたのは言うまでもない。 板野「(よかった……本当によかった……痛ましいあの事件はなかったんだね)」 こうして松山と藤沢の一件は、無事に決着がつく形となった。 今は既に日が沈み、板野と松山はすっかり住み慣れた感のある宿舎の中にいる。 今後の為にも松山と板野は明日の決勝戦を見ておいた方がいいと言われ、残った2人。 2人は夕食を終えた後、互いに何も言わないまままったりと部屋の中でくつろいでいた。 松山「…………」 板野「(松山……ずっと外を見てるな。 藤沢の事を想ってるのか、それとも今日の試合を振り返ってるのか……どっちなんだろう。 今日の試合……そうだ、俺達は負けちゃったんだな。 しかも準決勝、本編・原作通り……ふらのが本来ならば負けてしまう位置で。 これが運命って奴なんだろうか……。 ……黙ってたら嫌な事考えちゃうな。 何かしようか)」 A.松山と話をする B.森末と話をする C.外をぶらついてみる D.練習をしよう! 先に2票入った選択肢で進行します。メール欄を空白にして、IDを出して投票してください。 >>101 微妙に藤沢にヤンデレ属性が付加された事もありましたが、結果良ければ全てよしですね。 >>102 キャプテン候補については、板野、松山、若島津、そして若林の4人になる予定です。 板野に関してはキャプテン経験がない為に少しマイナススタートにはなりますが、 順調に信頼を稼いでいけばキャプテンになれるでしょう。
[104]森崎名無しさん:2014/03/06(木) 22:56:22 ID:yPqLtDIE B
[105]森崎名無しさん:2014/03/06(木) 22:58:20 ID:cw2B2JxA A
[106]森崎名無しさん:2014/03/06(木) 23:00:22 ID:MVeAoAvs B
[107]森末(仮):2014/03/07(金) 01:40:58 ID:??? >B.森末と話をする ===================================================================== 板野「(そうだ、森末はどうしてるかな? おーい、森末ー?)」 東邦との試合で喫した初めての敗北、そして松山と藤沢の件。 それらに気を取られてすっかり忘れていた、この世界に連れてきてくれた人物(?)の事を板野はようやく思い出した。 勝利――そして決勝進出という栄光を手にして報告する事は出来ないが、 それでも今日の試合の報告をしようと考えた板野はいつも使っている念話を用いて森末を呼びだそうとするのだが……。 板野「(あれ? ど、どうしたんだ森末? 念話が繋がらないなんて今までなかったのに……) ま、松山。 ちょっと俺、散歩してくるよ」 松山「ん……ああ、わかった。 あまり遅くならないようにな」 しかし、今日に限って何故か通じない。 今日のPK戦が終わった直後、同じように森末が板野に念話を送ろうとした際にも同じ事が起こったのだが、 当然ながらそんな事を知る由もない板野は焦りながらも、松山に一声かけてから外へと飛び出す。 念話は起こせないが、森末は自分たちの宿泊している場所の近くで寝泊まりをしていると聞いた。 ならば外を探せば、森末の姿も確認できるのではないかと板野は考えたのだ。 板野「森末……森末、どこにいるの?」 森末「……板野?」 板野「! 森末!」 傍から見れば花壇や茂みを除き込み、人の名を呼んでいる板野の姿は不審者に見られただろう。 あまり長く続けると補導をされてしまったかもしれないが、運よく板野は近くに隠れていた森末を見つける事に成功する。 森末の声が聞こえると、板野は心の底から安心をしたようにホッとため息を吐くのだが、 何やら森末は元気がなく、板野が目を向けても目を伏せている。 その様子に板野は当然気づき、一体何があったのかと問いかけるが……。 森末はやはり力なく、ぽつりぽつりとだがそれでも説明をしなければならないかと口を開いた。 森末「……この顛末は、僕の予定していたものと違うんだ……」 板野「え? ……ちょっと待って、何の事かサッパリわからないんだけど」 森末「実は、今日の試合――僕も会場にいたんだけどね……」
[108]森末(仮):2014/03/07(金) 01:41:58 ID:??? 板野の活躍を見る為、そしてもしもの時の"リセット"の為にと、森末は今日の試合会場に足を運んでいた。 試合は森末の予想をしていた以上に白熱をし、その盛り上がりはこの世界の管理者としては至上の悦楽。 敵にも見せ場があり、主人公にも見せ場があり。 最後は少々ダレてしまった所はあったかもしれないが、それでも名勝負を残せたと森末は出来自体には満足をしていた。 森末「でも、負けた……君は負けてしまった。 ――それが、僕の予定外の事態だという事なんだ」 板野「………………」 森末「最初に僕が言った事、覚えてるよね? 君にこの世界でして欲しい事があるって」 板野「う、うん……。 ……その中の一つは、確かに『中学サッカー大会で優勝をする』事だったけど」 森末「それは定められていた筈、なんだ。 君ならこの言葉の意味、わかるよね?」 板野「……"リセット"の事?」 板野の言葉にうなずき、森末はごそごそと体を探るとどこから取り出したか一つのボタンを板野に見せつけた。 そう、これこそが――森末が持つ、リセットボタン。 管理者として、規定されていた物語に沿わない方向に話が転がりそうになった時、 時を戻してやり直す事が出来るというボタンである。 森末「そして僕は使った。 1度目のPKで負けた後、すぐに」 板野「……それは、覚えてる。 俺は1回目のPKで……若島津に止められてたんだ」 森末「うん。 そしてもう一度負けた……そして、更に僕はボタンを押した」 板野「……だけど、リセットはされなかった」 森末「そうだ。 ……本来なら、こんな事はありえない筈なんだ。 何故なら、この世界は僕が管理をしていて、そして君がこのゲームのプレイヤーなんだから。 なのに、どうしてこんな事になったのか……」 板野「ど、どうしてなの?」 使える筈のリセットが、使えない。 この事態に陥って森末はパニックになったが、時間が経ち、幾分か頭が冷静になるとその原因にある程度の見当がついた。 あくまでも今は仮説の段階である。 しかし、ある程度は納得が出来る仮説に――。 それを確信に至らせる為に、森末は板野に質問をした。
[109]森末(仮):2014/03/07(金) 01:42:58 ID:??? 森末「板野、君の通ってる学校は?」 板野「え、何その質問……」 森末「いいから答えて、大事な事なんだ」 板野「……ふらの中学だよ。 森末も知ってる事でしょ」 森末「1番の仲のいい友達は?」 板野「松山、になるのかな……。 後は矢車くんや多田野くんも友達だよね」 森末「趣味は?」 板野「えっ、と……サッカー……は違うよね? そういえば、趣味ってないなぁ」 森末「お父さんとお母さんの名前は?」 板野「そんなの俺にはいないじゃないか。 森末が親代わりみたいなものだって、森末自身が言ってたでしょ」 矢次早に飛んでくる森末の質問に、板野は訝しがりながらも答えていく。 それらの質問は全て森末が知っているような事ばかりであり、 何故今更になってこんな事を聞いてくるのだろうかと板野は疑問に思うが……森末の顔は(表情はよくわからないが)真面目そのもの。 質問が全て終わると、森末は小さくため息を吐きながら……板野の目を真っ直ぐ見つめ、もう一度質問をした。 森末「板野、もう一度聞くよ」 板野「う、うん……」 森末「 君 が 、 君 の 世 界 で 本 当 に 通 っ て い る 学 校 は ? 」 板野「……俺の、世界?」
[110]森末(仮):2014/03/07(金) 01:43:58 ID:??? その言葉を聞いた瞬間、板野は思い出した。 自分はあくまでも、ただの『キャプテン森崎の読者』であったという事を。 いつものようにスレに張り付き、キャプテン森崎を愉しんでいた所を森末に連れられて『この世界』へとやってきた事を。 自分はいつか、この世界から帰らなければならないと言う事を。 そして、板野は思い出せなかった。 自分の通っていた学校も、仲の良かった友達も、両親の名前すらも。 何もかも――唯一趣味がキャプテン森崎を読む事、そして本編・原作で起こった出来事だけを除いて、 板野の記憶から元の世界の情報というものは全て霧散をしてしまっていた。 板野「あ……ああ……!」 森末「やっぱりだ……やっぱりそうなんだ……」 その事実を理解してしまった瞬間、板野は恐怖に苛まれ声にならない声を上げ。 森末は小さな手で頭を抱えながら、自分の仮説が合ってしまっていた事に絶望をした。 板野が現実世界の事を、元の世界の事を忘れ去ってしまったという事――。 それこそが、森末の持っている力が弱まっている事に影響をしている。 森末「僕は君をプレイヤーとしてこの世界に招いた……だけど……そうじゃない」 板野「ど、どういう事なのさ……!?」 森末「君は……この世界の、1人のキャラクターとして、自立してしまおうとしている。 この世界の住人として、認められ『過ぎた』んだ」 それは板野の溢れるキャプテン森崎愛が森末の予想をしていた以上のものだった為か、 それとも……それとも、他に何か原因がある為か。 板野はこの世界に『馴染み過ぎた』。 故に板野はこの世界の住人として世界に認知され、プレイヤーではなく独立をしたキャラクターとなってしまった。
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0ch BBS 2007-01-24